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心の心情
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凍て返り
彷徨い流れる
春の花
僕の生活はガラッと変わろうとしている。そんな真新しい生活に心を躍らせ、僕は入学式に顔を出した。
新しい友達、新しい学校、新しい制服、全てが光り輝いて眩しい。だが、何かが足りない。
「おい亮! 何ぼーっとしてるんだよ。今からカラオケ行くんだろ」
と、形どられた空を眺め、過去を思い出していた僕に佑太が声をかけた。彼は仲がいい友達。彼のおかげで充実した日々を過ごしている。しかし心の何かは足りないままだった。
何かが足りないかがわからない。
僕は返事をした。そして鞄を持って、教室を出た。
最も楽しい時間は、どこか色あせて感じた。彼の歌は上手い、しかし僕の心には、これっぽっちも響かなかった。
「今日なんかテンション低いなぁ。せっかくなら楽しもうぜ」
と、心配するような声が聞こえる。
僕は彼の持っているマイクを奪い、音楽を再生し、大声で歌い出す。
他から見ても分かる程に違和感のあるテンションの上がり方。それは自分でも自覚していた。
吹っ切れた僕は分かっているのに分からないフリをしていたことに気づいた。
進学すると言って、別れた大好きな彼女。僕は、これから来る新しい生活に目が眩み、大切な存在を忘れた。しかし実際の新しい生活は、実は寂しさを抱えながら、その新しさに彷徨い流され溺れていたのではないだろうか。
今、彼女は何をしているのだろうか。まだ僕と同じように寂しい思いをしているのではなか。
連絡してみる。
返信がきた。
「急にどうしたの?ねぇ聞いて聞いて、私、新しい彼が出来たの!」そんな文字列が見える。
心の穴が埋まった気がする。
季節は春。しかし、たった一人で冬の世界で過ごしている人がいた。欠けた心を寂しさで修復し、正常な心にしているが、その心で感じる世界はモノクロで無機質な物だった。
しかし、彼は自身で修復していた事に気付けなかった。そんな彼に春はいつ訪れるのだろうか。
彷徨い流れる
春の花
僕の生活はガラッと変わろうとしている。そんな真新しい生活に心を躍らせ、僕は入学式に顔を出した。
新しい友達、新しい学校、新しい制服、全てが光り輝いて眩しい。だが、何かが足りない。
「おい亮! 何ぼーっとしてるんだよ。今からカラオケ行くんだろ」
と、形どられた空を眺め、過去を思い出していた僕に佑太が声をかけた。彼は仲がいい友達。彼のおかげで充実した日々を過ごしている。しかし心の何かは足りないままだった。
何かが足りないかがわからない。
僕は返事をした。そして鞄を持って、教室を出た。
最も楽しい時間は、どこか色あせて感じた。彼の歌は上手い、しかし僕の心には、これっぽっちも響かなかった。
「今日なんかテンション低いなぁ。せっかくなら楽しもうぜ」
と、心配するような声が聞こえる。
僕は彼の持っているマイクを奪い、音楽を再生し、大声で歌い出す。
他から見ても分かる程に違和感のあるテンションの上がり方。それは自分でも自覚していた。
吹っ切れた僕は分かっているのに分からないフリをしていたことに気づいた。
進学すると言って、別れた大好きな彼女。僕は、これから来る新しい生活に目が眩み、大切な存在を忘れた。しかし実際の新しい生活は、実は寂しさを抱えながら、その新しさに彷徨い流され溺れていたのではないだろうか。
今、彼女は何をしているのだろうか。まだ僕と同じように寂しい思いをしているのではなか。
連絡してみる。
返信がきた。
「急にどうしたの?ねぇ聞いて聞いて、私、新しい彼が出来たの!」そんな文字列が見える。
心の穴が埋まった気がする。
季節は春。しかし、たった一人で冬の世界で過ごしている人がいた。欠けた心を寂しさで修復し、正常な心にしているが、その心で感じる世界はモノクロで無機質な物だった。
しかし、彼は自身で修復していた事に気付けなかった。そんな彼に春はいつ訪れるのだろうか。
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