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第3話
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事の真相は、藤木君本人に直接聞くほうが手っ取り早いのだが、気が進まなかった。
付き合うつもりはもちろんない。でも、藤木君が周りの友達に何を話したかを聞くのが嫌だった。
キスのことを言いふらしたかどうかなんて知りたくもない。このまま無関心を装っておけば、いずれは噂も消えるだろう。
もし彼が、付き合い始めたと勘違いしていたとしても、それを周りの友達に知られて、彼が馬鹿にされるような光景もあまり見たくなかった。
いずれ自分で気づくだろうし。私は肯定も否定もせずに噂を放っておくことにした。
万里子には本当のことを話したかったが、藤木君にあっちむいてホイで気をそらされてキスされた挙句に、勝手に彼女呼ばわりされたなんて情けない話は、とてもじゃないけど言えなかった。
その夜、携帯電話に知らない番号から電話がかかってきた。藤木君だった。
「飲み会の時に吉永さんの番号を聞けなかったから、白石に聞いた」
白石さんは、あの飲み会にいた女子メンバーの一人だ。
「あ、そう」
再び嫌な予感がした。藤木君に何も言わせないうちに早く電話を切らなければ。
「ごめん、ちょっと用事があるので切るね」
「俺、ずっと吉永さんのことが好きだったから、今後はもっと仲良くなれたらって」
言われてしまった。藤木君のことは嫌いじゃないけど、好きでもない。社交的でおしゃれな人だけどそれだけだった。よく知りもせずに失礼だが、軽薄な人という印象も持っていた。
私は、下手な言葉で彼を傷つけ、恨みをかうことを恐れていた。交友関係の広い彼を敵に回し、キスの件についてもこちらが悪かったように言いふらされたら、今後の大学生活に支障が出るかもしれない。
「友達として仲良くなれたらいいね」
その場しのぎの返答をして、翌日からは大学内で藤木君と接する機会がないように気を付けた。
しかし、夜になると藤木君から電話がかかってくるのは避けられなかった。
最初にはっきりと断っておけば、こんなことにはならなかったかもしれない。小心者の自分に腹が立った。
三日目の晩、藤木君がその日の出来事を喋り終えたところで、堪りかねて「勉強に支障が出るので電話を控えてほしい」と伝えた。
その次の日の午後、講義を受け終えて学部の掲示板前にいたところ、藤木君に声をかけられた。
「吉永さん、ちょっといい?」
一緒にいた万里子が、空気を察して去っていった。私は藤木君と人目に付かない場所へ移動した。
いざ、藤木君を目の前にすると、この期間中に味わった煩わしさを思い出し、嫌悪感がこみあげてきた。
彼の、周りから固めようとする卑怯なやり方や、電話での、明らかに楽しくなさそうな私の反応に気付かない鈍感さ、もしくは無神経さ、いずれにせよ彼には嫌気がさしていた。
今ここではっきりと拒絶しなければという強い思いを胸に抱えながら、私はなんとか冷静を装った。
「週末暇なら、どこか行かない?」
「悪いけど、行かない」
「どうしてもだめかな」
なぜ自分が誘いを断られているのか、理由を聞いてこない時点で、彼は充分にその理由をわかっている。私の確信は怒りへと変わった。
「私たち、付き合ってないよね」
藤木君がたじろぐ姿を見て、少し口調がきつすぎたかもしれないと思った。少なくとも彼自身は、私にその気がないことを認識しているのだから話は簡単に済むだろう。今後も同じ講義室で学んでいくのだから、言い方は考えなくてはいけない。
ところが、私の言葉に応じることなく、藤木君は持っていた黒のレザートートバッグに手を突っ込んだ。
「これを渡そうと思って」
出てきたのは、シルバーの指輪だった。
私は呆気に取られた。話が通じない相手を目の前にして、心臓の鼓動が早くなるのを感じ、何とか落ち着こうと深呼吸した。
「受け取れない」
「つけてくれなくていいから。せめてもらってくれな……」
「そんなのおかしいでしょう」
藤木君が最後まで言い終わらないうちに答えてしまった。
声が上ずっているのが自分でもわかり、冷静になろうとするもののどうしようもなくいらいらする。
彼は、相手の気持ちを考えられないのだろうか。
藤木君は、宥めすかすように指輪を掌にのせてこちらへ差し出した。
「そんなに重く受け取らなくていいからさ。記念だと思って」
「何の記念なの」
「吉永さんを好きだった男がいたって記念」
私は大きくため息をついた。これ以上、藤木君と会話を続けるのは耐えられない。
きっとこれが最後の会話だ。せめて最後に、付き合っていると周囲に嘘をついたことを謝罪してほしかったが、この場で彼に誠実な対応を求めることはもはや時間の無駄だろう。
ただ一つ、今回彼が私への気持ちを「好きだった」と過去形にしたことは、話し合いをした意味があったと思えた。
「じゃあ、わかった」
この時指輪を受け取ってしまったことで、私は再び後悔することになる。
週が明けた月曜日は、早朝から冷たい雨が降っていた。
いつもは洗濯している間に身支度し、最後に洗濯物を干してから大学へと向かうのだが、今日は洗濯を諦めた。
空いた時間に音楽を聴こう。
テーブルにレモン入りの生姜湯を用意してから、イヤホンを付けた。
目を閉じて、中学時代から親しんでいる声と優しいメロディに聞き入りながら、レモンの香りを胸いっぱいに吸うと、心が軽くなったように感じた。
午前の講義が終わった後、頭痛がひどくなってきた。
風邪を引いたかもしれない。
頬杖をついていた手をスライドさせて額に当て、熱が出ていないか確かめていた時、大きな声で雑談しながらこちらの方へ歩いてきた男子学生たちが、私の座席の前で止まった。
目線だけ上げて確認すると、目の前にあの飲み会で一緒だった松本君がいた。額に当てていた私の手とうつむき加減だった顔を、交互に覗き見るようにして松本君は言った。
「吉永さんはつけてないね、指輪」
顔をあげると、松本君のすぐ後ろに藤木君が立っていて、見覚えのある黒のレザートートバッグを握る手に、シルバーの指輪がはめられているのが見えた。
結婚指輪以外にカップル用のペアリングがあることを、私はその時まで知らなかった。
よくもこのような偽装恋愛を作り上げたものだ。
私は藤木君に感心していた。もう怒る気力は残っていなかった。全て他人事のように感じた。
その後私は、性行為をしないことを条件にして藤木君の彼女になることを了承した。
しばらく付き合って、愛情のない恋愛がいかにくだらないか彼自身が実感すれば、自然と離れてくれるだろう。
しつこい彼に感情を振り回されるのも、新たな嘘の噂をまかれるのも避けたい。
全くもって不誠実で空虚な関係だが、彼は喜んでいた。
私にとっては何もいいことはなかったが、きちんと医師になるまでは恋愛などする気にならなかったため、特に問題はないと思いなおした。
付き合い始めると、藤木君は私の嫌がるようなことはしなくなり、私に尽くすような行動をとり始めた。
自分の欲求を我慢し、過度に尽くすような彼の行動は、見ていて気分のいいものではなかった。
私は彼に、自分自身を大切にして愛情に応えてくれる人と付き合うよう助言したが、彼は「したいことをしているだけなので気にしないでほしい」と聞き入れなかった。
それは、気持ちの押し付けにすぎないということを、彼は自覚しているのだろうか。
私は自分にできるだけ負担にならないようにしながら、友達としてふるまうように心がけた。
でも時々、無性に窮屈に感じる時があった。それは、藤木君から寄せられる期待を感じた時だ。
長く付き合っていれば、そのうち本当に恋愛関係になるのではないかという期待感を彼がにじませた時は、あえて別れ話を持ちかけてけん制した。
付き合うつもりはもちろんない。でも、藤木君が周りの友達に何を話したかを聞くのが嫌だった。
キスのことを言いふらしたかどうかなんて知りたくもない。このまま無関心を装っておけば、いずれは噂も消えるだろう。
もし彼が、付き合い始めたと勘違いしていたとしても、それを周りの友達に知られて、彼が馬鹿にされるような光景もあまり見たくなかった。
いずれ自分で気づくだろうし。私は肯定も否定もせずに噂を放っておくことにした。
万里子には本当のことを話したかったが、藤木君にあっちむいてホイで気をそらされてキスされた挙句に、勝手に彼女呼ばわりされたなんて情けない話は、とてもじゃないけど言えなかった。
その夜、携帯電話に知らない番号から電話がかかってきた。藤木君だった。
「飲み会の時に吉永さんの番号を聞けなかったから、白石に聞いた」
白石さんは、あの飲み会にいた女子メンバーの一人だ。
「あ、そう」
再び嫌な予感がした。藤木君に何も言わせないうちに早く電話を切らなければ。
「ごめん、ちょっと用事があるので切るね」
「俺、ずっと吉永さんのことが好きだったから、今後はもっと仲良くなれたらって」
言われてしまった。藤木君のことは嫌いじゃないけど、好きでもない。社交的でおしゃれな人だけどそれだけだった。よく知りもせずに失礼だが、軽薄な人という印象も持っていた。
私は、下手な言葉で彼を傷つけ、恨みをかうことを恐れていた。交友関係の広い彼を敵に回し、キスの件についてもこちらが悪かったように言いふらされたら、今後の大学生活に支障が出るかもしれない。
「友達として仲良くなれたらいいね」
その場しのぎの返答をして、翌日からは大学内で藤木君と接する機会がないように気を付けた。
しかし、夜になると藤木君から電話がかかってくるのは避けられなかった。
最初にはっきりと断っておけば、こんなことにはならなかったかもしれない。小心者の自分に腹が立った。
三日目の晩、藤木君がその日の出来事を喋り終えたところで、堪りかねて「勉強に支障が出るので電話を控えてほしい」と伝えた。
その次の日の午後、講義を受け終えて学部の掲示板前にいたところ、藤木君に声をかけられた。
「吉永さん、ちょっといい?」
一緒にいた万里子が、空気を察して去っていった。私は藤木君と人目に付かない場所へ移動した。
いざ、藤木君を目の前にすると、この期間中に味わった煩わしさを思い出し、嫌悪感がこみあげてきた。
彼の、周りから固めようとする卑怯なやり方や、電話での、明らかに楽しくなさそうな私の反応に気付かない鈍感さ、もしくは無神経さ、いずれにせよ彼には嫌気がさしていた。
今ここではっきりと拒絶しなければという強い思いを胸に抱えながら、私はなんとか冷静を装った。
「週末暇なら、どこか行かない?」
「悪いけど、行かない」
「どうしてもだめかな」
なぜ自分が誘いを断られているのか、理由を聞いてこない時点で、彼は充分にその理由をわかっている。私の確信は怒りへと変わった。
「私たち、付き合ってないよね」
藤木君がたじろぐ姿を見て、少し口調がきつすぎたかもしれないと思った。少なくとも彼自身は、私にその気がないことを認識しているのだから話は簡単に済むだろう。今後も同じ講義室で学んでいくのだから、言い方は考えなくてはいけない。
ところが、私の言葉に応じることなく、藤木君は持っていた黒のレザートートバッグに手を突っ込んだ。
「これを渡そうと思って」
出てきたのは、シルバーの指輪だった。
私は呆気に取られた。話が通じない相手を目の前にして、心臓の鼓動が早くなるのを感じ、何とか落ち着こうと深呼吸した。
「受け取れない」
「つけてくれなくていいから。せめてもらってくれな……」
「そんなのおかしいでしょう」
藤木君が最後まで言い終わらないうちに答えてしまった。
声が上ずっているのが自分でもわかり、冷静になろうとするもののどうしようもなくいらいらする。
彼は、相手の気持ちを考えられないのだろうか。
藤木君は、宥めすかすように指輪を掌にのせてこちらへ差し出した。
「そんなに重く受け取らなくていいからさ。記念だと思って」
「何の記念なの」
「吉永さんを好きだった男がいたって記念」
私は大きくため息をついた。これ以上、藤木君と会話を続けるのは耐えられない。
きっとこれが最後の会話だ。せめて最後に、付き合っていると周囲に嘘をついたことを謝罪してほしかったが、この場で彼に誠実な対応を求めることはもはや時間の無駄だろう。
ただ一つ、今回彼が私への気持ちを「好きだった」と過去形にしたことは、話し合いをした意味があったと思えた。
「じゃあ、わかった」
この時指輪を受け取ってしまったことで、私は再び後悔することになる。
週が明けた月曜日は、早朝から冷たい雨が降っていた。
いつもは洗濯している間に身支度し、最後に洗濯物を干してから大学へと向かうのだが、今日は洗濯を諦めた。
空いた時間に音楽を聴こう。
テーブルにレモン入りの生姜湯を用意してから、イヤホンを付けた。
目を閉じて、中学時代から親しんでいる声と優しいメロディに聞き入りながら、レモンの香りを胸いっぱいに吸うと、心が軽くなったように感じた。
午前の講義が終わった後、頭痛がひどくなってきた。
風邪を引いたかもしれない。
頬杖をついていた手をスライドさせて額に当て、熱が出ていないか確かめていた時、大きな声で雑談しながらこちらの方へ歩いてきた男子学生たちが、私の座席の前で止まった。
目線だけ上げて確認すると、目の前にあの飲み会で一緒だった松本君がいた。額に当てていた私の手とうつむき加減だった顔を、交互に覗き見るようにして松本君は言った。
「吉永さんはつけてないね、指輪」
顔をあげると、松本君のすぐ後ろに藤木君が立っていて、見覚えのある黒のレザートートバッグを握る手に、シルバーの指輪がはめられているのが見えた。
結婚指輪以外にカップル用のペアリングがあることを、私はその時まで知らなかった。
よくもこのような偽装恋愛を作り上げたものだ。
私は藤木君に感心していた。もう怒る気力は残っていなかった。全て他人事のように感じた。
その後私は、性行為をしないことを条件にして藤木君の彼女になることを了承した。
しばらく付き合って、愛情のない恋愛がいかにくだらないか彼自身が実感すれば、自然と離れてくれるだろう。
しつこい彼に感情を振り回されるのも、新たな嘘の噂をまかれるのも避けたい。
全くもって不誠実で空虚な関係だが、彼は喜んでいた。
私にとっては何もいいことはなかったが、きちんと医師になるまでは恋愛などする気にならなかったため、特に問題はないと思いなおした。
付き合い始めると、藤木君は私の嫌がるようなことはしなくなり、私に尽くすような行動をとり始めた。
自分の欲求を我慢し、過度に尽くすような彼の行動は、見ていて気分のいいものではなかった。
私は彼に、自分自身を大切にして愛情に応えてくれる人と付き合うよう助言したが、彼は「したいことをしているだけなので気にしないでほしい」と聞き入れなかった。
それは、気持ちの押し付けにすぎないということを、彼は自覚しているのだろうか。
私は自分にできるだけ負担にならないようにしながら、友達としてふるまうように心がけた。
でも時々、無性に窮屈に感じる時があった。それは、藤木君から寄せられる期待を感じた時だ。
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