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そんな真剣なの?
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それはきっと出来ない。
だって、貴方と私はもともと種族も生きる時間だって違う。
怜ばかりが辛い思いをすることになる。
そんな、終わりが分かってる物語なんてない方がマシでしょ?
「ごめん、怜。やっぱり、私は貴方と一緒にいられないよ」
彼の肩がビクッとビクつかせる。
「・・・・・それでも俺は・・・」
そういうなり、怜は私を軽々と抱き上げた。
わっ!
お、下ろして!
バタバタと暴れてみるが効果なし!
そして、彼は私を抱き上げたまま、家をあとにした。
そして、連れてこられたのは古いお屋敷のようだった。
壁は白。
屋根は青。
西洋のお屋敷、かな?
怜は気にせず、ズンズンと歩みを進めて中へ入ると、寝室(?)でベッドに私を優しく下ろした。
柔らかっ!
ベッドに座るように腰かけると、怜も隣に座った。
「なぁ」
私の手と怜の手が指を絡ませてギュッ!と握る!
「ここで俺と住もう?」
私は思わず目を見開いてしまった。
それは怜の言い放った言葉に対してではない。
怜の真剣そうで切なそうな表情を見てしまったがためだ。
なんで?なんで、そんな真剣なの?
だって、貴方と私はもともと種族も生きる時間だって違う。
怜ばかりが辛い思いをすることになる。
そんな、終わりが分かってる物語なんてない方がマシでしょ?
「ごめん、怜。やっぱり、私は貴方と一緒にいられないよ」
彼の肩がビクッとビクつかせる。
「・・・・・それでも俺は・・・」
そういうなり、怜は私を軽々と抱き上げた。
わっ!
お、下ろして!
バタバタと暴れてみるが効果なし!
そして、彼は私を抱き上げたまま、家をあとにした。
そして、連れてこられたのは古いお屋敷のようだった。
壁は白。
屋根は青。
西洋のお屋敷、かな?
怜は気にせず、ズンズンと歩みを進めて中へ入ると、寝室(?)でベッドに私を優しく下ろした。
柔らかっ!
ベッドに座るように腰かけると、怜も隣に座った。
「なぁ」
私の手と怜の手が指を絡ませてギュッ!と握る!
「ここで俺と住もう?」
私は思わず目を見開いてしまった。
それは怜の言い放った言葉に対してではない。
怜の真剣そうで切なそうな表情を見てしまったがためだ。
なんで?なんで、そんな真剣なの?
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