ひとりぼっちだった隠れマゾおねえさんがショタたちにどろどろに堕とされる話

merrow

文字の大きさ
11 / 19
03

03-02

しおりを挟む
リュシオルはニーナの上体をとん、と軽く押すと、
彼女の頭の後ろに手を敷き、それをそっと床へ下ろす。

仰向けに横たわった彼女にエリオは添い寝をする。
そして、リラックスさせるよう、ぽん、ぽんと腹の上に手を置いては離すのを繰り返す。

「おねえさん、おれとぎゅってハグするとむずむずってした顔するんだぞ」

リュシオルも逆側に横たわり、三人並んだ体勢に落ち着いたあと、
リュシオルはにゅ、とエリオの方に顔を覗かせて言った。
彼はすぐさま所定の位置に戻り、ニーナの腰に手を回すと、ぐい、と自分の方へ引き寄せる。

ニーナはびくり、と一度身体を跳ねさせ、それから全く動かなくなってしまった。
開いた目が落ち着きなく泳ぎ、頬は燃えるように赤く染まっている。

「ほんとだ、すっげぇエロい……」

エリオはニヤニヤと眺めて唇を舌でなぞる。

「ち、ちが……」
「えーちがわないよっ」

腕の力が少し緩んだ拍子、ニーナは慌てて首を横に振った。

「ほら!」

リュシオルがもう一度手に力を込めて、今度はエリオからニーナを奪い取る勢いで抱き寄せる。
そして、自分のものだと見せつけるように、彼女に頬を擦り付ける。

「あっ……♥」

そうされればもうニーナの理性は決壊する。
耳の先まで赤く染まり、意味を持たない声が自然と漏れる。

エリオは負けじとニーナを自分の方にぐい、と寄せて耳元で囁く。

「教えてあげるけど、リュシオルくんって結構独占欲強いんだよぉ」

リュシオルの独占欲が強い、
それは数え切れないほど重ねてきた行為の中でも強く感じることだった。
……感じた、というよりも、一方的に理解りかいさせられたという方が正確だ。

「う、うん……そうだね……」

ニーナは努めて平静を装って答える。
彼女の膝はしきりに擦り合わされており、吐息は抑えてもなお弾んでいる。

エリオは深みのあるブラウンの瞳を細めて言う。

「……おねえさんさぁ、
もしかして、リュシオルくんにそういう風に求められるの、嬉しい?
俺のもの! ってされると、すっげぇ顔するじゃん……♥
真っ赤になってとろんってしちゃってさぁ」
「……っ!? ち、ちがう……そんなこと……」

それまでのツンとしているが、一応は大人として慮っているような態度とは違う、
いじわるをする子どものような声色だった。
ニーナは反射的に否定の言葉を口にしたが、その言葉に力はなかった。
瞳を羞恥に潤ませ、それでもなお否定する悪い意味での生真面目さはむしろエリオの加虐心を煽るばかりだ。

「ふぅん。何が違うの? ちっちゃいこに興奮すること?
それとも、リュシオルくんのこと好きじゃないのー?」

エリオは牙のような歯を見せ笑い、ニーナを更に揶揄う。
彼の言葉を預かるように、リュシオルが大きな声で叫ぶ。

「えぇっ!? おねえさん、そうなのか……?」
「違うの!」

ニーナはもう頭が真っ白になり、素っ頓狂な調子で返していたが、やはりその言葉に力などない。

「リュシオルくんかわいそーもてあそばれたんだー」
「えーん……おねえさん、おれ、かなしいなぁ……えーん、えーん」

エリオが眉尻を下げ、リュシオルが便乗するようすんすん泣いて目を擦る真似をする。

「そ、そんなこと……」

見え透いた泣き真似であることなどわかっているのに、ニーナは動揺してしまい、
二人は隙に付け込むよう追撃する。

「じゃあさあ、好きって言ってあげなよ」
「へ……っ? う、うん……す、好き……? 好き、だよ……」
「もっと!」
「……っ、すき、すき、すきです……リュシオルくんのこと、すき……」

自分よりもずっと大きくしている大人の女性が、
こんな手に翻弄され従順に言うことを聞いている……

エリオはそれがひどく可笑しいらしく上機嫌になり、
ニーナの耳朶に唇が触れんばかりに近づく。

「んふふ、俺ならいいよ? 背もでけぇしいちばんおとなだもん。
でもさぁ、ちっちゃくてかわいい~リュシオルくんに興奮してんの、マジで最悪じゃん!」

気の強い子ども特有の明け透けで嘲りを含んだ物言いは、
ただでさえ気が弱く、そのうえ混乱している彼女にいたく刺さり、
「ひっ」と小さく声を漏らしたかと思うとニーナは黙り込んでしまった。

エリオが覗き込むと、真っ赤に染まった顔はホロホロ涙を零し、
弱々しく開いた唇はもはや仮初の否定すら出来ずわなないている。

「へ~んたい♥ へんたい♥
おとなしそうな顔してんのにやらしー!」

あまりの羞恥に泣き出してしまい、みっともなく鼻をすするその姿。
大の大人の女のそんな姿を映しながらエリオは高揚に目を開き、頬を上気させている。

「すきすきってされるのはきもちいいねぇ。
おれはかわいくてかっこよくて、上手だから! おにいさんよりいいでしょー!」

リュシオルはリュシオルでマイペースにニーナに抱き着き、懐に潜り込んでくる。
ふんふんと機嫌よく鼻を鳴らす彼にニーナが喜色と紅潮を見せると、
すりすりと甘えるようそれが擦りつけられる。

エリオはニヤニヤと眺め、ニーナに手を伸ばそうとする。
だが、ニーナは反射的な怯えを示していた。

「えっ!? あっ、ご、ごめん……流石に、言い過ぎた……?」

その怯えを敏感に感じ取り、咄嗟に指を止める彼の姿に先程までの加虐的な様子は見えない。
エリオはニーナの表情が緩んだのを確認すると、頬をなぞり、涙を指先で拭った。

「……ごめんね。揶揄いすぎちゃった」

穏やかに囁き、カラカラとやさしく微笑む彼は、小さくとも兄のようでもあった。

ニーナが微笑み返そうとした刹那――

「……おねえさん、すげぇかわいい……」

顎の方をゆるゆると撫でていた指にクイ、と力が込められる。
バチ、と視線が交わった。瞬間、ニーナの燻っていた炎が一気に燃ゆる。

エリオの目は獣のようにギラついている。

「……いい?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

処理中です...