まだ幼いTSっ娘「サンタさんへ、おちんちんをください」ブラック

あかん子をセッ法

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悪い子

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 十二月二十四日。世間一般的には今日は特別な日らしい。こんな身を切る様なクソ寒い日にお熱いカップル達がイチャコラしたり、子供はサンタさんを騙る親からプレゼントが貰えたりするんだと。

 「……あほくせえ」

 おれには親はいない。家族は姉一人で、経済的な余裕は皆無だ。諸々の問題で恋人も、友人と呼べる者も居やしない。そんな祝い事なんて縁遠いと、そう、思ってた____

 「……姉ちゃん、なにそれ」
 「何って、ケーキよケーキ。客から貰ったの。今日クリスマスだし、引っ越し前だし。折角だからお祝いしよーよ」

 タバコとコロンのどキツい臭いと共に帰ってきた姉が、そう言って高そうなケーキをテーブルに置いた。

 「……また、売りやったのかよ」

 何も言われなくても明らかだった。おれは知っている。まだ未成年である筈の彼女が、昔からおれの為にどれだけ毎日身を削って働いているのかを。

 「…………仕方ないでしょ。そうでもしないと、アタシたち生きていけないんだから」

 知っていて、こういう事を言うんだ。涼しい顔をして、おれには幸せで居て欲しいなんて。首元に貼られた痛々しい絆創膏をチラつかせて。

 「さあさ、食べよ」

 我慢の限界だった。

 「食えるかよこんな汚ねえもん!」

 おれはテーブルの上のケーキを払い除け、床にぶち撒けて言った。

 「ムリすんのやめてくれよ姉ちゃん! 何度も言ってるだろ? おれも働けるカラダになったんだから働くって」

 パチン。その言葉を遮る様にして、姉の手がおれの頬を張った。豆電球だけの灯った薄暗い部屋に、乾いた音が静かに木霊する。

 「っ…………」

 彼女は今にも泣きそうな目で、黙って此方を睨む。

 姉に手を上げられたのは初めてだった。きっと、それだけ追い詰められていたんだと思う。

 けれど、幼稚なおれは余計にひどい事を口走ってしまった。

 「……姉ちゃんも、おれに手ぇ上げるんだ」
 「っ! ちがっ、ごめ……っ…………」

 無言で彼女を睨んだ。この時の面を鏡で見たら、さぞかし醜い面が映った事だろう。
 
 「っ…………!」

 大きな瞳に涙を湛え、姉は出て行ってしまった。

 ____サイテーだ。

 本当に最低だ。唯一大事な人の気持ちを分かっていながら、なんて事を言ってしまったんだろう。

 後悔が胸の内を渦巻き、自己嫌悪が腹をどす黒く焦がす。そこに床に散らばったケーキの甘ったるいニオイが畳み掛けて来て、堪らず洗面所に駆け込み嘔吐した。

 「おええええっ! げええええぇっ……げほっ、っ…………」

 一頻り吐いて、咳き込んで。顔を上げれば、鏡に映るのは姉にそっくりの愛らしい面を憎悪に歪ませた、年端もいかない少女の姿だ。

 「はーーっ……けほっ……」

 久々に胸元を確認すると、季節に似合わない、半袖で薄手な姉のお下がりの黒シャツの膨らみが、また少し大きくなっている気がした。

 弱々しく鏡を叩いて俯く。

 クソッ、また……気持ち悪い。女のカラダになってから、こんなことばっか____

 おれ達二人の親、いや、親と呼べるかも分からない、おれ達を産んだだけの男女はクズだった。

 男が全てを取り仕切り暴虐の限りを尽くし、女はそれに身を委ねるだけ。姉は商品扱いで、弟のおれはただのサンドバッグだった。

 我ながらよく生きてたと思う。カラダの頑丈さだけが取り柄だって、手当てしてくれる姉の前でよく笑ってたっけ。今と体格はさして変わらなかっただろうに。
 姉はその時からずっと自分の唯一の味方で、彼女の代わりに殴られてると思うと、どんな痛みにも耐えられた。おかしな話、今よりその時の方が幸せですらあったと思う。

 でも、そんな日々も、おれがTSウイルス感染症とかいう妙な奇病を発症した事を境にガラリと変わってしまった。

 最初はただの風邪だと思った。けれど、日を追う毎に熱が酷くなって、球も竿もどんどん縮んだ。それに比例して歳の割には大きかった身体も丸く華奢になっていったし、兎に角変わっていく事が恐ろしくて、毎晩涙を流すしかなかった。

 対して、それを見てクズどもは大喜びした。「売れる奴が増えた」って。正直、おれも悪くは思わなかった。商品なら殴られずに済むのかな、なんて思ったりして、損得を天秤に掛けてた。

 そんな中、姉だけはその事を頑として許さなかった。初めて売りをやる前日。前々から計画していた脱出計画を彼女は前倒しで行って、おれを連れ出し奴らの前から行方を暗ます事に成功した。

 二人だけの平穏な日常を手に入れたと、そう思った。
 けれど違った。姉はその日常の維持の為に、それまで以上に苦しむ事になった。毎日毎日、朝早くから夜遅くまで。仕事して、カラダを売って、また仕事して。綺麗な顔がどんどんやつれていった。
 原因は、おれの学費。やめてくれと言っても聞く耳を持ってくれなかった。

 「ふーーっ…………」

 涙と共に、胸の内の懺悔が溢れる。

 ____無駄なんだよ。今年の夏ぐらいから行ってないんだよ、学校。

 無理だった。学力がどうとかじゃない。本来男のおれが、それを隠して女として学校に通い続ける事自体が。

 血は争えないみたいで、女子になってから時が経つ毎に、おれはどんどん母や姉と同じ男ウケする肉付きの良いカラダになっていった。そうなると、貧乏なのと相まって露骨に虐められる様になったんだ。女子達には陰湿に、男子達には下品に。

 おれは想いに応える為、最初の内は頑張って耐えた。頑張って頑張って。でも、ある時生理が来て、なんかダメになったんだ。全部、耐えられなくなった。

 おれは弱くなったんだって。姉ちゃんに守られるばっかりで、何にもできない。惨めなヤツに成り下がったんだって。股から流れ出るドロッとした汚い血に、分からされちゃったんだ。

 姉にはまだ、不登校は知られていない。忙しそうで、向こう側に知る機会が無い事を知った上で、知らせていない。

 「…………っ、はははっ」

 乾いた笑いが出た。今だってきっとそうだ。不安定な月のモノに、メンタルを崩されて____それ自体も逃げの口実にしてる。

 「はは……はーー…………」

 もう嫌だよ、こんなカラダ。

 サンタさんさ、いるならプレゼントくれよ。チ○コくれ。おれを男に戻してくれ。

 虚空に向かって祈った。けれど当然何も起こらず、蛇口から水の滴る音だけが単調な返事を返す。

 ____いる訳、無いよな。そもそもおれ悪い子だし。居たとしても貰えないわな。

 虚しい時間が過ぎていく。頭にのぼった血が冷めると寒くなってきたので、今一度脱ぎ捨てた毛布に包まった。

 髪の毛、また少し伸びてきたな……姉ちゃん、短く切ってっていってるのにあんまり切ってくれないから……。

 前髪を退かしてちらっと見た時計が十二時を回った、その時。

 ガチャリ。

 家のドアノブが不意に回され開かれる。金属が軋むキーっという音がした。姉が帰って来たのかと思い、おれは玄関口を覗き込む。

 「おー、なんだ空いてる、不用心っすねー」
 「うわっ、ケーキ散らかってる……逃げた後か?」

 違った。柄の悪そうな男達の声だ。入って来る大柄な影と角張った頭の影を見て、喉の奥でヒュッと音が鳴る。

 「ちょっと前にこっから出てきたってのはほんとってことかァ? 暗いなァ、電気付いてんのかこれ……っ」

 不運にも三人目に入ってきた、一番口調の荒いスーツ姿の痩せた男と目が合った。空気が凍り付く。

 「っ!」

 薄明かりの中、鈍く光るギラついた瞳が尾を引いて迫る。おれは慌ててその横をすり抜けて逃げようとしたけれど、ダメだった。すぐに捕まってしまった。

 「んんっ! んんー!」
 「うおっとォ、大人しくした方がいいよォー、おいデカブツこら! 手伝え!」
 「うっす」

 体格の差があり過ぎる。軽々扱われてしまう。幾ら暴れても全く抵抗出来ない。手際良くあっさりと口元をガムテープで封じられ、両手を後ろに回されて縛られる。

 「おーおー、お前から貰った画像と似てるなァ……あの娘っ子に妹なんて居たのかァ?」
 「ああ、弟ですよこいつ。記録では消える間際例の病気にかかって女の子になってんです。にしてもまさか、こんな……」
 「んんんーーっ!」

 何なんだよコイツら! なんでおれの事知って……っ!

 一人、見覚えがあった。白衣を着た四角い頭の男。コイツは確か、姉の接待を受けてた事がある奴だ。

 「すげー偶然だなァ……お手柄だぜサブ、よく覚えてたしよく見つけた。流石に頭の出来がちげーなァ」
 「いやーそれほどでも……」
 「最高のクリスマスプレゼントだぜ。ありがとよォ」

 ____まさか、姉ちゃんを追ってきたのか? 連れ戻す為に?
 
 「んんっ! んんん!」

 ダメだ! おれが捕まったら姉ちゃんがっ!

 精一杯声を上げた。直後、痩せ男の拳が溝落ちへと振り下ろされる。

 「んう゛ぅっ⁉︎」
 「んー、ちょーっと騒がしィなァ。お仕置きがいるかァ?」
 「うっ……う……」

 苦痛で呼吸が出来ない。忽ち瞳から涙が浮かぶ。と、そこへ四角い頭の男が「あの、ダンナ、すみません」と割り込んだ。

 「おー、なんだ?」
 「目的ってコレの姉なんですよね?」
 「おー、そうだなァ」
 「……だったら、この子は戦利品って事で、脅しも兼ねて、ちょっと頂いちゃいません?」
 「……へっ、ゲスだねェ。しょーがねぇなぁ」

 地獄の幕が上がった。痩せた男は下がってスマホを構え、場所を譲られた頭の四角い男が、おれの手脚を押さえ込んだままズボンを脱がし、シャツを捲り上げる。そして、

 「んんーっ!」
 「んー、色気のない下着だ」

 此方の嫌悪など気にも留めず、身体中を弄り始めた。

 「少しだけだぞォー、あんま時間かけんなよ」
 「ガッテン承知っ……」
 「ん……んんんー!」

 太腿を擦られ、首筋を舐められ、下着の上から股座を、スポブラの上から胸を揉みしだかれる。いつも姉が持ち帰って来るモノに似た、クソみたいなニオイが擦り付けられる。ねっとりとした性欲を身に受け、不快感と恐怖で震え上がる。

 なんでだよっ! おれが元男って知ってんのにっ! 気持ち悪い身体に、こんなっ、こんなっ……!

 「なんでっ、て顔してるね。おじさん親切だから教えてあげるよ。と言っても察しはついてるだろうけど」
 「んんんっ」
 「君達の両親、借金抱えてトんじゃったんだよ。だから、その回収に必要なんだ。君達のその、カラダがね」

 ふざけんなっ、ふざけんなふざけんなふざけんなっ! 聞いて納得出来るかそんな事!

 憤りの言葉は遮られ、唸り声にしかならない。それを他所にして、男は若い女体を堪能する。

 「まだちょっと硬い成長期おっぱい……良い匂い、良い触り心地。絶品だ」

 「んんんんんんんん!」
 きんもちわりいいいいい!

 「あの、この子って歳幾つなんすか?」
 「さあね……まあ、高く見積もっても○学の一、二年くらいでは?」
 「えっ、それでこんなおっきいんすか⁉︎」
 「TS病患者の早熟は良くあるとは聞くからね。実はうちの息子も罹っちゃって大変でさ……本来医者に掛かってある程度抑えて貰わなきゃいけないんだけど、お金も機会もなかったんだろうね」
 「おれもちょっと触っていいっすか?」
 「いいよ、どうぞ」

 勝手な許諾が取られて、胸はより大きな手に包み込まれ、優しく揉まれる。元々触れてた男が何もしなくなるかと言われるとそうでは無い。彼の掌二つは腹部と股座を中心に、これまたねっとりと摩ってくる。こそばゆさで身体が跳ねてしまい、反応を返した事による羞恥が、より強烈な拒絶を生む。

 やめろ! キモいっ! キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい!

 「んんんんん!」

 声を上げずにはいられなかった。が、騒がしくした瞬間、下半身を弄る手に最も鋭敏な股間の突起をつねられ、痛め付けるぞ、という脅しを暗に伝えられる。

 「ん゛っ……ぅっ!」
 「ダメだぞー、騒がれるとダンナに怒られてしまうからな。痛がらせるのは本望じゃないから、出来ればよして欲しい」
 「っ……ふっ、ふっ……!」

 怒りが込み上げ、殺意の篭った反抗的な眼差しで睨み付けた。

 コロス! このクソやろーだけはぜってーコロスッ……!

 「くくっ……いい顔だぁー。きみ、お姉さんよりいいかも」

 それがまずかった。男の嗜虐心に火をつけてしまった。「ちょっと代わりに抑えてて」と一旦大柄の男に脚を抑える役を任せると、四角頭は一度背中を向け、床に落ちたケーキのクリームを指先に付けて自身の口の周りに塗りたぐり、再び戻ってくる。

 「ジングルベールジングルベール。ふぉっふぉっふぉっ、サンタさんじゃよー」

 は?

 突然何の悪ふざけだとおれは固まった。大柄の男は笑って、痩せ方の男は呆れて首を横に振る。その最中、

 「悪い子な君に、プレゼントフォーユー」

 そう言って彼は注射器を懐から取り出し、チクリ。おれの腕に刺し注入した。

 「んっ、ん⁉︎」

 不意に走ったほんの一瞬の痛みに目を丸くした後、恐怖が込み上げ息が荒くなる。

 一体、何を注射してっ……!

 「何かって? じきに分かる」
 「んんっ! ふーっ、ふーっ……っっ!」

 過呼吸気味で末端が痺れる中、元の配置に戻った男二人による身体への愛撫が再開される。

 「へへ、ブラジャー、もう良いっすよね……」
 「んんんぅっ! っっ!」

 大柄な男の手によってブラジャーが剥ぎ取られた。ふるん。白く張りツヤのある乳房が露出して揺れ、頂上の乳頭が凹んだ淡い桃色の乳輪が僅かな光を弾き奇跡を描く。

 「うおっ! きれー……しかもこれ、陥没乳首ってやつっすよね! かわいー!」
 「おや、ダメじゃないか。ちゃんと乳首は出してあげないと」
 「んんっ……!」

 直に触れられ刺激が強まる。そうして揉んで擦ってを繰り返されるうち、異変が。

 「ぅっ、ふっ……⁉︎」

 ぞくぞくぞくっ。未知の感覚が背筋を駆け上がる。局部を刺激される度、どんどんと大きくなっていく。

 「おっ、出てきたっす!」

 仕舞い込まれていた乳首も顔を出す。摘まれると衝撃が走り背筋が仰反る。

 「回って来たようだな」
 「んっ、んっ……!」

 なんだこれっ、イヤだ。こわい。やめてくれ。やだっ。

 ついさっきまで気持ち悪いだけだったのに。股間を下着の上からさっと撫でられるだけで妙に甘ったるい痺れが走って、腰が陸に打ち上げられた魚みたいにびくっと跳ねてしまう。
 引き出された胸の先も、股の豆の部分も何か突っ張った様な感じがする。それに、腹の奥が切なくて堪らない。危険な熱がじわりと広がっていく。身悶えずにいられない。

 「んんっ……んんんっ…………!」

 アツい。さっきまで寒かったのに、汗が全身からブワーっと出て来た。アツくてカラダが火照って、頭がぼーっとする。

 絶対おかしい。変だ。まさか、これがさっきの。

 「分かったようだね。そうだよ、さっき打ったのは気持ち良くなるクスリだ。本来君のお姉さんに打つつもりだったんだけど……急かされてるし、君に打った方がいいなと思ってね」

 くちゅっ。下着の中に手を入れられると、何やらはしたない水音がした。

 「ありゃりゃ、もう濡れ濡れか。ちょこっとなのに効き目バツグンだねー」
 「んぅっ……んんんっ……!」

 ふざけんなっ、こんなの……ぜったいやべーやつじゃんっ……!

 股座が直に弄られ始めた。何かが押し寄せてくる。止まらない痙攣が大きくなって、腰が段々と高くなってしまう。
 迫り上がる感覚。それが限界に達した所で一気に決壊した。

 「んっんっんっ……んんんんんぅううぅ~~~~っ!」

 涙で滲んだ視界が明滅して、頭が痺れて白む。

 「うおっ⁉︎ スゴいケイレンっす!」
 「ははは、すごいすごい」
 「んんん~~、んんんぅ~~っ……!」

 カラダが言うことを聞かない。痙攣して、ぎゅんぎゅん締まる。股が、腹の奥が。
 

 「ほーら、君のお股からこーんなにエッチなお汁が出たんだよー?」

 焦点が合わないおれの前で、四角頭が何やら此方に向けて濡れた指先を開いて、ぬとーっと糸引く所を見せる。それが滴り落ちて、頬にぴちょりと落ちた。

 「んーーっ……んんーーっ……」
 「おや、さっきまであれだけ反抗的だったお目目がもうトロトロだぞー」

 酒とタバコ、男臭いニオイに混じって、姉からたまに香る様な甘くてほんの少しすっぱい、女ったらしいニオイがする。何故か分からないけど、それに酷く興奮してしまう。

 「チッ、これだからクスリは……もう少し頑張って欲しいものだが、仕方ないか」

 しかし、次の瞬間我に帰る。四角頭がベルトを弄り、ズボンを下ろしてボンッと露出した。

 それは太くてドス黒い、凶器みたいだった。自分に付いていた様なおちんちんなんて呼べる代物じゃない、脈打ち暴力的な圧を放つ肉の棒だった。

 「んっ⁉︎ んんんーっ⁉︎」
 「おや? なんだまだ良い顔が出来るじゃないか」

 ある時覗き見てしまった姉の卑猥な接待がフラッシュバックする。苦しそうな声や、肌を打つ音が生々しく鮮明に蘇る。
 ここまでの男の言動で予感してしまった。これからあの時姉に行われていた事が、自分の身を襲うんだと。
 
 ____いやだ。いやだいやだいやだ! たすけて! たすけて姉ちゃん! たすけて、だれかっ!

 これまでは辛うじて気丈に振る舞えていたのに、一気にパニックになって必死に助けを求めてしまった。

 「んんんん! んんんんぅ!」

 唸って首を振って、みっともなく喚いた。しかし肝心の下半身はびくともせず、下着は脱がされ、無防備になった股間に硬く熱いものが当てがわれる。そして、

 「観念しろっ……!」

 めりっ、メリメリメリメリッ!

 「ふぐうううううううぅっっ……!」

 開かれ、こじ開けられ、捩じ込まれていく。鋭い痛みと猛烈な異物感に襲われ苦しみ息むも、肉棒の侵入は決して止まらず。奥の奥をゴッと挿し貫かれ、内臓が潰される感覚と共に肺の空気が全て出ていってしまった。

 「うっ……ぐっ…………!」
 「っ、ふーーっ、流石、初モノはキツいねぇ」

 接合部からこれまでに出た汁と混じって、痛々しい破瓜の血が流れ出る。

 息が出来ない。苦しい。死ぬ。死んじゃう。

 暫し殆ど動かさず、四角頭は体重だけを掛けてぐりぐりと腹の奥を蹂躙する。意識が遠のいていく。

 「ちょっ、おっさん、この子どんどん真っ青になってってるけど大丈夫っすか⁉︎」
 「ああ、大丈夫だ。しっかり愛撫してあげなさい。そうすれば、ほらっ」

 敏感な股間の突起が摘まれた。すると、それに合わせてカラダが跳ねる。

 ビクンッ!

 「んぐっ……!」
 「君の役割は大事だよ、おっぱいを揉んで、呼吸をサポートしてあげなさい」
 「っ、うっす!」

 ゆっくりと、抽送運動が始まる。ぐちゅっ、ぐちゅっと、してはいけない音がする。

 「んっ……んうぅっ……んんっ……」

 朦朧とする中、押し潰されたり、引き抜かれ、挿し込まれた場所が捲り上げられる様な感覚に襲われ勝手に声が出る。

 「こうなるともう、口封じはいらないし邪魔だね」

 べりっ。テープが取られて口が自由になった。「っはっ、あっ……」と開いて息が吐かれる。
 が、そこへすかさず四角頭の唇が重ねられ、塞がれた。

 「んんっ……んっ、んんぅっ……」

 舌を絡められ、舐られる。気持ち悪い。気持ち悪いのに、力が入らなくて抵抗出来ない。唾液が臭い。苦い。きもちわるい、キモチ、ワルイ。

 「んはっ、っ……ちゅっ、っ……れろっ……はふっ」
 「ちょっとっ、揉みずらいっす……」

 一度離れて舌を引き出され弄ばれた後、それ自体をしゃぶられる。腰も一緒に回る様に動いて、掻き回される。

 溶かされて、吸い尽くされる。尊厳も思考も、何もかも。

 くるしい。空気、たりない。あたま、びりびりする。ねえちゃん、ねえちゃん。

 極限の状況下で、脳は答えを結ぶ。

 ____そっか。ねえちゃんは、これから守ってくれてたんだ。だから、あんなに怒って……。

 「……っはぁっ! っ、あぁっ……」

 ちゅっと唇が離れて糸を引く。それがはたりと切れた瞬間、おれの中で大事な何かが壊れた。

 「はっ……なさい……ちゃ…………っ」

 自暴自棄と淫蕩が相まって、その腰は自らグッと男へと寄せられる。

 「あんっ……っっ!」
 「っ! くおっ!」

 苦痛が、快感へと変わった。

 「んっ……ごめんらさいっ、っ……ごめんらさいぃっ、っ、ぁっ、ぁぁっ」
 「っ、呑まれたかっ……しかしすごい締め付けっ……!」
 「ぁっ、おれっ、おとこっ……なのにぃっ……っ!」

 それに応える様に、男の抽送もテンポアップする。

 「何処が男なんだ? ええ? 君のおちんちんは何処?」
 「ぅっ、ぅあっ、ぁぁっぁっ、あぁぁっ!」
 「もうないだろがっ! けしからん! 君が男ならこのおっぱいはなんだ? この大人ち○ぽ突っ込まれて血垂れ流しながらハメ潮噴いてる穴はっ!」

 パンッパンッパンッと、空気と水分の多分に含まれた肉同士が打ち付け合う音が鳴る。その度に腹の中で異物が擦れて、熱い痺れが骨身に染みていく。

 「しりゃっ、しりゃにゃっっ、っっっ!」
 「なんなんだその情け無い甘い声はっ! 男はそんな声出さないぞ!」
 「やっ、ぁっ、ぁっ、あぁっ、ああっ!」

 快感が膨れ上がり、唇からはしたなく涎が流れ、出る声も変わってしまう。ただ空気が押し出されただけのものから、甘やかで鼻にかかった媚びへつらう様なものへ。母が、父相手に出してたみたいな声になる。

 「いや、女の子も中々出さないっすよこんな声……ましてや初めてでっ、こんなの……」
 「そうともっ……君は男でも女でもない……メスだよっ! 淫乱なメス!」
 「ひがうっ、うぅっ、ううぅ……!」

 ヒートアップした現場に、「ちょいトーン落とせェ……!」と痩せ男が囁くも、止まらない。

 「どこがちがうんだ? こんなにヨガって! 気持ちいいんだろう?」
 「いやっ……いうなっ、ひうなあぁっ!」
 「ははっ、受け入れた方が楽っすよ……!」
 「やらっ! やらやらやらああぁっ……!」

 最後の理性が抵抗する。しかし、そこへ悪魔が囁いた。

 「君がっ……君が素直なになるなら……お姉ちゃんは助けてあげると言ったら、どうかな?」
 「っ、えっ……?」

 丁度膨張した快感が爆ぜる寸前で抽送が一時的に止まる。腰は浅ましく動こうとするが、力が入らずただ焦れるばかり。

 「今の私はサンタさんだからね。君が“お姉ちゃんを守りたい、良い子にするからおち○ぽ下さい”と望むなら、叶えてあげられるよ?」
 「ほん、と……?」
 「ああ、ほんと」

 断れる筈も無かった。

 「んっ……おねえちゃんをっ、まもらせてっ……いいこにするかりゃっ……いいこにするからっ……!」
 「いいこにするから?」
 「っ……おち○ぽ、くらさいっ…………!」
 「…………ふっ……分かったッ!」

 再び、男の腰が打ちつけられる。ぱちゅんっ!

 「お゛っ!」

 ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ、素早くスパートが畳み掛けられる。一突きされる度最奥で限界を超えた快感が爆ぜて、身も心も破壊していく。

 「お゛っお゛っお゛っおっおっお゛おおおっお゛おおおぉ!」

 きもちいっ、きもちいしぬきもちいきもちいきもちいいぃっ!

 自分の獣声以外何も聴こえない中、熱い息だけをぶつけて来ていた男が遂に「っ! 射精るっ!」と声を上げた。直後、

 っっっどっ! どくっどくっどくっどくっ!

 「お゛っ………っっっっっ~~~~~!」

 腹の中に大量の熱が放たれた。脈打ち暴れて溢れ出て、カラダを白く焼いていく。長く、爛れる程に長く。

 「お゛おおおおっ、お゛おおおおおお…………」

 トんだ意識は余韻で引き戻されて、またトんでを繰り返して、蕩けてぼやけていった____

 ✳︎

 「____お゛ーーっ……おーーーーっ……」

 ずりゅっ。ある時、腹の中を圧迫していた逸物が引き抜かれる。その刺激で「んお゛っ……!」と声が漏れて、微かに遠かった周りの音と光が近くなる。

 「____にもヤらせて下さいよぉ! 生殺しはキツいっす!」

 ……どれくらい、気を失ってたんだろう。分からないけど、男達が言い争ってる?

 身体が怠い。後ろにいるのは大柄な男かな。起こされて、胸元で抱き抱えられてる? あっ、尻にすごい硬くて熱いのがあたってる……これ、また…………。

 最中、合わない焦点は少し遠く、開いた玄関のドアをぼんやり映した。

 シルエットで分かる。姉だ。
 
 「ねえ、ちゃ……だめ」
 「いやああああああああああああああ‼︎」

 最後に放たれた弟のか細い一言は、姉の悲鳴でかき消された。
 
 月明かりをバックに、彼女の影は口を両手で抑えながら膝から崩れ落ちる。その後ゆっくりとドアが閉じて、部屋には暗い帷が降りた。
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