世界の自由

鵜海 喨

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 風切り音は、轟音と化していた。ただ、乾いた目で見る地上とは、これ程に広くこれ程に私が一人なんだと、語りかけているように見える。

 只管に、羽の抜け落ちた白い翼から血が滲み、こぼれ落ちている。赤い玉は魔法のように変形し、私の周りを取り囲んでは笑った。

 嗚呼、落ちる。そんな事を考え、まるで隕石にでも成った気分の私は、しばらく目を瞑り、その落ちる時を待った。

 木々の茂る音。そして体に触れる細く靭やかな枝たち。上に落ちてきた怒り沈めか、肌を切り裂き、私を地面へ吐き捨てる。

 あなたは見ていた。開いた傷の中から赤色が溢れ出し皮膚を這いずったかと思えば、ポタポタと地面に帰るように落ちていく。既に赤黒くなった翼は何事も無かったようにあらぬ方へ広がり無惨さを物語る。あなたは思った。美しいと。それも恰も女神が現れたかのように目に映り、やっとお恵みが降ってきたと。無知に。

 私は、立ち上がろうと努力をした。違う。立ち上がろうとする努力をしようと努力する。森が笑えたように、ただ動くだけの四肢を藻掻いて、ついには何も動かなくなると知っているのに。

 生傷は渇き、微動だにせずとも割れるように痛んだ。これでも死ねないのが私。人間ならば、人間のようならば、天から落ちただけで楽になるはずだった。嘲笑を楽しむ森の中で、それも皮肉に最後は食い散らかされる事を承知して。そんなを持っただけ。

 遠くからカサカサと茂みを扱ぐ音が聞こえる。辛うじて有る意識で、熊だろうか。と思うも、どうでも良くなり開いた瞳を再び閉ざす。

「天使様ではありませんか」

 男は不敬にも私の体を持ち上げ「大丈夫ですか?」と問いた。答える元気など無い。ただ服の擦れる音や、血がドボドボと落ち弾ける音に耳を貸すだけ。ただ気がかりなのは淫らに動く胸中の手だろうか。でも、今では些細な事。体は男に身を委ねるまま連れ去られるも、特になんとも思わなかった。


 覚めた所は、煖炉のある温かい部屋。火は帆のように膨らんでは、諦めるように萎んでいく。パチパチと活気付をするように自身に鞭打つ火に、どうも嫌悪感を抱く。火を見るのは止めよう。そう思った。私は暖炉の向かいのソファーといった長椅子で横になり毛布に包まれていた。額や腕には包帯。毛布で見えないがきっと足にも包帯が巻かれている。
 山小屋ですらあるような最低限の家具しかない部屋には異様な数のメイドと呼ぶべきなのだろうか分からない、麻服しか着ていない少女らが床で寝ていた。その中、一番近くで寝ていたであろう少女は、私が起きた気配に気付いたのか、気怠そうにその体を上げる。整った顔立ちにではあるものの、痩せているように見える少女は眠たそうに目尻をぶら下げている。
「お目覚めですか天使様。朝になりつつありますので、朝食を用意しますね。眠いですが。とても眠いですが」

 欠伸を漏らしたその少女は、その目を擦りながらまだ薄暗い私の背後の奥へ足音を忍ばせながら消えていった。

 あなたは、この光景を不思議だなと思った。この数多い少女と、女臭い部屋。天使を拾った男。奴隷を買うにも収入があるように見えない安っぽい家。そんな家具すら少ないただ広いだけの空間で、少女が敷き詰められている状況に。簡単な話かもしれない。天使の胸を堪能するような変態な男だ。生活費を奴隷に使うバカなのかもしれない。

 森の隙間から太陽が顔を出す頃、私は出された朝食を食べていた。ソファーで座り、皿すらも温める料理を足に乗せて。虚ろかもしれない目で揺らぐ火を見ながら。
「口に合いましたか? 合わなくても代えはありませんが」
 出された料理を口に運ぶ。鶏の卵を焼いただけの料理。それだけ。
 
 完全に朝になったのだろう、少女達が慌ただしく動き出した。家畜のように一斉に着替え、食料を口に運んだ。人数は二十人位あろうか。皆、異様に強い娘の匂いを放っている。

「女の匂いですか? 確かに強いですよね。 主人の趣味なんですよ。許してやってください」
 料理を作った少女は、流暢に私の疑問を汲み取り、そうため息をついた。
「薬です。薬。それもココを壊しかねない強力な物です。私は薬品耐性が特に強いらしく飲まされてもなおマトモで、家の雑務を投げられたって感じですね」

 頭を指で軽く叩いて説明されるとおり、アンデットのように部屋中を右往左往する少女らは、まさに薬物中毒者の形相そのままだった。性玩具。つまりは。
 霧にような湿度。息を吸う事でこちらも酔ってしまいそうな女の匂い。

 キッチン側から戸の開く音が聞こえた。
「天使様、お目覚めですか」と男の声。

 振り向く少女は主人が目に入った矢先「寝坊助が。仕事しろ」と愚痴を落としたが、それは私にしか聞こえていないよう。

「申し遅れました。地主をしております。ルダと申します。見ての通りですが、薬漬けにされた奴隷を匿っております」

 貴族ではないものの立派な衣服を身に着けるルダは安心させるように笑った。でも、不気味とも言える笑顔。見ていて飲み込まれる気がする。私は頷いた。理解の意を示すため。

「それは有り難い事です。私は早々に出掛けなければならない用事があるのですが、よろしければこちらを。農園で取れる葡萄で作った赤ワインでございます」

 雀が呆れるように飛んでいった。
 馬鹿らしいと言わんばかりに少女らは指を加えて立っている。
 只管に五月蝿い時計。

 少女から強い憎悪を感じる。ルダの持つグラスでは無く、彼本人に。

 これは?

 ルダから受け取ったグラスの中に、ルビーのような、赤く深い色をして全てが見通せそうな色をした液体。飲まずとも、漏れ始める朝日にかざせば、その宝石如く輝くそれは目を奪った。皮膚に落ちた赤い影、静かに揺れ動く水面。全てが、どうでもよくなってくる程に。
 サキュバス。魅了の底へ連れ込まれていく感覚が背中を辿り、かえって飲むのが怖い。飲んでしまえば壊してしまう、人間のワインと言うのはこれ程に洗練された芸術なのだろうか。

「ご主人様、天使様は深い傷を負っておられるようで、完全な止血も出来ていません。お酒は避けるべきかと思われます」

 笑みは薄れ、険悪で謙遜な顔に変わった。ルダは少女を見つめた後、その分厚い唇を広げ重々しい圧と怒りを隠すように「そうでしたね。今回は止めておきましょう」と微笑んだ。

 ピリついた空気という物は何故こうも重圧に耐えられない水の様に、逃げ場を失っては途方に暮れるのだろう。

「では、そう言ったのだから片付けは頼みました。いいですね? 私は商人たちへの交渉へ出かけます。五日程留守にしますので大人しく待っていてください。天使様は自宅だと思って横の者を使い存分にくつろいでください。それでは」

 怖い笑顔。作った事を隠していない。ただ憎悪を感じる足取りで、またキッチンの方へと消えていった。バタンと大きな戸の閉まる音。

「面倒くさい主が居なくなりましたし、天使様貴方はどうなされますか?」
 そんな言葉が聞こえてきた。未だ魅了する透き通る赤を私は見て、首を横にふる。
「逃げないんですか? 文字通り取って食われますよ」

 食われる? このグラスを見ていられなくなるの? それはいやだ。

「あーもう、説明が面倒ですね。簡単に言いましょう。このままだと奴隷市に流されます! それは、人間に弄ばれるって意味ですよ。わかってますか?」

 大きな声が室内に響いた。飛び去る鳥が日を瞬間と遮り、眩しさを覚える。
 少女らは、そんな事をお構いなしに自分たちの体を触り合っていた。少女は、それを指さして肩を落とし、最後にはソファーに倒れ込む。淫らな熱の籠もった吐息を吐き苦く悶えた。
「最後は、ああ廃人になってしまうのです。私も魔力が尽きれば花畑です。天使など、これ以上のない高値で売れる品物です。老いを感じさせず長寿で使用感も至極そのものだと愛玩動物に成り下がるのが、落ちた天使の役目だと。そう汚い世界は言います。元盗賊の私だから知っている事です。私はそうペットにはなってほしくない」

 あなたは、この世界を少し知ったと思った。氷山のどのような欠片であれ、不必要になる知識は要らないと信じたあなたは、今後天使にどのようになってほしいか、簡単に想像浮かぶ。

 塩の匂い。苦っぽくそして、どこか懐かしくも悲しい匂い。人が泣くとは見ていて切ない。切ない? 
「逃げましょう。自我を有るうちに」

 机に置かれたグラス、蠢く如く歪み這う線光は、机上を踊るように乱れた。まるで淡濃を纏う彗星。

 私にとって、虫が良すぎる話。まるで段取りがあるよう。

 部屋は静寂を知る。彗星すら眠り、つまらない模様だけが机に投影された。女の水が踊る音、少女ら廃人らは相変わらずの様子でにこやかに過ごしている。

 外では風が吹く。丘の上から眺めた広大な農園、光は草原を撫で風は戯れカサカサと笑い声を上げた。何も無い日々のよう。平凡で平和で、血も涙も流す必要なんてない。平穏な温かさ。
 体に巡る血の音すら聞こえてきそうな世界で、私は青い青い空を眺めた。

「行きますよ。天使様」

 なにか準備を進める少女は眼光を光らせ声を出し大きく笑う。その意図は分からず、でも逃げる事が嬉しい事などだと、言っているよう。

「魔法、特定座標へ移動」

 少女は笑いの延長で、切れかけでは無かった魔力を使い、私を別の場所へ連れ去った。
 眩い光。魔法陣が展開された所で、視界は消える。

    まだ、光の残像の残る眼で見るにはあまりにも暗い空間。足が地に着いた音が、駆け回っては至る所に流れ消えていく。暗く、水の滴る神殿のような場所。壁に掘られた椅子に座る蝋燭は、驚くようにゆっくりと揺れ動いた。
 
 風は無い。一歩動く。再び音は遊び、周りに消えた。広い事だけがわかる。腰掛けた蝋燭は、手の届かぬ遠い場所。欠伸を漏らしては、眠ってしまいそう。

「天使様。ここが貴女の本来いるべき場所です」

 暖かく安心感のある声色。耳元で囁かれるも、その場所に誰もいない。
 臓が縄で絞められた感覚。酷く気分は悪い。臓が強く脈打つのが分かる。凍った指が肌を撫でるような汗。私は、私は。
 私は、どうなってしまったのかわからない。ただ、思い出しただけ。それだけなのに。

「焦らないで、私達は貴女の味方で、貴女だけの居場所です。他には誰もいません。希望をもっていいのです。ですから思い出さなくていいのです。貴女は私達が守ります。必ずです。貴女は私達にとって大切な存在です。ですから怯えないでください。私達は、貴女を愛しています。怯えなくていいのです。信じてください」

 立ち尽くす私に、問いかけるように声がした。私は何をすればいいの?
 蝋燭は変わらず、悪態をつきながらも仕事を続けている。細やかな風が濡れ冷える頬に触れたかと思えば、クスクスと笑い消えていった。音も私の鳴らす細い息だけが只管に、鳴り続けるだけ。
「私達は、エピタルダ残光の守り人教団。貴女達、天使様を祀る者共。迫害を受けている天使様を助け居場所を提供するそれが役目です。貴女は私達の指針になると岐路は言っています。どうか私達にピタをお恵みください」

 酷く頭が痛い。まるで天に居た時のよう。神でもない私が、恵みなんて。

 膝は糸の切れた劇人形の様に崩れ、地面に倒れ失せる。立っていられない。いや、意識がグラつき、今にでも手から離れてしまいそう。
 目を閉じれば、それは天国あの世。あはは。だったらいいな。
 口は薄い笑みを浮かべた。目は濁る水のように世界を私から切り離そうとしている。
 死ねたら人だったら良いのに。


 あなたは、倒れた天使が何処かに連れ去られる始終を見ていた。その先には、品質良いベットを始めとする、生活するのにとても良い環境だった。ただ、火の揺らぐ不安定な光が空間を掌握し牢獄とも言えるかもしれない。
 天使は眠っている。冷や汗をかいて。魘されまいと、抗って。あなたは、いっその事魘されてしまった方が、楽なのではないか。と思ってしまった。それ程に、抗う姿が苦しく目に入る。


 私は思った。水脈を壁の内で感じ、それが私から熱を奪ったと。気の所為かもしれない。それでもいい。
 世界は酷く火に似ている。揺らぐ流れと、消えてしまいそうな正義。燃え上がった正義は他を燃やし、最後には滅火とろ火と化す。は正義より隠れ、正義を問う抑制。そんな悪も表になれば正義となり、全てを燃やす。
 意味のない正義の輪廻をただ只管に続ける。
 人とは、人は、子供らしくこれが正しいと駄々をこね、見合わない玩具武力で喧嘩をする。子供らしい誇大な自信と勇気を溢れんばかりに抱えて。

 そんな人が好き。絶対的な正義なんてなく。自由に自分のお遊び思想で遊べて、仲間を引き込んで。いっちょ前に仲間とお酒を飲んで、楽しそうに笑って。知り得ない完全正義机上空論に唾を吐いて。
 みんなで巣から落ちたお国を育てようと、先導して。育てる人指導者意味のない人劣等種を区別して、童は「私についてこれば、育てる人と成れる」と言って。

 でも結局。雛は二つに分かれて死んでしまった。でも、夢を追って全力になれる童の努力は清く透明で美しい。


 何がしたいんだろう。

 目を開ける。何も無い。笑ってしまう程に。

「天使様は、頑張っておられますね」

 優しい男の声。腰を落としたような重くも柔らかいそんな。

「誠に勝手ながら、魔法で記憶を見させていただきました。この御無礼をご容赦ください」

 男は続ける。

「天界で何が起こったまでは分かりませんでしたが、いえ。口にする事すら悍ましい。貴女は勇敢ですね。勇者様みたいです。ただ少し自分に厳し過ぎるかもしれませんね。もっと文字通り背を伸ばして、肩から力を抜いてください」

 視界は、変わらず石畳が迫って来るような天井。視界に男の姿は入っていない。

「君はもうこれ以上、闘わなくて良い」

 笑ってしまうような言葉。酷く甘くってしまいそう。目が熱く腫れてしまった感覚がする。でも、あえて私は目を瞑った。

 大きく温かい手が、私の目を覆う。もう見なくて良いと。知らなくていいと言わんばかりに。私は、男の手を欲するように触れる。手が重なる安心感と身近さに、また顔が熱くなる。離してほしくない。それだけの弱い意図で。みっともないけど、私は、私自身で操って。



 目を開ければ、磔に遭う自分。痛い程の眩しさに目が眩む事なんてどうでもいい。放たれた火矢が肉を突き全てを燃やす。ただ、楽しく弾ける火音が耳の中でする。

「諸悪の根源であるエピタルダは滅ぶべし。邪教など殺すべし」

 私は笑った。天使無意思は罰せられない。罪を犯す事が出来ず正しいとされた道を通るのみ。有意思は自由で罪を犯せる。

 空は、湧き水のように透き通り、天界すら見えてしまいそう。落ち着く、火の音。過度に温かい体。

 人の視線は鋭いが、そこに悪意はなく真っ直ぐな光のように私を見つめて希望や安心を裏で抱えているように少しの温かみを感じるも、人それぞれの温かみの違い、そして目線の意味の違いが混ざりきらない絵の具のように斑に彩りを作り、やっぱり私の信じた人は自己を大切にし、またはその仲間を大切にし、日が落ちれば皆で食卓を囲み、愛し合っては幼く寝息を立てる人々の安心を欲する眼光の美しさを飾る炎や空すらも仕事を全うし、笑ってしまう程の無情さや利己心の塊、真っ直ぐな利己心を描いては自閉的に目的へ歩き続ける事にしか目がないあなた達、人々の強い意志が私は欲しい。

 それだけなのに。



 あなたは、再び天使が天から落ちてくる所を見ている。天使は笑いながら涙を流しまるで幸せそうに見える。


「またはじめから」
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