主人公(ヒロイン)は、悪役令嬢を攻略をする

ねがぽじ

文字の大きさ
29 / 386

イオン様とイオン様の両親の和解(29話)

しおりを挟む
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆

~第29話~

(この話は、イオンの視点です)

アラン様と1日付き合って意外な事も知る事ができて充実した1日でした。

それで今日は、イオン様に1日付き合う事になりました。
私は、イオン様と待ち合わせ場所に1時間早く着きました
でもイオン様が先に待ち合わせ場所にいましました。

「ご、ごめんなさい、イオン様、待たせてしまいました」

私は、慌ててイオン様に近づいて待たせた事を頭を下げて謝りました。

「いえ、アンジュお姉様を待たせる訳にいきません。
それに僕が早く来ただけです。
アンジュお姉様は、気にしないでください」

イオン様は、慌てて両手を振りイオン様が早く来ただけだから気にしないでほしい事をお願いしました。

(うぅ……イオン様は、なんて可愛らしくて良い子なのでしょうか!?
こんな子が私の弟だなんて幸せ過ぎます!)

「ありがとうございます、イオン様」

私は、イオン様が健気で可愛らしく思いイオン様を優しく抱き締めました。

「い、いえ、どういたしましてです、アンジュお姉様……」

イオン様は、私に抱き締められて顔を真っ赤にして恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべて控え目に私を抱き締め返しました。

「それで今日は、何処に行くつもりなのですか?」

私とイオン様は、しばらく抱き締め合うとゆっくり離れました。
イオン様とこれから行くところを質問しました。

「産みの親に会いに行こうと思います。
僕を捨てた親に会いに行くのが怖いです……
アンジュお姉様が一緒ならば会いに行く勇気が出ます……
その……アンジュお姉様、一緒に産みの親に会いに行ってもらえませんか……?」

イオン様は、産みの親に会いに行くのが怖いみたいで自分の両手を恐々と握り締めました。
私に産みの親に一緒に会いに行くのをお願いしました。

「私が一緒に行くとイオン様が勇気が出れるのですよね。
でしたら一緒にイオン様の親に会いに行かせてもらいます」

私は、イオン様を安心させるように優しく微笑みました。
私が一緒だとイオン様の親に会いに行く勇気が出るのならば思い一緒に行く事を約束しました。

「ありがとうございます、アンジュお姉様」

イオン様は、私が一緒に着いてきてくれるのが安心して嬉しそうにニッコリと笑いました。

「それから産みの親に会う前に伝えておきたい事があります。
僕の出産の秘密です……
僕は、普通の人間でありません。
歴史の最強と言われた賢者の細胞を禁術を使い僕の母親の体内に移植しました。
移植した細胞で赤ちゃんをつまり僕を作ったのです。
ただ優秀な赤ちゃんがほしいってだけで作られました。
だから僕は、人間でありません。
でもあとで産みの親に売られました。
僕って何の為に産まれたのでしょうか……」

イオン様は、ゆっくりと自分の過去を話すと泣きそうな表情で苦笑いを浮かべました。
私は、イオン様にかける言葉が見つからなくて優しくイオン様を抱き締めました。

「ありがとうございます、アンジュお姉様……
アンジュお姉様に抱き締めくれるとお母さんに抱き締められているみたいで落ち着きます……」

イオン様は、私に抱き締められて安心をしたように微笑みました。

私には、乙女ゲームをプレーした知識がありました。
イオン様は、産みの親に売られたって思っているみたいです。
でも乙女ゲームの知識を知っている私は、それが違うのを知っていました。
だから今回の事でイオン様の苦しみがなくなれば良いのにって思いました。

私は、イオン様に連れられてある村に向かいました。
村は、寂れていて人があんまりいないみたいでした。
村をしばらく歩くと古い家の前に着きました。
イオン様は、ドアを叩くと家の中から二十代くらいの女性が出てきました。

「こんばんわ……その……まだお母さんって呼んでも良いのですか……?」

イオン様は、緊張した様にガチガチになりながら挨拶をしました。

「イ、イオン……
イオンが呼びたい様に呼べば良いと思うわ。
取り合えず家の中に入ってからゆっくりと話をしましょう。
あなたも一緒に入ってくれないですか?」

イオン様のお母さんは、イオン様を見て明らかに戸惑った表情を浮かべました。
私とイオン様は、イオン様のお母さんに連れられてリビングに入りました。

「イオン、戻ってきたのか?
ここは、お前が来る場所でないぞ」

イオン様のお父さんは、リビングに入って来たイオン様を見て冷たい眼差しでイオン様を見つめました。

「うん……解っています、僕の話が終わったら出て行きます。
僕を産んでくれてありがとうございます。
お母さん達が産んでくれたからアンジュお姉様とも出会える事ができました。
その感謝の気持ちだけは、伝えたかったです。
それならば僕は、帰ります。
もう来ませんから安心をして良いですよ……」

イオン様は、つらそうに微笑んでリビングを出て行こうとしました。

「待ってください、イオン様。
私もイオン様の両親に話があります」

私は、イオン様の右手を握り締めて出て行くのを止めました。
イオン様の両親を真剣な表情で見つめました。

「俺達に話か?
どうせ酷い親だと言うのだろう」

イオン様のお父さんは、私を悲しそうに見つめました。

「いえ、違います。
イオン様は、私の弟みたいな存在です。
ですからどうしてもイオン様とイオン様の両親が悲しい思いをするのが見ていられませんでした」

私は、真剣な表情でイオン様の両親を見つめた。

今から伝える事は、本当はアイリスちゃんが気づいてイオン様の両親に説得する事です。
でもアイリスちゃんのイベントを待っていたら手遅れになると思いました。
だから私が伝える事にしました。

「イオン様を貴族に預けたのは、イオン様を護る為でありませんか?
イオン様は、禁術で産まれた存在です。
もしもイオン様が禁術で産まれた存在とばれたら国や魔法業界に監禁される恐れがあります。
そして実験のモルモットにされるのでないですか?
それを回避するには、貴族の息子になる事です。
貴族の息子にならば貴族の後ろ楯ができます。
そうなると実験のモルモットになる確率が減ると思います。
違いますか?」

私は、乙女ゲームの知識を思い出して自分の考えをイオン様のお父さんに伝えました。

「えっ!?
お父さん、それは、本当なのですか!?」

イオン様は、私の指摘を聞いて慌てて顔をあげてイオン様のお父さんを見つめました。
そして私の言った事が本当なのか質問しました。

「……そんな事は、どうでも良い。
イオンを売ったのは、事実だ。
それに魔術研究者の俺達と一緒にいたらお前は、不幸になる。
もう俺達のところに来るな」

イオン様のお父さんは、立ち上がって後ろを向いたままイオン様が不幸になるからもう来ないことを命令してそのままリビングを出て行きました。
イオン様のお父さんの背中が泣いている様に思えました。

「うぅ……僕は、ずっと親に護られていたのですね……
そんな事を知らないで僕は、逆恨みをしていたのですね……
ごめんなさい、お父さん……
ごめんなさい、お母さん……」

イオン様は、地面に両手を置いて涙を流して泣きました。
私は、イオン様の悲しみが少しでもなくなったら良いのにって思いイオン様を優しく抱き締めて背中を撫でました。

「アンジュさんでしたね。
これからも私の大切な息子をお願いしますね。
私達は、イオンの側にいられないから……
私達が優秀な子供がほしいって言う身勝手で産んだ私達が悪いのですから……
私達は、イオンに恨まれて仕方がないです……
でもイオン、私達は、何処にいてもあなたの事を愛していますよ……」

イオン様のお母さんも立ち上がり後ろを向くと少しだけ涙を流していました。
イオン様のお母さんもリビングを出て行きました。
私は、イオン様が泣き止むのを待って2人で家を出ました。

「アンジュお姉様、今日は、僕に付き合ってくれてありがとうございました。
アンジュお姉様がいなかったら親の本当の思いを理解できないで恨んでいるだけでした。
アンジュお姉様は、僕に色んな事をしてくれます。
アンジュお姉様にどのように恩返しをしたら良いのか解りません……」

イオン様は、私に感謝をする様に真剣な表情で私を見つめました。

「そんなの気にする必要がありませんよ。
弟に何かしようと思うのは、姉としての当たり前の事です」

私は、優しく微笑んでイオン様の頭を撫でました。

「ありがとうございます、アンジュお姉様。
そ、その、僕は、アンジュお姉様の事が好きです」

イオン様は、恥ずかしそうに顔を赤らめて私が好きだと知らせました。

「ありがとうございます、イオン様。
私もイオン様の事が好きですよ」

私は、イオン様が姉として好きだと言ったのだと思いました。
イオン様の好意が嬉しくてニッコリと笑いました。

イオン様は、私の態度を見て困った様に苦笑いを浮かべました。
イオン様の苦笑いの理由が解らなかったです。
でもイオン様の苦しみがなくなって良かったと思いました。

~イオンの視点~

僕は、産みの親の事でトラウマがありました。
でもアンジュお姉様と出会ってこのままで良くないと思い産みの親に会いに行く事にしました。
でも1人で会いに行くのが怖くてアンジュお姉様も一緒に行くのをお願いしました。
アンジュお姉様と一緒に産みの親に会いに行くと親の本心を聞けました。
自分が愛されているって解り自然と涙が流れました。
私は、アンジュお姉様に感謝しました。
そしてアンジュお姉様の事を1人の女性として好きだと気がつきました。
だから勇気を振り絞ってアンジュお姉様に告白しました。
でもアンジュお姉様は、僕の事を子供の弟しか見ていなかったです。
僕の好きな気持ちを本気にしてくれませんでした。
僕は、早く大きくなりたいって思いました。
早く大きくなって僕を1人の男性と見られたいって思いました。
こんなにも子供の自分が嫌だと思ったのは、初めてでした。
僕は、アンジュお姉様に男と見られないのが辛くなり俯きました。
僕は、アンジュお姉様に1人の男性と見られるような素敵な男性になると決意をしました。


ーTo Be Continuedー
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

処理中です...