「微小生命体転生」シリーズ

ハネクリ0831

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転生したらクノイチの髪の毛にいた毛じらみだった。

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 気がつくと、俺は揺れていた。

 風に吹かれているわけでも、馬に乗っているわけでもない。
 もっとこう……ふわっ、ざわっ、とした、柔らかくて黒い“何か”の上だ。

(……え? ここどこ?)

 視界いっぱいに広がる黒い森。
 一本一本が太くしなる、光沢のある黒髪。
 俺はその中にへばりついていた。

(髪……?)

 気付いた瞬間、遠く――いや、俺のすぐ上の方で、
 クイッと何かが締まる音がした。

「ふぅ……任務前の結い上げ、完了」

 低く、澄んだ女の声。
 その声の主の動きに合わせて、俺の周りの黒髪の大地が一斉に引っ張られる。

(ちょ、ちょっと待って!!)

 地震。いや、髪震だ。
 俺は毛髪にしがみつきながら真っ青になった。

 そして悟る。

(……転生したら、クノイチの髪の毛にいた毛じらみだった。)

 最悪だ。
 いや、最悪の中でも何かが混ざっている。

――――

 俺がくっついている髪の主は、若い女の忍びだった。
 二十代前半ほどの気配、黒髪は腰近くまであり、
 今は高くキリッとポニーテールに結い上げられている。

 それがまた、揺れる。
 たぶん、任務に向かって走っているのだ。

(いやいやいや! なんで俺、よりによって忍者の髪の毛なんだよ!?)

 しかも1565年。戦国ど真ん中。
 ノミの命なんて、風前の灯以上に儚い。

「……くっ、敵の気配」

 彼女が足を止めた瞬間、ポニーテールがビタンと揺れ、俺は遠心力で飛びかけた。

(死ぬ!!)

 必死に毛に爪…いや、吸口…いや、なんでもいいからしがみつく。

 すると上のほうから、布がスッと抜かれる音。

 クノイチは短刀を抜いたのだろう。
 彼女の体が低く構えられるのが、毛の振動でわかる。

(頼むから激しく動かないで! 俺が死ぬ!!)

 しかしほんの数秒後――

 ザシュッ。

 鋭い音と共に、彼女が敵を仕留めたらしい。
 ポニーテールがしなり、ふっと緊張が解ける。

「……ふう」

 その吐息だけで髪がほんのり揺れて、俺はまた転がりそうになる。

(マジでこの世界ハードモードすぎるだろ……)

 人間サイズと比べて、俺は数ミリ。
 “存在を知られた瞬間アウト”という、絶望的な立場。

 だが、俺は気づいた。

(いや……逆に考えるんだ。
 このポニーテール、めちゃくちゃ安全地帯じゃないか?)

 彼女は常に強く、素早い。
 周囲の敵は彼女が倒してくれる。
 俺は髪の中にさえいれば、ほぼ無敵の加護を得られる。

 ただし――

 ひとつだけ問題があった。

 俺は毛じらみ。
 彼女にとっては“いてほしくない存在”だ。

 つまり、

(バレたらその瞬間、潰される。)

 背筋が寒くなった。

その時だった。

 彼女の指が、後頭部へと近づいてきた。

(やめろおおおおおおお!!)

 かゆい場所に指を持って行く、あの危険な動き。
 毛じらみにとって、最大の天敵は“人間の爪”だ。

「……ん、なんだか今日は……」

 指が髪の根本に触れ――

(終わった……!)

 ――しかし。

 彼女はすぐに手を離した。

「……任務中にかいている場合じゃないか」

(助かったああああああ!!)

 でもこれ、完全に運だ。
 いつまた“かゆみ”が訪れるかわからない。

 俺は震えながら決意した。

(生き延びる……!
 クノイチの髪の上でも、絶対に生き抜いてみせる!!)

黒髪の中は、常に薄暗い。

 外は朝らしいが、髪という髪が天井になり、俺に降り注ぐ光はほとんどない。
 たまに、彼女が振り向いたり、風が吹いたりすると、一筋だけ光が差し込む。

(……森だ。完全に巨大な黒い森だ。)

 毛じらみである俺にとって、一本一本の髪が“木”と同じ役割だ。
 根本は地面、毛先にいくほど空中に近く、揺れも激しい。

 そして、ひとつの髪から次の髪へ移動するのも一苦労だ。
 髪と髪の間は、俺の身体からすればちょっとした“谷”だし、
 渡るには跳ぶか滑るか……いや、正直落ちる危険も大きい。

(腹減ったな……)

 毛じらみとしての本能が、うずく。
 だが、ここは戦国のクノイチの髪……不潔とは無縁。
 彼女はこまめに風呂に入るらしく、髪のコンディションは抜群に良い。

 問題は――清潔すぎるのだ。

 毛じらみにとっては、ある種の“食糧不足”。

(現代のシャンプーがないだけマシか……あんなもん使われたら一瞬で死ぬ。)

 根本あたりの温かい場所を探し、俺は慎重に移動した。
 彼女が歩く振動に合わせ、髪が左右に揺れる。

 そのたびに俺の世界は、まるで嵐の中の木登りだ。

(うおおおお! 落ちる落ちる落ちる!!)

 ポニーテールは特に危険だった。
 揺れが大きいし、束ねている部分は“髪の密林”が凝縮されている。
 太い束の隙間を通るときは、まるで巨大な縄の間をくぐるようなスケール感だ。

根元付近は、温かい。
 適度な湿気もあり、毛じらみにとっては“食糧の微かな気配”もある。

(ここが……オアシスか……)

 俺は毛根あたりに降り立ち、しがみついた。

 しかし――

 その瞬間。

 ズズ……と巨大な影が迫ってきた。

(あっ、指だッ!!)

 彼女が髪の根元を軽く触ったのか、
 巨大な指がすぐ横を通過した。

 摩擦だけで風が巻き起こる。
 わずか数ミリの俺には暴風そのものだった。

(ヒィィィィィィ!!)

 間一髪で別の毛にしがみつく。

 彼女は気付かぬまま、指を離し、また走り出した。

(危なかった……もうちょいで本気で“天に召される”ところだった……)

 俺は全身を震わせながら、必死で髪の内側へ移動した。

彼女の髪には、ほんのりと何かの香りが残っていた。

 花か、薬草か……戦国時代の女性が使いそうな天然素材の香りだ。
 だが毛じらみには強い。
 濃すぎる香りは“毒霧”に近い影響を与える。

(む……むせる……!)

 俺は香りが強く残る毛先部分を避け、根元の奥へ奥へと潜り込んだ。
 髪の束の隙間をすり抜けながら、
 まるで洞窟に潜入する探検家のように進む。

 すると、足元の毛がサラッと動いた。

 彼女が振り向いたのだろう。
 髪がふわりと広がり、俺は宙に浮きかけた。

(ちょっ……やめ……!)

 重力と遠心力で身体が持ち上がる。

(落ちたら地面で即死!!)

 必死に近くの毛を掴み――

 ガッ

(……助かった。)

(よし……生きるためのルールを決めよう。)

 この髪の大森林で生き残るには知恵が必要だ。

 俺は自分の中で三つのルールを作った。



【ルール1】
ポニーテールの“揺れゾーン”には近づかない。
特に戦闘中は絶対に。

(揺れ方がバカみたいにでかい。)



【ルール2】
根元へ潜り込みすぎない。
指チェックの危険がある。

(あの指マジで死刑宣告だからな……)



【ルール3】
香りの強い毛先は避ける。
あそこは毒霧地帯。



(この三つを守れば……ギリギリ生きられるはずだ。)

 戦国の世。
 クノイチの髪の毛という、奇妙な世界。

 だが、俺はこの世界で生き延びる。

(転生毛じらみなめんなよ!!)

 夕刻。
 クノイチの彼女は任務を終え、山道を駆けていた。
 太陽は沈みかけ、風は昼より冷たくなる。

 髪の中にも、その冷気が染み込んでくる。

(さ、寒っ……!)

 毛じらみにとって“夜風”は真冬並みだ。
 髪の隙間から吹き込んでくる冷気は、ナイフのように鋭い。

 しかも彼女は軽快に走るものだから、
 髪の揺れが激しく、俺は上下左右に振り回される。

 闇が深まるほど、髪の森の中は真っ暗になる。
 もう光の筋ひとつ落ちてこない。

 その暗闇の中、俺は黒髪の根元へしがみつきながら耐えた。

(夜の移動……これは昼の何倍もハードだな……)

 彼女は周囲の気配を読むため、雑音を立てないよう静かな呼吸で走る。
 そのせいで、髪の中には彼女の体温だけがかすかに伝わる。

 温かいのに、寒い。
 奇妙な夜の森だ。

やがて、彼女が足を止めた。
 どうやら隠れ家のような場所に着いたらしい。

「……今夜はここで休む」

 そう呟くと、彼女は荷物を置き、火を起こす。
 火の光が髪の外側をぼんやり赤く染め、
 髪の中の俺にも微かな明るさが届いた。

(助かった……やっと揺れから解放される……)

 と思ったのも束の間。
 ポニーテールがほどかれた。

 ブワッ――!

 黒髪の世界が一気に広がる。

(ぎゃあああ!!)

 髪が巨大な滝のように流れ落ち、俺は流されかけた。
 急いで毛へしがみつく。

 髪がばさりと肩へ落ちた場所は、もう“別の大陸”だ。
 地形が丸ごと変わったような感覚。

(ポニテ解除の威力、ヤバすぎる……)

 そして――彼女は横になった。

 身体が横向きになるということは、
 髪の森全体が“横倒しの世界”になるということだ。

 重力の方向が変わり、俺は滑り落ちそうになる。

(くそっ……ここで死ぬわけにいかねぇ!!)

 必死に、根元を目指した。

 夜。
 クノイチの寝息が静かに響く。

 スー……
 ハァ……

 この呼吸の波が、毛じらみには巨大な“風”だ。
 彼女が吸うたびに髪がわずかに動き、吐くたびに温かい空気が髪の中に満ちる。

(……あったかい。)

 寒さは、ほぼなくなった。
 髪の根元はじんわりとした体温で満たされ、
 ここだけは“毛じらみ専用コタツ”と化している。

 外の虫や獣の鳴き声が遠くから聞こえ、
 彼女の心音だけが規則正しく響く。

 ドク、ドク、ドク……

 それは、俺にとって“この世界の巨大な鼓動”。

 毛の一本一本にその微振動が伝わり、
 俺はその穏やかさに少しだけ安心した。

(……昼間は地獄だったけど、夜は悪くないな……)

 敵も来ない。
 爪も来ない。
 揺れもほとんどない。

 髪の奥の奥――
 耳の近くに移動すると、さらに暖かく、静かになる。

 耳が髪をかき分けるように少し動くたび、
 布団が揺れるような柔らかい刺激が伝わる。

(ここ……最高の寝床じゃないか?)

 毛じらみとして、
 俺は史上最高の“ナイトキャンプ地”を見つけた気分だった。

 だがそこへ――
 彼女の手が、無意識に後頭部へ向かった。

 寝返りによる“かゆみの習性”。
 これは人類共通の天敵行動。

 巨大な指が髪を押し分けて迫る。

(やっべええええ!!)

 さっきまでの安心は吹き飛び、俺は慌てて毛の深層へ潜り込む。

 彼女の指がすぐ横を通り過ぎる。
 そのわずかな接触で髪の束が揺れ、
 俺は転がりながら必死に毛にしがみつく。

(寝てても爪の一撃は容赦ないのかよ……!)

 指が離れ、静寂が戻る。

 心音も整い、髪はまた落ち着きを取り戻した。

(……ふぅ……心臓止まるかと思った。)

 夜の髪の中は静かで、温かく、安らかだ。
 しかし同時に、何気ない仕草ひとつが即死の危険。

 それでも――俺は目を閉じた。
 毛の根元に身を寄せ、睡魔に身を委ねる。

(……明日も、生き残る……)

 そんな弱々しい覚悟だけ胸に、
 俺はクノイチの黒髪の中で眠りについた。

夜明け。
 外の鳥の声が聞こえ始めるころ、彼女が目を覚ました。

 まずい。
 寝起きの彼女は、必ず髪を整える。

(やべぇ……! 今日も“あれ”をやる気だ……!)

 その予感は的中した。

 彼女は腰ほどの長さの黒髪をふわりと後ろへ払い、
 懐(ふところ)から木のクシを取り出した。

 ――ガサッ

 その動きだけで髪の森全体に巨大な地鳴りが響く。

(ク、クシ!? やめてくれ!!)

 毛じらみの身体が本能的に震えた。

 戦国のクノイチの朝の身支度――それはつまり、
 毛じらみが“文字通りの死の危機”に晒される時間帯である。

彼女が髪の中腹あたりからクシを通した瞬間――

――ザザザザザザッ!!

(ぎゃああああああッ!?)

 黒髪の大河が一斉に流れ、
 俺の周りの髪の束が“根こそぎ持っていかれる”。

 まるで数百本の丸太が一気に横へ倒れるような衝撃だ。

 毛じらみの俺は、慌てて毛にしがみつく。
 もし離れたら――クシに巻き込まれて地面へ一直線だ。

(うおおおおお!! やめろォォォ!!)

 根元へ潜り込もうとしたが――遅い。

――第二撃!!

 ザザザッ!!

 すぐ真横で通過する“木の壁”。
 クシの歯がゴリゴリと毛をかき分ける音が、地獄の咆哮のように響く。

(耳が壊れる!!)

 生きた心地がしない。

――第三撃!!

 ザザザザザッ!!

 完全に“クシの通るルート”へ巻き込まれた。

(終わった……今日で俺の転生人生も幕か……!)

 だが奇跡的に、ちょうど歯の通らない隙間へ滑り込み、
 俺は押しつぶされずに済んだ。

(助かった……神よ……いやクノイチよ……もうやめて……)

 しかし、彼女はまだ終わらない。

「ふぅ……これで絡まりも取れた」

(ひぃぃぃぃ……!!)

 髪の中は瓦礫の山(髪の束が倒れ散っただけ)と化し、
 毛じらみ的には半壊状態。

 ただ、彼女の髪はサラサラになった。

(……俺の命を犠牲にして、か。)

 そんな虚無感すら漂う朝だった。

そして――その日最大の惨劇が訪れる。

 彼女は山を降り、川辺に着いた。

「汗を流しておこう」

(お、おいおいおいおい……嘘だろ!?)

 湧き上がる不吉な気配。
 川の水音が近い。

 彼女は髪紐を解き、黒髪を背中に垂らした。
 その動きで毛の地形は“滝つぼ前”みたいに開ける。

 そして――

 彼女は膝をつき、川に手を伸ばした。

 冷たい水をすくい、髪へ――

 バシャァァァァァァッ!!

(死ぬゥゥゥーーーーーッ!!!)

 世界が水に飲まれた。

 大量の水が髪の森に襲いかかり、
 毛じらみにはハリケーンどころか“全方位津波”。

 大河の圧力で毛が一斉に倒れ、
 俺の身体は水流に巻き込まれ、毛の表面から滑り落ちそうになる。

(流される!! 完全に流される!!)

 必死に毛の根元を掴む。

 しかし――次の瞬間、彼女の両手が髪を“絞り始めた”。

「ふぅ……よく濡れたな」

 ギュッッ……!!!

(ぎゃあああああああああああ!!)

 髪が巨大な縄のように束ねられ、
 その中で毛じらみは完全に“締め上げられる”。

 毛は軋み、圧力は骨を砕くレベル。
 時間にしてほんの数秒なのに、永遠に感じる。

 そしてトドメに――

――シャンプー(戦国版)投入。

 彼女は薬草を揉んで作った洗髪液を髪に擦り込み始めた。

(やっべえええ!! これ毒だって!!)

 毛じらみにとって香草や灰汁(あく)は強烈すぎる。
 皮膚が焼けるように痛い。

 加えて泡――

 泡が髪の中を埋め尽くし、逃げ場を塞ぐ。

(泡に閉じ込められた!!)

 粘りある泡が俺の身体に絡みつき、呼吸が苦しくなる。

 その泡が川水によってさらに広がり――

――バシャァァァァァァッ!!!

(お、おおおおぼれる!! 溺れる!!)

 全身が水の中だ。
 髪の中という密閉空間での洗髪は、毛じらみにとって完全に“終末イベント”。

そして最後の一撃。
 すすぎのため、彼女は髪全体を川に浸した。

――ドブン。

(いやほんとに死ぬって!!)

 髪の中にも大量の水が入り、
 毛じらみは水中で数秒間、生死の境をさまよった。

 ようやく髪が川から持ち上げられ――

 ザァァァァァァッ……

 滝のように水が落ちる。

 俺はその“水のカーテン”が途切れた瞬間に根元へしがみつき、
 なんとか生き残った。

(……生、き……て……る……)

 クノイチの洗髪。
 それは毛じらみ世界における最大級の天変地異だった。

洗髪という天変地異を生き延びたあと、
 俺はただ、揺れる黒髪の中で静かに身を潜めていた。

 朝日が髪の隙間から差し込み、
 川の風がそれを優しく揺らす。

(……まぁ、生き残れたなら上等だ)

 人間から見れば、
 ただの一匹の毛じらみに過ぎない。

 けれど――
 俺にとって彼女の髪は、世界のすべてだった。

 戦国の山道も、夜の寝息も、
 木のクシも、川の水も、
 すべてが巨大で、恐ろしく、そしてどこか美しかった。

 クノイチの黒髪を住処に、
 俺は今日も生きる。

 次の朝が、どんな地獄でも。

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