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母親との再会
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あの家に行くのはどれくらいぶりだろう…
もう随分長い時間が経った気がする。
本当なら会いたくもないけど、真実を知ってるのはあの人だけだ。
家にあいつもいるかもしれないけれど、今の俺はそんなに弱くない!
はず…
それより何より俺は真実を知って尚、龍士を取り戻したい。
違うなら誤解だったから帰ってきてって言えるし、もしその通りなら…その通りだったとしても俺は今まで通り龍士と一緒にいたいって伝える。
それでも龍士が無理って言うのなら、もう俺はこれから一人で生きていくしかない。
本当の意味で自立しなきゃいけないんだ。
自分で決めた事とはいえ、家に向かう足取りは重い。
もうすぐ家の前だって所で足が止まり、手が震え出す。
やっぱり引き返そうか…
そんな考えがよぎった時、母親だけが家から出てくるのが見えた。
俺は母親が家から離れるのを確認して直ぐ様、その後を追った。
そして…
「母さん…っ」
「…っ、斗亜。何でここに…」
「聞きたいことがあって…」
「何…聞きたいことって…」
あからさまに嫌悪感を滲ませる母親の態度が、少しショックだった。
この期に及んで俺は、あの母親が少しでも会いたかった的な素振りを見せてくれるとでも思っていたのか…
淡い期待を抱いていた事に自分で自分が情けなくなった。
「父親の事。父さんから聞いたよ。俺の本当の父親って山崎って人なの?」
「あぁ、そうよ」
「その人今どこにいるの!?その人って俺以外に子供いた!?」
「何よ、急に…」
「大事なことなの。教えてよ」
「もう居ないわよ…死んだの。実の息子に殺されてね。天罰が下ったのよ。妻子持ちのくせに…私はアイツに騙されたの!」
「その子供の…名前は…?」
「知らないわよ、そんなの。今更そんなこと知って何になるの?あなたの本当の父親は最悪な男よ。死んでくれて良かったわ」
ここまで聞ければ十分だったのに、俺は何を血迷ったのかまた要らぬ期待を抱いて母親に質問を投げかけたんだ。
「じゃあ…母さんは何で俺の事産んだの…?」
「それは…っ、本当は産みたくなんかなかった…けど…っ。あんたなんか産まなきゃ良かった…」
母さんはそう吐き捨て、俺に背を向け歩いていってしまった。
産まなきゃ良かった…
はっきりそう言われて、初めて母への残された執着が剥がれ落ちていく気がしたんだ。
俺はいらない子だった。
望まれもしない、いるだけで迷惑な子供。
きっとそうだ…
母親の気まぐれで産まれてきちゃって、本の一時親子ごっこをしていただけ。
最初から俺なんて厄介者でしか無かったんだ。
でも、これでハッキリした。
息子の名前までは分からなかったけど、ここまで揃えば否定する方が難しいだろう。
俺は、龍士が殺さなきゃいけないほど憎んだ父親の血を引く子供であり、龍士と龍士の妹と同じ血を引く兄弟なんだ。
良く良く考えたらさ、大好きな人と兄弟だなんてどんな残酷な罰ゲームなんだろうって思うよ。
龍士はきっとそれに気が付いたんだ。
これ以上は一緒にいれないって…
きっとそう思って俺から離れたんだ。
結局みんな俺の周りからいなくなっていく。
だったらもういいや…
もう何も、いらない―――
もう随分長い時間が経った気がする。
本当なら会いたくもないけど、真実を知ってるのはあの人だけだ。
家にあいつもいるかもしれないけれど、今の俺はそんなに弱くない!
はず…
それより何より俺は真実を知って尚、龍士を取り戻したい。
違うなら誤解だったから帰ってきてって言えるし、もしその通りなら…その通りだったとしても俺は今まで通り龍士と一緒にいたいって伝える。
それでも龍士が無理って言うのなら、もう俺はこれから一人で生きていくしかない。
本当の意味で自立しなきゃいけないんだ。
自分で決めた事とはいえ、家に向かう足取りは重い。
もうすぐ家の前だって所で足が止まり、手が震え出す。
やっぱり引き返そうか…
そんな考えがよぎった時、母親だけが家から出てくるのが見えた。
俺は母親が家から離れるのを確認して直ぐ様、その後を追った。
そして…
「母さん…っ」
「…っ、斗亜。何でここに…」
「聞きたいことがあって…」
「何…聞きたいことって…」
あからさまに嫌悪感を滲ませる母親の態度が、少しショックだった。
この期に及んで俺は、あの母親が少しでも会いたかった的な素振りを見せてくれるとでも思っていたのか…
淡い期待を抱いていた事に自分で自分が情けなくなった。
「父親の事。父さんから聞いたよ。俺の本当の父親って山崎って人なの?」
「あぁ、そうよ」
「その人今どこにいるの!?その人って俺以外に子供いた!?」
「何よ、急に…」
「大事なことなの。教えてよ」
「もう居ないわよ…死んだの。実の息子に殺されてね。天罰が下ったのよ。妻子持ちのくせに…私はアイツに騙されたの!」
「その子供の…名前は…?」
「知らないわよ、そんなの。今更そんなこと知って何になるの?あなたの本当の父親は最悪な男よ。死んでくれて良かったわ」
ここまで聞ければ十分だったのに、俺は何を血迷ったのかまた要らぬ期待を抱いて母親に質問を投げかけたんだ。
「じゃあ…母さんは何で俺の事産んだの…?」
「それは…っ、本当は産みたくなんかなかった…けど…っ。あんたなんか産まなきゃ良かった…」
母さんはそう吐き捨て、俺に背を向け歩いていってしまった。
産まなきゃ良かった…
はっきりそう言われて、初めて母への残された執着が剥がれ落ちていく気がしたんだ。
俺はいらない子だった。
望まれもしない、いるだけで迷惑な子供。
きっとそうだ…
母親の気まぐれで産まれてきちゃって、本の一時親子ごっこをしていただけ。
最初から俺なんて厄介者でしか無かったんだ。
でも、これでハッキリした。
息子の名前までは分からなかったけど、ここまで揃えば否定する方が難しいだろう。
俺は、龍士が殺さなきゃいけないほど憎んだ父親の血を引く子供であり、龍士と龍士の妹と同じ血を引く兄弟なんだ。
良く良く考えたらさ、大好きな人と兄弟だなんてどんな残酷な罰ゲームなんだろうって思うよ。
龍士はきっとそれに気が付いたんだ。
これ以上は一緒にいれないって…
きっとそう思って俺から離れたんだ。
結局みんな俺の周りからいなくなっていく。
だったらもういいや…
もう何も、いらない―――
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