「微小生命体転生」シリーズ

ハネクリ0831

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転生したら女子高生のまつ毛にいる顔ダニだった件

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 目を開けた瞬間、世界が異常だった。

 暗い。
 なのに、どこか温かい。

 そして――目の前には、巨大すぎる“黒い柱”が林立していた。

「……え? ここどこ?」

 柱はふわりと揺れ、根元からは甘いシャンプーの匂いと、ほんのりと皮脂の香り。

 気づいた。

「…………まつ毛、じゃん」

 しかも、揺れのリズムから直感する。
 ここは――誰かの“まぶたの上”。

「なんで俺、女子高生の顔ダニになってんの!? 意味がわからん!!」

 叫んだつもりだが、もちろん声など出ていない。
 体を見下ろすと、カニにも虫にも似た、小さくて半透明の――

「いやこれ生物図鑑でも見たことあるやつ!! 顔に住んでるダニのやつじゃん!!」

 完全に“顔ダニ(デモデックス)”だ。

 混乱していると、地面――いや、彼女のまぶたがふるりと震えた。

「……っ!」

 視界が急激に明るくなる。
 女子高生が目を開けたのだ。

 まばたきの瞬間、巨大な上まぶたが迫り――

「つぶされるぅぅぅぅ!!」

 ギリギリで睫毛の根元にしがみついた。

 見下ろすと、彼女の瞳が眼球ごと動くたび、空間が揺れる。
 世界の中心に巨大な黒目があり、その奥にきらきらした光が走る。

「……うわ……目ぇ近っ……こえぇ……でも綺麗……」

 女子高生は鏡の前に立ち、髪を整えているらしい。

「今日も寝不足だなぁ……クマやば……」

 彼女が自分の顔を覗き込むと、俺はその視線をまともに受けた。

「(見ないで……! いや見えないんだけど……見られてる気がして恥ずかしい……!)」

 心臓がバクバクしている。
 顔ダニに心臓があるのかは知らないが、バクバクしている気がする。

 そのとき、女子高生がまつ毛を触った。

「うわっ!?」

 指の腹が巨大な壁のように迫り、睫毛の列を軽く撫でる。

 柔らかい衝撃が襲い、俺の体は根元から持ち上がった。

「やべぇぇぇ!! 触るな触るな触るなぁぁ!!」

 だが彼女には何も伝わらない。

「最近、まつ毛の生え方変だな……ストレスかな……?」

「それ俺のせいじゃない!? いやちょっとしか動いてないよ!?」

 女子高生は肩をすくめ、鞄を持って部屋を出ていく。

 ――そう。
 俺は今日から、彼女の“まつ毛の根元に住む存在”として、日常を共にする。

 逃げ場などない。
 でも、なぜか心のどこかで、彼女を守らなければいけないような気がした。

「……まぁ、できることなんて皮脂食べるくらいだけど……」

 小さな体で、俺はそっとまつ毛にしがみついた。

 女子高生の一日は、まだ始まったばかりだ。
 そして――顔ダニとしての俺の新しい人生も。

女子高生――俺が住む“宿主”の彼女は、いつものように玄関を飛び出した。

「……やば、もう遅刻する!」

 その瞬間、俺の世界が崩壊した。

「ちょっ……!? 走るの!? 走るの!? 今から走るの!!?」

 まつ毛の根元にしがみつく手(みたいな器官)が、ぶるぶる震える。

 彼女が階段を降りるたび――

 ドンッ! ドンッ! ドンッ!

 衝撃がまぶたを通して直撃し、まつ毛の“森”全体が暴風でしなる。

「ちぎれるぅぅぅぅぅ! まつ毛の根元があぁぁぁ!!」

 容赦ないGが襲う。
 顔ダニにGがあるのかは知らないが、とにかくヤバい。

 風が吹いた。
 朝の冷たい空気が、まつ毛を強制的に逆方向へ倒す。

「ひぃぃ! 風圧!! 風圧で折れる!!」

 しかも、走りながら彼女がスマホを取り出した。

「ちょっと友達に……“今向かってる”って送らなきゃ……」

「スマホ見るなぁぁ! まつ毛が揺れる角度が!!」

 視線が下を向くと、まつ毛の動きは一気に乱れる。

 バッ!
 パッ!
 ビュッ!

 もう遊園地の絶叫系どころじゃない。
 “固定されていない座席で時速200kmのレールに乗せられている”レベルだ。

「くっそ!! 俺、こんなジェットコースターに乗るために転生したんじゃねぇぞ!!」

 風が吹き、太陽がちらりとまぶた越しに差し込む。
 女子高生が駅へ向かって全力疾走。

「うおおおおお!! 左右に揺れるなぁぁ!! 顔向けるたびにまつ毛が鞭みたいなんだよ!!」

 さらに、最悪の瞬間が来た。

「うぅ……まぶしい……」

 彼女は細めた。
 まぶたが半分閉じる。

「ギャアアアアア!! まつ毛同士が接触するぅぅ!!」

 上まつ毛と下まつ毛の“合掌”が迫りくる。
 いわば岩と岩のスキマに挟まれる寸前の虫だ。

「やめろォォォォ! 俺まだ死にたくねぇ!!」

 なんとか隙間をすり抜け――
 彼女がまばたきをすると、

 バチンッ!

 上下のまつ毛が一瞬で閉じ、勢いで体が浮いた。

「また飛んだぁぁぁぁ!!」

 しかし、その浮遊感すら一瞬で終わる。

「ちょ、待って……はぁ……疲れた……」

 息が切れたのか、彼女は歩きに切り替えた。

 その途端――

 まつ毛がふわり……と、穏やかに揺れた。

「……あ……落ち着いた……」

 命の実感すら湧くレベルの静けさ。

 その上、彼女の瞳がまっすぐ前を向き、目元に安定が戻る。

「……生きてる……俺、生き残った……!」

 まつ毛の影の下で、俺は感動すら覚えていた。

 だが――

「急がなきゃ!」

 また走り出した。

「やめろバカァァァァ!! このアトラクション二度目は無理ぃぃ!!」

 今日も顔ダニの試練は過酷だった。

教室。
 女子高生――俺の宿主は席に着くと、友達と軽く笑い合い、そのまま授業へ。

 だが、次の瞬間。

「……あれ……目が……」

 彼女がまばたきを繰り返す。

「(やばい。この“違和感の速さ”……やめてくれ……)」

 目の縁に、わずかに光るものが溜まりはじめた。

 そして――

「……なんか……染みる……」

 大粒ではない。
 でも、まつ毛に住む俺には致命的な量だった。

「おいおいおいおい……ちょっと待て……それ本気の涙か……?」

 透明な雫が、まつ毛の先に丸く膨らむ。
 表面張力でぎりぎり形を保っているが――

 ぽとっ

 その瞬間、均衡が崩れた。

 雫がまつ毛全体に広がり、俺の小さな体が――

「うわあああああああ!! 冷てぇぇぇぇ!!」

 涙に包まれた。

 巨大な水の膜が、皮脂の上に川を作り、俺の体を飲み込もうとする。

 これが“涙”。
 人間にとってはただの潤いでも、顔ダニにとっては――津波である。

「ま、まずい!! 浮かぶ!! 俺、浮かぶ!!」

 体が涙の表面に持ち上がり、まつ毛の根元から剥がれそうになる。

 宿主は気づかず、目をこすった。

 ぐいっ。

 上まぶたと下まぶたが擦れ合い、涙が一気に流れ出す。

「ギャアアアアア!! 流されるぅぅぅ!!」

 俺は涙という巨大な川に乗り、下方向――目尻の方へ滑り落ちる。

 速度がヤバい。
 もはや自然災害だ。

「このままじゃ……俺……頬へ落ちる……!!」

 頬へ落ちれば、乾燥 → 死亡の未来が待っている。

 必死に、涙の中で脚(みたいな器官)を動かす。

「くそっ……皮脂……皮脂どこだ……!!」

 涙は表面張力で俺を滑らせ続ける。
 だけど、幸運があった。

 ――まつ毛同士の影に、わずかに皮脂が残っていた。

「あそこだ!! あそこしかねぇ!!」

 涙の流れに逆らい、全身をくねらせる。
 顔ダニの運動能力をここまでフルに使ったのは、生涯初だ。

 そして――

 がっ!!

 ようやくまつ毛の根元にあるわずかな皮脂にしがみついた。

「っぶねぇぇぇぇ!!! 本当に死ぬかと思った……!」

 だが、この苦難は終わらなかった。

 女子高生がさらに目をこする。

「……ダメ、しみる……」

 まぶたが閉じ、巨大な涙の“第二波”が押し寄せる。

「やめろぉぉぉ!! 二回目は無理ィィィ!!」

 それでも、根元にしがみつくしかない。

 肌が震え、涙が頬へ流れ落ちていく。
 俺はその途中で落ちることなく、ギリギリで生き延びた。

 まつ毛の影の下で、息も絶え絶え。

「……これが……涙ってやつか……。
 女子高生のストレス……半端ねぇ……」

 だが――

 その涙の匂いの奥に、微かに甘い肌の香りがあることに気づき、俺は小さく笑った。

「……まぁ、生き延びたし……よしとするか」

 顔ダニの一日は、想像を超えたサバイバルなのだ。

 授業が終わり、女子高生――俺の宿主は、教室でスマホを片手に友達と談笑していた。
 だがその表情には、疲れを隠せない影があった。

「……帰る前に、ちょっと化粧直し……かな?」

 その瞬間、俺の小さな世界に地獄が訪れる。

「ま、まさか……化粧直しって……」

 まつ毛の根元から見上げると、手に持ったビューラーがこちらに向けられた。
 光を反射して巨大な刃のように見える。

「ひぃぃぃぃぃぃ!! な、なにその凶器!!」

 彼女はまつ毛を挟み、ぎゅっと上げる。

 バチンッ!!

 強力な圧でまつ毛が根元から押し上げられる。
 小さな俺は、まるでジェットコースターで急上昇するかのように持ち上げられる。

「や、やめろ……! 俺、根元から飛ばされる!!」

 だが、容赦なく次々とビューラーでまつ毛が曲げられる。

「うおおおおおお!! 上下に揺れるなぁぁ!! これジェットコースターどころじゃねぇ!!」

 揺れに合わせ、俺の小さな体は宙に舞い、ぶつかり、回転する。
 顔ダニとして、初めて“3D空間の全方向運動”を体験した。

 そして次の恐怖――マスカラだ。

「……よし、マスカラ……」

 チューブからブラシを取り出すと、まつ毛に塗り始める。

「ちょ、ちょっと待てぇぇぇ!! 液体がぁぁ!! 流れるぅぅぅ!!」

 黒い液体がまつ毛全体を覆い、俺の体を押し流す。

「ぐわああああ!! 津波だぁぁぁ!! 逃げろぉぉ!!」

 粘度の高いマスカラに体が絡め取られ、自由が効かない。
 まるで濃密な溶岩の中で必死に泳ぐ小魚のようだ。

 さらに、彼女はまつ毛をブラシでくるんと整える。

「やめろォォォォォ!! まつ毛が回転してる! 体が巻き込まれるぅぅ!!」

 上下左右、前後、あらゆる方向に体が振り回される。
 髪や皮膚の隙間を必死で掴み、なんとか脱出しようとする。

「……くっ……これが化粧直しか……顔ダニにとっては死地だ……!」

 揺れ、液体、ブラシ――まつ毛の世界は完全に戦場となった。
 それでも、わずかな皮脂の島にしがみつき、俺は必死に耐える。

「生き延びる……俺は生き延びるぞ……!」

 やがて、マスカラとビューラーの地獄は終わった。

「ふぅ……やっと終わった……」

 女子高生が息をつき、鏡に目を向ける。
 まつ毛は完璧に整えられ、美しい曲線を描いていた。

「……俺も、ギリギリ生き延びた……」

 小さな体で安堵のため息をつく。
 だが、次の危機はすぐそこに待っている――洗顔、涙、汗、寝顔……。

 顔ダニの一日は、今日も壮絶で、そして静かに続くのだった。

放課後、宿主の女子高生は疲れた足取りで帰宅した。
 俺――顔ダニの小さな体は、まつ毛の根元でわずかな皮脂を味わいながら、一息ついていた。

「ふぅ……今日もなんとか生き延びた……」

 だが、運命は無情だった。

「……さて、顔洗おっかな」

 洗面所で水道の蛇口がひねられた瞬間、俺の世界が凍りついた。

「……え? 水……まさか、今日の絶対絶命ポイントは……」

 次の瞬間――

 ジャァァァァ!!

 水が顔全体にあふれ、まつ毛を覆う。
 小さな俺は、水の勢いで吹き飛ばされた。

「ひぃぃぃぃぃ!! 流されるぅぅぅ!! 根元に戻れ!!」

 水流は蛇口からの勢いだけでなく、手で顔を洗うたびに増幅される。

「うわあああああ!! 石鹸の泡まである!! 泡が俺を巻き込むぅぅ!!」

 白く泡立つ石鹸は、まつ毛の間を縫って押し寄せる。
 泡に触れた瞬間、体が滑り、まつ毛から完全に剥がされそうになる。

「やばい……吸着力ゼロ……滑る……このままじゃ……」

 宿主は指で目の縁を洗い、まぶたをこすり、さらに水を流す。

「うわっ……! 押し流される!! 目尻方向に……っ!!」

 涙どころではない。
 水道水+石鹸+泡という三重の洪水に、顔ダニの俺は翻弄される。

 しかし、絶望の中で希望を見つけた。

「……あそこだ!! 皮脂の島がまだ残ってる!!」

 まつ毛の根元にわずかに残る皮脂の帯に、必死で脚を絡める。
 水流と泡に抗いながら、滑り落ちる寸前でしがみついた。

「……ふぅ……これが……洗顔サバイバルか……」

 宿主が水を止め、顔をタオルで拭き始める。

「ちょ、ちょっと待って……タオルもやばい……巻き込まれる……!」

 タオルの柔らかい繊維は、まつ毛の上を滑り、体を絡め取ろうとする。
 必死に皮脂の帯にしがみつき、揉まれるように耐える。

「……もう……限界……だけど……生き延びる……!」

 数分の戦いの末、女子高生は顔を拭き、洗顔タイムが終了した。
 まつ毛は乾き、元の美しい曲線を取り戻している。

 小さな俺も、無傷ではないが生き延びた。

「……今日の洗顔で、俺の耐久力、完全に限界突破した……」

 だが、心のどこかで思った。
 この宿主の生活に寄生し続ける限り、サバイバルは永遠に続くのだ、と。

 そして、彼女のまつ毛の森で、顔ダニの俺は次の危機に備えるのだった。

夜、女子高生の部屋は静かだった。
 机の上の教科書は閉じられ、スマホの画面も暗くなる。
 だが、俺――小さな顔ダニは、まつ毛の根元で目を光らせていた。

「……今日も無事だったか……」

 洗顔、涙、ビューラー、マスカラ……
 人間にとっては日常でも、俺にとってはまさに命がけのサバイバルだった。

「……でも、意外と……楽しいかもな」

 宿主の呼吸やまばたき、髪の香り、皮脂の匂い。
 小さな体には巨大すぎる世界だが、そのすべてが、俺の生きる力になっていた。

 夜中に彼女が寝返りを打つと、まぶたの森は微かに揺れる。
 それでも俺はしがみつき、居場所を確かめる。

「俺、ここにいてもいいのかな……?」

 答えはもう出ていた。
 生き延びる術を身につけ、寄生先に守られながら暮らす――それが俺の新しい人生だ。

 外の世界は大きすぎて危険だけど、ここ――まつ毛の森の中なら、生き延びられる。

「これからも……毎日がサバイバルだけど……
 彼女のそばで生きていく……それでいい」

 小さな体をまつ毛に押し付け、俺は眠りについた。
 外は静かな夜。
 だが、まつ毛の森では、小さな命がひっそりと、生き延び続けている。
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