37 / 41
第三章 魔王の英雄
5
しおりを挟む
見たところ巨大妖魔は、体の大きさ以外は普通の妖魔と全く変わらない。であれば、弱点も同じであろう。その弱点を、先程まで戦っていた騎士たちはよく知っている。黒く硬い外骨格の隙間、柔らかい肉へと通じる間接部分だ。その小さな隙間が、巨大妖魔は巨大であるから当然、拡大されている。
騎士たちから見れば、例えば普段の弓矢の訓練で使用している的などよりも、遥かに大きいものだ。熟練の、戦闘のプロである彼らにとっては、容易な標的である。
矢が、剣が、槍が、巨大妖魔の足首や膝裏に、次から次へと傷を刻んでいく。巨大妖魔はゴーレムではなく、一個の生物だ。だから、傷を負えばその都度ちゃんと出血する。ましてそれが間接部となれば、どんどん動きが鈍っていく。
緑色の血液を撒き散らしながら、巨大妖魔は暴れた。足を踏み鳴らし、両拳を振り下ろし、騎士たちを叩き潰そうとする。
が、騎士たちとてそう簡単にはやられない。職業軍人である彼らは、自分たちより大きな魔物との戦闘経験もある。巨大妖魔の攻撃目標を散らし、動きの裏をかき、自分たちの攻撃には緩急をつけ、どんどん追い詰めていく。
そんな、騎士たちの攻撃に業を煮やした巨大妖魔は、一声吼えると教会の方を向いた。そして屋根全体を一周できそうなほど長い両腕を伸ばして、五指でしっかりと屋根を掴み、力を込めて引き上げる。すると教会の屋根が丸ごと全部、まるで宝石箱の蓋を開けるかのように持ち上がって、そのまま引き剥がされてしまった。
「グオアアアアァァァァ!」
巨大妖魔は両手で抱えた屋根で、地面を掃く。正に、掃除をするように掃いた。
今までは振り下ろされる拳と足を避けつつ攻撃していた騎士たちだったが、この攻撃には対処のしようがなかった。教会の屋根丸ごと全部で薙がれる、その面積から逃れるのは、それこそ馬にでも乗っていないと不可能だ。いや、乗っていてもできるかどうか。
騎士たちは、箒で掃かれる枯葉となった。屋根で打たれるという常識外れの事態だが、彼らの着ている重厚な鎧はそんな打撃のダメージも、ある程度は防いでくれる。が、その打撃を受けて高く打ち上げられると、今度はその重さで落下時の衝撃を増加してしまう。激しく地面に叩き付けられた騎士たちは、鎧の中の肋骨の中で内臓が激しく揺さぶられ、血を吐いて動かなくなった。
流石というか、辛うじて死者は出ていないようだ。だが瞬く間に、この場に立っているのはクリスと巨大妖魔のみになってしまった。屋根を引き剥がされた教会の中から、大勢の悲鳴が聞こえてくる。
巨大妖魔が、屋根を大きく振りかぶって、クリスへと振り下ろ……
「ぼっっ!」
クリスの遥か頭上を越えて、飛来した炎の玉が、巨大妖魔の掲げる屋根に命中、爆発! 屋根は木っ端微塵になった。
その炎の玉が飛んできた方向、真正面を巨大妖魔が見る。クリスも振り向く。
二人の目に飛び込んできたのは、
「おぉりゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」
地響き立ててドドドドドドドドと、突進してくる赤いドラゴン(幼女の叫び声つき)だった。そのドラゴンは、まず一度首を高く上げて、巨大妖魔の背後に何も無いのを確認する。それから首を曲げ、頭の角を前方に突き出して突撃!
巨大妖魔は屋根を爆破されたことに驚いてしまったせいで、回避するヒマがなく、赤いドラゴンの突撃をまともに喰らった。が、硬く厚い外骨格に覆われた両腕を組み、しっかりとガードはしている。とはいえその外骨格にも小なりとはいえヒビが入っており、ドラゴンの角の硬さと、巨大妖魔に負けない体重と、突進力の強さを物語っている。
何はともあれ受け止めたことで、既に突進は止まっている。巨大妖魔は組んでいた腕を解き、頭を引こうとしたドラゴンの横っ面に拳を叩き込んだ。
柔軟かつ強靭な首を持つドラゴンなので、頭を揺らすような打撃は衝撃を緩和されてしまい、なかなか効かない。が、そのハンデを埋められるだけの非常識な腕力が、巨大妖魔にはあった。
ドラゴンは軽い眩暈に襲われ、ふらつきながら数歩後退する。
「っと、なかなかいいパンチしてるわね……けど、そんなんじゃあ、このあたしに勝てやしないわよっ! それからクリス!」
ドラゴン――ラディアナは、妖魔と向かい合ったまま目を逸らさず、足元のクリスに言った。
「街の妖魔は全部やっつけた! 火も殆ど消し止めたし、残りは騎士たちが消していってる! 後はもう、このデカいのとカイハブを片付ければ終わりよ!」
ラディアナの報告を聞いて、クリスの顔がぱっと明るくなる。
「ありがとう、ラディアナ! カイハブはすぐそこにいて、まだ逃げてない!」
《こんなのを吐き出したんだから、まず間違いなく魔力も体力も尽きかけてる。もう逃げるのはムリよ。こいつがワタシたちを全滅させるって展開に、全てを賭けたんだわ》
となるとやはり、これが最後の決戦だ。
「いくわよおおぉぉっ!」
ラディアナが炎を吐いた。今度はさっきのように爆発する炎の玉ではなく、広がって相手を包み込む大河のような炎だ。巨大妖魔はそれを全身で喰らい、焼かれながら圧力に押されていく。両足を踏ん張るが、それでもラディアナの炎の方が強く、じりじりと後退させられる。
巨大妖魔は吼え、一瞬沈み込んでから大きくジャンプした。炎から跳び出して、ラディアナへと跳びかかる。が、
「甘いっ!」
上からのしかかってきた巨大妖魔を、ラディアナは勢いをつけた尾の一撃で横に払った。巨大妖魔はこれもガードはしたものの、今度は空中なので踏ん張れず、そのまま地面に叩きつけられる。すぐさま立ち上がって反撃に移ろうとしたが、そこへクリスが駆けつけて、後方から右の足首を斬り裂いた。流石に切断とまではいかなかったが、そこは魔王の遺品、パルフェの魔力。実際の刃の長さ以上に深く大きな傷口が、ざっくりと開く。
「グルアアアアッ!」
クリスは巨大妖魔の体勢が崩れた隙にその足元を駆け抜け、今度は左足首を斬り裂く。巨大妖魔は後ずさって、左手を地面に着いた。
だがその動きは、足のダメージによる体勢の崩れではなく、狙いがあった。左手で体を支え、右手は穴の中に突っ込んでいる。自分が生まれ出てきた穴に。
そこから巨大妖魔は、大きなモノを片手で引きずり出し、掲げた。萎みかけ、色もくすんでいるが、ミミズのような体に数十の口、そこから生える触手……変わり果てたカイハブだ。
生気が薄れ、触手も弱々しくうねっているだけのカイハブに、巨大妖魔は喰らいついた。
「えっ⁉」
クリスとラディアナが驚いて見ている前で、巨大妖魔はその大きな口で、まるで果実のようにカイハブを齧り喰らった。カイハブの肉体に牙が食い込み、引っ張られて千切れるたびに、悪臭を放つ体液が周囲に撒き散らされる。
カイハブは悲鳴も上げず抵抗もせず、触手を少し震わせただけで、喰われ貪られるがままだ。
《……そうか! クリス君ラディアナちゃん、あいつを止めて! カイハブの奴、自分に残ってる魔力も体力も命も、全部喰わせて与えてるのよ!》
「与えてる?」
「そ、それじゃカイハブが指示してるの? 自分を食えって?」
《そう! 今のままじゃあいつがやられて自分も殺されるから、それなら自分を文字通りエサにしてでも、せめてワタシたちを殺させようってつもりよ!》
騎士たちから見れば、例えば普段の弓矢の訓練で使用している的などよりも、遥かに大きいものだ。熟練の、戦闘のプロである彼らにとっては、容易な標的である。
矢が、剣が、槍が、巨大妖魔の足首や膝裏に、次から次へと傷を刻んでいく。巨大妖魔はゴーレムではなく、一個の生物だ。だから、傷を負えばその都度ちゃんと出血する。ましてそれが間接部となれば、どんどん動きが鈍っていく。
緑色の血液を撒き散らしながら、巨大妖魔は暴れた。足を踏み鳴らし、両拳を振り下ろし、騎士たちを叩き潰そうとする。
が、騎士たちとてそう簡単にはやられない。職業軍人である彼らは、自分たちより大きな魔物との戦闘経験もある。巨大妖魔の攻撃目標を散らし、動きの裏をかき、自分たちの攻撃には緩急をつけ、どんどん追い詰めていく。
そんな、騎士たちの攻撃に業を煮やした巨大妖魔は、一声吼えると教会の方を向いた。そして屋根全体を一周できそうなほど長い両腕を伸ばして、五指でしっかりと屋根を掴み、力を込めて引き上げる。すると教会の屋根が丸ごと全部、まるで宝石箱の蓋を開けるかのように持ち上がって、そのまま引き剥がされてしまった。
「グオアアアアァァァァ!」
巨大妖魔は両手で抱えた屋根で、地面を掃く。正に、掃除をするように掃いた。
今までは振り下ろされる拳と足を避けつつ攻撃していた騎士たちだったが、この攻撃には対処のしようがなかった。教会の屋根丸ごと全部で薙がれる、その面積から逃れるのは、それこそ馬にでも乗っていないと不可能だ。いや、乗っていてもできるかどうか。
騎士たちは、箒で掃かれる枯葉となった。屋根で打たれるという常識外れの事態だが、彼らの着ている重厚な鎧はそんな打撃のダメージも、ある程度は防いでくれる。が、その打撃を受けて高く打ち上げられると、今度はその重さで落下時の衝撃を増加してしまう。激しく地面に叩き付けられた騎士たちは、鎧の中の肋骨の中で内臓が激しく揺さぶられ、血を吐いて動かなくなった。
流石というか、辛うじて死者は出ていないようだ。だが瞬く間に、この場に立っているのはクリスと巨大妖魔のみになってしまった。屋根を引き剥がされた教会の中から、大勢の悲鳴が聞こえてくる。
巨大妖魔が、屋根を大きく振りかぶって、クリスへと振り下ろ……
「ぼっっ!」
クリスの遥か頭上を越えて、飛来した炎の玉が、巨大妖魔の掲げる屋根に命中、爆発! 屋根は木っ端微塵になった。
その炎の玉が飛んできた方向、真正面を巨大妖魔が見る。クリスも振り向く。
二人の目に飛び込んできたのは、
「おぉりゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」
地響き立ててドドドドドドドドと、突進してくる赤いドラゴン(幼女の叫び声つき)だった。そのドラゴンは、まず一度首を高く上げて、巨大妖魔の背後に何も無いのを確認する。それから首を曲げ、頭の角を前方に突き出して突撃!
巨大妖魔は屋根を爆破されたことに驚いてしまったせいで、回避するヒマがなく、赤いドラゴンの突撃をまともに喰らった。が、硬く厚い外骨格に覆われた両腕を組み、しっかりとガードはしている。とはいえその外骨格にも小なりとはいえヒビが入っており、ドラゴンの角の硬さと、巨大妖魔に負けない体重と、突進力の強さを物語っている。
何はともあれ受け止めたことで、既に突進は止まっている。巨大妖魔は組んでいた腕を解き、頭を引こうとしたドラゴンの横っ面に拳を叩き込んだ。
柔軟かつ強靭な首を持つドラゴンなので、頭を揺らすような打撃は衝撃を緩和されてしまい、なかなか効かない。が、そのハンデを埋められるだけの非常識な腕力が、巨大妖魔にはあった。
ドラゴンは軽い眩暈に襲われ、ふらつきながら数歩後退する。
「っと、なかなかいいパンチしてるわね……けど、そんなんじゃあ、このあたしに勝てやしないわよっ! それからクリス!」
ドラゴン――ラディアナは、妖魔と向かい合ったまま目を逸らさず、足元のクリスに言った。
「街の妖魔は全部やっつけた! 火も殆ど消し止めたし、残りは騎士たちが消していってる! 後はもう、このデカいのとカイハブを片付ければ終わりよ!」
ラディアナの報告を聞いて、クリスの顔がぱっと明るくなる。
「ありがとう、ラディアナ! カイハブはすぐそこにいて、まだ逃げてない!」
《こんなのを吐き出したんだから、まず間違いなく魔力も体力も尽きかけてる。もう逃げるのはムリよ。こいつがワタシたちを全滅させるって展開に、全てを賭けたんだわ》
となるとやはり、これが最後の決戦だ。
「いくわよおおぉぉっ!」
ラディアナが炎を吐いた。今度はさっきのように爆発する炎の玉ではなく、広がって相手を包み込む大河のような炎だ。巨大妖魔はそれを全身で喰らい、焼かれながら圧力に押されていく。両足を踏ん張るが、それでもラディアナの炎の方が強く、じりじりと後退させられる。
巨大妖魔は吼え、一瞬沈み込んでから大きくジャンプした。炎から跳び出して、ラディアナへと跳びかかる。が、
「甘いっ!」
上からのしかかってきた巨大妖魔を、ラディアナは勢いをつけた尾の一撃で横に払った。巨大妖魔はこれもガードはしたものの、今度は空中なので踏ん張れず、そのまま地面に叩きつけられる。すぐさま立ち上がって反撃に移ろうとしたが、そこへクリスが駆けつけて、後方から右の足首を斬り裂いた。流石に切断とまではいかなかったが、そこは魔王の遺品、パルフェの魔力。実際の刃の長さ以上に深く大きな傷口が、ざっくりと開く。
「グルアアアアッ!」
クリスは巨大妖魔の体勢が崩れた隙にその足元を駆け抜け、今度は左足首を斬り裂く。巨大妖魔は後ずさって、左手を地面に着いた。
だがその動きは、足のダメージによる体勢の崩れではなく、狙いがあった。左手で体を支え、右手は穴の中に突っ込んでいる。自分が生まれ出てきた穴に。
そこから巨大妖魔は、大きなモノを片手で引きずり出し、掲げた。萎みかけ、色もくすんでいるが、ミミズのような体に数十の口、そこから生える触手……変わり果てたカイハブだ。
生気が薄れ、触手も弱々しくうねっているだけのカイハブに、巨大妖魔は喰らいついた。
「えっ⁉」
クリスとラディアナが驚いて見ている前で、巨大妖魔はその大きな口で、まるで果実のようにカイハブを齧り喰らった。カイハブの肉体に牙が食い込み、引っ張られて千切れるたびに、悪臭を放つ体液が周囲に撒き散らされる。
カイハブは悲鳴も上げず抵抗もせず、触手を少し震わせただけで、喰われ貪られるがままだ。
《……そうか! クリス君ラディアナちゃん、あいつを止めて! カイハブの奴、自分に残ってる魔力も体力も命も、全部喰わせて与えてるのよ!》
「与えてる?」
「そ、それじゃカイハブが指示してるの? 自分を食えって?」
《そう! 今のままじゃあいつがやられて自分も殺されるから、それなら自分を文字通りエサにしてでも、せめてワタシたちを殺させようってつもりよ!》
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
レベル1の地図士は、世界の裏側を知ってしまった
あめとおと
ファンタジー
異世界に転移した主人公が得たスキルは【地図作成】。
戦闘能力ゼロ、初期レベル1。
冒険者ギルドでは「外れスキル」と笑われ、
新人向けの雑用クエストしか回ってこない。
しかしそのスキルは、
ダンジョンの隠し通路、未踏破エリア、消えた古代文明の痕跡まで“地図に表示する”
という、とんでもない能力だった。
生き残るために始めた地味な探索が、
やがて世界の秘密と、国家すら動かす大冒険へ――。
これは、
戦えない主人公が“冒険そのもの”で成り上がる物語。
同作品を「小説家になろう」で先行配信してます。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる