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旅行編 ウェイ=ヴォイスの弱点
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ホテルにチェックインして、普段通り談笑する三人。シャルは何かをしていたようだが、特に何か害があるものでもないだろう……と、思っていた。
夜ご飯を食べてすっかり暗くなった頃、エラがまだ起きていたいと言うので夜遅くまで起きている。
不意に電気がカチカチと点灯する。カタカタと物音が聞こえる。
「何だろう、このホテル何かおかしいね」
バックが不審がる。お化けなんてものはこの世には存在しない。そんな存在がいるなら殺しに来てもいいからあの日死んだ皆に来て欲しいと願うくらいだからだ。
ウェイに対応してもらおう。そう考えた時だった。
「ウェイ? ウェイ! どうしたの?」
頭を抱えて震えながらウェイは縮こまっている。あのウェイがこんなに脅えている、もしかしてウェイは……お化けが怖いのか?
「大丈夫よ、ウェイ。お化けなんていないの」
「違いますのよ、バック……お化けはいるんですの……」
話にならない。バックはウェイを抱きしめて言い聞かせる。
「大丈夫、大丈夫」
その後も怪奇現象らしきものは起こり、電気が消えた。
「わっ!」
懐中電灯を顔に当てたエラが驚かす。
「いやああああああ!」
「落ち着いてウェイ!」
エラはケラケラ笑っている。
「エラ、やり過ぎだよ」
バックは呆れてウェイを抱きしめながら慰める。
「違いますの……いますのよ……ほら、そこに……」
ウェイはエラの後ろを指さした。
「馬鹿だなぁ、お化けなんていないよ」
振り返ったエラは、怪物に化けたシャルを見て悲鳴をあげた。
「あなたも驚いてどうするんですか」
呼吸を整えるエラに、仕返しですわと弱々しく言うウェイ。
「お化けが怖いの?」
バックは尋ねると涙目のウェイは本気で泣き出した。
「わかっていませんわ! お化けはいますのよ! ワタクシお化けだけは倒せませんの! お化けが襲ってきたら勝てませんの!」
こんなにも真剣に、ウェイが泣きながら話すのだからお化けはいるのかもしれない。
「本当にいるの? 詳しく教えて」
ウェイは震えながら話す。
「昔、ある土地の屋敷に向かった時ですわ。師匠と共に行動していたんですの。その後、分断されて一人で対象の殺し屋の処理をしていた時ですわ。屋敷の奥から声が聞こえるんですの。そして中に入ると少女のような何かが、笑っていて楽しそうにしていたんですの。この後が失敗でしたのよ。ワタクシ声をかけてしまいましたの。どうして笑っているのか気になりましたの。そしたら少女は怒り出してこちらに向かってきましたの。ワタクシ必死に抵抗しましたわ。ですが全く攻撃が当たりませんの。そして少女は笑いながらワタクシに抱きついて離れませんでしたの。その後師匠が来るまでワタクシ少女を振り払おうと必死でしたわ。ですが効果なく、師匠が来た時消えていきましたの。それ以来ワタクシはお化けの存在を信じていますの。確実にいますのよ!」
バックはウェイが泣き腫らした目で見ながら話すのを聞いていて、シャルを見た。
「師匠さんがイタズラした可能性はないの?」
「詳しくは聞いてないですね。ウェイはお化けが苦手だとしか」
それを聞いて安心したバックはウェイに話し出す。
「多分ウェイは師匠さんにからかわれたんだよ。ホログラムや映像でいくらでもそういう物はできるよ。師匠さんと分断されたのが証拠と思わない?」
だがウェイはフルフルと首を横に振る。
「違いますわ。その時だけではありませんの。それが初めてだっただけで、師匠と一緒にいた時も男性の霊に殴りかかられたりしましたわ。痛くも痒くもないと思っているでしょう? そんな事ありませんのよ! 痛みや苦しみだけはこちらにはきますの!」
それを聞いていたエラは寒気がしてきた。
「それ本当の話なの?」
「ワタクシが嘘を言っていると思っているならそう思ったらいいですわ。ワタクシ今まで何度も見てきましたもの。もしバックを守ってる時に現れたらシャルに対応してもらおうと思っていましたくらいですもの」
バックは真剣に話を聞いていた。もしこの世界に霊というものがあるのなら希望が持てる。会いたいと思った。だが……そうは上手くいかなかった。
「会えるかな?」
「何にですの?」
ウェイは震えながら言う。
「皆に」
それを聞いた瞬間、ウェイとシャルが固まった。エラが尋ねる。
「会いたい人たちがいるの?」
「うん。皆に会いたい」
「誰々に会いたいの?」
ウェイが立ち上がって無粋なエラの頭をコツンと叩く。そして言った。
「月呪法は体ではなく魂を消していく呪いですわ。それはバックが一番わかっているはずでしょう? 霊は魂ですの。ですから、バックの言う皆には会えませんわよ」
エラもそういう事かと引っ込む。バックはため息をついて、そうだよね、と言った。
とりあえずこの件は一件落着……とはいかない。
「さて、エラ、シャル、分かっていますわよね?」
エラがビクリとする。シャルからは笑顔が消えている。
「仕返しですの。ワタクシのターンですわ」
次の日の予定を決めていくウェイ。それはウェイの別荘に行くことだった。
夜ご飯を食べてすっかり暗くなった頃、エラがまだ起きていたいと言うので夜遅くまで起きている。
不意に電気がカチカチと点灯する。カタカタと物音が聞こえる。
「何だろう、このホテル何かおかしいね」
バックが不審がる。お化けなんてものはこの世には存在しない。そんな存在がいるなら殺しに来てもいいからあの日死んだ皆に来て欲しいと願うくらいだからだ。
ウェイに対応してもらおう。そう考えた時だった。
「ウェイ? ウェイ! どうしたの?」
頭を抱えて震えながらウェイは縮こまっている。あのウェイがこんなに脅えている、もしかしてウェイは……お化けが怖いのか?
「大丈夫よ、ウェイ。お化けなんていないの」
「違いますのよ、バック……お化けはいるんですの……」
話にならない。バックはウェイを抱きしめて言い聞かせる。
「大丈夫、大丈夫」
その後も怪奇現象らしきものは起こり、電気が消えた。
「わっ!」
懐中電灯を顔に当てたエラが驚かす。
「いやああああああ!」
「落ち着いてウェイ!」
エラはケラケラ笑っている。
「エラ、やり過ぎだよ」
バックは呆れてウェイを抱きしめながら慰める。
「違いますの……いますのよ……ほら、そこに……」
ウェイはエラの後ろを指さした。
「馬鹿だなぁ、お化けなんていないよ」
振り返ったエラは、怪物に化けたシャルを見て悲鳴をあげた。
「あなたも驚いてどうするんですか」
呼吸を整えるエラに、仕返しですわと弱々しく言うウェイ。
「お化けが怖いの?」
バックは尋ねると涙目のウェイは本気で泣き出した。
「わかっていませんわ! お化けはいますのよ! ワタクシお化けだけは倒せませんの! お化けが襲ってきたら勝てませんの!」
こんなにも真剣に、ウェイが泣きながら話すのだからお化けはいるのかもしれない。
「本当にいるの? 詳しく教えて」
ウェイは震えながら話す。
「昔、ある土地の屋敷に向かった時ですわ。師匠と共に行動していたんですの。その後、分断されて一人で対象の殺し屋の処理をしていた時ですわ。屋敷の奥から声が聞こえるんですの。そして中に入ると少女のような何かが、笑っていて楽しそうにしていたんですの。この後が失敗でしたのよ。ワタクシ声をかけてしまいましたの。どうして笑っているのか気になりましたの。そしたら少女は怒り出してこちらに向かってきましたの。ワタクシ必死に抵抗しましたわ。ですが全く攻撃が当たりませんの。そして少女は笑いながらワタクシに抱きついて離れませんでしたの。その後師匠が来るまでワタクシ少女を振り払おうと必死でしたわ。ですが効果なく、師匠が来た時消えていきましたの。それ以来ワタクシはお化けの存在を信じていますの。確実にいますのよ!」
バックはウェイが泣き腫らした目で見ながら話すのを聞いていて、シャルを見た。
「師匠さんがイタズラした可能性はないの?」
「詳しくは聞いてないですね。ウェイはお化けが苦手だとしか」
それを聞いて安心したバックはウェイに話し出す。
「多分ウェイは師匠さんにからかわれたんだよ。ホログラムや映像でいくらでもそういう物はできるよ。師匠さんと分断されたのが証拠と思わない?」
だがウェイはフルフルと首を横に振る。
「違いますわ。その時だけではありませんの。それが初めてだっただけで、師匠と一緒にいた時も男性の霊に殴りかかられたりしましたわ。痛くも痒くもないと思っているでしょう? そんな事ありませんのよ! 痛みや苦しみだけはこちらにはきますの!」
それを聞いていたエラは寒気がしてきた。
「それ本当の話なの?」
「ワタクシが嘘を言っていると思っているならそう思ったらいいですわ。ワタクシ今まで何度も見てきましたもの。もしバックを守ってる時に現れたらシャルに対応してもらおうと思っていましたくらいですもの」
バックは真剣に話を聞いていた。もしこの世界に霊というものがあるのなら希望が持てる。会いたいと思った。だが……そうは上手くいかなかった。
「会えるかな?」
「何にですの?」
ウェイは震えながら言う。
「皆に」
それを聞いた瞬間、ウェイとシャルが固まった。エラが尋ねる。
「会いたい人たちがいるの?」
「うん。皆に会いたい」
「誰々に会いたいの?」
ウェイが立ち上がって無粋なエラの頭をコツンと叩く。そして言った。
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エラもそういう事かと引っ込む。バックはため息をついて、そうだよね、と言った。
とりあえずこの件は一件落着……とはいかない。
「さて、エラ、シャル、分かっていますわよね?」
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