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第四章:犠牲の国・ポルタ
第73話
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森に囲まれた小道を抜けて、クロエ達一行は石造りの城壁の前までやって来ていた。近くに来ると分かったのだが、高い城壁に備えられた鋼鉄製の城門は固く閉ざされている。入国者たちの目的の多くが観光とはいえ、どうやら入国者自体が少ないようだ。
しかし、城門の手前の道はしっかりと舗装されている。この事から決して文明水準が低い訳ではないことが窺い知れた。むしろ国外まで舗装する気配りも感じる。
御者台に座って形だけの手綱を握るクロエは、しっかりと閉ざされた門を一瞥すると門のわきに設置された扉へ目をやった。そして少しの思案の後に何かを思い付いたのか、不意に魔法を発動させた。
「【影創造】、影腕。」
詠唱と共にクロエの座る御者台、クロエの影がまるで質量をもって立ち上がった。それは瞬く間に一振りの巨大な腕の形になる。
これこそがクロエの魔法、【影創造】だ。自身の影に魔力を流し込んで質量を付加し、思いのままに操る魔法。莫大な魔力量と10000と言う魔法適正値が可能たらしめる汎用性に富んだ彼女だけの魔法である。
そしてクロエはその世界でも特異な魔法を使って何をするかと思いきや、御者台から降りることなく扉をノックする為だけに使用するのだった。
「はいはい、今出ますよ。」
クロエのノックの後すぐに若い男性の声が返ってきた。クロエはアームを消し去ると幌馬車の二人に声をかける。
体外役としてのミーナが馬車から降りると、丁度扉が開いて中から制服姿の男性が姿を現した。
「はいはい、お待たせいたしました……って、うわぁっ!?」
扉から出てきた男性が何かに驚いて尻餅をついた。いきなり目の前でその様なリアクションを取られたミーナと、それを少し離れた御者台から見ていたクロエは何事かと辺りを警戒する。しかし周囲に異変はなく、敵の気配も狂暴な魔物の気配もない。
ふと二人は、尻餅をついた男性が何かを指し示していることに気がついた。その指先はクロエの方向へ向いている。まさか、クロエに何かがあるのか。不安を得た二人の心は、口を開いた男性の言葉に注目するのだった。
「あ、あわわ……な、何だその巨大な狼は!? ま、まさか……魔物!?」
男性が指し示したのは、今まで幌馬車を引いていた影狼だった。指差されたガルムはどこ吹く風と呑気にあくびをしている。
「あー、そう言うことか……」
「私達はすっかり慣れておりましたが……初めて目にする方には刺激が強すぎますか。」
クロエとミーナが苦笑の顔でそう語り合った。クロエの魔法【影創造】で作られたガルムは、見た目で言えば巨大で凶悪な狼の魔物その物である。ほとんど魔物と出会ったことのない国の入国審査官が、驚いて腰を抜かすのも無理はないだろう。
もっとも、ガルムの見た目は両目から紫の気炎を吹き上げる魔物その物であるので、例え熟練のギルドメンバーであったとしても魔物と間違えたであろうが。
「あー……その、大丈夫です。この狼はそこの彼女の魔法で生み出された物ですので、襲いかかるなどはいたしません。ご安心を。」
「へっ!? そ、そうなのですか? い、言われてみればとても大人しいですね……」
入国審査官が恐る恐る立ちあがり、遠目からガルムを観察した。クロエは安全であることを示そうと御者台から降りてガルムの傍へ寄った。ガルムはまるで飼い犬の如くクロエにその桁違いに大きな顔を摺り寄せていた。
「ど、どうやら大丈夫そうですね……」
入国審査官は若干引きつった笑みでそう言った。いや、もはやそう言うしかなかった。平凡な人生ながらも入国審査官として数々の入国希望者と接してきた彼だが、クロエたちの相手をするには少々荷が重いようだ。苦笑いを浮かべてミーナとの会話に専念している。
「え、えぇと……にゅ、入国希望理由をお伺いします。」
「はい、ギルドの依頼受注と観光、そして旅の物資補給です。」
「了解です……我が国にギルド支部がないのはご存知ですか? 提携を結ぶ騎士団の詰所はありますが。」
「ええ、存じ上げております。滞在期間はそう長く見積もっておりません。だいたい――」
「あ、ちょ、コラ! ガルム! ダメ!」
「ヒィッ!!」
ミーナが滞在の見積もり日数を言おうとしたところで、急にガルムが動き出して入国審査官の方へすり寄った。匂いが気になるのか、スンスンと鼻を鳴らしている。クロエが急いで止めに入るも入国審査官は短い悲鳴を上げてしまった。
「す、すいません! すいません! 一旦消しておきますね!」
そう言うや否や、ガルムはまるで霧散するかのようにパッと消え去った。クロエはよほど肝を冷やしたのか軽く額に浮いた汗を拭っている。そしてそのまま馬車の方へと姿を消した。
「クロエさん? あの影狼はクロエさんの魔法ではないんですの?」
クロエが馬車の荷台部分へ入ると、小窓から外の様子を伺っていたサラがクロエに問いかけた。サラの疑問はもっともで、ガルムはクロエの魔法でありながらまるで生き物のような行動を取るのだ。
しかし、これに関しては当のクロエ自身が一番疑問を持っていた。
「の、筈なんだけど……うーん、何でだろう?」
「ゴーレムの錬成魔法でもないですし、生き物を生みだす魔法なんて聞いたことがありませんわ。今のところ何も問題はなさそうですけど、いつかクロエさんに牙を剥くか分かりませんもの。」
「そうだね……少し考えておくよ。」
クロエがそう言った時、外からクロエを呼ぶミーナの声が聞こえてきた。外に出て聞き返すと、どうやら入国許可が出たらしい。
「あ、無事に出たんだね。」
「ええ。今、門を開けてくださるそうです。」
ミーナがそう言うや否や、重厚な音を上げながら城門の扉が開いた。どうやらかなり分厚い門であるようだ。横から見るその分厚さはかなりの防御力があることが窺い知れる。
「では、クロエさん。入りましょうか。あ、申し訳ないのですが国内でのガルムの通行は残念ながら許可されませんでした。ですので、馬車をしまって徒歩で参りましょう。すぐそこにギルド提携の騎士団詰所があるそうです。」
「うん……見た目は魔物そのものだし、仕方ないよ。それじゃあ、サラさんを呼んでくるね。」
「はい、お願いします。」
クロエは再び馬車へと駆け寄った。中には入らず、体を乗り出して後方の入口からサラへと声をかける。
クロエはサラに事情を説明した。サラは徒歩の部分こそ嫌な顔をしたものの、おおむね納得したらしい様子である。
「仕方ないですわね。まぁ確かにガルムの見た目は国の中を闊歩するのに適してはいませんもの。でも、徒歩ですか……面倒ですわね。」
「サラさん、森の中駆けまわっていたじゃん。あの頃のサラさんはどうしちゃったのさ……」
「自分で移動しないことがこんなにも快適だとは思いもよりませんでしたもの。仕方ないですわね……」
「あーもー! いいから早く降りて! ミーナさんにしまわれちゃうよ!?」
「そ、それは勘弁願いたいですわ!」
サラは急いで支度をすると馬車から飛び降りた。クロエは眉をひそめながらそれに続く。ミーナが二人の姿を確認すると【パンドラ】を展開、地面に沈みこませるかのように馬車を収納した。
三人が揃ったところで丁度城門が開ききった。再び門の脇の扉が開くと、先ほどの入国管理官の若い男が出てくる。男は作ってきたらしい入国許可証をミーナに手渡すと、少し申し訳なさそうに語りだした。
「お時間がかかりまして、申し訳ありません。我が国は見ての通り森の中にありますので、交通の便も悪くギルド支部の誘致・建設も叶いませんでした。それゆえに、周囲の魔物らに警戒しないわけにはいかないのですよ。この門も防御性能を優先させたもので、開けづらいことこの上ないのです。」
「いえいえ、こちらこそお手数おかけしましたわ。」
サラが笑顔で対応する。心の中はどうあれ、これでも一国の長の娘。一通りの礼儀作法や対応はできるようだ。
理解を得られた審査官は笑顔を浮かべると、クロエたち三人へ向けて敬礼をするのだった。
「ご理解ご協力、感謝いたします。では改めまして、ポルタ皇国へようこそ。」
―続く―
しかし、城門の手前の道はしっかりと舗装されている。この事から決して文明水準が低い訳ではないことが窺い知れた。むしろ国外まで舗装する気配りも感じる。
御者台に座って形だけの手綱を握るクロエは、しっかりと閉ざされた門を一瞥すると門のわきに設置された扉へ目をやった。そして少しの思案の後に何かを思い付いたのか、不意に魔法を発動させた。
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詠唱と共にクロエの座る御者台、クロエの影がまるで質量をもって立ち上がった。それは瞬く間に一振りの巨大な腕の形になる。
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そしてクロエはその世界でも特異な魔法を使って何をするかと思いきや、御者台から降りることなく扉をノックする為だけに使用するのだった。
「はいはい、今出ますよ。」
クロエのノックの後すぐに若い男性の声が返ってきた。クロエはアームを消し去ると幌馬車の二人に声をかける。
体外役としてのミーナが馬車から降りると、丁度扉が開いて中から制服姿の男性が姿を現した。
「はいはい、お待たせいたしました……って、うわぁっ!?」
扉から出てきた男性が何かに驚いて尻餅をついた。いきなり目の前でその様なリアクションを取られたミーナと、それを少し離れた御者台から見ていたクロエは何事かと辺りを警戒する。しかし周囲に異変はなく、敵の気配も狂暴な魔物の気配もない。
ふと二人は、尻餅をついた男性が何かを指し示していることに気がついた。その指先はクロエの方向へ向いている。まさか、クロエに何かがあるのか。不安を得た二人の心は、口を開いた男性の言葉に注目するのだった。
「あ、あわわ……な、何だその巨大な狼は!? ま、まさか……魔物!?」
男性が指し示したのは、今まで幌馬車を引いていた影狼だった。指差されたガルムはどこ吹く風と呑気にあくびをしている。
「あー、そう言うことか……」
「私達はすっかり慣れておりましたが……初めて目にする方には刺激が強すぎますか。」
クロエとミーナが苦笑の顔でそう語り合った。クロエの魔法【影創造】で作られたガルムは、見た目で言えば巨大で凶悪な狼の魔物その物である。ほとんど魔物と出会ったことのない国の入国審査官が、驚いて腰を抜かすのも無理はないだろう。
もっとも、ガルムの見た目は両目から紫の気炎を吹き上げる魔物その物であるので、例え熟練のギルドメンバーであったとしても魔物と間違えたであろうが。
「あー……その、大丈夫です。この狼はそこの彼女の魔法で生み出された物ですので、襲いかかるなどはいたしません。ご安心を。」
「へっ!? そ、そうなのですか? い、言われてみればとても大人しいですね……」
入国審査官が恐る恐る立ちあがり、遠目からガルムを観察した。クロエは安全であることを示そうと御者台から降りてガルムの傍へ寄った。ガルムはまるで飼い犬の如くクロエにその桁違いに大きな顔を摺り寄せていた。
「ど、どうやら大丈夫そうですね……」
入国審査官は若干引きつった笑みでそう言った。いや、もはやそう言うしかなかった。平凡な人生ながらも入国審査官として数々の入国希望者と接してきた彼だが、クロエたちの相手をするには少々荷が重いようだ。苦笑いを浮かべてミーナとの会話に専念している。
「え、えぇと……にゅ、入国希望理由をお伺いします。」
「はい、ギルドの依頼受注と観光、そして旅の物資補給です。」
「了解です……我が国にギルド支部がないのはご存知ですか? 提携を結ぶ騎士団の詰所はありますが。」
「ええ、存じ上げております。滞在期間はそう長く見積もっておりません。だいたい――」
「あ、ちょ、コラ! ガルム! ダメ!」
「ヒィッ!!」
ミーナが滞在の見積もり日数を言おうとしたところで、急にガルムが動き出して入国審査官の方へすり寄った。匂いが気になるのか、スンスンと鼻を鳴らしている。クロエが急いで止めに入るも入国審査官は短い悲鳴を上げてしまった。
「す、すいません! すいません! 一旦消しておきますね!」
そう言うや否や、ガルムはまるで霧散するかのようにパッと消え去った。クロエはよほど肝を冷やしたのか軽く額に浮いた汗を拭っている。そしてそのまま馬車の方へと姿を消した。
「クロエさん? あの影狼はクロエさんの魔法ではないんですの?」
クロエが馬車の荷台部分へ入ると、小窓から外の様子を伺っていたサラがクロエに問いかけた。サラの疑問はもっともで、ガルムはクロエの魔法でありながらまるで生き物のような行動を取るのだ。
しかし、これに関しては当のクロエ自身が一番疑問を持っていた。
「の、筈なんだけど……うーん、何でだろう?」
「ゴーレムの錬成魔法でもないですし、生き物を生みだす魔法なんて聞いたことがありませんわ。今のところ何も問題はなさそうですけど、いつかクロエさんに牙を剥くか分かりませんもの。」
「そうだね……少し考えておくよ。」
クロエがそう言った時、外からクロエを呼ぶミーナの声が聞こえてきた。外に出て聞き返すと、どうやら入国許可が出たらしい。
「あ、無事に出たんだね。」
「ええ。今、門を開けてくださるそうです。」
ミーナがそう言うや否や、重厚な音を上げながら城門の扉が開いた。どうやらかなり分厚い門であるようだ。横から見るその分厚さはかなりの防御力があることが窺い知れる。
「では、クロエさん。入りましょうか。あ、申し訳ないのですが国内でのガルムの通行は残念ながら許可されませんでした。ですので、馬車をしまって徒歩で参りましょう。すぐそこにギルド提携の騎士団詰所があるそうです。」
「うん……見た目は魔物そのものだし、仕方ないよ。それじゃあ、サラさんを呼んでくるね。」
「はい、お願いします。」
クロエは再び馬車へと駆け寄った。中には入らず、体を乗り出して後方の入口からサラへと声をかける。
クロエはサラに事情を説明した。サラは徒歩の部分こそ嫌な顔をしたものの、おおむね納得したらしい様子である。
「仕方ないですわね。まぁ確かにガルムの見た目は国の中を闊歩するのに適してはいませんもの。でも、徒歩ですか……面倒ですわね。」
「サラさん、森の中駆けまわっていたじゃん。あの頃のサラさんはどうしちゃったのさ……」
「自分で移動しないことがこんなにも快適だとは思いもよりませんでしたもの。仕方ないですわね……」
「あーもー! いいから早く降りて! ミーナさんにしまわれちゃうよ!?」
「そ、それは勘弁願いたいですわ!」
サラは急いで支度をすると馬車から飛び降りた。クロエは眉をひそめながらそれに続く。ミーナが二人の姿を確認すると【パンドラ】を展開、地面に沈みこませるかのように馬車を収納した。
三人が揃ったところで丁度城門が開ききった。再び門の脇の扉が開くと、先ほどの入国管理官の若い男が出てくる。男は作ってきたらしい入国許可証をミーナに手渡すと、少し申し訳なさそうに語りだした。
「お時間がかかりまして、申し訳ありません。我が国は見ての通り森の中にありますので、交通の便も悪くギルド支部の誘致・建設も叶いませんでした。それゆえに、周囲の魔物らに警戒しないわけにはいかないのですよ。この門も防御性能を優先させたもので、開けづらいことこの上ないのです。」
「いえいえ、こちらこそお手数おかけしましたわ。」
サラが笑顔で対応する。心の中はどうあれ、これでも一国の長の娘。一通りの礼儀作法や対応はできるようだ。
理解を得られた審査官は笑顔を浮かべると、クロエたち三人へ向けて敬礼をするのだった。
「ご理解ご協力、感謝いたします。では改めまして、ポルタ皇国へようこそ。」
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