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第三章 3年後
同棲開始
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無事ソファーが届き、もうすぐにでも住める状態にはなった。
俺の今借りてる家は今月末に引渡す予定で、使わない荷物なんかは既に移動済みだから後は引越しの日を待つのみ。
一人の時間も大事な俺にとって、誰かと一緒に住むなんて本当に大丈夫だろうかと心配になったりもしたけど、付き合って5年…
この先俺らがどう頑張ったって結婚できる訳じゃないから、今はただ一緒にいる事が俺らの精一杯のあり方なんだ。
そしてあっという間に月末。
引越しが無事完了して、晴れて俺らは生活を共にするようになった。
たまたま三連休ってこともあって、家の中は思っていたより早く片付いた。
そして冬弥の誕生日の夜。
冬弥が風呂に入ってる間に俺は用意していたプレゼントをポケットに忍ばせ、冷蔵庫から小さなケーキを取り出してローソクを立てた。
その前に冬弥ん家で盛大なご馳走とママの手作りケーキを頂いてるから、お腹はいっぱいなんだけど形だけでも…
「春人ぉ~!」
「ん?なぁ~に?」
「ドライヤーは?」
「あっ、忘れてた。今持ってく~!」
そう言って脱衣所にドライヤーをもって冬弥の元に駆け寄ると、冬弥は俺の頭を見るなり顰めっ面で俺に向かってタオルをバサッとかけた。
「わっ…」
「乾かしてねぇじゃん…何してたの?」
「えっ!?あ…」
「もぉ…乾かしてやっからここ座って?」
「あっ、でも…」
ケーキ出しっぱなしだし…
まぁでもこれが終わんないと先に進まないと、ここは大人しく乾かしてもらうことにした。
そして適当に乾いたところで選手交代。
やっと髪を乾かし終わるとリビングに入って行こうとする冬弥を慌てて止めて、先にリビングに入りローソクに火をつけ電気を消した。
「冬弥ぁ、いいよぉ」
「うぉっ!なに?ケーキ?」
「うん…さっきも食べたけど…」
「春人が買ってきてくれたんだろ?」
「うん」
「なら食うに決まってんじゃん」
ふぅっとローソクの火を冬弥が消すと、俺はポケットのプレゼントを差し出した。
「…これ、プレゼント」
「え?マジ?」
冬弥はそれを受け取ると、そっと飾りのリボンを外して蓋を開けた。
「これ…俺が欲しかった時計じゃんっ!めっちゃ高かっただろ…!?」
「うん、まぁそれなりに?」
「ありがとう…春人っ」
「うん…あの、これからも…よろしくな」
「おぅ、こちらこそよろしくな」
冬弥は一旦時計を腕に着けてみて満足したのか、また大事そうに箱にしまってケーキを食べ始めた。
ニコニコとうれしそうにケーキを頬張る冬弥が可愛くて、俺もそれを見ながらケーキを頬張ると思わずにやけてしまう。
そしていつものように二人で歯を磨き寝る準備をすると、寝室に向かう俺と自分の部屋に戻る冬弥。
俺らの家は平屋で部屋が幾つかあるから、リビングと寝室の他に俺と冬弥の部屋がそれぞれある。
俺はベットの縁に座り冬弥が来るのを待ってると、遅れて寝室に入って来た冬弥は俺の隣に座ってそっと手を差し伸べてきた。
「手貸して? 」
「ん?はい…」
すると俺の左薬指に、銀色に輝くリングがはめられていく…
「よし!ピッタリ」
「え…これ…」
「せっかく同棲するんだしさ、形だけでもと思ってさ?」
そう言った冬弥の左薬指にも同じリングが光っていた。
結婚する訳でもないのにまさかお揃いの指輪なんて考えてもいなかったから、俺はただただ驚いて嬉しすぎて声も出なくて冬弥の手をギュッと握った。
「あ…ありがとう…こんな…いつの間に」
「サプライズ?大成功だな!」
俺の頭をグリグリと撫で回す冬弥の手を掴むと、そのままチュッとキスされた。
「春人…」
「ん…」
「これからもずっと一緒にいて下さい♡」
「はいっ///」
俺の今借りてる家は今月末に引渡す予定で、使わない荷物なんかは既に移動済みだから後は引越しの日を待つのみ。
一人の時間も大事な俺にとって、誰かと一緒に住むなんて本当に大丈夫だろうかと心配になったりもしたけど、付き合って5年…
この先俺らがどう頑張ったって結婚できる訳じゃないから、今はただ一緒にいる事が俺らの精一杯のあり方なんだ。
そしてあっという間に月末。
引越しが無事完了して、晴れて俺らは生活を共にするようになった。
たまたま三連休ってこともあって、家の中は思っていたより早く片付いた。
そして冬弥の誕生日の夜。
冬弥が風呂に入ってる間に俺は用意していたプレゼントをポケットに忍ばせ、冷蔵庫から小さなケーキを取り出してローソクを立てた。
その前に冬弥ん家で盛大なご馳走とママの手作りケーキを頂いてるから、お腹はいっぱいなんだけど形だけでも…
「春人ぉ~!」
「ん?なぁ~に?」
「ドライヤーは?」
「あっ、忘れてた。今持ってく~!」
そう言って脱衣所にドライヤーをもって冬弥の元に駆け寄ると、冬弥は俺の頭を見るなり顰めっ面で俺に向かってタオルをバサッとかけた。
「わっ…」
「乾かしてねぇじゃん…何してたの?」
「えっ!?あ…」
「もぉ…乾かしてやっからここ座って?」
「あっ、でも…」
ケーキ出しっぱなしだし…
まぁでもこれが終わんないと先に進まないと、ここは大人しく乾かしてもらうことにした。
そして適当に乾いたところで選手交代。
やっと髪を乾かし終わるとリビングに入って行こうとする冬弥を慌てて止めて、先にリビングに入りローソクに火をつけ電気を消した。
「冬弥ぁ、いいよぉ」
「うぉっ!なに?ケーキ?」
「うん…さっきも食べたけど…」
「春人が買ってきてくれたんだろ?」
「うん」
「なら食うに決まってんじゃん」
ふぅっとローソクの火を冬弥が消すと、俺はポケットのプレゼントを差し出した。
「…これ、プレゼント」
「え?マジ?」
冬弥はそれを受け取ると、そっと飾りのリボンを外して蓋を開けた。
「これ…俺が欲しかった時計じゃんっ!めっちゃ高かっただろ…!?」
「うん、まぁそれなりに?」
「ありがとう…春人っ」
「うん…あの、これからも…よろしくな」
「おぅ、こちらこそよろしくな」
冬弥は一旦時計を腕に着けてみて満足したのか、また大事そうに箱にしまってケーキを食べ始めた。
ニコニコとうれしそうにケーキを頬張る冬弥が可愛くて、俺もそれを見ながらケーキを頬張ると思わずにやけてしまう。
そしていつものように二人で歯を磨き寝る準備をすると、寝室に向かう俺と自分の部屋に戻る冬弥。
俺らの家は平屋で部屋が幾つかあるから、リビングと寝室の他に俺と冬弥の部屋がそれぞれある。
俺はベットの縁に座り冬弥が来るのを待ってると、遅れて寝室に入って来た冬弥は俺の隣に座ってそっと手を差し伸べてきた。
「手貸して? 」
「ん?はい…」
すると俺の左薬指に、銀色に輝くリングがはめられていく…
「よし!ピッタリ」
「え…これ…」
「せっかく同棲するんだしさ、形だけでもと思ってさ?」
そう言った冬弥の左薬指にも同じリングが光っていた。
結婚する訳でもないのにまさかお揃いの指輪なんて考えてもいなかったから、俺はただただ驚いて嬉しすぎて声も出なくて冬弥の手をギュッと握った。
「あ…ありがとう…こんな…いつの間に」
「サプライズ?大成功だな!」
俺の頭をグリグリと撫で回す冬弥の手を掴むと、そのままチュッとキスされた。
「春人…」
「ん…」
「これからもずっと一緒にいて下さい♡」
「はいっ///」
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