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第11章 壊れかけのラメルシェル
7 張り巡らされた罠
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街を出発して二日ほど経った頃。
私たちは平原や森の抜けて山へと入っていた。この道は岩場の多く凹凸が多い。しかも山道を登っているため馬車も速度を出すことができずゆっくりと移動することになる。
そして、さらに山道を進み続けるとズシンとした地響きが足元から伝わってくる。
「む……これは!?」
クリスは見上げると同時に慌てて剣に魔力を込める。その視線の先には山肌を物凄い勢いで転がり落ちる直径2メートルくらいの岩石があったからだ。
「全員防御体勢!」
クリスは魔力の斬撃による突きを放った。放たれた突きは、そのまま岩石の中心を穿つと内部から魔力が炸裂させ岩石を粉砕した。
「みんな無事か!?」
クリスが私たちや馬車に被害が無いかを確認した。
パラパラと砕けた岩石の残骸が雨のように降ってきたが、ほとんどは細かい砂のようなものだ。たまに拳サイズの石ころが振ってきても、ここにいる者たちであれば実害はないだろう。
ぱっと見渡しても私たちだけでなく馬車の護衛隊や御社も怪我はなさそうだ。
「馬車の方は問題ない!」
「私たちも大丈夫です」
「それならよかっ!?」
クリスがほっと息を吐いて安堵したその時、遠くから巨大な魔力が湧き上がるのを感じた。その魔力は空高く打ち上がると放物線を描いて私たちの元に降り注ぐ。
それはまるで流星群のように輝きながら飛んできた。
「障壁!」
黒羽の力のこもった言葉が紡がれて、その名の通り空中に魔力の障壁が出現する。それは降り注ぐ魔力から私たちを遮る傘のようになった。
だが、雨のように降り注ぐ魔力はパラパラと当たり続けていた。
敵もずっと撃ち続けられるわけではないようで、たまに攻撃されない時間ができる。しかし、直ぐに攻撃が再開されるため防御を維持しないと危ない。
「くっ……あまり受け続けると障壁が持たない……このままだと手詰まりになる!」
黒羽の表情が苦痛に歪んでいた。
降り注いでいる攻撃の一発一発は威力が小さそうだが、これだけ連続されると相当厄介だろう。そこに、障壁を広範囲に展開していることも合わさって負荷がとても大きく辛そうだ。
「クリスさん!どこか遮蔽物のある馬車は!?」
「近くに昔使われていた坑道があるはずだ。だが、馬車が入れるか分からないし安全も保障できんぞ!?」
どうやらこの辺りは鉄鉱石や金鉱石が採れる鉱山だったらしい。
数十年前までは鉱夫が毎日のように採掘していたようだが、現在は採りつくしたこともあって使われなくなり手入れもされていないそうだ。
「とりあえず壁を作ります。できる限り奥に寄ってください!」
このままでは黒羽の障壁が壊れて大打撃を受ける。そう感じた私は慌てて全員に呼びかけた。
御者が馬車を壁の近くまで寄らせるのを確認した私は、地面に手をつけて魔術を行使する。
「うぉ!?」
「揺れた!?」
無理やり地面をせり上げた影響で少し揺れがおきた。そして崖側を囲うように幅50メートル、高さ3メートルくらいの岩の壁が出現する。
「紫陽!少しの間、ここのお願い!」
「分かりました!」
壁は作ったものの敵からの攻撃は放物線を描いている。これだけでは意味が無い。
私は紫陽にいざと言うときのことを任せると身体強化をして一気に前に出た。そのまま私が造った岩の壁の端近くまで行って、再度魔術を行使する。
最初に造った壁を延長する形で50メートルくらいの壁を拡張した。
「これでも効果なし……か」
敵は遠くの森の中から狙っていた。木々が邪魔で姿までは見えないが正確に私たちのいる場所を把握しているのだろう。
だからこそ壁を造った上で移動したように見せかけようとした。だが、今も正確に攻撃が降ってくるということは目視以外の何らかの方法を使っているのだろう。
実際に壁を生み出してからゆっくりと馬車を移動させているが狙いがずれることなく追ってきていた。
「仕方がない……このまま防御を維持して突っ切るぞ。あと数キロメートル先にいけば隆起が激しい地帯になる。確か大きな洞窟もあったはずだ」
数十年放置されていた廃坑よりは天然の洞窟のほうが崩落の危険は少ない。
このまま留まっていても状況は悪くなる一方であろうしクリスの案は賛成だった。
「了解……だったら私も防御に回りましょう」
「いえ、ティアはまだ温存していてください。私が代わります」
「……分かった。お願いするね」
黒羽の代わりに馬車を守る役を引き継ごうかと考えていたら紫陽が名乗り出た。自信たっぷりの笑みを浮かべているところを見ると何か考えがあるらしい。
「アリーナ。顕現しなさい!」
アリーナの言葉が虚空に響く。
知らない人が見れば誰に呼びかけているか分からない独り言に聞こえるだろう。精霊について知らないクリスや護衛隊の面々は怪訝な表情を浮かべていた。
だけど、その表情が驚愕へと変わる。
「なんだこりゃ!?」
「誰だ!?何者だ!?」
「……!?」
紫陽の背後に強い魔力が出現し、一つの人影が浮かび上がる。それは薄い水色の長い髪を揺らした綺麗な女の人だった。
始めて見る姿だが、これが紫陽と契約している上級精霊のアリーナなのだろう。
「アリーナ。水のドームを……私たちを攻撃から守って」
アリーナは無言のまま頷くと手を翳した。すると、黒羽の障壁を覆い隠すように水のカーテンが生まれる。
それは降り注ぐ魔力を吸い込んでいた。
「アリーナは水の上級精霊です。近くの水を支配することもできますが、アリーナの魔力で創り出した水は魔力を吸収する力があります。ただ、アリーナを顕現できる時間は限られています。急いでください」
「っ……助かる!全速力で進むぞ!全員馬車に乗り込め!」
クリスの号令で私たちは、それぞれの近くの馬車の荷台に飛び乗る。そして、全員が乗り込むと馬車は今までよりも速い速度で走り出した。今までのように索敵や先行しての哨戒を行わない代わりに馬車が出すことができる最高速度だ。
だけど、当然デメリットも大きくなる。
「っ……全員衝撃に備えろ!」
先頭の馬車に乗っていたクリスは注意を促すと武器を振るった。小さな魔力の斬撃が飛んで地面に命中すると、予想よりも大きな爆発が起きる。
「罠だ……爆破魔術が地面に仕掛けられていた。気をつけてくれ!」
「私が壁側を見る!アイラは崖の方をお願い!」
「任せて!」
上からは断続して降り注ぐ魔力の攻撃。下からは地面に仕掛けられた罠による攻撃や妨害。
たまに崖を崩落させるような仕掛けもあった。
それでも全員で協力して防ぎながら移動していると岩場の多い場所になってきた。そこから、さらに進み続けると洞窟の入り口が見えてくる。
「あそこの中だ!急げ!」
高速で移動しているおかげか空からの攻撃が収まってきた。洞窟の中に逃げ込むとしては最良のタイミングだろう。
「ティア、洞窟の入り口を!?」
クリスは全ての馬車が洞窟の中に入ったのを確認すると指示を出そうとする。
だけど、言葉を言い切る前にズシンと大きな音がして言葉が途切れた。
「「「なっ!?」」」
音がした方に視線を向けた何人かの驚いた声が重なった。
私も釣られて見上げると洞窟の天井が崩れ落ちるのが目に入った。
私たちは平原や森の抜けて山へと入っていた。この道は岩場の多く凹凸が多い。しかも山道を登っているため馬車も速度を出すことができずゆっくりと移動することになる。
そして、さらに山道を進み続けるとズシンとした地響きが足元から伝わってくる。
「む……これは!?」
クリスは見上げると同時に慌てて剣に魔力を込める。その視線の先には山肌を物凄い勢いで転がり落ちる直径2メートルくらいの岩石があったからだ。
「全員防御体勢!」
クリスは魔力の斬撃による突きを放った。放たれた突きは、そのまま岩石の中心を穿つと内部から魔力が炸裂させ岩石を粉砕した。
「みんな無事か!?」
クリスが私たちや馬車に被害が無いかを確認した。
パラパラと砕けた岩石の残骸が雨のように降ってきたが、ほとんどは細かい砂のようなものだ。たまに拳サイズの石ころが振ってきても、ここにいる者たちであれば実害はないだろう。
ぱっと見渡しても私たちだけでなく馬車の護衛隊や御社も怪我はなさそうだ。
「馬車の方は問題ない!」
「私たちも大丈夫です」
「それならよかっ!?」
クリスがほっと息を吐いて安堵したその時、遠くから巨大な魔力が湧き上がるのを感じた。その魔力は空高く打ち上がると放物線を描いて私たちの元に降り注ぐ。
それはまるで流星群のように輝きながら飛んできた。
「障壁!」
黒羽の力のこもった言葉が紡がれて、その名の通り空中に魔力の障壁が出現する。それは降り注ぐ魔力から私たちを遮る傘のようになった。
だが、雨のように降り注ぐ魔力はパラパラと当たり続けていた。
敵もずっと撃ち続けられるわけではないようで、たまに攻撃されない時間ができる。しかし、直ぐに攻撃が再開されるため防御を維持しないと危ない。
「くっ……あまり受け続けると障壁が持たない……このままだと手詰まりになる!」
黒羽の表情が苦痛に歪んでいた。
降り注いでいる攻撃の一発一発は威力が小さそうだが、これだけ連続されると相当厄介だろう。そこに、障壁を広範囲に展開していることも合わさって負荷がとても大きく辛そうだ。
「クリスさん!どこか遮蔽物のある馬車は!?」
「近くに昔使われていた坑道があるはずだ。だが、馬車が入れるか分からないし安全も保障できんぞ!?」
どうやらこの辺りは鉄鉱石や金鉱石が採れる鉱山だったらしい。
数十年前までは鉱夫が毎日のように採掘していたようだが、現在は採りつくしたこともあって使われなくなり手入れもされていないそうだ。
「とりあえず壁を作ります。できる限り奥に寄ってください!」
このままでは黒羽の障壁が壊れて大打撃を受ける。そう感じた私は慌てて全員に呼びかけた。
御者が馬車を壁の近くまで寄らせるのを確認した私は、地面に手をつけて魔術を行使する。
「うぉ!?」
「揺れた!?」
無理やり地面をせり上げた影響で少し揺れがおきた。そして崖側を囲うように幅50メートル、高さ3メートルくらいの岩の壁が出現する。
「紫陽!少しの間、ここのお願い!」
「分かりました!」
壁は作ったものの敵からの攻撃は放物線を描いている。これだけでは意味が無い。
私は紫陽にいざと言うときのことを任せると身体強化をして一気に前に出た。そのまま私が造った岩の壁の端近くまで行って、再度魔術を行使する。
最初に造った壁を延長する形で50メートルくらいの壁を拡張した。
「これでも効果なし……か」
敵は遠くの森の中から狙っていた。木々が邪魔で姿までは見えないが正確に私たちのいる場所を把握しているのだろう。
だからこそ壁を造った上で移動したように見せかけようとした。だが、今も正確に攻撃が降ってくるということは目視以外の何らかの方法を使っているのだろう。
実際に壁を生み出してからゆっくりと馬車を移動させているが狙いがずれることなく追ってきていた。
「仕方がない……このまま防御を維持して突っ切るぞ。あと数キロメートル先にいけば隆起が激しい地帯になる。確か大きな洞窟もあったはずだ」
数十年放置されていた廃坑よりは天然の洞窟のほうが崩落の危険は少ない。
このまま留まっていても状況は悪くなる一方であろうしクリスの案は賛成だった。
「了解……だったら私も防御に回りましょう」
「いえ、ティアはまだ温存していてください。私が代わります」
「……分かった。お願いするね」
黒羽の代わりに馬車を守る役を引き継ごうかと考えていたら紫陽が名乗り出た。自信たっぷりの笑みを浮かべているところを見ると何か考えがあるらしい。
「アリーナ。顕現しなさい!」
アリーナの言葉が虚空に響く。
知らない人が見れば誰に呼びかけているか分からない独り言に聞こえるだろう。精霊について知らないクリスや護衛隊の面々は怪訝な表情を浮かべていた。
だけど、その表情が驚愕へと変わる。
「なんだこりゃ!?」
「誰だ!?何者だ!?」
「……!?」
紫陽の背後に強い魔力が出現し、一つの人影が浮かび上がる。それは薄い水色の長い髪を揺らした綺麗な女の人だった。
始めて見る姿だが、これが紫陽と契約している上級精霊のアリーナなのだろう。
「アリーナ。水のドームを……私たちを攻撃から守って」
アリーナは無言のまま頷くと手を翳した。すると、黒羽の障壁を覆い隠すように水のカーテンが生まれる。
それは降り注ぐ魔力を吸い込んでいた。
「アリーナは水の上級精霊です。近くの水を支配することもできますが、アリーナの魔力で創り出した水は魔力を吸収する力があります。ただ、アリーナを顕現できる時間は限られています。急いでください」
「っ……助かる!全速力で進むぞ!全員馬車に乗り込め!」
クリスの号令で私たちは、それぞれの近くの馬車の荷台に飛び乗る。そして、全員が乗り込むと馬車は今までよりも速い速度で走り出した。今までのように索敵や先行しての哨戒を行わない代わりに馬車が出すことができる最高速度だ。
だけど、当然デメリットも大きくなる。
「っ……全員衝撃に備えろ!」
先頭の馬車に乗っていたクリスは注意を促すと武器を振るった。小さな魔力の斬撃が飛んで地面に命中すると、予想よりも大きな爆発が起きる。
「罠だ……爆破魔術が地面に仕掛けられていた。気をつけてくれ!」
「私が壁側を見る!アイラは崖の方をお願い!」
「任せて!」
上からは断続して降り注ぐ魔力の攻撃。下からは地面に仕掛けられた罠による攻撃や妨害。
たまに崖を崩落させるような仕掛けもあった。
それでも全員で協力して防ぎながら移動していると岩場の多い場所になってきた。そこから、さらに進み続けると洞窟の入り口が見えてくる。
「あそこの中だ!急げ!」
高速で移動しているおかげか空からの攻撃が収まってきた。洞窟の中に逃げ込むとしては最良のタイミングだろう。
「ティア、洞窟の入り口を!?」
クリスは全ての馬車が洞窟の中に入ったのを確認すると指示を出そうとする。
だけど、言葉を言い切る前にズシンと大きな音がして言葉が途切れた。
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音がした方に視線を向けた何人かの驚いた声が重なった。
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