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第三章 新生活始めました
懐かしい温もり
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暫くするとバスローブを羽織った将吾が出てきて、俺は起き上がって用意しておいた水を手渡しながら話を振ってみた。
「あのさ?実家帰ってる?」
「ううん…全然、あの人がどうしてるのかも知らない」
「そっか…先生と出会うまで、寂しくなかった?」
「…わかんない、もう覚えてない」
「ごめんな、一人にさせて…」
「なんだよ…急に…」
そうだよな、もう何年も前の話だ。
けど俺はずうっとこの事が引っかかってたんだ…
ペットボトルの水を口に含んで飲み終えた将吾を、俺は衝動的に
後ろからぎゅっと抱きしめた。
「わっ…!ど、どうしたんだよっ!?」
「別に…ただこうしていたいだけ…」
「…っ、変な事…すんなよっ…」
「しないよ…約束したからね…」
「約束…してなかったらしてたの…?」
「え?何それ、誘ってるの?」
「ちげぇーよっ!そんなんじゃねぇーしっ…」
耳まで真っ赤にして俯いちゃってさ、ほんと可愛い。
男にこんな感情抱くのは将吾だけ…
俺も酔ってるせいかそんな将吾の反応と、バスローブから覗く白い肌に少し興奮してくると、ちょっとだけならいいかな?と思って胸元から手を忍ばせながら、耳元に顔を寄せそっと呟いた。
「内緒にしといてくれれば…」
「あっ…ばかっ、ダメだろっ…///」
「バレなきゃいいじゃん…」
「そういう問題じゃっ…」
本当にダメなら逃げてくれればいいのに、緩く巻きついた腕なんてちょっと動けば解けるのに、俺の腕を掴んでそれをしない将吾は本当にずるいよね。
「俺さ、将吾のこと好きだったよ…」
「なんだよっ…今更…」
「けどね、アイツみたいには愛せなかった…」
「わかってたよ、そんな事…俺も、そうだったし…」
「でもお前から離れた事はずっと気にしてて…だから今日会えて本当に良かった…」
「変なのっ…///」
くるりと将吾の体をこっちに向けて目を見て問いかければ、瞳がゆらゆら揺れて俺の腕を掴む手に力が篭もる。
「将吾は…?」
「俺も…会えてよかった…」
その返事に勝手に許された気になってほっとすると、何となく近づく距離を止めることが出来なくて、そのままそっと唇を重ねた。
「…っ!?なっ…!?」
「再会のキス…?」
そうやって慌てた振りして、本当は待ってたんだろ?
俺の腕は掴んだままだし、目が欲しいって言ってるよ?
まだいいってことだよね?
再び唇を重ね舌をねじ込めば、満更でもなくすんなりと受け入れて、俺の動きに合わせねっとりと絡ませてくる。
ちょっとだけのつもりだったのに将吾があまりにもエロくて、これ以上したら俺、本当にヤバいかも…
「ん…ふっ、ん…はぁっ…」
「…っ将吾、そんなにしたら止まらなくなるっ…」
「んっ…あ、ごめんっ…つい」
「つい、って…」
「や…ごめん。ほんと、ごめんっ…」
「や、俺こそ…ごめん。シャワー浴びてくるわっ…」
「お、おぅ…」
やっと体が離れた時には俺の興奮はもう頂点で、このまま放置される方が辛い状況ではあるが約束は約束…
まぁ既に破りましたがこれ以上は…と思い風呂場に逃げた。
そして、俺がシャワーを浴びて色んな意味でスッキリして戻ってきた頃には、既にベットの上で布団に包まっていた将吾。
そっと近付き覗き込むと、静かな寝息を立てながらすっかり寝てしまっていた。
ふっと目に止まったゴミ箱の中のゴミは致し方ないと心に留め、将吾が寝ているベットに腰を下ろしほっと一息ついた。
将吾の頭を撫でながら暫く寝顔を眺め、そろそろ寝るかとツインのもう1つのベットに移動しようとした時…
「…んぅ、りつぅ」
「…ふふっ、そんなに好き?」
「ん…」
将吾の顔を覗き込みそっとキスを落とすと、俺に手を伸ばしてくるから今日だけはいいよね、と思ってベットの中に入り込み、将吾を抱きしめた。
「今日は楽しかったよ、将吾…」
そう言って頭を撫でれば、ちょっと将吾が微笑んだ気がして俺も頬が緩む。
久々に将吾の体温を感じながら、俺も瞼もいよいよ閉じてそのまま眠りについた。
「あのさ?実家帰ってる?」
「ううん…全然、あの人がどうしてるのかも知らない」
「そっか…先生と出会うまで、寂しくなかった?」
「…わかんない、もう覚えてない」
「ごめんな、一人にさせて…」
「なんだよ…急に…」
そうだよな、もう何年も前の話だ。
けど俺はずうっとこの事が引っかかってたんだ…
ペットボトルの水を口に含んで飲み終えた将吾を、俺は衝動的に
後ろからぎゅっと抱きしめた。
「わっ…!ど、どうしたんだよっ!?」
「別に…ただこうしていたいだけ…」
「…っ、変な事…すんなよっ…」
「しないよ…約束したからね…」
「約束…してなかったらしてたの…?」
「え?何それ、誘ってるの?」
「ちげぇーよっ!そんなんじゃねぇーしっ…」
耳まで真っ赤にして俯いちゃってさ、ほんと可愛い。
男にこんな感情抱くのは将吾だけ…
俺も酔ってるせいかそんな将吾の反応と、バスローブから覗く白い肌に少し興奮してくると、ちょっとだけならいいかな?と思って胸元から手を忍ばせながら、耳元に顔を寄せそっと呟いた。
「内緒にしといてくれれば…」
「あっ…ばかっ、ダメだろっ…///」
「バレなきゃいいじゃん…」
「そういう問題じゃっ…」
本当にダメなら逃げてくれればいいのに、緩く巻きついた腕なんてちょっと動けば解けるのに、俺の腕を掴んでそれをしない将吾は本当にずるいよね。
「俺さ、将吾のこと好きだったよ…」
「なんだよっ…今更…」
「けどね、アイツみたいには愛せなかった…」
「わかってたよ、そんな事…俺も、そうだったし…」
「でもお前から離れた事はずっと気にしてて…だから今日会えて本当に良かった…」
「変なのっ…///」
くるりと将吾の体をこっちに向けて目を見て問いかければ、瞳がゆらゆら揺れて俺の腕を掴む手に力が篭もる。
「将吾は…?」
「俺も…会えてよかった…」
その返事に勝手に許された気になってほっとすると、何となく近づく距離を止めることが出来なくて、そのままそっと唇を重ねた。
「…っ!?なっ…!?」
「再会のキス…?」
そうやって慌てた振りして、本当は待ってたんだろ?
俺の腕は掴んだままだし、目が欲しいって言ってるよ?
まだいいってことだよね?
再び唇を重ね舌をねじ込めば、満更でもなくすんなりと受け入れて、俺の動きに合わせねっとりと絡ませてくる。
ちょっとだけのつもりだったのに将吾があまりにもエロくて、これ以上したら俺、本当にヤバいかも…
「ん…ふっ、ん…はぁっ…」
「…っ将吾、そんなにしたら止まらなくなるっ…」
「んっ…あ、ごめんっ…つい」
「つい、って…」
「や…ごめん。ほんと、ごめんっ…」
「や、俺こそ…ごめん。シャワー浴びてくるわっ…」
「お、おぅ…」
やっと体が離れた時には俺の興奮はもう頂点で、このまま放置される方が辛い状況ではあるが約束は約束…
まぁ既に破りましたがこれ以上は…と思い風呂場に逃げた。
そして、俺がシャワーを浴びて色んな意味でスッキリして戻ってきた頃には、既にベットの上で布団に包まっていた将吾。
そっと近付き覗き込むと、静かな寝息を立てながらすっかり寝てしまっていた。
ふっと目に止まったゴミ箱の中のゴミは致し方ないと心に留め、将吾が寝ているベットに腰を下ろしほっと一息ついた。
将吾の頭を撫でながら暫く寝顔を眺め、そろそろ寝るかとツインのもう1つのベットに移動しようとした時…
「…んぅ、りつぅ」
「…ふふっ、そんなに好き?」
「ん…」
将吾の顔を覗き込みそっとキスを落とすと、俺に手を伸ばしてくるから今日だけはいいよね、と思ってベットの中に入り込み、将吾を抱きしめた。
「今日は楽しかったよ、将吾…」
そう言って頭を撫でれば、ちょっと将吾が微笑んだ気がして俺も頬が緩む。
久々に将吾の体温を感じながら、俺も瞼もいよいよ閉じてそのまま眠りについた。
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