十六夜の月

むらさきおいも

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凌辱

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「い…っ、なに…すんだよっ…!」

「お手並み拝見かな~ってとこ?口でした事ある?」

「オラってめぇ!! マジでぶっ殺すぞっ!!やめろっ!!」


手を出せない代わりに怒号を響かせるも、全く何の役にも立ちやしない。

俺が何も出来ない間にも、事はどんどん進んで行ってしまう…っ


「ほらあ~んして?」

「や、やだっ…止めろ…っ」

「噛んだりしたら殺すからね?ほら…早く…っ!口開けろって言ってんだよっ!」


奴は膝で立たせるように斗亜とあの髪を掴み無理やり口を開けさせ、ズボンのチャックを下ろすと、半立ちのソレを無理やり斗亜の口の中に突っ込んだ。


「っ…!…んぐっ…んっ…」

「おいっ…!止めろオラっ!!離せっ!!おいっ!!」

「あぁっ…気持ち…上手いじゃん…誰かに教わった?」

「ん…っ、んっ、ん……っ」

「あぁ…泣いちゃったよ…そんなに嬉しい?」

「んぅ…っ、うぅ…っ、んぐっ…」

「斗亜ぁ…っ」

「じゃあ次後ろいける?」

「…はぁ…っ、グスッ…やら…っ…、やめて…っ」

「可愛いね、優しくするから大丈夫…ほらっ、早く後ろ向けよ」


くそ…っ、何か、何かきっかけさえあれば…

でもそんなの待ってらんねぇ!
あぁ、もうやけくそだ!!

と思ったその時、部屋の外がざわつき始めたのをきっかけに、両脇の男の力が緩み刃物を持った男がよそ見をした隙に、腕を掴まれてる男の腹に蹴りを1発かまし、刃物を持った男が怯んだ隙にそいつの手首を掴みながら顔面に一髪お見舞した。

そして転がり落ちた刃物を拾って目の前の男から斗亜を引き剥がすと、奴の胸ぐらを掴んで顔面ギリギリに刃物を突き立てた。


「おいコラ…死にてぇのかてめぇ…」

「ふふっ…勘弁してよぉ…」

「うるせぇ…黙れ…っ」


俺の中の悪の血がフツフツと沸いて溢れだしそうになり、こんな奴さっさとブッ殺せと頭の中で誰かがが囁く…

本当は分かってる…こんな事したって何にもならない…
ただ、自分の手がまた汚れるだけ。

そうして傷を増やしてまた俺は悪に染る…
でも…っ、許せない…っ


「死ね」

「…っ」

龍士りゅうじ!ダメっ!!」


斗亜の声にハッと我に返り手の力が抜けると、ナイフは奪われあっという間に俺は囲まれた。

その内に部屋の扉が開くと、そこに充彦みつひことその下のやつらがなだれ込んできて、斗亜は無事、充彦の手に渡った。


「斗亜っ!!大丈夫か!?」

「充彦くんっ…」

「斗亜っ、今のうちに早く逃げろっ!!」

「でも龍士がっ…!」


充彦が斗亜を逃げるように促してるのに、斗亜はなかなか行こうとしなくて、斗亜に逃げるように俺は大声を上げた。


「いいから早く逃げろっ…!離せコラっ!!」

「あれ?お前も逃げる気?ダメだよ?」


その時だった。
ニヤついたソイツの顔が真顔に変わった瞬間、感じたことの無い痛みが体中を駆け抜けた。


「ゔっ……」


腹の辺りに違和感を感じて手を添えれば、生暖かいものがじわりとまとわりつく…

これは…俺の―――?


「くっそ…てめぇ…」

「龍士ぃぃっ!!」

「…っ、いいから行けっ…」

「嫌だ!!龍士っ!!」

「ギャーギャーさっきからうるさいんだよ、少し黙れ。おいっ!早くそのガキ連れもどせ!」

「はいっ、逃がすな!!」


斗亜は今にも戻ってきそうだし、あまりの事に動けないでいる充彦に俺は思いっきり声を振り絞って叫んだ。


「充彦っ!!早く連れてけ!!」

「…っ、わかった…っ!行くぞっ!斗亜!!」

「やだっ!!りゅーじーーっ!!」


泣き叫ぶ斗亜の声が遠くに聞こえていけば、ここから出て行く事が出来たんだと一安心したのも束の間、ぽたぽたと床に流れ落ちる真っ赤な血がと共に、痛みで意識が遠ざかっていく―――

 おれ…このまま…死ぬのか―――?
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