鵜海喨

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終わり

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 太陽はその光を欲しいがままに手に入れた。

 初夏。

 歌って唄って詠う。
 貴女の為に。

 踊って躍って踴る。
 貴男の為に。
 
 私はHz。そう貴方だ。

 貴方はきっと太陽の手の中で笑うだろう。

 貴方はきっと私の力で笑うだろう。

 刻む早さはそれぞれで良い。

 絡み合う早さは貴方を結ぶ。

 共鳴しては、お互いの早さを認め合うだろう。

 ハーモニーを奏でるのではない。
 一心同体だ。

 まるでそれは、太陽のように絡み合って生きていく関係。
 この空、満遍なく照らす太陽のように。
 
 貴方はきっと笑うだろう。

 自ら生み出したその早さで。
 
 永久に、永遠に。
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