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出会い
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木の枝に静かに飛び移ることを繰り返し、家から30mくらい離れたところにいた兵士達を難なく突破していった。
木の上を移動するその姿は、音もなく洗礼されており日頃森で暮らしているだけとの事はあるとニケは感心していた。その傍ら、木の上で生活する動物達と競っても負けないのでないかとニケが思っていた事は心の内に伏せて置くことにした。
「そろそろ大丈夫かな?」
木の上を走りながら呟いたスズリナは木から飛び降り、華麗なる着地を決めるはずだった。
現実は、飛び降りるスズリナは途中先程の兵士達とは別の人が飛び出して来る気配を感じた。
「うおっ!」
咄嗟に叫び両手に持っていた剣を間違って刺してしまわないように何も無いところに投げ飛ばした。
突然のことにバランスを崩したスズリナはそのまま地面に落ちた。
この突然の出来事に、ニケのしがみつきレベルがさらに上がったのだった。
「痛っ……くない?」
「っ…………」
スズリナは下敷きにした人の上から素早く退くと、とりあえず謝った。
「あの、すみません。大丈夫ですか、怪我は?」
「…大丈夫だ、問題ない。」
下敷きにされた男は体を起こし色々と体を動かし問題がないことを確認すると、スズリナに簡単に返した。
そう答えたのは20歳くらいの青年だった。
紺色の服を来ており、服上からでも彼が鍛えていることはよく分かった。見慣れない服は右腕の方の布は手首ら辺で裾広がっていたが左腕の方は肩までしか布がなかった。
背中には柄のない黒い刀、鬼刀をしょっていて普段左手で剣を扱っていることがみてとれた。
長く伸びた黒髪は後ろで1つに束ねられているが、長い前髪はそのまま目元を隠していた。
彼の体つきやオーラからは相当の使い手だということがわかった。
「チョット~!どこの世界に両手に剣持ったまま落ちて来る子がいるのよ~!」
「ごめんなさい!」
スズリナの背後から聞こえて来た声に咄嗟に謝り振り返る。
「これ、あなたの双剣でしょ?さっき投げ飛ばしていたし。」
そういって双剣を手渡してくれたのは、頭がツルーーーーっとしていてオレンジ色の瞳をもつ男性だった。
彼の服はオレンジ色で体に沿ってラインの出る形をしていた。それにより彼の胸筋やら、背筋やらそのた諸々の筋肉の主張が目立った。
(…この人たちの服、なんだっけ、……………あっ、もしかして噂に聞く東洋の服なのかな)
筋肉の彼の腰を見るとそこには鎖鎌が吊ってあった。
それを振り回せば素晴らしい上腕二頭筋ができるデスとニケは密かに思っていたが口には出さなかった。
(それにしても、2人とも手練だな…………てか、この筋肉凄い人はなんか、普通とは違う、違和感…が、口調とか…)
スズリナは思っていたことは口には出さず笑顔で2人話しかける。
「私はスズリナ・スウェル。迷惑かけてごめんなさい。」
「僕はニケ。スズリナの相棒デス!」
ニケがスズリナに続き挨拶すると、頭がツルッとしている男性が先に口を開いた。
「私はダイアン・ケルナーよ。」
自己紹介をしながら、ダイアンはジーッとスズリナを見つめた。
スズリナは突然見つめられてオドオドしていると、ダイアンが飛びつこうと両手を広げた。
「キャーー~♡♡美少~~女~~♡」
「!?」
スズリナは1歩後ずさったが、ダイアンは黒髪の青年によって首根っこを捕まれその場から動けずにいた。
青年はダイアンを掴んだままスズリナに顔を向け自己紹介をする。
「俺はレオシオン・ウィンコット。すまない、こいつオネェな上に可愛い子が大好きなんだ。」
レオシオンはそういって首根っこを掴んだまま顎でダイアンを指す。
そこでスズリナ異変に気がついたニケが問いかけた。
「スズリナ?顔が赤いデス。」
「美少女とか、可愛い子とか、慣れないこと言われて恥ずかしいの! 」
そういって照れているスズリナは確かに可愛かったが
、ニケはそんな事かと肩を竦めた。
「「あそこだ!!」」
スズリナ達のいる所のすぐ近くから聞こえてきた、その一言で穏やかな空気は崩れ去ったのだった。
5話 fin
木の上を移動するその姿は、音もなく洗礼されており日頃森で暮らしているだけとの事はあるとニケは感心していた。その傍ら、木の上で生活する動物達と競っても負けないのでないかとニケが思っていた事は心の内に伏せて置くことにした。
「そろそろ大丈夫かな?」
木の上を走りながら呟いたスズリナは木から飛び降り、華麗なる着地を決めるはずだった。
現実は、飛び降りるスズリナは途中先程の兵士達とは別の人が飛び出して来る気配を感じた。
「うおっ!」
咄嗟に叫び両手に持っていた剣を間違って刺してしまわないように何も無いところに投げ飛ばした。
突然のことにバランスを崩したスズリナはそのまま地面に落ちた。
この突然の出来事に、ニケのしがみつきレベルがさらに上がったのだった。
「痛っ……くない?」
「っ…………」
スズリナは下敷きにした人の上から素早く退くと、とりあえず謝った。
「あの、すみません。大丈夫ですか、怪我は?」
「…大丈夫だ、問題ない。」
下敷きにされた男は体を起こし色々と体を動かし問題がないことを確認すると、スズリナに簡単に返した。
そう答えたのは20歳くらいの青年だった。
紺色の服を来ており、服上からでも彼が鍛えていることはよく分かった。見慣れない服は右腕の方の布は手首ら辺で裾広がっていたが左腕の方は肩までしか布がなかった。
背中には柄のない黒い刀、鬼刀をしょっていて普段左手で剣を扱っていることがみてとれた。
長く伸びた黒髪は後ろで1つに束ねられているが、長い前髪はそのまま目元を隠していた。
彼の体つきやオーラからは相当の使い手だということがわかった。
「チョット~!どこの世界に両手に剣持ったまま落ちて来る子がいるのよ~!」
「ごめんなさい!」
スズリナの背後から聞こえて来た声に咄嗟に謝り振り返る。
「これ、あなたの双剣でしょ?さっき投げ飛ばしていたし。」
そういって双剣を手渡してくれたのは、頭がツルーーーーっとしていてオレンジ色の瞳をもつ男性だった。
彼の服はオレンジ色で体に沿ってラインの出る形をしていた。それにより彼の胸筋やら、背筋やらそのた諸々の筋肉の主張が目立った。
(…この人たちの服、なんだっけ、……………あっ、もしかして噂に聞く東洋の服なのかな)
筋肉の彼の腰を見るとそこには鎖鎌が吊ってあった。
それを振り回せば素晴らしい上腕二頭筋ができるデスとニケは密かに思っていたが口には出さなかった。
(それにしても、2人とも手練だな…………てか、この筋肉凄い人はなんか、普通とは違う、違和感…が、口調とか…)
スズリナは思っていたことは口には出さず笑顔で2人話しかける。
「私はスズリナ・スウェル。迷惑かけてごめんなさい。」
「僕はニケ。スズリナの相棒デス!」
ニケがスズリナに続き挨拶すると、頭がツルッとしている男性が先に口を開いた。
「私はダイアン・ケルナーよ。」
自己紹介をしながら、ダイアンはジーッとスズリナを見つめた。
スズリナは突然見つめられてオドオドしていると、ダイアンが飛びつこうと両手を広げた。
「キャーー~♡♡美少~~女~~♡」
「!?」
スズリナは1歩後ずさったが、ダイアンは黒髪の青年によって首根っこを捕まれその場から動けずにいた。
青年はダイアンを掴んだままスズリナに顔を向け自己紹介をする。
「俺はレオシオン・ウィンコット。すまない、こいつオネェな上に可愛い子が大好きなんだ。」
レオシオンはそういって首根っこを掴んだまま顎でダイアンを指す。
そこでスズリナ異変に気がついたニケが問いかけた。
「スズリナ?顔が赤いデス。」
「美少女とか、可愛い子とか、慣れないこと言われて恥ずかしいの! 」
そういって照れているスズリナは確かに可愛かったが
、ニケはそんな事かと肩を竦めた。
「「あそこだ!!」」
スズリナ達のいる所のすぐ近くから聞こえてきた、その一言で穏やかな空気は崩れ去ったのだった。
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