こじらせ男子は一生恋煩い

むらさきおいも

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第三章 新生活始めました

繰り返される仕打ち

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結局、休日もほとんど寝て過ごした俺は、次の日も普段と同じように出勤して、足りないバイトのフォローもしながら一日やり過ごした。

店長から誘われる日は完全に向こうの都合。
いつそれを言われるかとビクビクしながら帰りの支度を進めていると、店長から肩をポンと叩かれた。


「夏川くん、今日…」

「あの…っ、店長…」


一度くらい断ったって大丈夫だろうと、何とか足掻いてみようとするものの、店長は俺にその先の発言さえ与えてくれなかった。


「なんかさ、夏川くんの彼氏?最近あの店にいないの?」

「は…?」

「彼、りんって名前でボーイやってたよね?俺あの店、結構行ったことあってさ?」


店長はりつがウリ専で働いてることを知ってる!?

俺に彼氏がいるって事もどこで聞いたのか知らないけど、りつの事を認識してることは確かなんだ。

これは完全に脅しだ…

俺がここで断りでもして、店長がりつの店に行ってある事ない事バラされでもしたら、たまったもんじゃない。

店長がりつの店を把握してる限り、余計なことは出来ない。


「彼、もう辞めちゃった?指名してあげても良かったんだけどなぁ…」

「な…っ、やめてくださいっ!」

「ははっ、嫌だなぁ…冗談だよ。俺には夏川くんがいるし?」


そうだ、こんなことは俺だけで十分。
いくら仕事って言ったって、こんな客がりつに付くなんて考えたくもない。

今は表には出ないとはいえ、店にいる限りいつそんなことになってもおかしくは無いし、こうなってくると本当に俺が黙って耐えるしかないんだ。

そして仕事が終わったあと指定されたホテルに到着すると、店長のおもちゃとなって好き放題いたぶられる。

いつまで続ければ、この拷問のような仕打ちは終わるのだろうか…

店長が黙ってたって、りつにこの身体を見られてしまえば隠し通すことは出来ないし、いつか過去のことだってバレる日が来るもしれない。

だったらこの際、こんな仕事辞めてりつに正直に話すか?

今の俺にはこんなことを相談できる相手もいなないし、しんがいてくれたら…なんて本当に自分に都合のいいことばかり頭に浮かんでくる。

例え心が傍にいたとしても、頼るべき相手はきっと心じゃない。

俺が自分でどうにかしなきゃいけないんだ。
ちゃんと自分で答えを出さなきゃ…
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