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久々の登校
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「あーっ!斗亜ぁー!!ずっと休んでたから心配してたんだよ!?電話も出てくんないしさぁ」
「あぁ、悪ぃ。充電忘れてた」
「もぉ、本当に心配したんだからねっ!」
この絵に書いたような元気印は、クラスメイトの野田颯太。
俺の唯一の親友だ。
颯太は俺の家族の事も、何となくは知ってる。
だけど詳しい事は話したことないし、話したいとも思ってない。
苦しいだとか寂しいだとか、そんな事を颯太に話したところで何の解決にもならないし、颯太を悩ませるだけだから。
だけどこの男…
ただ明るいだけじゃなくて、実は妙に勘が鋭いんだ。
「斗亜、何かあった?」
「…なんも無いよ」
「何かあったって顔に書いてあるよ?」
「…っ、なんもないって…」
あったとしても言いたくない。
それを察したのか颯太は理解したように優しく微笑み、大人しく身を引いてくれた。
「そっか、でも話してよね。話せる時が来たらでいいからさ」
「なんもないって言ってんじゃん…」
俺は、相変わらず素直じゃない。
それでも一緒にいてくれる颯太は、俺にとって大事な大事な親友なんだ。
「あ、そうだ!今日カラオケ行かない?」
「カラオケ?」
「うん!気分転換にさ?どう!?」
「あぁ、でも早く帰ってこいって言われてんだよな…」
「え…?」
「ん?」
「いや、誰が…?早く帰ってこいって…?」
颯太の笑顔がみるみる曇って、眉間にシワを寄せ俺を心配そうに眺める。
そりゃあそうだよな…
あの家に居て早く帰ってこいなんて言われたことないし、寧ろ帰りたくもないのにそんな心配、口にしたら颯太だって不思議に思うだろう。
そう、俺は自ら颯太に話さなければいけない状況を、今まさに作ってしまったのだ。
「あ…えっと…」
「大丈夫なの…?斗亜…っ、俺心配だよ。暫くうちに来る?」
あぁ、要らぬ心配をさせてしまった。
家族から何かよからぬ事をされてるんじゃないかとか、多分そんな心配をしてくれてるんだと思う。
ならばもう話せる事は話して、颯太を安心させてやらなければ…
「あのな、颯太…俺、あの家から出た」
「えっ!?…それは、家出って事!?」
「うん、最初はね。けど今はちゃんと住むところもあるし、俺の親権も父さんに移ったし」
「そっか…そうだったんだ。良かった、良かったんだよね?」
「うん、良かった。みんな優しいし」
「みんな…?」
「あ、あぁ…うん。みんな…?」
それから颯太にみんなって誰?どこに住むの?など根掘り葉掘り聞かれ、結局俺は何があってこうなったのか…以外の事は全部颯太に話してしまった。
「へぇ~!斗亜のパパってお医者さんだったんだ!すっごいね!しかも闇…」
「ばか…っ!声デカい…っ」
「あっ、ごめん…で?その龍士って人、大丈夫なの?」
「うん、あっくんの知り合いだし…」
「あっくんって人だって怖い人なんでしょ…?俺、やっぱり心配だよ…」
「あっくんは大丈夫、昔から知ってるから…」
「う~ん。でもやっぱ心配だから俺、今日行っていい?」
「は?」
「斗亜の友達ですって、挨拶しに!」
いくら明るくて物怖じしないタイプだとはいえ、普通ヤクザが住む家に乗り込んで行こうと思うか!?
やめといた方がいいと颯太を止めてはみたものの、今度は逆に「そんなに危ないところに斗亜を預けられない!」だとか言い始めたから、俺はとりあえず大丈夫だからと言い聞かせ家に行くことは全力で阻止した。
いくら順応性がある颯太でも、あんなでっかい屋敷ってだけでも圧倒されるのに、強面の大人達がうじゃうじゃいるような所に連れてってドン引きされたら、もう友達じゃ居られなくなるかもしんないじゃん…
あの家から出られた事は本当に嬉しいけど、新たな心配が出来た。
俺はこれから、平穏に暮らして行けるのだろうか…
「あぁ、悪ぃ。充電忘れてた」
「もぉ、本当に心配したんだからねっ!」
この絵に書いたような元気印は、クラスメイトの野田颯太。
俺の唯一の親友だ。
颯太は俺の家族の事も、何となくは知ってる。
だけど詳しい事は話したことないし、話したいとも思ってない。
苦しいだとか寂しいだとか、そんな事を颯太に話したところで何の解決にもならないし、颯太を悩ませるだけだから。
だけどこの男…
ただ明るいだけじゃなくて、実は妙に勘が鋭いんだ。
「斗亜、何かあった?」
「…なんも無いよ」
「何かあったって顔に書いてあるよ?」
「…っ、なんもないって…」
あったとしても言いたくない。
それを察したのか颯太は理解したように優しく微笑み、大人しく身を引いてくれた。
「そっか、でも話してよね。話せる時が来たらでいいからさ」
「なんもないって言ってんじゃん…」
俺は、相変わらず素直じゃない。
それでも一緒にいてくれる颯太は、俺にとって大事な大事な親友なんだ。
「あ、そうだ!今日カラオケ行かない?」
「カラオケ?」
「うん!気分転換にさ?どう!?」
「あぁ、でも早く帰ってこいって言われてんだよな…」
「え…?」
「ん?」
「いや、誰が…?早く帰ってこいって…?」
颯太の笑顔がみるみる曇って、眉間にシワを寄せ俺を心配そうに眺める。
そりゃあそうだよな…
あの家に居て早く帰ってこいなんて言われたことないし、寧ろ帰りたくもないのにそんな心配、口にしたら颯太だって不思議に思うだろう。
そう、俺は自ら颯太に話さなければいけない状況を、今まさに作ってしまったのだ。
「あ…えっと…」
「大丈夫なの…?斗亜…っ、俺心配だよ。暫くうちに来る?」
あぁ、要らぬ心配をさせてしまった。
家族から何かよからぬ事をされてるんじゃないかとか、多分そんな心配をしてくれてるんだと思う。
ならばもう話せる事は話して、颯太を安心させてやらなければ…
「あのな、颯太…俺、あの家から出た」
「えっ!?…それは、家出って事!?」
「うん、最初はね。けど今はちゃんと住むところもあるし、俺の親権も父さんに移ったし」
「そっか…そうだったんだ。良かった、良かったんだよね?」
「うん、良かった。みんな優しいし」
「みんな…?」
「あ、あぁ…うん。みんな…?」
それから颯太にみんなって誰?どこに住むの?など根掘り葉掘り聞かれ、結局俺は何があってこうなったのか…以外の事は全部颯太に話してしまった。
「へぇ~!斗亜のパパってお医者さんだったんだ!すっごいね!しかも闇…」
「ばか…っ!声デカい…っ」
「あっ、ごめん…で?その龍士って人、大丈夫なの?」
「うん、あっくんの知り合いだし…」
「あっくんって人だって怖い人なんでしょ…?俺、やっぱり心配だよ…」
「あっくんは大丈夫、昔から知ってるから…」
「う~ん。でもやっぱ心配だから俺、今日行っていい?」
「は?」
「斗亜の友達ですって、挨拶しに!」
いくら明るくて物怖じしないタイプだとはいえ、普通ヤクザが住む家に乗り込んで行こうと思うか!?
やめといた方がいいと颯太を止めてはみたものの、今度は逆に「そんなに危ないところに斗亜を預けられない!」だとか言い始めたから、俺はとりあえず大丈夫だからと言い聞かせ家に行くことは全力で阻止した。
いくら順応性がある颯太でも、あんなでっかい屋敷ってだけでも圧倒されるのに、強面の大人達がうじゃうじゃいるような所に連れてってドン引きされたら、もう友達じゃ居られなくなるかもしんないじゃん…
あの家から出られた事は本当に嬉しいけど、新たな心配が出来た。
俺はこれから、平穏に暮らして行けるのだろうか…
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