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おもてなしが過ぎる
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あれからなかなか熱が下がらなくて、新学期早々暫く学校を休んでいた。
すぐにでも一緒に住もうと言ってくれた龍士だったが、熱があるうちは心配だからとあっくんの家の離で療養しながら、真壁さんに面倒見てもらっていた。
家にいる時も度々熱が出てしんどい時があったけど、母さんは薬と食事だけ置いて俺の事なんか全く心配してくれたりはしなかったから、ここに来てからあっくんと真壁さんとたまに父さんや龍士が様子を見に来てくれて、俺は久しぶりに人の温かさに触れた。
にしても、こんなに大事にされていいものなのだろうか…
・・・・・
あれから、五日くらい経っただろうか。
今日も俺専用の部屋にご飯が運ばれてきて、一人寂しく朝食をとる。
一人で食べるのには慣れてるけど、こんな広い部屋に一人きりはさすがに落ち着かない。
昨日の内に熱も下がりきってもうだいぶ体調もいいし、今日こそ学校に行かないと…
時間を気にしながら朝食を食べ終わると、ちょうど外からドアをノックする音が聞こえた。
「斗亜くん?体調どう?」
「うん、だいぶ良くなった。真壁さん、今日学校行っていい?」
「うん、でも無理しない程度にね!」
「わかった」
そう言えば、真壁さんってどうしてここにいるんだろう?
あっくんはともかく、龍士や光彦くんがここにいるのは何となく分かるんだけど、真壁さんみたいに頭が良くて優しい普通の人が何で闇医者の助手になんてなったんだろう。
大きい病院とか、一般の診療所でも働けそうなのに…
なんて、熱も下がって色んな事を考えられるようになった俺は、ちょっと疑問に思ってたりもした。
まぁ、だからと言って本人に何で?なんて聞けるわけもないので、きっとやむを得ない事情があるんだろうなと、献身的に動く真壁さんを眺めながら自己完結させる。
「ん?どうした?」
「あっ、いや…何でもない」
コテッと小首を傾げ不思議そうな顔をした真壁さんに、裏表なんて無さそうだなと勝手にまた自己完結して、俺は学校に行く準備を始めた。
そして屋敷の大きな門まで歩いていくと、龍士が朝早くから出迎えてくれていて、何だか恥ずかしくてリュックを握る手に力が入る。
「よぉ、熱下がったんだって?」
「うん」
「今から学校?」
「うん」
「そうか、じゃあ今日から帰る場所は俺ん家ってことだな!」
「あ…うん。よろしく…お願いしますっ」
「まぁまぁ、そう緊張すんなよ」
ポンポンと頭を撫でられ照れくさくて目線を反らせば、龍士がニタニタと俺の顔を覗き込んでくる。
そんな俺らの様子を見送りに来てくれたあっくんが少し離れた場所から心配そうな顔で眺めてて、本当にこれで良かったのかな?と不安が込み上げてくる。
「あっくん…」
「ん?」
「行ってきます」
「おぅ、行ってらっしゃい。あ、帰り迎えに行こうか?」
「えっ、いいよ…そんな///」
高校生が迎えをよこすなんて、どっかのぼんぼんくらいだろ。
急にチヤホヤされて戸惑いが隠せない。
「敦史、過保護すぎじゃね?まぁでも、寄り道しないで早く帰ってこいよ?」
「は?龍士も過保護じゃん…」
「ん?いや、俺は斗亜と一緒に夕飯食べたいのぉ!早く帰ってきてくんないと夜仕事だからさ?」
いい大人が俺のことで揉めてる…?
心配して貰えるって、こんなにくすぐったい気分なんだ…
それに、誰かと一緒に夕飯を食べるのもどれくらいぶりだろう。
楽しみだけど何だか凄く緊張する…
龍士は本当に俺なんかと一緒に暮らすことを、良しと思ってるんだろうか。
赤の他人の思春期の子供なんて、面倒じゃないのかな?
彼女とか…いないのかな?
いざとなると色んな心配事か頭の中を巡るけど、でも俺にはもうここしかないから考えたって仕方ない。
上手くいかなかったら、その時にまた考えるしかない。
「斗亜?寄り道すんなよ?」
「あ、うん。わかった」
「じゃあ斗亜、気をつけて。龍士もこれから頼むな」
「おぅ、任せて!」
「行ってきます」
「「行ってらっしゃい」」
俺はあっくんと龍士とその他大勢の強面の大人達に見送られ、大きな屋敷から学校へと向かった。
すぐにでも一緒に住もうと言ってくれた龍士だったが、熱があるうちは心配だからとあっくんの家の離で療養しながら、真壁さんに面倒見てもらっていた。
家にいる時も度々熱が出てしんどい時があったけど、母さんは薬と食事だけ置いて俺の事なんか全く心配してくれたりはしなかったから、ここに来てからあっくんと真壁さんとたまに父さんや龍士が様子を見に来てくれて、俺は久しぶりに人の温かさに触れた。
にしても、こんなに大事にされていいものなのだろうか…
・・・・・
あれから、五日くらい経っただろうか。
今日も俺専用の部屋にご飯が運ばれてきて、一人寂しく朝食をとる。
一人で食べるのには慣れてるけど、こんな広い部屋に一人きりはさすがに落ち着かない。
昨日の内に熱も下がりきってもうだいぶ体調もいいし、今日こそ学校に行かないと…
時間を気にしながら朝食を食べ終わると、ちょうど外からドアをノックする音が聞こえた。
「斗亜くん?体調どう?」
「うん、だいぶ良くなった。真壁さん、今日学校行っていい?」
「うん、でも無理しない程度にね!」
「わかった」
そう言えば、真壁さんってどうしてここにいるんだろう?
あっくんはともかく、龍士や光彦くんがここにいるのは何となく分かるんだけど、真壁さんみたいに頭が良くて優しい普通の人が何で闇医者の助手になんてなったんだろう。
大きい病院とか、一般の診療所でも働けそうなのに…
なんて、熱も下がって色んな事を考えられるようになった俺は、ちょっと疑問に思ってたりもした。
まぁ、だからと言って本人に何で?なんて聞けるわけもないので、きっとやむを得ない事情があるんだろうなと、献身的に動く真壁さんを眺めながら自己完結させる。
「ん?どうした?」
「あっ、いや…何でもない」
コテッと小首を傾げ不思議そうな顔をした真壁さんに、裏表なんて無さそうだなと勝手にまた自己完結して、俺は学校に行く準備を始めた。
そして屋敷の大きな門まで歩いていくと、龍士が朝早くから出迎えてくれていて、何だか恥ずかしくてリュックを握る手に力が入る。
「よぉ、熱下がったんだって?」
「うん」
「今から学校?」
「うん」
「そうか、じゃあ今日から帰る場所は俺ん家ってことだな!」
「あ…うん。よろしく…お願いしますっ」
「まぁまぁ、そう緊張すんなよ」
ポンポンと頭を撫でられ照れくさくて目線を反らせば、龍士がニタニタと俺の顔を覗き込んでくる。
そんな俺らの様子を見送りに来てくれたあっくんが少し離れた場所から心配そうな顔で眺めてて、本当にこれで良かったのかな?と不安が込み上げてくる。
「あっくん…」
「ん?」
「行ってきます」
「おぅ、行ってらっしゃい。あ、帰り迎えに行こうか?」
「えっ、いいよ…そんな///」
高校生が迎えをよこすなんて、どっかのぼんぼんくらいだろ。
急にチヤホヤされて戸惑いが隠せない。
「敦史、過保護すぎじゃね?まぁでも、寄り道しないで早く帰ってこいよ?」
「は?龍士も過保護じゃん…」
「ん?いや、俺は斗亜と一緒に夕飯食べたいのぉ!早く帰ってきてくんないと夜仕事だからさ?」
いい大人が俺のことで揉めてる…?
心配して貰えるって、こんなにくすぐったい気分なんだ…
それに、誰かと一緒に夕飯を食べるのもどれくらいぶりだろう。
楽しみだけど何だか凄く緊張する…
龍士は本当に俺なんかと一緒に暮らすことを、良しと思ってるんだろうか。
赤の他人の思春期の子供なんて、面倒じゃないのかな?
彼女とか…いないのかな?
いざとなると色んな心配事か頭の中を巡るけど、でも俺にはもうここしかないから考えたって仕方ない。
上手くいかなかったら、その時にまた考えるしかない。
「斗亜?寄り道すんなよ?」
「あ、うん。わかった」
「じゃあ斗亜、気をつけて。龍士もこれから頼むな」
「おぅ、任せて!」
「行ってきます」
「「行ってらっしゃい」」
俺はあっくんと龍士とその他大勢の強面の大人達に見送られ、大きな屋敷から学校へと向かった。
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