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#30
しおりを挟む翌朝、シドに掴まりながら部屋を出ると、隣の部屋から出て来たレナルドに、ジトっとした目で睨まれる。
「あー、君達ね、俺は控えめにと忠告したよね? 寝れねぇーだろ!」
「うっ、その、ごめんなさい」
「……はあ、今度から隣の部屋だけは勘弁だわ!」
――僕はダメって言ったのに本当に恥ずかしい……。
アダムは居た堪れない気分だが、シドはスッキリとした顔で、特に気にもしてない。この違いは何だろう? と少々不服に思いながら皆が集まる待合へと向かった。
満月まであと2日、次の街に着いたらシドの様子を見ながら移動するか、宿泊を続けるか決めようと言う話になったが、当然のようにレナルドが不思議な顔をした。
「シド達は満月になると変身でもするのか?」
「いえ、そうでは無いのですが、ちょっと、色々ありまして……」
「ふーん、まあ、それはいいけど、次の街まで丸1日はかかる。当然、野宿だからな、あー君達に忠告するけど、外では盛らないように」
「さ、盛るなんてっ!」
変な事を言うレナルドに、アダムの頬に熱が集まって来る。それにしてもアダムとシドの関係を、おかしく思ったりしないレナルドが不思議だった。
「レナルドさんは、僕とシドさんのこと変だとか思わないんですか?」
「ん? 何が変なんだ? 別に珍しくないだろ?」
「そうなんですか!?」
「俺が所属してた騎士団も、何組か恋人同士だったヤツいたぞ?」
アダムはその話を聞き驚いた。
「ん~、まあ、お前の場合……、女みたいだし野郎にモテるだろうな」
「それは、僕は褒められているのでしょうか?」
「さあ……」
レナルドが肩を竦ませ、笑みを見せた。どちらにしても、寛容な考えを持っている人で良かったと、胸を撫で下ろした。
チラリとシドに視線を送ると、溜息を吐き、憂鬱そうにしている。野宿の経験が無いから、嫌なのだろうと思ったアダムは彼に助言をする。
「シドさん、野宿と言っても、天幕を張るので完全な外では無いんですよ?」
「なるほど?」
「なので、そんなに不安になることは無いです」
「不安? そんな物などないが、お前に触れないのが不満だ」
昨日も、弄ばれ結局シドに寄りかからないと歩けないと言うのに、さらに劣情を仄めかす発言をするシドを見上げた。
自分の視線に気が付いた彼が、頬へと手を伸ばしてくる。見つめる視線がいつもより熱っぽいのは、きっと昨夜、目に見えるほどキラキラと粒子が零れていた芳香を、吸い過ぎたからだと思った。
本当に大丈夫なのだろうか、とアダムがシドに顔を近付けると、ちゅっと頬に唇が触れる。前を歩くレナルドからゴホンっと咳払いが飛び、シドが再度深い溜息を吐いた――。
街の出入り口まで行くと既に馬主が待っており、レナルドが話しかけると段取りを聞き、クリフが金銭を渡した。
森林を抜けることは危険なこともあり、それなりの金額を支払ったようだった。
細かい決まり事と、森林を渡る際に気を付ける事など説明を受け、馬車に乗り込むと、ビビアンが悲しそうに自分を見ているのに気が付き、どうしたのかと声を掛けた。
「最近、アダム様のお世話が出来ておりません」
「あぁ、そんなこと? 気にしなくてもいいのに」
「ですが!」
「ビビアン、国に帰っていいんだよ? 女性なんだから自分の幸せを考えて欲しい」
「ええ、アダム様にお仕え出来て幸せです」
「そうじゃなくて、結婚とかしないの?」
その言葉にビビアンの頬が赤く染まるのを見て、シドが、ふむ、と唸ると。
「想い人でもいるのか?」
「い、いいえ、その……」
「ん? ああ、お前、趣味が悪いな」
「……」
ビビアンの態度で、シドが全てを理解したような顔を見せた。
彼女が更に恥ずかしそうに俯いたのを見て、自分には分からないが、彼女には好きな人がいるようだった。
それなら、尚更、国に帰った方がいいと伝えようとしたが、シドが話を遮った。
「アダム、今のままが幸せな事もある」
「そうですか?」
コクっと頷き、シドは馬車の窓から外を眺め始めた。ビビアンの幸せを思うなら、国に戻してあげる事が一番なのに、不思議なことを言う彼を疑問に思った――――。
森の中へ入っていくと、綺麗に舗装された街道から、砂利道へと変わる。チチチッと小さな鳥の鳴き声や、緑に染まる鮮やかな風景、移動する度に形を変える木漏れ日が、危険な旅路だと言う事を忘れさせてくれた。
昼時まで馬車を走らせたあと、休憩のため馬を休ませる。アダムは手元にあった野菜を馬車主に渡そうとしたが、「ああ、大丈夫です」と断られる。
「この辺りには、馬が好む草や花実がたくさんありますから」
「花も食べるんですか?」
「ええ、好き嫌いはありますけど、あの辺りの花は結構好きですね」
ピっと指さす先に黄色い小さな花が咲いていた。トコトコと馬が、その花の近くへ移動したのを見て、シドが馬へ近寄る。そっと鬣を撫でると、馬が気持ち良さそうに目を閉じていた。
ふと、彼達は肉食動物に分類されるのでは? とアダムは思った。それなら、草食動物は怖がりそうな気がしたが、大人しく撫でられている馬を見る限り、怖がってはいないようだった。
「シドさんは馬が好きなんですか?」
「ああ、天馬を飼っていたが、ジークが悪戯をして行方不明だ」
「……っ」
「昔から、俺が大事にする物を隠す趣味がある。色々な物を隠される度に、そんなに大事なら、肌身離さず持ち歩けと言われたな、無事でいると良いのだが」
彼が切ない顔で馬を見つめる。
「いつから行方不明なのでしょう?」
「180年前くらいか?」
「……」
ビビアンを含め、皆がジークを邪険にする理由が、何となく分かった。
そう言えばシドの年齢は幾つなのだろう? 聞いた事が無かったが、改めて聞いて見た。
どうやら人間に換算すると28歳くらいだと言い、336年の年月を生きていると教えてくれた。
「人間のお前よりかなり長く生きる」
「そうですか、僕が死んで……も」
はっとした。きっとアダムの寿命は長くても70年ほどだ。70年たっても彼は今と変わらず、若々しさを保っているのだろう。
それに引き換え、自分は年を食い老いて行く、その現実を受け入れた途端、寂しい気持ちが溢れ出て来る。不意にシドがアダムの前で跪くと手を取り見上げながら。
「誓おう」
「え?」
「お前の体温が奪われ、息をしなくなる時が来ても、その後も生涯をかけて愛すると誓ってもいい」
「僕はそんなこと望みません。シドさんに幸せになって欲しいです」
心の底から幸せを願う。その時が来たら、自分ではない愛する人と幸せに過ごして欲しい、とアダムは出かかる言葉を飲み込んだ――――。
野宿はアダムも同じ初めての事だった。通い路から少しだけ森の中に入り、けもの道近くの開けた場所に、天幕を張り終え火を起こすと皆で囲んだ。
馬主がトカゲを捕まえると、それを木に差し丸焼きにする。シド達は意外に抵抗なく食べているが、アダムは食べられなかった。
元々生きている動物を食べるのは禁止されているが、背に腹は代えられず、懺悔をしつつ魚を焼いて食べた。
ふと、ビビアンが席を立ったのを見て、アダムは声を掛けた。
「どうしたの?」
「あ、少し散歩でもしようかと」
何だか元気がなく心配になったアダムは、シドにビビアンと一緒に散歩に行ってもいいか?と聞くと。
「ジョエル、ビビアンの護衛をしろ」
「了解」
スっと立ち上がり、ジョエルがビビアンを追いかけて行く。その様子を見ていると、シドにツンっと額を突かれ、ビビアンの事は気にするなと言われる。
こちらを覗き込むシドの顔がいつもよりも、色っぽいのはアダムから芳香が常に漂っているせいだと分かっていてもドキっとする。
あと1日で満月、シドの体調がどうなるのか心配だが、アダムから離れることは出来ないと我儘を言う。
「シドさんは我儘ばかり言いますね」
「俺よりアダムの方が我儘だ」
「何処がですか?」
「ここはダメ、ここもダメ、あれはヤダ、俺が触る場所はすべて駄目というだろう?」
「なっ!」
ゴホンっと、クリフとレナルドから咳払いが、同時に飛んで来ると二人とも呆れ顔で自分達を見ている。
そして自重するようにとレナルドから指摘を受けたが、どうしてシドじゃなく、アダムに向かって言うのだろう? と納得がいかない夜を過ごした――――。
翌日、幸福感を感じながらアダムはシドの腕の中で目が覚めた。
「はぁ……」
「あ、起きていたんですね」
「ああ、まったく眠れなかったな……」
寝不足なのか、シドが妙な色気を漂わせる。
上半身が開けて、彫刻で出来たような均等な腹筋を見せびらかし、彼の手がスっと伸びると、アダムの頬を摘まみ揺する。あまりシドを見ていると熱が出そうだと思い、視線を逸らした。
そうでなくても、満月が近いせいで身体が直ぐに火照ってしまう。
「やっぱり、シドさんに野宿は無理そうですね」
「いや野宿が問題ではない、目の前で御馳走が襲ってくれと横たわっているのに食べられないのだぞ? 寝れるわけがないだろう、俺がどれだけ自制したと思う?」
不貞腐れ気味にシドが口を尖らせた。
「そ、そんなことを力説されても、それに襲って欲しいとは思ってません!」
「さっさと次の街へ行くぞ……」
深い溜息を互いに吐くと、天幕から出た。馬車の主に、次の街まで休みなく進まないと、また野宿になると言われ、天幕や備品の片付けを終えると、急いで馬車に乗り込んだ――。
しばらく馬車に揺られていると、急に走行が穏やかになり止まった。
どうやら橋が壊れていて、先に進むことが出来なくなってしまい、馬主は予想もしていなかった事態に、「どうしますか?」と尋ねて来る。
「さて、どうするか……」
「レナルドさん他の道は?」
「迂回ルートはあるけど3日以上はかかるからな、今から迂回ルートに周るのは結構大変だと思うぞ、急ぐなら崖を降りて川を渡るしかない」
壊れた橋を目の前に、アダムがレナルドと話をしていると横からシドが。
「俺達が全力を出せば、昼には次の街まで行けそうだが?」
それはそれで、あまり良くない気がした。
獣人は信じられない勢いで走る事が可能だと、ジークの召使であるルイで経験済だし、あの速度で走るシド達を誰かに見られたら問題になる。
一度引き返すかどうするか皆で案を練るが、時間だけが無駄に過ぎていった――。
結局、先を急ぐことを優先し、馬主とはここで別れることになった。
けもの道を抜けて崖の下まで降りて川を渡り、反対の崖の前まで来ると見上げた。
思った以上の岩壁にごくりとアダムの喉が鳴った。
「この崖を登って行くんですか?」
「まあ、大丈夫だろ、君には頼りになるシド君がいる!」
「僕が何も出来ない見たいじゃないですか」
「じゃあ、登れるのか?」
「……が、がんばります」
「無理すんなって、骨折もしてるし、素直に王子様に抱っこしてもらいな」
チラリとシドを見ると両手を広げ、アダムを待っている。
準備万端で待たれると、それはそれで頼り難いのですが……、とアダムは思う。どうしようかと思いながら、取りあえず一度は自力で登ってみる事にした。
今着ている服のままでは登り難いので、仕方なく裾をたくし上げ、腰の辺りで結ぼうとしたが、その様子を見ていたレナルドが、ギョっとした顔を見せる。
「お、おい、それはやめておけ……」
「え?」
「ちょ、俺は見てない! いや、見たけどっ!」
何故か、レナルドはシドに殴られ、彼は呆れた顔を見せながら、アダムへと近付いて来ると。
「アダム、そんな格好は、はしたない」
「そんなこと言われても登らないといけませんから」
「こちらに」
「あ……」
裾を直され、シドが片手でアダムを抱えると、あっと言う間に崖を登り切った。それこそ、瞬きを数十回した程度の時間しか掛からなかった。
勿論それはシドだけではなく、年配のクリフですら、あっと言う間に登ってきてしまった。
「くっ、お前ら、俺の存在を忘れるなよ……」
崖の真ん中あたりで上を見上げながら、恨めしい声を出しレナルドが睨んでいる。面倒臭そうにシドがジョエルに指示をし、レナルドを崖の上まで一気に運んだ。
「何だよ、最初から運んでくれよ」
プリプリ怒るレナルドが、先陣を切り歩き出した。
ひんやりと湿った空気が漂う森の中を抜けて、獣道が入り混じった砂利道をしばらく歩いた――。
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