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第2章 日常の憩い亭
第47話 懐かしい竜人と可愛い商人!
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「エル(竜人)さん、本当にこんな魔境のにゃかに料理屋があるのですかにゃ?」
120センチくらいの猫の容姿をしたケットシーが聞く。
「本当だ。 俺はあそこで世話になってファーニャに見せた缶詰をもらったのだ。 あと殴るだけで変異種のキマイラを倒したのだぞ。 拓哉は凄いだろう?」
エルドレッドが思い出話をする。
「もうその話にゃん回も聞きましたにゃ~。 暗くにゃってきたし、早く行きましょうにゃ」
「焦らなくても魔物避けがあるから大丈夫だ。 そもそも遅くなったのは、ファーニャが行くのを渋ったからだろう?」
「当たり前だにゃ! 魔境に好き好んで誰も行かないにゃ」
興奮して話すファーニャ。
「ファーニャ落ち着け見えてきたぞ。 あの店だ」
暗闇の中から光が漏れ出る一軒の店を指差して言う。
「にゃにゃ!本当にあったのにゃ。 石畳の道に数軒も家があるにゃ。 エルさん疑ってごめんなさいにゃ」
「気にするな。誰もこんな話、信用せぬと思っていた。 そんなことより飯を食うぞ」
煌々と照らす店のドアを開けるエルドレッド。
カランカラン
「「いらっしゃいませ」」
「拓哉、久しぶりだな。 元気そうで何よりだ」
「え~~エルじゃないか! 旅は終わったのか?」
まさか、こんなすぐ会うと思っていなかった拓哉は驚く。
「旅はまだ終わっておらんが、ここの飯を食いたかったのと、拓哉に紹介したいヤツがいてきたんだ。話したいことがあるらしい」
ファーニャの背中を押して自己紹介をさせるエルドレッド。
「お初にお目に掛かり光栄ですにゃ。 アーバン商会の会長をしてるファーニャと言いますにゃ。 よろしくお願いしますにゃ」
お~全身がフサフサで可愛いな。 ワシャワシャしたくなる愛らしさだ。
「ご丁寧にありがとうございます。 憩い亭の店主の拓哉です。 とりあえずお席にどうぞ。メニューをお渡ししますので、お好きな物をあそこにいる桜花に伝えてください」
「あるじ、バルトさんがスピリタスと焼き鳥だって。 あとヴァレリーさんは、冷酒とマグロの刺身だって」
注文を聞いた桜花が伝えてくる。
「は~いすぐ作るよ。 桜花、スピリタスと冷酒先に出しておいて。 エルとファーニャさんすいませんが、あとで話は聞きますね」
急いで厨房に向かう拓哉。
「この店も来ないうちに繁盛しておるな。 ファーニャ話はあとにして飯にしよう」
「そうですにゃ。 迷惑ににゃりそうですにゃ」
2人は席に座ってメニューを見る。
桜花が、冷酒とスピリタスを運び終わったのを見計らって注文をする。
「すまぬ。注文よいか?」
「うん!大丈夫だよ」
「俺は、ビールとまーぼーどうふを辛めで頼む。 ファーニャは、どうする?」
前来た時に、食べた麻婆豆腐が忘れられないエルドレッドが、同じ物を注文する。
「アジのひらきとマグロのさしみをお願いしますにゃ。 お酒は任せますにゃ」
ケットシーは、大の魚好きである。
ヴァレリーが、ツマミで食べている刺身を見て食べたくて仕方なくなったファーニャ。
「わかったよ。 少し待ってて」
注文を聞いて厨房に向かう桜花。
桜花が、先に飲み物を持ってくる。
「生ビールだよ。 麻婆豆腐は少し時間かかるって拓哉が言ってたよ」
「わかった。 うまいとわかっておるからな。 気にしないぞ。 ファーニャ乾杯だ」
エルドレッドとファーニャは乾杯をする。
ゴクッゴクッグビッグビッ
「ぷはぁ~やっぱりうまい。 こいつのせいで町の酒が呑めなくなってしまったからな」
このキンキンに冷えたビールは最高だな。
「うにゃ~!にゃんにゃんだこれは。感じたことがにゃいシュワシュワした泡と、冷たさが喉を染み透っていく爽快感が凄いにゃ。 うみゃ~だにゃ」
これは売れるにゃ。 絶対取引きしたいにゃ。
「ぶはは、目が金貨になっているぞ。 商談より今は酒と料理を楽しめ」
「そうですにゃ。 失礼になるにゃ」
拓哉が、麻婆豆腐とアジの開きと刺身を持って現れる。
「麻婆豆腐とアジの開きとマグロの刺身お待たせしました。 魚はこの醤油をつけてもおいしいですよ」
2人は注文の料理に釘付けとなる。 ファーニャはヨダレまで垂らしいた。
「これだよこれ! この刺激のあるにおいに複雑な香辛料のにおい。 拓哉、ビールのお代わり2つ頼む」
「ビール畏まりました」
厨房に向かう拓哉。
「ファーニャ食べよう」
パクッモグモグ
「うまい! このホロホロとける白い食べ物(豆腐)に、細かいのにしっかりした肉、辛いだけじゃない複雑かつコクのあるスープ。 やっぱりこの店が1番だな」
思い出しながら、食べ進めるエルドレッド。
「にゃにゃにゃ~! 脂の乗ったふっくらした身にパリパリの皮...甘い身! アジうみゃーだにゃ。 にゃんだー!?こっちのさしみもうみゃ~。 モチモチした身に、濃厚な味に海の味にゃ。 うにゃ~この醤油をつけると味がハッキリして、よりうみゃ~になるにゃ。 止まらないにゃ~」
魚に魅了されたファーニャは周りが見えなくなっている。
大声を出しているのだが、拓哉の料理がおいしいことは、常連には周知の事実であり、みんなは笑いながら見ている。
「ビールお待たせしました。 随分気に入ってくれたみたいですね」
ゴクッゴクッ
「うみゃ~ビールにも合うにゃ。 拓哉さん、凄くおいしいですにゃ。 こんな場所にこんにゃおいしいさかにゃがあるのが不思議ですにゃ」
「そこは秘密ってことで、おいしそうに食べてくれて嬉しいですよ」
ふふっと笑いながら言う拓哉。
「久しぶりのまーぼーどうふ素晴らしいぞ。 ライスに合うと思って食ってみたが、ライスの甘さとモチモチした食感に、この辛さが合うな」
「米との相性もいいですからね。 よく見つけましたね」
その後、何回もお代わりする2人。
閉店になり、お客さんもいなくなったので、話を聞こうと席に座る拓哉。(桜花は先に上がってもらっている)
「閉店まで待ってもらってごめんな」
「構わんよ。 繁盛してるみたいで安心した。 あとは、ファーニャから話があるみたいだから2人で話してくれ。 一応だがファーニャは信用できるやつだ」
「エルの知り合いだろ。信用しているさ。 早速、ファーニャさん話を聞かせてください」
「はいにゃ。 単刀直入に言いますにゃ、お酒と缶詰を売ってほしいですにゃ」
う~ん?素直に言ってくれたのは有り難いけど、果たして地球の物を売っていいのか?
「確認しますが、それを販売したいと言うことですよね?」
「そうですにゃ。 これを起点に弱小商会から成り上がりたいですにゃ」
大量に納品したら、潰れる店も出てくるよな。 でもエルの顔を潰す訳にもいかないしな、少しだけならいいか。
「条件として、缶詰は月200個と酒は20本だけです。あと魔境で狩った魔物の素材を買い取ってほしいです」
この数にした意味は特にない。 ただ、缶詰200個なら上位冒険者に行き渡る程度で、下は今までと変わらない保存食を買うだろう。 酒も20本ならファーニャが売るにしても、貴族とのパイプ作りにしても、被害を被る店は少ないという考えからだ。
「それで大丈夫ですにゃ。 2週間後にまた来ますにゃ。 その時に、契約書と支払い額を提示しますにゃ」
果たして、ファーニャは意図を読み取ってくれたのか? また別の狙いがあるのか? でもすんなり受け入れてくれたのは好感が持てるな。
拓哉は少し待つように行って奥に行く。数分経って戻ってくる。
「ファーニャさん、とりあえず缶詰100個とウイスキー10本あります。これを売って契約を決めてください。 あとウイスキーの呑み方はこのメモに書いてあります。1本余分に渡しますので帰ったら呑んでみてください」
「ありがとうございますにゃ。 必ず、拓哉さんの期待に添える結果を持ってきますにゃ」
大喜びするファーニャ。
「拓哉、ありがとう。 ファーニャも頑張ってはいるんだが大商会には勝てなくてな」
感謝をするエルドレッド。
「気にしなくていいよ。 俺にも利益が出る話だし。 あ!エルとファーニャさん、変な輩にあまりここのことは知られたくないので、売る際はここのこと秘密でお願いしますね」
男爵みたいなのが来たら困るので釘を刺す拓哉。
「わかってますにゃ。 商売敵に情報を渡す訳にはいかないにゃ」
「今回は、ファーニャだから話したことだ。無闇矢鱈に話したりはしないさ」
2人は了承して答える。
夜も遅くなったので、2人には泊まるように伝えた。 大いに感謝されて風呂に入ってみんな寝るのであった。
120センチくらいの猫の容姿をしたケットシーが聞く。
「本当だ。 俺はあそこで世話になってファーニャに見せた缶詰をもらったのだ。 あと殴るだけで変異種のキマイラを倒したのだぞ。 拓哉は凄いだろう?」
エルドレッドが思い出話をする。
「もうその話にゃん回も聞きましたにゃ~。 暗くにゃってきたし、早く行きましょうにゃ」
「焦らなくても魔物避けがあるから大丈夫だ。 そもそも遅くなったのは、ファーニャが行くのを渋ったからだろう?」
「当たり前だにゃ! 魔境に好き好んで誰も行かないにゃ」
興奮して話すファーニャ。
「ファーニャ落ち着け見えてきたぞ。 あの店だ」
暗闇の中から光が漏れ出る一軒の店を指差して言う。
「にゃにゃ!本当にあったのにゃ。 石畳の道に数軒も家があるにゃ。 エルさん疑ってごめんなさいにゃ」
「気にするな。誰もこんな話、信用せぬと思っていた。 そんなことより飯を食うぞ」
煌々と照らす店のドアを開けるエルドレッド。
カランカラン
「「いらっしゃいませ」」
「拓哉、久しぶりだな。 元気そうで何よりだ」
「え~~エルじゃないか! 旅は終わったのか?」
まさか、こんなすぐ会うと思っていなかった拓哉は驚く。
「旅はまだ終わっておらんが、ここの飯を食いたかったのと、拓哉に紹介したいヤツがいてきたんだ。話したいことがあるらしい」
ファーニャの背中を押して自己紹介をさせるエルドレッド。
「お初にお目に掛かり光栄ですにゃ。 アーバン商会の会長をしてるファーニャと言いますにゃ。 よろしくお願いしますにゃ」
お~全身がフサフサで可愛いな。 ワシャワシャしたくなる愛らしさだ。
「ご丁寧にありがとうございます。 憩い亭の店主の拓哉です。 とりあえずお席にどうぞ。メニューをお渡ししますので、お好きな物をあそこにいる桜花に伝えてください」
「あるじ、バルトさんがスピリタスと焼き鳥だって。 あとヴァレリーさんは、冷酒とマグロの刺身だって」
注文を聞いた桜花が伝えてくる。
「は~いすぐ作るよ。 桜花、スピリタスと冷酒先に出しておいて。 エルとファーニャさんすいませんが、あとで話は聞きますね」
急いで厨房に向かう拓哉。
「この店も来ないうちに繁盛しておるな。 ファーニャ話はあとにして飯にしよう」
「そうですにゃ。 迷惑ににゃりそうですにゃ」
2人は席に座ってメニューを見る。
桜花が、冷酒とスピリタスを運び終わったのを見計らって注文をする。
「すまぬ。注文よいか?」
「うん!大丈夫だよ」
「俺は、ビールとまーぼーどうふを辛めで頼む。 ファーニャは、どうする?」
前来た時に、食べた麻婆豆腐が忘れられないエルドレッドが、同じ物を注文する。
「アジのひらきとマグロのさしみをお願いしますにゃ。 お酒は任せますにゃ」
ケットシーは、大の魚好きである。
ヴァレリーが、ツマミで食べている刺身を見て食べたくて仕方なくなったファーニャ。
「わかったよ。 少し待ってて」
注文を聞いて厨房に向かう桜花。
桜花が、先に飲み物を持ってくる。
「生ビールだよ。 麻婆豆腐は少し時間かかるって拓哉が言ってたよ」
「わかった。 うまいとわかっておるからな。 気にしないぞ。 ファーニャ乾杯だ」
エルドレッドとファーニャは乾杯をする。
ゴクッゴクッグビッグビッ
「ぷはぁ~やっぱりうまい。 こいつのせいで町の酒が呑めなくなってしまったからな」
このキンキンに冷えたビールは最高だな。
「うにゃ~!にゃんにゃんだこれは。感じたことがにゃいシュワシュワした泡と、冷たさが喉を染み透っていく爽快感が凄いにゃ。 うみゃ~だにゃ」
これは売れるにゃ。 絶対取引きしたいにゃ。
「ぶはは、目が金貨になっているぞ。 商談より今は酒と料理を楽しめ」
「そうですにゃ。 失礼になるにゃ」
拓哉が、麻婆豆腐とアジの開きと刺身を持って現れる。
「麻婆豆腐とアジの開きとマグロの刺身お待たせしました。 魚はこの醤油をつけてもおいしいですよ」
2人は注文の料理に釘付けとなる。 ファーニャはヨダレまで垂らしいた。
「これだよこれ! この刺激のあるにおいに複雑な香辛料のにおい。 拓哉、ビールのお代わり2つ頼む」
「ビール畏まりました」
厨房に向かう拓哉。
「ファーニャ食べよう」
パクッモグモグ
「うまい! このホロホロとける白い食べ物(豆腐)に、細かいのにしっかりした肉、辛いだけじゃない複雑かつコクのあるスープ。 やっぱりこの店が1番だな」
思い出しながら、食べ進めるエルドレッド。
「にゃにゃにゃ~! 脂の乗ったふっくらした身にパリパリの皮...甘い身! アジうみゃーだにゃ。 にゃんだー!?こっちのさしみもうみゃ~。 モチモチした身に、濃厚な味に海の味にゃ。 うにゃ~この醤油をつけると味がハッキリして、よりうみゃ~になるにゃ。 止まらないにゃ~」
魚に魅了されたファーニャは周りが見えなくなっている。
大声を出しているのだが、拓哉の料理がおいしいことは、常連には周知の事実であり、みんなは笑いながら見ている。
「ビールお待たせしました。 随分気に入ってくれたみたいですね」
ゴクッゴクッ
「うみゃ~ビールにも合うにゃ。 拓哉さん、凄くおいしいですにゃ。 こんな場所にこんにゃおいしいさかにゃがあるのが不思議ですにゃ」
「そこは秘密ってことで、おいしそうに食べてくれて嬉しいですよ」
ふふっと笑いながら言う拓哉。
「久しぶりのまーぼーどうふ素晴らしいぞ。 ライスに合うと思って食ってみたが、ライスの甘さとモチモチした食感に、この辛さが合うな」
「米との相性もいいですからね。 よく見つけましたね」
その後、何回もお代わりする2人。
閉店になり、お客さんもいなくなったので、話を聞こうと席に座る拓哉。(桜花は先に上がってもらっている)
「閉店まで待ってもらってごめんな」
「構わんよ。 繁盛してるみたいで安心した。 あとは、ファーニャから話があるみたいだから2人で話してくれ。 一応だがファーニャは信用できるやつだ」
「エルの知り合いだろ。信用しているさ。 早速、ファーニャさん話を聞かせてください」
「はいにゃ。 単刀直入に言いますにゃ、お酒と缶詰を売ってほしいですにゃ」
う~ん?素直に言ってくれたのは有り難いけど、果たして地球の物を売っていいのか?
「確認しますが、それを販売したいと言うことですよね?」
「そうですにゃ。 これを起点に弱小商会から成り上がりたいですにゃ」
大量に納品したら、潰れる店も出てくるよな。 でもエルの顔を潰す訳にもいかないしな、少しだけならいいか。
「条件として、缶詰は月200個と酒は20本だけです。あと魔境で狩った魔物の素材を買い取ってほしいです」
この数にした意味は特にない。 ただ、缶詰200個なら上位冒険者に行き渡る程度で、下は今までと変わらない保存食を買うだろう。 酒も20本ならファーニャが売るにしても、貴族とのパイプ作りにしても、被害を被る店は少ないという考えからだ。
「それで大丈夫ですにゃ。 2週間後にまた来ますにゃ。 その時に、契約書と支払い額を提示しますにゃ」
果たして、ファーニャは意図を読み取ってくれたのか? また別の狙いがあるのか? でもすんなり受け入れてくれたのは好感が持てるな。
拓哉は少し待つように行って奥に行く。数分経って戻ってくる。
「ファーニャさん、とりあえず缶詰100個とウイスキー10本あります。これを売って契約を決めてください。 あとウイスキーの呑み方はこのメモに書いてあります。1本余分に渡しますので帰ったら呑んでみてください」
「ありがとうございますにゃ。 必ず、拓哉さんの期待に添える結果を持ってきますにゃ」
大喜びするファーニャ。
「拓哉、ありがとう。 ファーニャも頑張ってはいるんだが大商会には勝てなくてな」
感謝をするエルドレッド。
「気にしなくていいよ。 俺にも利益が出る話だし。 あ!エルとファーニャさん、変な輩にあまりここのことは知られたくないので、売る際はここのこと秘密でお願いしますね」
男爵みたいなのが来たら困るので釘を刺す拓哉。
「わかってますにゃ。 商売敵に情報を渡す訳にはいかないにゃ」
「今回は、ファーニャだから話したことだ。無闇矢鱈に話したりはしないさ」
2人は了承して答える。
夜も遅くなったので、2人には泊まるように伝えた。 大いに感謝されて風呂に入ってみんな寝るのであった。
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