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公園と捜査の進捗具合
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~♪
公園から聞こえてきた懐かしい歌に、住田は足を止めた。
歌っているのは女らしい。
(陽水?……この歌……傘がないだっけか?)
平日の午後五時三十分、太陽はすっかり沈んでしまった。
ダウンジャケットに入れた手がかじかんでいる。
冬場ということもあり、沿道に並ぶ街灯も早めに点灯されている。駅にもそこそこ近い住宅街、公園の周りを歩く人影は足早に帰宅の途につく。
(こんな時間に公園で歌ったって、路銀も稼げないだろうに……)
女が歌うにしては珍しい選曲に、住田は妙に気になった。
気づいた時には、足が歌の方へ向かっていた。
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
聞こえてくる歌がサビに差し掛かかる。
かすかに聞こえてくるブランコの金属がこすれあう音を頼りに住田は歩を進める。
ギィッ……ギッ……
滑り台の陰になってブランコがあった。
黄色の支柱に支えられ、赤い柱から二人分のブランコが垂れている。
何処が正面なのかはわからないが、左のブランコにその女は座っていた。
ブランコ近くに立っている街灯が、女の姿を浮かび上がらせる。
キャメルのコートから出た藍色のスカート。
その裾が、地面スレスレで揺れる。
足元のこげ茶色のローファーがざりざりと地面を踏みならしながら、いたずらにブランコを前後に動かしていた。
冷たい雨が――
歌が途切れる。
濡羽色のハーフアップにしたセミロングの髪が揺れ、女の顔が見えた。
人の気配を察したようで、女も住田の方を向く。
目が合った。
「……」
「よぅ。珍しいな、陽水なんて」
「こんばんは、ごめんなさい、うるさかったですか?」
「いや? 陽水なんて久しぶりに聞いたし、歌も悪くない」
「ありがとうございます。初めて言われました」
女は、照れたようにはにかんだ。
住田が思っていたより若い女だった。二十代前半くらいだろうか。
「お前、いつもこんなところで歌ってんのか?」
「……そうですね、大体。明るいと子供が遊んでるので日が沈んだあたりから。聞いてほしいわけじゃないんですけど」
「へー、そりゃ珍しいご趣味で。……たださー、女一人でいると危ないからな? 早く帰りなね?」
「あ、はい。ありがとうございます。お兄さんも気を付けてください」
「げ、やめてくれお兄さんとか、もちょこいな。おっさんだよ、おっさん。とにかく、気を付けろよ?」
「ふふふ……わかりました」
一度右手をあげ、女に別れを告げると、住田は公園を出た。
住田はまだ家には帰れない。
これから本部に戻らなくてはいけない。
「あー、めんどくせぇ」
待っているだろう人物達が頭をよぎり、住田はガシガシと頭を掻いて呟いた。
◇ ◇ ◇
薄暗い廊下。
『特殊案件共同捜査本部(仮)』と手書きされた、A3サイズの紙が貼り付けられた部屋に住田は入って行く。ドアを開けるときに、重い鉄扉が開くような嫌な音がした。
部屋の中には、大きな硝子が四枚ほどはまった窓が一つ。ブラインドがかかっており外からは、中が見えないようになっている。
昼間ならばこの大きな窓から日光を取り入れ、室内灯も不要なところだが、今はすっかり夜である。天井の蛍光灯にはカバーがされておらず、上を向けば目に染みるくらいの光だ。
「お、住田警部~お帰りなさいませ~、どうだったすか? 収穫ありました? ぷっ、くくっ……」
「ったく、地曵。お前、わざと言ってんだろ……」
部屋はたいして広くない。
会社のオフィスにありがちなステンレス製の資料棚、クリーム色の塗料は、所々剥げているし、傷だらけのぼこぼこで随分年季が入っている。
会議用の折り畳みテーブル四台を四角を描くように並べてあるものの、そこに用意されているパイプ椅子は三脚のみ。
左にあった空いているパイプ椅子を引いて、住田は腰を掛けた。
パイプ椅子がガタガタ揺れる。もとよりこの部屋には、ガタガタ言わないパイプ椅子などない。
「あーあ、それにしても捜査本部って名前のくせに、三人しかいないのおかしくね?」
一番窓側に座る男が、持っていた資料をテーブルに投げ落として言った。
この男が地曵。地曵洋大という。
黒髪を七三に分け固め、三つボタンの紺のスーツを着込んでいる、一見昭和の真面目人間に見えるものの、口を開けばちゃらんぽらん。残念、いや変わった男である。
「今日も出ましたよ」
ぽつりと呟くように言ったのは、入口から右側のパイプ椅子に座る、小茂田一郎である。
長すぎるの明るい色の前髪で、目は隠れているが、俯く頭から推測するに、テーブルに置かれたノートパソコンの画面を見ているようだ。
「中央区二十七歳女性、職、アルバイト、死因、失血死。大田区三十三歳男性、職、プログラマー、死因、脳挫傷……江戸川区、台東区などなど、この他三十六人ほど」
「初動の見解はどれも自殺! 鑑識も不審な点なしとの判断! 住さん、俺らきっと本部という名の島流しにされたんすよ! 不要者を特設した変な部署にあしらって、自主退職を……あ、自分で言ったら余計悲しくなってきた……」
バンバンと、先ほど自分が投げた資料を叩く地曵。
「まぁ。落ち着けよ……ふぅ」
やれやれと宥めすかし、住田はため息をついた。
顔を上げ、小茂田、地曵と視線を移し、再びため息をついた。
「……」
「住さん? は? なんすか? なんで俺と小茂田のこと見たんすか⁉」
「いやいや、だって溜め息もつきたくなるでしょ? 突然の異動、本部が結成されて一ヶ月経ったのに進まない捜査! 捜査本部が物置! 端末支給が一台だけ
! え、なんかもうめんどくせぇ」
「「それ、リーダーが言ったらダメなやつ」」
二人の呆れた視線が住田に注がれた。
「……はいはいはーい、今日も元気に確認して終わりますよー。もう帰ろう、確認して早く帰ろう」
住田がパンパンと手を打ち鳴らし拍子を取った。
「え。またやるんすか? 毎日確認してません? ……同じこと」
「捜査が行き詰まったら……、初めから洗い直す……」
げんなりした顔の地曵に、小茂田がぽつりと返した。
「毎日行き詰まってたら、毎日はじめっから確認するっつーことっすか……わお」
「ペーパーレス化及び、プロジェクターなどの機材が当本部に貸出不可となっている為、第一回の確認資料のまま進行します。各自のメモを参考にお願いします」
「冒頭のゴアイサツも固定なんすね……」
机の上に広がった紙の束から、確認資料と思しきくしゃくしゃの八枚綴り程の紙をひっぱりだし、地曵は目を通す。所々に書かれた殴り書き(殆ど文句だ)を目で追いながら、住田が口を開くのを待った。
「しゃーない。さて……事の発端は、前々年度の統計史上初の自殺者数二万人未満というめでたい記録がここ一年で反転し、自殺者が爆発的に増え出した。ということだ」
「号外も出るくらい賑わいましたね」
(……小茂田の一言も毎回入るんかい!)
地曵が苦笑いをして内心毒付く。
「増え方は過去の平成九年から十年の記録、前年比六千人増なんて比じゃない。昨年は前年比九千人増だ」
「平成十年の時も問題視されて、評論家がわいわいやってたようですね」
「……」
「月別に見て行っても分かる様に、昨年五月から増加傾向は止まっていない。例年十二月が自殺者数の一番少ない月にだったが、昨年は例外的に多かった。年齢別に見ると、十代から五十代が特に増加している。他県の情報と比較しても、同じような結果が見られており、都内だけでなく全国的に自殺者が増加傾向にある。ふぅ」
淡々と話し、住田は一呼吸置いた。
めんどくさい病が発症したらしい。
「そんなわけで、こんな増えるのおかしくねーか?他殺を間違えて自殺と計上したんじゃないか?と上の方がビビって、俺らの特案捜査が打ち出されたってわけ。俺は今日、江東区回ったが進捗なし」
「いつも本ッ当にはじめっからっすね!」
「回を追うごとに、住田さんが噛まなくなっているところは進歩ありですね」
「私語とはいい度胸だなー、各自進捗は?」
「「ありません」」
「だよなぁ! 何をどう調べりゃいいかが問題だよな、今日はおわりおわり! はい、おつかれさん」
「「おつかれさま(っした・です)」」
公園から聞こえてきた懐かしい歌に、住田は足を止めた。
歌っているのは女らしい。
(陽水?……この歌……傘がないだっけか?)
平日の午後五時三十分、太陽はすっかり沈んでしまった。
ダウンジャケットに入れた手がかじかんでいる。
冬場ということもあり、沿道に並ぶ街灯も早めに点灯されている。駅にもそこそこ近い住宅街、公園の周りを歩く人影は足早に帰宅の途につく。
(こんな時間に公園で歌ったって、路銀も稼げないだろうに……)
女が歌うにしては珍しい選曲に、住田は妙に気になった。
気づいた時には、足が歌の方へ向かっていた。
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
聞こえてくる歌がサビに差し掛かかる。
かすかに聞こえてくるブランコの金属がこすれあう音を頼りに住田は歩を進める。
ギィッ……ギッ……
滑り台の陰になってブランコがあった。
黄色の支柱に支えられ、赤い柱から二人分のブランコが垂れている。
何処が正面なのかはわからないが、左のブランコにその女は座っていた。
ブランコ近くに立っている街灯が、女の姿を浮かび上がらせる。
キャメルのコートから出た藍色のスカート。
その裾が、地面スレスレで揺れる。
足元のこげ茶色のローファーがざりざりと地面を踏みならしながら、いたずらにブランコを前後に動かしていた。
冷たい雨が――
歌が途切れる。
濡羽色のハーフアップにしたセミロングの髪が揺れ、女の顔が見えた。
人の気配を察したようで、女も住田の方を向く。
目が合った。
「……」
「よぅ。珍しいな、陽水なんて」
「こんばんは、ごめんなさい、うるさかったですか?」
「いや? 陽水なんて久しぶりに聞いたし、歌も悪くない」
「ありがとうございます。初めて言われました」
女は、照れたようにはにかんだ。
住田が思っていたより若い女だった。二十代前半くらいだろうか。
「お前、いつもこんなところで歌ってんのか?」
「……そうですね、大体。明るいと子供が遊んでるので日が沈んだあたりから。聞いてほしいわけじゃないんですけど」
「へー、そりゃ珍しいご趣味で。……たださー、女一人でいると危ないからな? 早く帰りなね?」
「あ、はい。ありがとうございます。お兄さんも気を付けてください」
「げ、やめてくれお兄さんとか、もちょこいな。おっさんだよ、おっさん。とにかく、気を付けろよ?」
「ふふふ……わかりました」
一度右手をあげ、女に別れを告げると、住田は公園を出た。
住田はまだ家には帰れない。
これから本部に戻らなくてはいけない。
「あー、めんどくせぇ」
待っているだろう人物達が頭をよぎり、住田はガシガシと頭を掻いて呟いた。
◇ ◇ ◇
薄暗い廊下。
『特殊案件共同捜査本部(仮)』と手書きされた、A3サイズの紙が貼り付けられた部屋に住田は入って行く。ドアを開けるときに、重い鉄扉が開くような嫌な音がした。
部屋の中には、大きな硝子が四枚ほどはまった窓が一つ。ブラインドがかかっており外からは、中が見えないようになっている。
昼間ならばこの大きな窓から日光を取り入れ、室内灯も不要なところだが、今はすっかり夜である。天井の蛍光灯にはカバーがされておらず、上を向けば目に染みるくらいの光だ。
「お、住田警部~お帰りなさいませ~、どうだったすか? 収穫ありました? ぷっ、くくっ……」
「ったく、地曵。お前、わざと言ってんだろ……」
部屋はたいして広くない。
会社のオフィスにありがちなステンレス製の資料棚、クリーム色の塗料は、所々剥げているし、傷だらけのぼこぼこで随分年季が入っている。
会議用の折り畳みテーブル四台を四角を描くように並べてあるものの、そこに用意されているパイプ椅子は三脚のみ。
左にあった空いているパイプ椅子を引いて、住田は腰を掛けた。
パイプ椅子がガタガタ揺れる。もとよりこの部屋には、ガタガタ言わないパイプ椅子などない。
「あーあ、それにしても捜査本部って名前のくせに、三人しかいないのおかしくね?」
一番窓側に座る男が、持っていた資料をテーブルに投げ落として言った。
この男が地曵。地曵洋大という。
黒髪を七三に分け固め、三つボタンの紺のスーツを着込んでいる、一見昭和の真面目人間に見えるものの、口を開けばちゃらんぽらん。残念、いや変わった男である。
「今日も出ましたよ」
ぽつりと呟くように言ったのは、入口から右側のパイプ椅子に座る、小茂田一郎である。
長すぎるの明るい色の前髪で、目は隠れているが、俯く頭から推測するに、テーブルに置かれたノートパソコンの画面を見ているようだ。
「中央区二十七歳女性、職、アルバイト、死因、失血死。大田区三十三歳男性、職、プログラマー、死因、脳挫傷……江戸川区、台東区などなど、この他三十六人ほど」
「初動の見解はどれも自殺! 鑑識も不審な点なしとの判断! 住さん、俺らきっと本部という名の島流しにされたんすよ! 不要者を特設した変な部署にあしらって、自主退職を……あ、自分で言ったら余計悲しくなってきた……」
バンバンと、先ほど自分が投げた資料を叩く地曵。
「まぁ。落ち着けよ……ふぅ」
やれやれと宥めすかし、住田はため息をついた。
顔を上げ、小茂田、地曵と視線を移し、再びため息をついた。
「……」
「住さん? は? なんすか? なんで俺と小茂田のこと見たんすか⁉」
「いやいや、だって溜め息もつきたくなるでしょ? 突然の異動、本部が結成されて一ヶ月経ったのに進まない捜査! 捜査本部が物置! 端末支給が一台だけ
! え、なんかもうめんどくせぇ」
「「それ、リーダーが言ったらダメなやつ」」
二人の呆れた視線が住田に注がれた。
「……はいはいはーい、今日も元気に確認して終わりますよー。もう帰ろう、確認して早く帰ろう」
住田がパンパンと手を打ち鳴らし拍子を取った。
「え。またやるんすか? 毎日確認してません? ……同じこと」
「捜査が行き詰まったら……、初めから洗い直す……」
げんなりした顔の地曵に、小茂田がぽつりと返した。
「毎日行き詰まってたら、毎日はじめっから確認するっつーことっすか……わお」
「ペーパーレス化及び、プロジェクターなどの機材が当本部に貸出不可となっている為、第一回の確認資料のまま進行します。各自のメモを参考にお願いします」
「冒頭のゴアイサツも固定なんすね……」
机の上に広がった紙の束から、確認資料と思しきくしゃくしゃの八枚綴り程の紙をひっぱりだし、地曵は目を通す。所々に書かれた殴り書き(殆ど文句だ)を目で追いながら、住田が口を開くのを待った。
「しゃーない。さて……事の発端は、前々年度の統計史上初の自殺者数二万人未満というめでたい記録がここ一年で反転し、自殺者が爆発的に増え出した。ということだ」
「号外も出るくらい賑わいましたね」
(……小茂田の一言も毎回入るんかい!)
地曵が苦笑いをして内心毒付く。
「増え方は過去の平成九年から十年の記録、前年比六千人増なんて比じゃない。昨年は前年比九千人増だ」
「平成十年の時も問題視されて、評論家がわいわいやってたようですね」
「……」
「月別に見て行っても分かる様に、昨年五月から増加傾向は止まっていない。例年十二月が自殺者数の一番少ない月にだったが、昨年は例外的に多かった。年齢別に見ると、十代から五十代が特に増加している。他県の情報と比較しても、同じような結果が見られており、都内だけでなく全国的に自殺者が増加傾向にある。ふぅ」
淡々と話し、住田は一呼吸置いた。
めんどくさい病が発症したらしい。
「そんなわけで、こんな増えるのおかしくねーか?他殺を間違えて自殺と計上したんじゃないか?と上の方がビビって、俺らの特案捜査が打ち出されたってわけ。俺は今日、江東区回ったが進捗なし」
「いつも本ッ当にはじめっからっすね!」
「回を追うごとに、住田さんが噛まなくなっているところは進歩ありですね」
「私語とはいい度胸だなー、各自進捗は?」
「「ありません」」
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