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ソラ爺を救え!
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正体不明の空色の石。そこから感じる(多分)ソラ爺の魔力。これは一体何なのか?
マナが元の世界で読んだ異世界物語あるあるな知識と照らし合わせて考えると、この石はソラ爺の魔力の結晶か、ソラ爺の魔力を吸い出して保存している何かのアイテムかであるが……。
「この世界に『魔石』って概念ある?」
『は?』
精霊や人間等、種族に関係なく異口同音の疑問形。ないようだ。
「マナ。その『ませき』って何?」
「え?」
クーの疑問にマナは首を傾げる。
あれ、なんだっけ? 存在しない物の筈なのに、普通に使っているからなぁ……?
マナは「えーと」と呟き、必死になって適切な言葉を探す。
「魔法の力を持った石とか、魔法を使用する際に補助的な役割を果たす石とか?」
「魔法に関係する石状の物って事?」
「そうそう。そんな感じ」
それ以外にどう言えばいいか分からないので、マナはクーの言葉に相槌を打つ。
「それって、どうやって手に入れるの?」
「えええええっ!?」
物語によって入手方法等違うのだから、どうやってと聞かれても……。
「えーと、えーとぉ……採掘するとか、魔物を倒してドロップするとか、宝箱から入手するとか?」
「手に入れる方法は色々あるんだねー」
「そうそう。そんな感じ」
だから、これ以外にどう言えばいいのか分からない。やはりマナは再びクーの言葉に相槌を打つのみ。
「マナの世界って変だよねー」
「えええっ!? でもこれって、ファンタジー定番のアイテムなんだけど!?」
元の世界より、この世界の方が馴染みそうなアイテムだ。だからこそ、ない事にビックリ。
「それで、それってどうやって使うの?」
「え?」
そう言えば、魔石って魔法の補助道具的役割だった気が……?
装備したり、予備の魔力源として減った魔力を供給したり――。
「あ! そうだ、供給っ!!」
「???」
マナはずっと考えていた。どうすればソラ爺の減った魔力を何とか出来る? どうすればソラ爺は意識を取り戻す?
意識を取り戻す方法は簡単だろう。クーは「空の精霊の魔力が抜かれ、その所為で意識がない」と言っていた。それなら、空の精霊の魔力をソラ爺に戻せばいい。
じゃあ、どんな方法ならソラ爺に空の精霊の魔力が戻るのか?
この魔石(?)もどきの使い方は分からないから、これからソラ爺を魔力を取り出してソラ爺に返す事はできない。しかも、この魔石もどきは今宙に浮いている男が精霊を傷付けた大事な証拠だ。下手に何かして壊しては大変。という訳で、出来たとしてもやらない。
だったら、別の方法を取ればいい。
自然界から魔力を取り込み、ソラ爺を満たしてあげればいい。よくRPG等である魔力の譲渡とかいうあれをやればいいのだ。
マナが願って出来ない事はない。それがマナの魔法。
だが、万全を期すならば……。マナはクーを真剣に見詰める。
「クー。お願いがあるんだけど」
「え?」
それまでの険しい眼差しを綺麗さっぱり消し、クーがキョトンとした目でマナを見上げる。
マナは念の為、宙に浮いている男の視覚、聴覚――いや面倒だ。五感全てと、あったら困る第六感を魔法で狂わせ、自分達以外に声が漏れないよう、姿が見えないよう結界を張る。
もしこの男の仲間が近くに居て、マナ達の行動を知られると面倒な事になりそうな気がするから、本当に念には念を入れて、といった感じだ。
そこまで遣ってから、マナは改めてクーを見る。
「私が自然界から魔力を取り込み、ソラ爺に少しずつ入れていこうと思う。でも、私は『空の魔力』なんて区別付かないから、どれが『空の魔力』か、教えてくれない?」
「ん? どうやって?」
「――あ、ホントだ。どうやって区別しよう?」
ソラ爺に空の魔力を入れようと考え付いて言葉にしたはいいが、他の魔力と区別する方法までは全く考えていなかった。
流石にクーといえど、それは難しい――。
「マナ……」
凄まじく呆れ返った空色の瞳がマナを見る。
そんな眼差しを向けられるような事を言ってしまった自覚があるマナは素知らぬ振りで明後日の方に視線を飛ばす。なんとか誤魔化そうとしているのはバレバレであるが、慣れているクーは突っ込まない。
だがしかし。
呆れている事を隠すつもりは全くない為、クーはでっかく「はー」と溜め息を零した。
「ひとつだけ、方法があるよ」
「えっ!?」
マナは慌ててクーを見る。
「でもね、マナ。この方法は、マナに大きな負担が掛かると思うよ」
「負担なんてどうでもいい。ソラ爺が――精霊が、助かるなら」
方法を聞くまでもなくマナは即答する。
その言葉に、クーは少し顔を顰めるが、マナの瞳はクーから逸れない。
「ちょっと待って下さい、空の長。それはもしや、いまだかつて誰も成功した事がないというあの精霊魔法の事ですか?」
「勿論」
クーの言葉を聞いたサーシュが大慌てで問い掛けつつ、クーにずずいっと近寄る。
「分かっているのですか? 誰も成功した事がないのですよ?」
「うん? でもマナなら、絶対成功すると思うよ?」
「しかしっ!」
「にゃあ……マナなら間違いなく成功すると思うにゃあ」
「マナが失敗するなんて想像付かないぞー」
クーとサーシュの会話にルルーとドリーがナチュラルに入っていく。
マナを信じ切っている言葉にサーシュは難しい顔をするが……。
ハッと何かに気付くと、マナの空いている手――ソラ爺を乗せていない右手――をギュッと握った。
「マナ! 勘違いしないで下さいね! 決して! 決してマナを信じていない訳ではないのですっ!!」
『……』
何だろう。この、微妙な残念臭は。
精霊も、人間も、全員が一斉にサーシュを眺める。その眼差しに、残念な生き物を見るような憐れみっぽい空気が漂っているのはどうしようもないだろう。
これが、精霊王。精霊達のトップ。各種族の長達がかなり優秀でなければ、色々とまとまらないのではないだろうか。
「……あれ?」
マナは思わず肩にいるドリーを流し見る。
クーとルルーを順番に見て。
「……樹の精霊は、長の補佐とかいるの?」
「いるよー」
「大丈夫にゃ。かなり優秀だから安心するにゃ」
「良かった」
「え!? どーゆー事っ!?」
マナの心の機微をしっかり感じ取ったクーとルルーが力強く頷く。
ホッとするマナ。訳が分からず、マナやクー、ルルーを忙しく見るドリー。
「……精霊王に補佐は?」
「……」
「……」
「……補佐は?」
「……各長が、時々」
「……追い付かないにゃ」
「そう……」
サーシュに握られている右手を引き抜き、マナは頭を抱える。精霊王を挿げ替える事が出来るのならば、遣った方が精霊達の為になるのではないか?
本気でそんな事を考えそうになる――が。今は思考を脱線させ続ける訳にはいかない。マナの左手には、いまだ意識の戻らぬソラ爺がいる。ソラ爺が大丈夫となってから考えればいい。
マナは改めてクーを見る。
「方法があるなら、さっさと遣ろう!」
「うん? えーと……でめりっと? だっけ? 聞かなくていいの?」
「え? 何。もしかして、それ遣ると魔法を使えなくなるとか、そんな感じなの?」
「ううん。多分だけど、魔力がたくさん減るくらい?」
「さっきの結界より?」
「多分」
「へー。まあいいや。その程度なら問題ないでしょ」
「マナ!?」
軽~いマナの言葉にサーシュが慌てる。
「分かっているのですか!? 人間は、魔力は自然回復しないのですよ!?」
「え?」
あれ? そうだっけ?
マナはよくよく考えてみる。そういえば、さっきのクーの説明。
『精霊の魔力は人間の魔力と同じく、使えば減る。でも、精霊自身が扱える限界まで魔力は自然回復する』
つまりは、精霊は魔力が自然回復するが、人間はしないという事?
だが、普段のマナの魔力はきちんと回復しているが?
「人間は、外部から魔力を取り込みます。つまり、人間が生きていく上で行っている全てが、魔力を取り込む事に繋がっているのです」
息をする。食事をする。その行いを通じて少しずつ魔力を取り込み、体に蓄え、睡眠をとる事により体中に取り込んだ魔力を循環させ、回復する事になる。
人間はそれを毎日繰り返す。どれかを怠れば、魔力は回復しない。
個によって身に宿す魔力量は違うが、それは同じ物・量から取り込める魔力量の違いに繋がるだけ。大食いだから魔力をたくさん持っているとかたくさん回復するとかない。少食だから魔力が少ないとか回復量が少ないとかない。
魔力を取り込む行為に、能力差は存在しない。
「つまり、燃費が良いか悪いかって事?」
「は?」
「ねんぴ??」
「にゃ?」
あれ? 何か違う? でも、そんな感じだよね?
悩みそうになるが、難しく考えたって仕方ない。
それより何より。
「その程度なら問題ないでしょ。ほらほらクー! 遣るよ~」
「ん? 分かった~」
呑気と言うより、全くブレないと言うべきか。マナの最優先は精霊。それは絶対である。
クーもクーで、それが普段のマナであると受け入れている為、遣る気があるならそれでいっか~状態。失敗するなど全く思っていないからこそ、返事も軽い。
「じゃ、マナ。受け入れてね~」
「ん? 何を?」
「はい、がった~い」
「は??」
え? がった~いって……合体? の事??
間延びしたクーの言葉の意味をマナが考えているうちに、クーがマナの右手をきゅっと握り、お互いの体が発光し始める。
なーんか、サーシュが実体化した時と似てるな~。
マナがそんな事を思っている間に発光は収束し……あれ? 何か変わった?
マナは右手を握っていた筈のクーを探すが、いない。あれ?
(ここに居るよ~)
「へ?」
今の声、どこから……。
(うん? 合体というか、精霊術の奥義のひとつである同化術が成功したから、僕は今、マナの中というか外というか? まあ、マナと一緒に居るよ)
「んんんんん?」
意味が分からない。
首を捻るしか出来ないマナを見兼ねたのか、ルルーがマナの足をぽんぽんと叩いた。
「マナ。取り敢えず、自分の姿を確認してみるにゃ~」
「え? 分かった」
異空間収納魔法から鏡を取り出し、覗き込んでみる。
「ほえええええええっ!?」
そこに映っていたのは、空色の髪と瞳を持つマナ。黒髪黒目の平々凡々な日本人顔を見慣れている為、違和感バリバリである。
「同化術は、精霊の力をその身に取り込み、精霊の魔力を安定させ、個々では使う事の出来ない魔法を自在に使えるようになる――と言われています」
「成功すると、見た目は術者で、色は精霊の色になるとは、初めて知ったのにゃ~」
「まあ、いまだかつて誰も成功した事がない魔法ですからね。魔法の効果も何もかも不明というのが実際の所ですし……」
ちょーっと待て。それじゃあ、ソラ爺に魔力を送る事が出来ないじゃないか!?
サーシュやルルーの言葉を聞いてマナは焦るが、マナの中(?)のクーはのほほ~んと言う。
(マナマナ。大丈夫、大丈夫。出来る気がするから、遣ってみよ~)
え? 出来るの? じゃあ、遣ってみようか。
クーが出来ると言うなら出来るのだろう。
マナは何の疑問も持たず、左手の上に居るソラ爺に右手を翳す。
(はいは~い。空の魔力をソラ爺に入れるよ~)
言葉は軽いが、クーが真剣に、慎重に行動しているであろう事が何となくマナには分かる。
クーらしいなぁと思いながら、マナも感覚を研ぎ澄ませるように集中してみる。
ああ……世界中に色んな色が溢れ、その中の『空色の何か』をクーが取り込み、ソラ爺に流しているのが分かる。これが『空の魔力』なのだろう。
今なら空色の魔力だけを取り込める気がするからと、マナもちょっと試してみる。
うん、あっさり出来た。合体術――違った同化術の効果、凄い。
じゃあ、この取り込んだ魔力を、ソラ爺に馴染むよう願いながら流してみる。
おお、ソラ爺の小さい体に空の魔力がぐんぐん吸い込まれていくのが分かる。
「……ちっちゃいのに、大容量」
段々と小型化していく記憶メモリー……USBとかSDカードのようだ。
(何それ?)
「え゛」
何って言われても……頭の中に浮かぶ物を何と説明すればよいのやら?
(変な形~)
あれ?
「頭の中の物、見えるの?」
(見えるよ。ついでに、マナが考えている事も分かるから独り言やめたら?)
――そういう事は先に言ってっ!!
(あはは~)
取り敢えず、同化術の効果範囲は広いようだ。流石は奥義のひと、つ?
――あれ? 奥義なのに、複数あるの??
(ん~? ないよ。ひとつだけ)
「クー!?」
(ほらほらマナ。手元が疎かになってるよ~)
「あわわっ」
クーとの会話(?)に気を取られ、ソラ爺への魔力供給がクーのものだけになっていたようだ。
慌ててマナはもう一度空の魔力を取り込み、ソラ爺に送り出す。
すると。
ソラ爺の体が小さくピクリと動く。
「あっ!」
(うん。本来残しておくべき魔力量まで回復したようだね)
「良かった~」
マナのホッとした声に、ある一定量まで魔力が回復したと判断した精霊達が嬉しそうにマナの手の上のソラ爺を覗き込む。
「ソラ爺、平気かにゃ~?」
「クーが言うには、本来残しておくべき魔力量までは回復したって」
「良かった~」
マナの肩の上でドリーがぴょんぴょん飛び跳ねる。
「では、魔力を送るのはこれで終わりですか?」
(ん~ん。この量だと自分の司る場に籠って寝ていないといけないから、自由に動き回れるようにもう少し送っておく)
「自由に動けるように、もう少し送るって言ってる」
「分かりました」
――……今更だけど、精霊が精霊に同じ魔力を送り、回復する事も出来たんじゃないの?
(無理だよ~)
――そうなの?
(うん。精霊の持つ魔力って、其々違うんだ。その違いの所為で反発が起きて回復しない)
――今、同化術で回復出来ているけど?
(マナを通してるから可能なんだよ。マナは僕達、精霊の主だからね~)
世界の横暴により得た精霊の主の地位(?)がこんな所で役に立つとは。世の中、分からないものである。
そして。
そんな話をしていても手を休めなかったお蔭か、それまでぐったりしていたソラ爺の体に力が戻ってきたようだ。
「クー?」
(うん。ここまでくれば大丈夫かな? 後は、自然に目覚めるのを待つ方が良いと思う)
クーのそんな言葉と共に、マナの体が再び発光し始めた。
その光が強くなるに合わせ、マナの体からごっそり魔力が抜けていく感覚がする。なるほど。確かに先程の結界の比ではない。
プールで限界以上に休まず泳ぎ続けさせられ、へとへとになってプールサイドに上がり倒れこんだ時のような、全力疾走で延々と走り続けさせられ、足が動かず倒れ込んだ時のような、そんな脱力感と疲労感を感じる。
「マナ。ソラ爺は、もう大丈夫だよ」
「良かった~」
脱力感と疲労感から言葉すらへとへと感が溢れているが、喜びだけは限界以上に詰まっている。
浮かんだ笑顔をクーに向け――マナは固まった。
「マナ? どうかした?」
クーが不思議そうに瞳を瞬かせ。
「えっ、うえええええぇっ!!?」
「はあっ!?」
「にゃっ!?」
「ほえっ!?」
「!?!?」
「な――!?」
マナ、サーシュ、ルルー、ドリーのみならず、イクシオンやアルフレッドの叫びが辺りに響き渡った。
マナが元の世界で読んだ異世界物語あるあるな知識と照らし合わせて考えると、この石はソラ爺の魔力の結晶か、ソラ爺の魔力を吸い出して保存している何かのアイテムかであるが……。
「この世界に『魔石』って概念ある?」
『は?』
精霊や人間等、種族に関係なく異口同音の疑問形。ないようだ。
「マナ。その『ませき』って何?」
「え?」
クーの疑問にマナは首を傾げる。
あれ、なんだっけ? 存在しない物の筈なのに、普通に使っているからなぁ……?
マナは「えーと」と呟き、必死になって適切な言葉を探す。
「魔法の力を持った石とか、魔法を使用する際に補助的な役割を果たす石とか?」
「魔法に関係する石状の物って事?」
「そうそう。そんな感じ」
それ以外にどう言えばいいか分からないので、マナはクーの言葉に相槌を打つ。
「それって、どうやって手に入れるの?」
「えええええっ!?」
物語によって入手方法等違うのだから、どうやってと聞かれても……。
「えーと、えーとぉ……採掘するとか、魔物を倒してドロップするとか、宝箱から入手するとか?」
「手に入れる方法は色々あるんだねー」
「そうそう。そんな感じ」
だから、これ以外にどう言えばいいのか分からない。やはりマナは再びクーの言葉に相槌を打つのみ。
「マナの世界って変だよねー」
「えええっ!? でもこれって、ファンタジー定番のアイテムなんだけど!?」
元の世界より、この世界の方が馴染みそうなアイテムだ。だからこそ、ない事にビックリ。
「それで、それってどうやって使うの?」
「え?」
そう言えば、魔石って魔法の補助道具的役割だった気が……?
装備したり、予備の魔力源として減った魔力を供給したり――。
「あ! そうだ、供給っ!!」
「???」
マナはずっと考えていた。どうすればソラ爺の減った魔力を何とか出来る? どうすればソラ爺は意識を取り戻す?
意識を取り戻す方法は簡単だろう。クーは「空の精霊の魔力が抜かれ、その所為で意識がない」と言っていた。それなら、空の精霊の魔力をソラ爺に戻せばいい。
じゃあ、どんな方法ならソラ爺に空の精霊の魔力が戻るのか?
この魔石(?)もどきの使い方は分からないから、これからソラ爺を魔力を取り出してソラ爺に返す事はできない。しかも、この魔石もどきは今宙に浮いている男が精霊を傷付けた大事な証拠だ。下手に何かして壊しては大変。という訳で、出来たとしてもやらない。
だったら、別の方法を取ればいい。
自然界から魔力を取り込み、ソラ爺を満たしてあげればいい。よくRPG等である魔力の譲渡とかいうあれをやればいいのだ。
マナが願って出来ない事はない。それがマナの魔法。
だが、万全を期すならば……。マナはクーを真剣に見詰める。
「クー。お願いがあるんだけど」
「え?」
それまでの険しい眼差しを綺麗さっぱり消し、クーがキョトンとした目でマナを見上げる。
マナは念の為、宙に浮いている男の視覚、聴覚――いや面倒だ。五感全てと、あったら困る第六感を魔法で狂わせ、自分達以外に声が漏れないよう、姿が見えないよう結界を張る。
もしこの男の仲間が近くに居て、マナ達の行動を知られると面倒な事になりそうな気がするから、本当に念には念を入れて、といった感じだ。
そこまで遣ってから、マナは改めてクーを見る。
「私が自然界から魔力を取り込み、ソラ爺に少しずつ入れていこうと思う。でも、私は『空の魔力』なんて区別付かないから、どれが『空の魔力』か、教えてくれない?」
「ん? どうやって?」
「――あ、ホントだ。どうやって区別しよう?」
ソラ爺に空の魔力を入れようと考え付いて言葉にしたはいいが、他の魔力と区別する方法までは全く考えていなかった。
流石にクーといえど、それは難しい――。
「マナ……」
凄まじく呆れ返った空色の瞳がマナを見る。
そんな眼差しを向けられるような事を言ってしまった自覚があるマナは素知らぬ振りで明後日の方に視線を飛ばす。なんとか誤魔化そうとしているのはバレバレであるが、慣れているクーは突っ込まない。
だがしかし。
呆れている事を隠すつもりは全くない為、クーはでっかく「はー」と溜め息を零した。
「ひとつだけ、方法があるよ」
「えっ!?」
マナは慌ててクーを見る。
「でもね、マナ。この方法は、マナに大きな負担が掛かると思うよ」
「負担なんてどうでもいい。ソラ爺が――精霊が、助かるなら」
方法を聞くまでもなくマナは即答する。
その言葉に、クーは少し顔を顰めるが、マナの瞳はクーから逸れない。
「ちょっと待って下さい、空の長。それはもしや、いまだかつて誰も成功した事がないというあの精霊魔法の事ですか?」
「勿論」
クーの言葉を聞いたサーシュが大慌てで問い掛けつつ、クーにずずいっと近寄る。
「分かっているのですか? 誰も成功した事がないのですよ?」
「うん? でもマナなら、絶対成功すると思うよ?」
「しかしっ!」
「にゃあ……マナなら間違いなく成功すると思うにゃあ」
「マナが失敗するなんて想像付かないぞー」
クーとサーシュの会話にルルーとドリーがナチュラルに入っていく。
マナを信じ切っている言葉にサーシュは難しい顔をするが……。
ハッと何かに気付くと、マナの空いている手――ソラ爺を乗せていない右手――をギュッと握った。
「マナ! 勘違いしないで下さいね! 決して! 決してマナを信じていない訳ではないのですっ!!」
『……』
何だろう。この、微妙な残念臭は。
精霊も、人間も、全員が一斉にサーシュを眺める。その眼差しに、残念な生き物を見るような憐れみっぽい空気が漂っているのはどうしようもないだろう。
これが、精霊王。精霊達のトップ。各種族の長達がかなり優秀でなければ、色々とまとまらないのではないだろうか。
「……あれ?」
マナは思わず肩にいるドリーを流し見る。
クーとルルーを順番に見て。
「……樹の精霊は、長の補佐とかいるの?」
「いるよー」
「大丈夫にゃ。かなり優秀だから安心するにゃ」
「良かった」
「え!? どーゆー事っ!?」
マナの心の機微をしっかり感じ取ったクーとルルーが力強く頷く。
ホッとするマナ。訳が分からず、マナやクー、ルルーを忙しく見るドリー。
「……精霊王に補佐は?」
「……」
「……」
「……補佐は?」
「……各長が、時々」
「……追い付かないにゃ」
「そう……」
サーシュに握られている右手を引き抜き、マナは頭を抱える。精霊王を挿げ替える事が出来るのならば、遣った方が精霊達の為になるのではないか?
本気でそんな事を考えそうになる――が。今は思考を脱線させ続ける訳にはいかない。マナの左手には、いまだ意識の戻らぬソラ爺がいる。ソラ爺が大丈夫となってから考えればいい。
マナは改めてクーを見る。
「方法があるなら、さっさと遣ろう!」
「うん? えーと……でめりっと? だっけ? 聞かなくていいの?」
「え? 何。もしかして、それ遣ると魔法を使えなくなるとか、そんな感じなの?」
「ううん。多分だけど、魔力がたくさん減るくらい?」
「さっきの結界より?」
「多分」
「へー。まあいいや。その程度なら問題ないでしょ」
「マナ!?」
軽~いマナの言葉にサーシュが慌てる。
「分かっているのですか!? 人間は、魔力は自然回復しないのですよ!?」
「え?」
あれ? そうだっけ?
マナはよくよく考えてみる。そういえば、さっきのクーの説明。
『精霊の魔力は人間の魔力と同じく、使えば減る。でも、精霊自身が扱える限界まで魔力は自然回復する』
つまりは、精霊は魔力が自然回復するが、人間はしないという事?
だが、普段のマナの魔力はきちんと回復しているが?
「人間は、外部から魔力を取り込みます。つまり、人間が生きていく上で行っている全てが、魔力を取り込む事に繋がっているのです」
息をする。食事をする。その行いを通じて少しずつ魔力を取り込み、体に蓄え、睡眠をとる事により体中に取り込んだ魔力を循環させ、回復する事になる。
人間はそれを毎日繰り返す。どれかを怠れば、魔力は回復しない。
個によって身に宿す魔力量は違うが、それは同じ物・量から取り込める魔力量の違いに繋がるだけ。大食いだから魔力をたくさん持っているとかたくさん回復するとかない。少食だから魔力が少ないとか回復量が少ないとかない。
魔力を取り込む行為に、能力差は存在しない。
「つまり、燃費が良いか悪いかって事?」
「は?」
「ねんぴ??」
「にゃ?」
あれ? 何か違う? でも、そんな感じだよね?
悩みそうになるが、難しく考えたって仕方ない。
それより何より。
「その程度なら問題ないでしょ。ほらほらクー! 遣るよ~」
「ん? 分かった~」
呑気と言うより、全くブレないと言うべきか。マナの最優先は精霊。それは絶対である。
クーもクーで、それが普段のマナであると受け入れている為、遣る気があるならそれでいっか~状態。失敗するなど全く思っていないからこそ、返事も軽い。
「じゃ、マナ。受け入れてね~」
「ん? 何を?」
「はい、がった~い」
「は??」
え? がった~いって……合体? の事??
間延びしたクーの言葉の意味をマナが考えているうちに、クーがマナの右手をきゅっと握り、お互いの体が発光し始める。
なーんか、サーシュが実体化した時と似てるな~。
マナがそんな事を思っている間に発光は収束し……あれ? 何か変わった?
マナは右手を握っていた筈のクーを探すが、いない。あれ?
(ここに居るよ~)
「へ?」
今の声、どこから……。
(うん? 合体というか、精霊術の奥義のひとつである同化術が成功したから、僕は今、マナの中というか外というか? まあ、マナと一緒に居るよ)
「んんんんん?」
意味が分からない。
首を捻るしか出来ないマナを見兼ねたのか、ルルーがマナの足をぽんぽんと叩いた。
「マナ。取り敢えず、自分の姿を確認してみるにゃ~」
「え? 分かった」
異空間収納魔法から鏡を取り出し、覗き込んでみる。
「ほえええええええっ!?」
そこに映っていたのは、空色の髪と瞳を持つマナ。黒髪黒目の平々凡々な日本人顔を見慣れている為、違和感バリバリである。
「同化術は、精霊の力をその身に取り込み、精霊の魔力を安定させ、個々では使う事の出来ない魔法を自在に使えるようになる――と言われています」
「成功すると、見た目は術者で、色は精霊の色になるとは、初めて知ったのにゃ~」
「まあ、いまだかつて誰も成功した事がない魔法ですからね。魔法の効果も何もかも不明というのが実際の所ですし……」
ちょーっと待て。それじゃあ、ソラ爺に魔力を送る事が出来ないじゃないか!?
サーシュやルルーの言葉を聞いてマナは焦るが、マナの中(?)のクーはのほほ~んと言う。
(マナマナ。大丈夫、大丈夫。出来る気がするから、遣ってみよ~)
え? 出来るの? じゃあ、遣ってみようか。
クーが出来ると言うなら出来るのだろう。
マナは何の疑問も持たず、左手の上に居るソラ爺に右手を翳す。
(はいは~い。空の魔力をソラ爺に入れるよ~)
言葉は軽いが、クーが真剣に、慎重に行動しているであろう事が何となくマナには分かる。
クーらしいなぁと思いながら、マナも感覚を研ぎ澄ませるように集中してみる。
ああ……世界中に色んな色が溢れ、その中の『空色の何か』をクーが取り込み、ソラ爺に流しているのが分かる。これが『空の魔力』なのだろう。
今なら空色の魔力だけを取り込める気がするからと、マナもちょっと試してみる。
うん、あっさり出来た。合体術――違った同化術の効果、凄い。
じゃあ、この取り込んだ魔力を、ソラ爺に馴染むよう願いながら流してみる。
おお、ソラ爺の小さい体に空の魔力がぐんぐん吸い込まれていくのが分かる。
「……ちっちゃいのに、大容量」
段々と小型化していく記憶メモリー……USBとかSDカードのようだ。
(何それ?)
「え゛」
何って言われても……頭の中に浮かぶ物を何と説明すればよいのやら?
(変な形~)
あれ?
「頭の中の物、見えるの?」
(見えるよ。ついでに、マナが考えている事も分かるから独り言やめたら?)
――そういう事は先に言ってっ!!
(あはは~)
取り敢えず、同化術の効果範囲は広いようだ。流石は奥義のひと、つ?
――あれ? 奥義なのに、複数あるの??
(ん~? ないよ。ひとつだけ)
「クー!?」
(ほらほらマナ。手元が疎かになってるよ~)
「あわわっ」
クーとの会話(?)に気を取られ、ソラ爺への魔力供給がクーのものだけになっていたようだ。
慌ててマナはもう一度空の魔力を取り込み、ソラ爺に送り出す。
すると。
ソラ爺の体が小さくピクリと動く。
「あっ!」
(うん。本来残しておくべき魔力量まで回復したようだね)
「良かった~」
マナのホッとした声に、ある一定量まで魔力が回復したと判断した精霊達が嬉しそうにマナの手の上のソラ爺を覗き込む。
「ソラ爺、平気かにゃ~?」
「クーが言うには、本来残しておくべき魔力量までは回復したって」
「良かった~」
マナの肩の上でドリーがぴょんぴょん飛び跳ねる。
「では、魔力を送るのはこれで終わりですか?」
(ん~ん。この量だと自分の司る場に籠って寝ていないといけないから、自由に動き回れるようにもう少し送っておく)
「自由に動けるように、もう少し送るって言ってる」
「分かりました」
――……今更だけど、精霊が精霊に同じ魔力を送り、回復する事も出来たんじゃないの?
(無理だよ~)
――そうなの?
(うん。精霊の持つ魔力って、其々違うんだ。その違いの所為で反発が起きて回復しない)
――今、同化術で回復出来ているけど?
(マナを通してるから可能なんだよ。マナは僕達、精霊の主だからね~)
世界の横暴により得た精霊の主の地位(?)がこんな所で役に立つとは。世の中、分からないものである。
そして。
そんな話をしていても手を休めなかったお蔭か、それまでぐったりしていたソラ爺の体に力が戻ってきたようだ。
「クー?」
(うん。ここまでくれば大丈夫かな? 後は、自然に目覚めるのを待つ方が良いと思う)
クーのそんな言葉と共に、マナの体が再び発光し始めた。
その光が強くなるに合わせ、マナの体からごっそり魔力が抜けていく感覚がする。なるほど。確かに先程の結界の比ではない。
プールで限界以上に休まず泳ぎ続けさせられ、へとへとになってプールサイドに上がり倒れこんだ時のような、全力疾走で延々と走り続けさせられ、足が動かず倒れ込んだ時のような、そんな脱力感と疲労感を感じる。
「マナ。ソラ爺は、もう大丈夫だよ」
「良かった~」
脱力感と疲労感から言葉すらへとへと感が溢れているが、喜びだけは限界以上に詰まっている。
浮かんだ笑顔をクーに向け――マナは固まった。
「マナ? どうかした?」
クーが不思議そうに瞳を瞬かせ。
「えっ、うえええええぇっ!!?」
「はあっ!?」
「にゃっ!?」
「ほえっ!?」
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「な――!?」
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