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第三章 新生活始めました
次の日の朝
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次の日、目覚めると背中に人の温もりのような違和感を感じ、そっと振り返るとスヤスヤ眠っている隼人がいた。
その事については二日酔い特有のダルさのが勝って、さほど驚きもしなかったが携帯で時間を確認すると、始発はもう既に動いてる時間。
これはやってしまったか…とりつからの連絡を確認してみたものの特に何も残ってはおらず、一応経緯は伝えているし大丈夫だろうと思い、再び眠りにつこうとすると隼人がモソモソと動き出し
、俺の背中にぺったりと張り付いた。
「ん…だよ…っ、隼人っ!?」
「暖かい…」
「んぅ…」
満更でもない俺も嫌とは言えず、そのまま人肌を感じて黙ってじっとしていると隼人の手が俺を包み込んだ。
「あっ…ちょっ」
「ふふっ…おはよ、将吾」
「…はょ…///」
「早めに帰しとかないと怒られそうだからな」
「別に平気だろ…子供じゃねぇんだから…」
「かなり動揺してたぞ?アイツ…」
「そ、そうかよ…っ////」
隼人が俺の頭をあやす様に撫でるから、俺はそれを振り払って眠たい目を擦りながら渋々ベットから出た。
目を覚ますためにシャワーを浴びて出てくると、いつの間に頼んだのか朝食が用意されていた。
「パン?頼んだの?」
「うん、小腹すいちゃったし…食べる?」
「…うん、ちょっとだけ」
「そう言うと思った。コーヒー入れるね、砂糖多めな?」
「あ、うん。ありがとう」
昔の隼人だったら俺がバスローブ一枚で出てきたら、間違いなく襲いかかってきたと思う。
まぁもうとっくにそんな感情なんてないのは分かってるけど、会わないうちになんだか大人びてしまった隼人が少し遠く感じて、悔しいような寂しいような…複雑な感情になった。
だけど、昔と変わらず俺が何も言わなくても俺のことが分かっちゃうし、俺の好みも覚えててくれてるのがちょっと嬉しくて照れくさかったりもする。
こんな事りつにバレたら、一生隼人に会わせて貰えなくなっちゃうかな?
隼人にパンを少し貰ってコーヒーを流し込むと、のんびりと帰りの支度をし始めた。
「本当に送っていかなくていいのか?」
「いいって言ってんじゃん」
「いや、でも俺が怒られるじゃん?責任もってって言っちゃったし」
「会わなきゃ怒られることもないだろ?もう酔ってもいないのに送ってもらう必要も無いって」
「名残惜しいから?ってのもあるけど?」
「…っ、んだよ、それ////」
「ふふっ、まぁたまには連絡してよ。あ、そうだ、これ…」
そう言って隼人がバックの中から取り出したのは、スイーツ店の名刺。
住所を見ればりつの家からさほど遠くもなくすぐ行ける距離で、
こんな近くで働いてたなんてなんだか不思議だし、また会えるんだと思ったらめちゃくちゃ嬉しくなった。
「行くよ、今度。りつと…」
「うん、待ってる。家着いたら連絡しろよ?」
「なんでだよ」
「心配だからに決まってるだろ?それに俺の大事な幼なじみなんだから…」
今まで一切連絡よこさなかったくせに、よく言うよな。
まぁ俺も連絡しなかったけどさ。
それに、どいつもこいつも俺を子供扱いしやがって、そんなに俺って頼りないか?
まぁでも、正直心配してくれるその気持ちが嬉しかった。
隼人にとって俺は大事なんだって…
「じゃあまたな」
「おぅ…」
その事については二日酔い特有のダルさのが勝って、さほど驚きもしなかったが携帯で時間を確認すると、始発はもう既に動いてる時間。
これはやってしまったか…とりつからの連絡を確認してみたものの特に何も残ってはおらず、一応経緯は伝えているし大丈夫だろうと思い、再び眠りにつこうとすると隼人がモソモソと動き出し
、俺の背中にぺったりと張り付いた。
「ん…だよ…っ、隼人っ!?」
「暖かい…」
「んぅ…」
満更でもない俺も嫌とは言えず、そのまま人肌を感じて黙ってじっとしていると隼人の手が俺を包み込んだ。
「あっ…ちょっ」
「ふふっ…おはよ、将吾」
「…はょ…///」
「早めに帰しとかないと怒られそうだからな」
「別に平気だろ…子供じゃねぇんだから…」
「かなり動揺してたぞ?アイツ…」
「そ、そうかよ…っ////」
隼人が俺の頭をあやす様に撫でるから、俺はそれを振り払って眠たい目を擦りながら渋々ベットから出た。
目を覚ますためにシャワーを浴びて出てくると、いつの間に頼んだのか朝食が用意されていた。
「パン?頼んだの?」
「うん、小腹すいちゃったし…食べる?」
「…うん、ちょっとだけ」
「そう言うと思った。コーヒー入れるね、砂糖多めな?」
「あ、うん。ありがとう」
昔の隼人だったら俺がバスローブ一枚で出てきたら、間違いなく襲いかかってきたと思う。
まぁもうとっくにそんな感情なんてないのは分かってるけど、会わないうちになんだか大人びてしまった隼人が少し遠く感じて、悔しいような寂しいような…複雑な感情になった。
だけど、昔と変わらず俺が何も言わなくても俺のことが分かっちゃうし、俺の好みも覚えててくれてるのがちょっと嬉しくて照れくさかったりもする。
こんな事りつにバレたら、一生隼人に会わせて貰えなくなっちゃうかな?
隼人にパンを少し貰ってコーヒーを流し込むと、のんびりと帰りの支度をし始めた。
「本当に送っていかなくていいのか?」
「いいって言ってんじゃん」
「いや、でも俺が怒られるじゃん?責任もってって言っちゃったし」
「会わなきゃ怒られることもないだろ?もう酔ってもいないのに送ってもらう必要も無いって」
「名残惜しいから?ってのもあるけど?」
「…っ、んだよ、それ////」
「ふふっ、まぁたまには連絡してよ。あ、そうだ、これ…」
そう言って隼人がバックの中から取り出したのは、スイーツ店の名刺。
住所を見ればりつの家からさほど遠くもなくすぐ行ける距離で、
こんな近くで働いてたなんてなんだか不思議だし、また会えるんだと思ったらめちゃくちゃ嬉しくなった。
「行くよ、今度。りつと…」
「うん、待ってる。家着いたら連絡しろよ?」
「なんでだよ」
「心配だからに決まってるだろ?それに俺の大事な幼なじみなんだから…」
今まで一切連絡よこさなかったくせに、よく言うよな。
まぁ俺も連絡しなかったけどさ。
それに、どいつもこいつも俺を子供扱いしやがって、そんなに俺って頼りないか?
まぁでも、正直心配してくれるその気持ちが嬉しかった。
隼人にとって俺は大事なんだって…
「じゃあまたな」
「おぅ…」
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