それは先生に理解できない

南方まいこ

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06.試験どうだった?

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 電車の中で窓に映る冴えない自分の姿を確認し、休日に生徒とデートなんて、ホント何してるんだろうと、出口の見えないトンネルに迷い込んだ旅人の気分だった。
 前回と同じ、待ち合わせの場所へ辿り着くと、またキラキラと輝く人物が視界に入った。
 兎野と一ヶ月ぶりのデートになるが、学校でも顔を合わせるのだから、別に久しぶりという気はしなかった。けど、それとは関係ない感情が湧き、ソワっと足先が浮く感覚に襲われる。

「悪い、待たせた」
「ん、まだ時間前だよ」
「けど待っていたのは事実だろ?」

 そう言って兎野の前に立つと、ツンと横を向いた。顔を見た瞬間、なんだか面白くない感情と光景が蘇って来る。
 それは中庭で二人仲良く寄り添う、雪城と兎野の姿だった。
 それに関して、どうして自分が気にする必要があるのか? と言う謎の不快感に襲われ早10日ほど経っていた。
 高校生同士の交流があって当然なのに、こんなこと気にするなんて変だと思うのに、気になって仕方なかった。
 目的の場所まで移動しながら、葵は不機嫌を隠すことなく口を開き、試験の話をした。

「試験どうだった?」
「んーどうなんだろう」
「なんだ、自信ないのか」
「いや、自信はあるよ。けど自信と結果は違うからな~」
「やっぱり優秀だな、普通は自信と結果を一緒に考えることが多いけどな」

 兎野は少し考え事をした後、拳を作った手を顎に置くと、爽やかな笑みを葵に見せ口を開いた。

「ねえ、葵先生、試験の結果…トップだったら、ご褒美が欲しいな」
「ご褒美…、って、だって、絶対トップだろ?」
「分かんないよ」
「……あまり高い物は…」
「あー、違う違う、物じゃないよ…いい?」

 何を要求されるのか怖いが、一応、何が欲しいのか聞いて見ることにした。返って来た答えは、葵の家に行きたいと言う要求だった。
 なんだ、そんなことかと思った。数ヶ月前は拒絶していたのに、不思議と家に遊びに来ても大丈夫だろうと、思っている自分に驚いた。

「うーん、まあ、少しの時間ならいいよ」
「……」
「どうした?」
「絶対ダメって言われると思った」

 驚いた顔をして見せる兎野を見て、断られてもいいと思って言ったのかと気が付き、慎ましい所もあるんだなと、人として普通の部分があって良かったと思った。
 しかし、今日は会った時からずっと笑顔を見せる兎野が不思議で、何がそんなに嬉しいのか分からない。
 葵とのデートで嬉しいのか、それとも何か良い事でもあったのかと、少し前に見た雪城との光景を思い出すとモヤモヤしてくる。

「センセ? 通り過ぎるよ」
「あ、うん、悪い」

 兎野の案内で、前回と同じ建物のレンタルスペースに入った。

「え…、ここ…?」
「うん」

 以前入った時の部屋とは、まるで作りが違っていた。1LDKの作りで、テレビは配置してあるが、二人掛けのソファがひとつあるだけだった。必然的に座る場所は、そのソファしかない。

「あの、兎野……」
「どうしたの先生? 座ろう?」

 躊躇して立ち止まる自分の手を、兎野が引き寄せソファへ腰かけた。
 これは、所謂いわゆるラブなんとかでは? とソファの狭さを実感していると、葵の病気の話になった。
 どうやらストレス障害の部類かも知れないと教えてくれた。ただ、葵の場合重度ではないこともあり、日常生活に支障が出そうなら、いい病院を紹介すると言われ。

「なんか悪いな、色々……」
「丁度、家庭教師の先生が医者で、聞ける機会があったから聞いただけだよ」

 日常生活に支障もないし、今まで病気だと思っていなかったこともあり、病院へ行く必要もないと思えた。そんなことを考えていると、不意に手を握られる。

「大丈夫だから、怖くないよ」
「……ん」

 まるで子供に言うような口調に、素直に頷いた。これも治療なのかと聞くと。

「違う」

 葵の問いに間髪入れず否定の言葉が飛んで来た。それなら握らなくてもいいのでは? という疑問の声が出そうになるが、何故か言えなかった。映画でも観る?と言うと兎野はテレビのリモコンを手に取った。

「何観ようか…」
「うーん…、兎野が観たいものでいいよ」

 今時はネットに繋げる環境があれば、特に問題なくボタンひとつで視聴が可能だ。たまにはのんびりするのもいいかと、兎野が選んだ映画を観ることにした――――。


「う…ぅっ」
「先生、涙もろいんだな」
「お前がドライなんだよ……」

 ポロポロ涙を流した。本当に可哀想な話だった。
 最愛の人を失っただけでは無く、信じていた友人にも裏切られ、最後の最後、ハッピーエンドが待っていると信じていた葵は、悲しいラストに溢れる涙が止まらないと言うのに、しれっと冷静に分析をする隣の高校生を見て、感情を何処に置いて来たのか心配になった。

「はい、ティッシュ」
「ありがとう」

 ティッシュを受け取る際、兎野との距離が近くなり、彼もそれなりに感動していたと気が付いた。
 よく見れば、うっすら瞳に赤い血管が見える。人としての感情を持っていることに、良かったと安堵した。
 それにしても、今日の兎野は本当にどうしたのかと思う。終始笑顔を見せる姿は非常に心臓に悪かった。
 いつものクールな表情も、それはそれで見惚れるが、微笑む顔は更に破壊力がある。隣にいると不意に息がかかり、その甘さにクラクラしそうだった。
 一体、今、自分の中で兎野に対する好き度は何パーセントなのか見当もつかなくて、思わず、うーん、と唸り声が出そうになる。

「センセ? 考え事?」
「好きってなんだろう」

 素直に言葉に出してしまった。それを聞き目を大きく開いた兎野は――、

「……教えてあげてもいいよ」
「分かるのか?」

 そう返事した瞬間、むにゅっと唇に何かが触れた。
 それが唇だと気が付き、押し退けようとしたが、体格差で無理だった。腰を抱かれてさらに奥へと舌が入り込んで来る。

「ふぅ…っ」

 甘い息が漏れてピチャと口腔から音が漏れだし、頭の中がうるさくて脳が揺れているようだった。
 上手く呼吸が出来ないまま、何度も舌が出入りし交わるとピチャと音を立て、その度に目の前が霞んで、蕩けそうになる。

「ん……ぅ」

 唇が離れ、互いの唾液が混じった糸を引くと、何だか恥ずかしくなり、急いで口を拭いた。

「先生、ドキドキする……?」

 もちろんドキドキはするが、葵の疑問が膨れて行く、自分が知りたかったのは、兎野へ対する好きだと思う感情が、どのくらいなのかを知りたかっただけで、決してキスのテクニックを堪能したかったわけでは無いのだ。

「ごめん、俺、キスするのはじめてだから、下手だった?」
「は、はじめて?」
「うん」

 はじめてする。確かに目の前にいるイケメンはそう言った。どれだけ残念な男なんだと、マジマジと兎野の顔を見つめた。
 だって、そうだろう? この男が少しでも色目を使えば、どんな女でも、いや、男だって手に入りそうなのに…。

 ――なんか嬉しい……。
 
 不可解な感情が湧き動揺した。
 
 ――え、今、どうして嬉しく思った? 

 キスしてた時よりも、胸の音が大きくなっていく、その音に押しつぶされそうになり、慌てて席を立つと荷物を持ち、葵は急いでその場から逃げた――――。

 
 それから数日後、葵は解決出来ない難問にぶつかり、解決出来そうな人物に連絡をし、指定された店へ出向いた。
 待ち人を待っていると、友人の嵩原が颯爽と現れ、軽く手を上げ近付いて来る。ポスっと席に着くと、彼は呆れた顔で口を開いた。

「それで、結局、絆されたのか」
「好きになったら、と約束しまして……」
「まあ、いいんじゃない? 数回ヤレば飽きるだろ」
「た、嵩原!」
「だから、お前が本気になる前にヤレ」
「簡単に言うなよ」

 相談に乗ってもらうつもりだったが、身も蓋もない発言をされ、相談相手を間違えたと気が付いた。
 
「最初は結構辛いからな、しかも相手が高校生だろ? 壊されないよう気を付けろよ」
「どうすれば、いい?」

 仕方がないなと嵩原にメモを取る様に言われ、彼から必要最低限のことを教えてもらった。
 広げるための道具とかも揃えなくてはいけないと聞き、そんな事までするのかと絶句した。

「俺、無理かも……」
「経験豊富な男を最初に選んだ方がいいな」
「そうかな?」
「男、紹介しようか? 俺の知る限り一番巧いから、安心して天国に逝ける」
「その、言い方……」

 クスクス笑いながら、その天国男の携帯で写真を見せられる。流石、嵩原の選ぶ男だと思った。
 高級感を漂わせながら色気のある年上っぽい男が、画面の中で微笑んでいた。
 イタリアン料理店のオーナーだと言い、いつもフリーだから安心しろと言われ、何を安心したらいいのか分からない。見せられた携帯を手で伏せると、正直な気持ちを嵩原に伝えた。

「あのさ、変かも知れないけど俺はやっぱり……」
「好きな相手がいい?」
「うん」
「その高校生を好きになったか」

 言葉が返せない、キスをしてから数日経つが、学校で顔を合わせても適当に会話を切り上げて兎野から逃げている。
 本当にどうしたらいいのか分からない。
 ある日突然、顔面偏差値の高い男が、変態告白をしてきて、熱のある視線を投げかけてくる日々に慣れた頃、キスをされて、『はじめてキスする』と告白してきた。
 兎野が初めての相手に自分を選んだと言うことが誇らしく思えて嬉しくなった。
 少し経って冷静になり、ウソかも知れないと思ったが、あれは嘘じゃないと感じたのは、ほんの少し兎野の手が震えていたからだ。
 高校生の分際で偉そうなことを言うし、少し、いや、絶対に変態だが、どこか可愛いところがあって憎めない。

「俺からアドバイスできることは無さそうだな」
「そんな」
「もう覚悟きめろよ」
「嵩原みたいに経験豊富じゃないんだよ。俺が相手に本気になっても、相手はなんか違う感情を抱いてる見たいだし……、抱かれ損する見たいな気がして」

 本心はそこだった。自分だけが相手に夢中になるのが怖い。

「あー、なるほどね。高校生だしな、気も変わりやすいか。まあ、その時は慰めてくれる男を何十人でも用意してやるから」

 そう言って妖艶に微笑み、天国男の写真を表示しながら、フリフリと携帯を振った。嵩原が用意する男達に間違いはないだろうが、安易に生徒と関係を持てるわけも無く。
 生徒と教師だと言う関係を忘れないで欲しいと言うと、そんな禁忌どうってことないと、嵩原は呆れた顔をした。
 
「なあ、嫌なら本気で拒めよ」
「本気」
「生徒だからって遠慮してる場合じゃないだろ? 所詮自分の気持ち次第だ」

 ガツンとくる一言だった。自分の気持ちで決めろと言われ、それが出来ない理由を考えろと言われた。
 一通り話を終えると、嵩原は後日談を楽しみにしてると言い、学生時代によく見かけた、艶のある笑いを浮かべた――。
 嵩原との食事が終わり、自宅へと戻った。結局、何の成果も得られず、ぼんやりと嵩原の言葉を思い出した。
 覚悟を決めろと言うが、そんなに簡単に決められるわけない。教えられた道具類をネットで調べると、ワラワラと様々な物が出て来る。
 うわっと思ったが、流石にいきなり挿れられるよりは、自分である程度ならした方がいいのか? と、そこまで考えて少し自分で弄ってみることにした。
 服を脱ぎ、風呂場に入り全身を洗う、少し指を滑らせ触るが、無理だった。

 ――怖くて無理だ…。

 どう覚悟すればいいんだ。体を泡だらけにしながら、自分の尻を触る、これじゃまるで、自分の方が変態に思えてくる。
 けど実際問題、抱く方を想像出来ない時点で、受け入れる側なのは理解していた。
 やはり道具買った方が良さそうだと、自分で指を入れるのは断念した――――。


 数日後、昼休みに校内で兎野と偶然すれ違った。

「先生、あのさ…」                                
「ああ、放課後、準備室に来い」

 逃げてばかりもいられないと、葵は兎野に放課後に化学準備室に来るよう伝えた。
 兎野は不安な顔を見せ、何か言いたそうだったが、ポンと肩に手を置き、「後で」と言い残しその場から離れた。
 全授業が終了し溜息を吐くと、隣の金田が疲れてますね? と声をかけてくる。

 ――ええ、貴女のクラスの生徒のせいです

 と、言いたくなるのを我慢した。
 ふと、期末テストの結果のことを忘れていたことを思い出し、金田に兎野の順位を聞けば、やはり1位だった。しかもオール満点だったと言う。

「へぇ、流石ですね」
「けど、本人はあまり嬉しそうでは無かったですね」

 きっと当たり前すぎて面白くないのだと思った。毎回、自分がトップの成績だと、感覚も麻痺してくるのだろう。葵は机の上を片付け準備室へ向かうことにした。
 席を立ち、職員室を出ると中庭を通り抜ける際に、人影を見つけたが兎野と雪城だった。
 何か話し込んでいる様子を見て、前回同様、モヤモヤしてくる。自分でも理解している感情に取りあえず蓋をし、準備室のカギを開け中に入り、待ち人が来るのを外を眺めながら待った。
 カタっと小さな音がし、そっと扉が開く気配に振り返った。

「あれ、どうした?」

 入って来たのは兎野ではなく高柳だった。

「先生が入っていくのが見えたから」
「そっか、俺は、ちょっと明日の準備…っ…」

 ゆっくり葵の元へ歩みを進めて来る様子に、これは嫌な感じがする、と背中に悪寒が走った。

「あー、何か…、よ、うじだったか?」

 ――震えるな声……。

「先生に用事があって…」
「う、ん、なんだった…?」

 忍び足で近寄ってくる生徒に嫌な予感がする。
 高柳は真面目な生徒だが、そういう生徒ほど色々なものを溜め込みやすい。ストレスを含め、発散方法は人それぞれだが、高校生にもなれば、その方法は大体がひとつに絞られる。目の前に立ちふさがると高柳は屈託くったくなく微笑んだ。

「ふ…、先生、どうして震えるの?」
「…っ…」

 怖いからだと言いたいのに、何故か言えなかった。以前、同じように兎野に上から見下ろされた時は、怖いと伝えることが出来たが高柳には言えない。
 背も兎野より小さいが、圧倒的に違うのは目だった。視線を泳がせて身体をずらし扉まで走るが捕まった。
 
「うぁ…、ちょっと、やめ…!」
「先生、細いね」

 後ろから羽交い絞めにされ、更に身体が震える。

「な、ちょっと! おち、つけ」

 こんな時、思い出す光景は色々だ。過去の嫌な出来事や、兎野の馬鹿な発言……? ふっと何故か笑みが込み上げて来た。
 そうだ目の前にいるのは馬鹿な高校生だ。クルっと正面を向き、高柳と顔を合わせると、両手で頬を掴んだ。

「先生、なに……?」
「じっとしてろ」

 驚いて目を丸くする高柳に勢いをつけて、思いっきり頭突きをした――――。


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