魔女の最後はハッピーエンドですか? バッドエンドですか?

椿セシル

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シャロンの安否は?

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シャロンが行方不明になってから、既に一週間が経つと言うのに未だにシャロンの行方は杳としてしれなかった。手掛かりすら掴めずに、アイリスとハクアは魔女の居住区を統べる女王の娘であるカレンの護衛の合間に、シャロンの行方に関する情報の収集を行っていた。
 施設での成績も上位組であったアイリスとハクアは、王女の護衛である乙女に抜擢されて、現在は乙女の仕事に就いている。
 勿論魔女の居住区にも学校はあるので、日中は王女様と共に学校に通っている。本来ならシャロンも、乙女ではなくて王女様のお世話役になる事が決まっていた。
 同じ魔女に攻撃が出来ないシャロン。そんなシャロンには、学校を卒業してからの就職先は決まっていなかったのだが、そんな心優しいシャロンに感銘を受けたカレンが自分のお世話役を命じたのだ。
 本来はアイリスもハクアも、そしてシャロンもまだ学生の身分であり施設を正式には卒業していないのだが、少しでも早い方が良いと言う理由からカレンが任命したのである。
 シャロン、アイリス、ハクアが長い時間を過ごしている施設は、孤児を集めて妖退治の魔女を育成する施設であり、幾つかある施設の中でも特に厳しい事で有名であったが、厳しい分優秀な魔女を何人も輩出する事でも有名な施設でもあった。
 そんな施設の中でも、アイリスとハクアは特に優秀な魔女で、施設の中で彼女達に敵う魔女は存在していなかった。
 一方のシャロンは技術面では、平均以上ではあったが、その優し過ぎる性格から、同じ魔女を攻撃出来ないと言う欠点からか、他の魔女の虐めの標的になっていた。そんなシャロンをいつも助けていたのも、アイリスとハクアの二人だったのだ。
 そんな二人にとって、同い年とは言えシャロンは妹の様に可愛い存在で、いつもシャロンを巡って争っていたのだが、いつの間にかお互いを認め合い、今は恋人同士と言う関係である。

今日も王女様に許可を頂いてシャロンを探している。
 今までは警護の合間に探していたのだが、それでは時間が足りないと二人はカレンに事情を話して、シャロンを探す時間を頂いたのだ。
 カレンとしても、シャロンの行方がわからない事が気掛かりだった。
 彼女の優しさは、きっと魔女を変えてくれるとカレンは思っている。全ての魔女ではないが、魔女の中には能力を持たない普通の人間を見下して、奴隷にしてしまえばいいと思っている魔女も少なからずいる事を、カレンはわかっていたからこそ、シャロンの様な魔女は貴重な存在だった。
 同じ魔女を攻撃出来ない。それは、能力を持たない人間も攻撃出来ない事であるとカレンは考えていた。
「いいですか、シャロンの安否だけでも早急に確認しなくてはいけません」
「はい。もし、シャロンに何かあったとすれば、最悪シャロンが殺害されていたとしたら」
「私達魔女の中に、魔女を狩る裏切り者が存在する事になってしまいます」
 カレンに、アイリスとハクアの二人はそんな事があっては、この居住区が大変な事になってしまいますと、魔女の中にはか弱い魔女も存在している。
 魔女には階級がある。
 生まれ持った魔力量で決まるのだが、アイリスやハクアは上級魔女。カレンは超級と呼ばれる数少ない魔女である。シャロンは、正確な階級はわからないが、多分中級の下程度と言われている。何故、シャロンの魔力がどの階級に属しているのかはっきりとしないのかは、彼女だけ出生の記録がはっきりしていない事が原因の一つである。
 アイリス、ハクア、そしてシャロンは同じ施設で育ったのだが、アイリス、ハクアの二名に関しては、出生に関しての記録がしっかりと残っている。
 出生の記録がしっかりと残っていると言う事は、出生時に魔力量から、どの階級に属するのかの検査をしっかりと受けていると言う事になる。
 しかし、シャロンに関しては出生の記録が存在しないのだ。
 赤ん坊の時に、施設の前に捨てられていたシャロン。
 唯一、この子の名前はシャロンですと言う置手紙のみが、彼女がシャロンと言う名前である事を意味していた。それ以外は誕生日も何もわからなかった。
 そんなシャロンの存在を、幼い時に施設を見学したカレンはずっと気に止めていたのだ。カレンは、シャロンに不思議な縁みたいなものを感じていたのだ。どうしてそう思うのかは、未だに答えが出てはいない。
 そうした経緯から、シャロンがどの階級に属するのかは、はっきりしていない。施設での訓練時の魔法の威力から、中級の下程度だろうと判断されたのだ。
「魔女の多くは下級の魔女になります。もし、中級や上級の魔女に襲われればひとたまりもありません」
「まだ、はっきりとしてはいませんが、反乱分子が魔女と人間がこの百年で築いた良好な関係を壊そうとするものがいないかの調査は必要だと思われます」
 アイリスとハクアの言葉にカレンも大きく頷く。
「民の多くは、善良な魔女。そんな民の生活を脅かす存在は許せません」
 カレンは、アイリスとハクアにシャロンの捜索と共に反乱分子がいないかの調査も命ずる。二人はカレンに一礼すると、シャロンの捜索を開始した。

居住区は、それ程広いとは言えない。
 一週間も探索すれば、シャロンの痕跡の一つ位簡単に見付かりそうなのに、草の根を分けて探しているというのに、ここまでシャロンの痕跡が見付からないとなると、可能性は二つ、いや三つ考えられた。
 一つ目は、カレンにも話したが何者かに殺害されてしまった。
 二つ目は、シャロンは何者かにシャロンより階級が上の上級魔女に拉致監禁されている。
 三つ目は、シャロンが何者かに襲われて人間の居住区に逃げ込んだ。人間の居住区では、必要な時以外は魔法を使う事は禁止されているので、もしシャロンを襲った魔女がいたとしても、シャロンが人間の居住区に逃げ込んだなら、それ以上の深追いはしないと考えられた。
 可能性として考えられるのは、二つ目と三つ目の可能性が高いと二人は考える。もしシャロンを殺害したのなら、その痕跡を完璧に消す事は難しい。何より誰にも見られずにシャロンを殺害する事が可能なのか?
 居住区には、乙女とは別に治安維持の為の部隊がいる。その部隊が交代で常に居住区を見回っている。その部隊の目を搔い潜ってシャロンを殺害する。
 そんな事が本当に可能なのか?
 もしシャロンが殺害されているのなら、二つ目の可能性と連動している可能性が高い。シャロンを言葉巧みに、自分の住まい等に連れ込んで殺害する。
 二人は、そんな事はあり得ないと、三つ目の可能性に絞って聞き込みを開始した。

聞き込みを開始して数時間。
 有益な情報は集まらずに、二人は今日の聞き込みは終わりにして帰ろうとしていた。
「あの三人大丈夫かな? 」
「最近顔見ないし、何か危ない事をしてるって」
「それ、私も聞いたよ」
 偶々すれ違った少女達の会話が耳に入って、二人はその魔女に声を掛けて詳しく話を聞く事にした。もしかしたら、シャロンの手掛かりになるかもしれないと、二人の直観が、女の勘が言っていた。
「ちょっといいかしら? 」
 自分たちより遥かに上の階級であり、王女様の護衛をしている乙女の二人に声を掛けられて、帰ろうとしていた少女達は「な、なんでしょうか? 」「あの、何かしましたか? 」と怯えているので、アイリスとハクアは笑顔で大丈夫よと、今の会話の事を教えて欲しいだけと言うと、少女達は安心した様に、知り合いの魔女の話何ですけどと自分達の知り合いが、何か危ない事に関わっている可能性を話してくれた。
「そのお友達とは連絡は? 」
「実は一週間前から連絡が着かないんです」
 一週間前と言えば、シャロンが行方不明になったのと同じ時期だ。
 アイリスは、その魔女は最後に何か言ってなかった? と聞くと「確か人間の居住区付近が何とかって」彼女も詳しくは知らない様なので、ありがとうとお礼を言うと、アイリスとハクアは、シャロンが人間の居住区に逃げ込んだ可能性が高い事をカレンに報告する為に、自宅では無くて王宮へと向かっていた。

シャロンが人間の居住区へと逃げ込んで数時間後。
 とある場所にて、シャロンの拉致に失敗した三人の魔女が震えながら、失敗した事を報告すると、報告を聞いていた見た目はシャロンと変わらないであろうと思われる魔女が、微笑ながら「罰が必要ね」と言うと、三人の内一番左側にいた魔女が壁まで吹き飛んで、魔法の刃で壁に突き刺さって絶命していた。
「ひぃ! ど、どうかお許しを」
「マリア様、何でも致しますから、どうか命だけは」
 仲間の一人があっさりと処刑された事で、残りの二人はおもらししながら、へたり込むと、何でも致しますから命だけはと懇願している。
「本当に何でも出来る? 」
 見た目少女の魔女は、妖しく微笑むと二人に本当に何でも出来るのかな? と改めて問う。
 二人の少女は何でもしますと、殺される位なら奴隷としてでも命を繋ぎたいと、二人の少女は何でもしますと言ってしまった。それが地獄の始まりだとは全く思っていなかったのだ。
 他の魔女を下がらせると、マリアは早速始めようかと、柔らかな笑顔を向けたかと思うと、魔法で二人の少女の動きを封じる。
「「ま、マリア様? 」」
 動きを封じられた二人の少女は、これから何をされるの? と恐怖で震えている。
「何でもするって、それともあの娘みたいに死ぬ? 」
 そう言って壁に突き刺さったままの魔女を指差す。
「な、何でも言う事聞きます! 」
「どうか殺さないでください! 」
 マリアは良い娘ねと微笑むと、いきなり二人の洋服と下着を剥ぎ取った。
「「きゃあああああ!! 」」
 二人の少女は、突然の事に悲鳴を上げるが、マリアにとってその悲鳴は甘美なBGMでしかない。
 驚く少女達にマリアは、ポケットから取り出したカプセルを飲ませる。
「貴女達って処女よね? オナニーの経験は? 」
 二人は真っ赤な顔をしながらも、処女である事とオナニーの経験すら無い事を正直に打ち明ける。
 それは好都合と、マリアは今度はピンク色に光る怪しげな薬を少女達の陰部に塗り始めた。
「ま、マリア様? つ、冷たいです」
 マリアが自分達に何をしようとしているのかわからない少女達は、冷たいですと言いながらも、身動き出来ないうえに、もし抵抗などしようものなら、間違いなく殺されてしまうと言う恐怖から、されるがままで、喜々として少女達の陰部に薬を塗っているマリアを見つめる事しか出来なかった。

少女達にカプセルを飲ませて、陰部に薬を塗り終えたマリアは、そのまま自分が座っていたソファーに戻ると、そのまま少女達を見つめているだけで、何もしてこなかった。少女達は、罰って、これで終わりなの? とそう思った瞬間。急に下腹部が今まで感じた事のない快感に襲われ始めた。
「ひぁああ! な、何が起きてるの!? 」
「あ、あしょこがあちゅいのおおおお!! 」
 急に訪れた快感に、今まで感じた事のない感覚に少女達は戸惑いながらも、身動きが出来ない以上は、その快感に抗う事も出来ない。
「ま、マリアしゃま、せめて手だけでも」
「さ、触りたいんれしゅ、アソコに触れたいんれしゅ」
 アソコが熱くて、疼いてしまって、初めて感じる強烈な快感に少女達は恥じらいながらも、触りたいんです! と必死に訴える。
「駄目よ。貴女達はもう私のモルモットなんだから、最高の薬が出来るまで解放しないし」
 勿論解放するつもりなんてない。使い物にならなくなったら、殺して捨てるだけ。マリアにとっては、下級魔女は奴隷でありモルモットでしかないのだ。
 マリアの言葉に少女二人は絶望の表情を浮かべるが、それ以上に押し寄せる快感の波に飲まれて、早くも初めての絶頂を迎えそうになっている。
「あひゃああああ!! な、何かきちゃいましゅううう!! 」
「も、もうらめぇええええええ!! 」
 少女二人は、絶叫に似た悲鳴と共に人生初の絶頂を迎えてぐったりしているが、それでも快感の波は手を休める事なく、少女達に襲い掛かる。
「も、もうやめてぇえええええ!! 」
「おかしくなるのおぉぉぉぉおおお!! 」
 少女達の悲痛な叫びは、マリアには届かなかった。

少女達がマリアのモルモットになってから三日が経ったが、少女達は未だに解放されずに、次々に新しいカプセルを飲まされて、媚薬と思われる薬を陰部に塗られて、既に正気を失って、ただ快楽を求める廃人と化していた。
「あははは、もっろ、くらしゃい」
「えへへへへ、きもひいいのぉ」
「完全にイっちゃってるじゃないマリア」
「あら居たのサクラ」
 マリアにサクラと呼ばれた少女は、魔女とも人間ともどちらとも取れる雰囲気を持った少女だった。
「また新しい薬と媚薬の開発してるの? 好きね」
「だって、最高のお薬で楽しみたいじゃない」
「本当にエッチが好きなのね」
 だって気持ちいいんだもんと、マリアは幼い子供の様な表情でサクラと呼ばれた少女を見ている。
「まあわかるけど、あの娘達って処女? 」
「そうだけど、サクラも好きだよね」
 ニヤリと微笑むと、サクラは少女達の前に立つ。
「ねえ貴女達、気持ち良くして欲しい? 」
 サクラが発した『気持ち良くして欲しい? 』と言う言葉に、少女達は目を輝かせると、自ら脚を開く。
 サクラは、良い娘ねと言うといきなり自分の指を二本ずつ少女達の膣口に挿入した。一瞬抵抗感を感じたが、サクラは少女達の処女膜を一気に突き破った。
「「いっ、痛いですうう!! でもきもひいいれしゅぅううう!! 」」
 破瓜の痛みに一瞬顔を歪めたが、媚薬のお陰なのか少女達はすぐに快感の渦に飲まれて気持ちいいと悶えている。
 そんな少女達をサクラは容赦なく追い詰めていく。
 サクラはもっと気持ち良くしてあげると言うと、一人の少女の陰部に自分の陰部をぴたりとくっつけると、腰を動かし始める。勿論、もう一人の少女には指での愛撫を繰り返している。
「こ、これおかしくなりましゅううう!! 」
 貝合わせ初体験の少女は上下の口から涎を垂らしながら、悦びに打ち震える。もう一人の少女は、私にもくださいとおねだりするので、サクラは仕方ないわねと言うと、絶頂した少女を寝かせると、指愛撫していた少女に自分の陰部を擦り付けて絶頂へと導いてあげる。
 サクラによって何度も何度も絶頂を迎えた少女達は、もう動かなくなっていた。
「私のモルモットだったのに、サクラさん、生命力奪うのは禁止です」
「ごめんごめん。つい気持ち良くて殺しちゃった」
 可愛く舌を出しながら謝るサクラに、今回だけですよと言うと、マリアは服を脱いで、私のも舐めてくださいと、脚を開く。
「本当にマリアは可愛いですね」
 そう言うと、サクラはマリアの陰部に舌を這わせ始めた。
 快感に身を捩るマリアに「お薬は誰に使いたいの? 」とサクラが問う。
「あぁぁ! そこ、気持ちいいのぉおお! 」
 喘いで答えをはぐらかすマリア。
 サクラは舌での愛撫を中断すると、マリアの愛液でべとべとになった顔をマリアに向けながら、答えないと続きしないと膨れてしまったので、こんな中途半端で終わるのは嫌だと、マリアは正直に答える事にする。
「サクラとシャロンに使いたいの! だからもっと気持ち良くしてよ~」
「ふ~ん。私とシャロンちゃんねぇ~」
「お、怒らないでサクラ」
「それで、私とシャロンちゃんのどっちが一番なのかしら? 」
 答えによっては、今日はイカせてくれない。でも嘘を吐けば暫らく口も聞いてくれなくなってしまう。それは寂しくて耐えられない。
「わからない。サクラもシャロンも同じ位好きだから」
「正直で宜しい。素直なマリア好きよ」
 そう言うと、再び舌での愛撫を開始してマリアを絶頂へと導き始める。
 マリアとサクラの二人が何を企んでいるのかは、本人達にしかわからなかった。

アイリスとハクアの二人は、街で得た情報をカレンに報告していた。
 二人の話を聞いたカレンは、少しばかり悩んでいる様に見える。
 もし本当にシャロンが人間の居住区に逃げ込んだのであれば、捜索は今以上に大変になる事は容易に想像出来た。 
 人間の居住区は、魔女の居住区より遥かに広いのだ。カレンもその事をわかっているので、悩まずにはいられなかった。
 シャロンが、魔女の居住区にいるのなら、アイリスとハクアの二人でも充分に捜索可能だが、さすがに何倍もの広さを誇る人間の居住区を隅から隅まで捜索するとなると、二人では時間が掛かり過ぎるのだ。
 二人共、その事を理解しているので、安易に人間の居住区に行かせてくださいとは言えなかった。
 長い沈黙が流れる。
 本当は、三人共、今すぐにでも人間の居住区に行ってシャロンを探したい。
 特に、シャロンをずっと庇って来たアイリスとハクアの二人はシャロンが行方不明になったと聞いた時は、卒倒しそうな程に驚いて、すぐにでも捜索したかった。
 だが、既に乙女としてカレンの護衛をしていた二人には勝手に行動する事は許されなかった。
 だから二人は任務の合間に、任務を終えてからの僅かな時間で必死にシャロンを探していた。
 一日、二日、そして一週間が経っても手掛かりすら掴めなかった。
 やっと手に入れたシャロンの手掛かり。
 とても小さいけれど、可能性が1%でもあるのなら、二人はその可能性に縋りつきたかった。
 カレンも二人の気持ちが痛い程にわかる。カレンもあの日、幼い時に施設でシャロンの存在を知ってから、彼女の寂しそうな悲しそうな、そして辛そうな瞳を見てから、ずっと彼女の事が気になっていたから、だからカレンもシャロンの捜索を手伝いたい。ずっと、そう思っていた。
 王女等と言う立場じゃなかったら、普通の魔女だったなら、普通の女の子だったのなら、もっと自由に動けたのにと、カレンは初めて自分の立場が憎く感じた。
 何不自由の無い生活。綺麗な洋服をいつも身に着けられて、美味しい食事を食べられて、欲しい物は何でも手に入って、周りからチヤホヤされて、それの何が不満なのかと、きっと言われてしまうかもしれない。
 魔女の居住区にも、人間程ではないが貧困に苦しむ民はいる。カレンも、カレンの母親であり、女王であるミリアもいつもその事に心を痛めていた。何とかしたいと必死に考えて行動してきた。
 貧困問題。孤児の問題。そして殆ど起きないとは言え犯罪も起こる。その全てをミリアを中心に解決しようと行動していた。
 まだ学生の身ではあるが、次期女王であるカレンも話し合いに参加し意見を述べていた。
 立場上、簡単に人間の居住区に行く事は出来ない。
 カレンが人間に拉致される心配は、全くないが王女であるカレンが人間側を訪れるだけで、人間側が萎縮して気を使ってしまう可能性が高かった。カレンとしては、それも動きずらい原因の一つだった。
 動きたいのに動けないカレン。
 行かせて下さいと言いたいのに言えないアイリスとハクア。
 そんな三人の沈黙を破ったのは、女王ミリアだった。
「私が許可しますから、三人でシャロンの捜索に行きなさい」
「お母様、宜しいのですか? 」
「「ミリア様、本当に宜しいのでしょうか? 」」
 女王様から、まさかのお許しが出て三人は顔を見合わせている。
「シャロンは、私にとっても可愛い娘同然です。ですから、一日でも早く見つけてあげなさい」
 三人は、元気よく「「「はい! 」」」と答えると、ミリアに深々と頭を下げた。

カレン達が、シャロン捜索の為に人間側に出向くのが決まったのと時を同じくして、マリアとサクラの二人もシャロンに会う為に、人間側に出向こうとしていた。
「本当にシャロンちゃんは、まだ処女なの? 人間の女の子に、鈴羽ちゃんと侑李ちゃんに奪われてるかもよ」
「それはないわ。あの娘には暗示を掛けてるから」
「そうなの? いつ掛けたのよ? 」
「シャロンが小さい頃にね」
 そう言ってマリアは微笑む。
「なら、わざわざ再度掛けに行く必要あるの? 」
「ええ、時間が経ってるから解ける可能性あるし、それに向こうでの拠点も探さないといけないでしょ」
「それもそうね」
 そう言うと、サクラとマリアの二人は、カレン達より一足先に人間の居住区への扉を開けて、人間側へと足を踏み入れた。
 マリアとサクラは、既にシャロンが鈴羽と侑李によって保護されている事を知っていた。
 シャロンが何処に居ようが、マリアにはシャロンの居場所がわかるのだ。
 今は、まだ会うだけにするからねと、マリアは微笑ながら、ゆっくりと歩を進めていた。
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