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第4章 新たな出会いと充実していくスローライフ
第84話 マルクス王国遠征組帰宅! 和食でおもてなし!
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風呂に入っていたバルトと小次郎とアレンの3人を呼び遠征組の元へと向かう。
店の前に元気そうな桜花とボーンとフェンと見知らぬ男性が1名いた。
「みんなおかえり、無事でよかったよ。心配してたんだから。 あの~こちらはどちら様?」
拓哉は、片方の目まで伸びた髪に切れ長の目をしたシャドーに対して尋ねる。 それを、聞いた遠征組のメンバーは顔を合わせて笑い合う。 拓哉以外の居残り組は、何故笑っているか分からず何?と言う顔をする。
「誰ってシャドーだよ。 僕の神気を浴びたら実体化しちゃったんだよ。 驚きだよね」
居残り組は、お互いに顔を見合わせて一斉に「え~~~」と叫ぶ。
「貴方、本当にシャドーなのよね?」
シャドーの肩を掴んで揺らしながら聞くヴィクトリア。
「ちょっと落ち着いてください、ヴィクトリア様。正真正銘シャドーです」
そう言われて、落ち着いたヴィクトリアは、「ふ~ん」そうなのねと言った感じで上から下まで観察する。
「結構イケてたのねシャドー。 暗部に戻ったら覚悟することね。 モテモテよ」
ヴィクトリア様は、何を言っているんだとシャドーは思うのであったが、暗部のレイス達は大半が女性なのである。 この時、シャドーはレイス女性に追い回される日々を迎えるとはまだ知る由もなかった。
「皆さん、アレンさんと家族の再会の感動シーンを見逃してますが、よかったのですか?」
ボーンに言われて居残り組が、はっ!?となる。元々は、アレンの家族を救い出す目的で行ったのだが、シャドーのあまりの変わりように忘れてしまっていた。
当の本人達は、抱き合って再会を喜んでいた。 よくある、「貴方」「無事でよかった」からの抱き合う大事なシーンを見事見逃してしまったのだ。
罰が悪そうに頭を掻きながらアレンさん達の方に近づく拓哉。
「アレンさん、家族が無事でよかったですね。 挨拶とかは後で構いませんので、とりあえず、ご家族をお風呂に入れてあげてはどうですか? その間に食事の準備をしておきますから」
抱き合う3人に伝える拓哉。
「申し訳ございません。お言葉に甘えてそうさせて頂きます。 お前達、凄い風呂があるんだ。 一緒に入ろう」
アレンが、そう言うと3人は会釈をして露天風呂がある方に向かう。
「桜花もシャドーさんもボーンさんもフェンさんも露天風呂に入って来てください。 凄いですから」
桜花が、露天風呂やったと言いながら、シャーリーとビーチェの案内の元、露天風呂に向かう。 ボーンは、「風呂など何百年振りでしょうか? 骨の私が入ったらいい出汁が出そうですなぁ」とアホなことを言っている。 フェンとシャドーは、横でボーンの冗談を聞いて笑いながら露天風呂に向かっていた。
拓哉も、その風景を見ながら前世では経験したことのない感じと居心地の良さに、自然と笑みが溢れるのであった。
拓哉は、店の厨房に行き朝食を作る。
幻の鮭と呼ばれる鮭児の塩焼きと豆腐とわかめの味噌汁とだし巻きとご飯。 ザ・和食である。
ネットショッピングで、鮭児を発見した時は、心踊った拓哉だが、1尾の値段が7万円と表記されているのを見て一瞬ボタンを押す指が止まってしまったが、頑張ってくれた遠征組の為に奮発して購入したのだ。
鮭児を切っている時から脂が凄く乗っていて、身も綺麗なサーモンピンクで美味いだろうと確信していたが、焼いてる今パチパチとなる音と身に浮いてくる脂、そして厨房に漂う匂いで、ご飯を掻き込みなる衝動にかられる。
そう考えていると、カランカランとドアの開く音がして次から次に遠征組のメンバーとアレンさん達が店に訪れる。
ちょうど、料理が出来上がったので、自分を含めて13名分の食事を順番に運ぶ。
「まずは、遠征組の方はお疲れ様でした。 アレンさんと家族の方も色々お疲れ様です。 お腹が空いたと思いますので、皆さん頂きましょう」
そう拓哉が言うと一斉に料理を食べ始める。 あちこちから「うまい」「おいしい」と言う声が聞こえてくる。
アレンさん達はというと。
「モニカとカイル、うまいから食べてみなさい」
アレンの妻はモニカ 息子はカイルと言うらしい。見た目は、妻が20代半ばで息子は10歳くらいだと拓哉は思う。
2人は、見たことがない和食に抵抗を示したが、アレンがおいしそうに食べる様と匂いに釣られて口にする。
「お父様、このお魚凄くおいしいです。 脂が凄く乗っていて口の中でとろけます。こっちのスープも少し塩辛いですがなんだか落ち着く味です」
食べる前は、笑顔がなかったカイルだが、おいしい食事を食べるうちに自然と頬が緩む。
「本当においしいわ。 食べたことがない物ばかりだけど、こんなおいしい味付けの卵を食べたことがありませんわ。 お魚も新鮮で甘くて臭みもなくておいしい」
モニカもカイル同様、笑顔になる。
「だろ? 王国にいた時より、うまい食事が食べられて最高なんだよ。 食べ終わったらしっかりお礼を言うんだぞ」
モニカもカイルも「はい」と返事をする。
「モニカさんとカイルくん、おかわりがほしいなら遠慮なく言ってくれ。 今は、お礼とか挨拶はいらないから、お腹を満たすことだけ考えなさい」
笑顔で、2人に言う拓哉。
「あの~お魚とライスのおかわり頂けませんか?」
「私は、卵とライスを頂けると嬉しいです」
少し申し訳なさそうに言う2人に、笑顔で少し待っててくださいと言うと2人はホッとした顔になる。
他のみんなも、どんどんおかわりをしてヴィクトリアは、鮭児の切り身を10切れも食べた。 そんなに食べたにも関わらず、「お土産にしたいのよ。少し頂けるかしら」と言われ拓哉は、何故かあげないと酷いことになる予感がして7万円の鮭児を1尾あげた。
「流石、拓哉さんね。優しいわ」
周りは思うのだった。 あれは、脅しだよねどう考えてもと...
《おまけ》
王国から家族を連れて行く一幕
「ボーンが言った目的地に着いたけど、当分こないから、さっき言ったお菓子食べるんだよ」
「早く頂きましょう。 あ!連れてきた2人にも分けてあげませんか?ってえらいことなっとる~」
シャドーと桜花は、アレンの家族が枝に顔を打ち付けていることを知らずに運んでいた為、2人の顔はボコボコになり頭には枝が刺さっていた。
慌てて桜花。
「これを早く飲ませるんだよ」
桜花は、周りに誰もいないかキョロキョロ確認してポーションを飲ませる。
2人の顔は、元の綺麗な顔に戻る。
「えへへ。 さぁお菓子食べよ」
「あははは。 そうしましょう。桜花様」
2人は何もなかったかのような顔をしてお菓子を食べながら、ボーンとフェンを待つのだった。
店の前に元気そうな桜花とボーンとフェンと見知らぬ男性が1名いた。
「みんなおかえり、無事でよかったよ。心配してたんだから。 あの~こちらはどちら様?」
拓哉は、片方の目まで伸びた髪に切れ長の目をしたシャドーに対して尋ねる。 それを、聞いた遠征組のメンバーは顔を合わせて笑い合う。 拓哉以外の居残り組は、何故笑っているか分からず何?と言う顔をする。
「誰ってシャドーだよ。 僕の神気を浴びたら実体化しちゃったんだよ。 驚きだよね」
居残り組は、お互いに顔を見合わせて一斉に「え~~~」と叫ぶ。
「貴方、本当にシャドーなのよね?」
シャドーの肩を掴んで揺らしながら聞くヴィクトリア。
「ちょっと落ち着いてください、ヴィクトリア様。正真正銘シャドーです」
そう言われて、落ち着いたヴィクトリアは、「ふ~ん」そうなのねと言った感じで上から下まで観察する。
「結構イケてたのねシャドー。 暗部に戻ったら覚悟することね。 モテモテよ」
ヴィクトリア様は、何を言っているんだとシャドーは思うのであったが、暗部のレイス達は大半が女性なのである。 この時、シャドーはレイス女性に追い回される日々を迎えるとはまだ知る由もなかった。
「皆さん、アレンさんと家族の再会の感動シーンを見逃してますが、よかったのですか?」
ボーンに言われて居残り組が、はっ!?となる。元々は、アレンの家族を救い出す目的で行ったのだが、シャドーのあまりの変わりように忘れてしまっていた。
当の本人達は、抱き合って再会を喜んでいた。 よくある、「貴方」「無事でよかった」からの抱き合う大事なシーンを見事見逃してしまったのだ。
罰が悪そうに頭を掻きながらアレンさん達の方に近づく拓哉。
「アレンさん、家族が無事でよかったですね。 挨拶とかは後で構いませんので、とりあえず、ご家族をお風呂に入れてあげてはどうですか? その間に食事の準備をしておきますから」
抱き合う3人に伝える拓哉。
「申し訳ございません。お言葉に甘えてそうさせて頂きます。 お前達、凄い風呂があるんだ。 一緒に入ろう」
アレンが、そう言うと3人は会釈をして露天風呂がある方に向かう。
「桜花もシャドーさんもボーンさんもフェンさんも露天風呂に入って来てください。 凄いですから」
桜花が、露天風呂やったと言いながら、シャーリーとビーチェの案内の元、露天風呂に向かう。 ボーンは、「風呂など何百年振りでしょうか? 骨の私が入ったらいい出汁が出そうですなぁ」とアホなことを言っている。 フェンとシャドーは、横でボーンの冗談を聞いて笑いながら露天風呂に向かっていた。
拓哉も、その風景を見ながら前世では経験したことのない感じと居心地の良さに、自然と笑みが溢れるのであった。
拓哉は、店の厨房に行き朝食を作る。
幻の鮭と呼ばれる鮭児の塩焼きと豆腐とわかめの味噌汁とだし巻きとご飯。 ザ・和食である。
ネットショッピングで、鮭児を発見した時は、心踊った拓哉だが、1尾の値段が7万円と表記されているのを見て一瞬ボタンを押す指が止まってしまったが、頑張ってくれた遠征組の為に奮発して購入したのだ。
鮭児を切っている時から脂が凄く乗っていて、身も綺麗なサーモンピンクで美味いだろうと確信していたが、焼いてる今パチパチとなる音と身に浮いてくる脂、そして厨房に漂う匂いで、ご飯を掻き込みなる衝動にかられる。
そう考えていると、カランカランとドアの開く音がして次から次に遠征組のメンバーとアレンさん達が店に訪れる。
ちょうど、料理が出来上がったので、自分を含めて13名分の食事を順番に運ぶ。
「まずは、遠征組の方はお疲れ様でした。 アレンさんと家族の方も色々お疲れ様です。 お腹が空いたと思いますので、皆さん頂きましょう」
そう拓哉が言うと一斉に料理を食べ始める。 あちこちから「うまい」「おいしい」と言う声が聞こえてくる。
アレンさん達はというと。
「モニカとカイル、うまいから食べてみなさい」
アレンの妻はモニカ 息子はカイルと言うらしい。見た目は、妻が20代半ばで息子は10歳くらいだと拓哉は思う。
2人は、見たことがない和食に抵抗を示したが、アレンがおいしそうに食べる様と匂いに釣られて口にする。
「お父様、このお魚凄くおいしいです。 脂が凄く乗っていて口の中でとろけます。こっちのスープも少し塩辛いですがなんだか落ち着く味です」
食べる前は、笑顔がなかったカイルだが、おいしい食事を食べるうちに自然と頬が緩む。
「本当においしいわ。 食べたことがない物ばかりだけど、こんなおいしい味付けの卵を食べたことがありませんわ。 お魚も新鮮で甘くて臭みもなくておいしい」
モニカもカイル同様、笑顔になる。
「だろ? 王国にいた時より、うまい食事が食べられて最高なんだよ。 食べ終わったらしっかりお礼を言うんだぞ」
モニカもカイルも「はい」と返事をする。
「モニカさんとカイルくん、おかわりがほしいなら遠慮なく言ってくれ。 今は、お礼とか挨拶はいらないから、お腹を満たすことだけ考えなさい」
笑顔で、2人に言う拓哉。
「あの~お魚とライスのおかわり頂けませんか?」
「私は、卵とライスを頂けると嬉しいです」
少し申し訳なさそうに言う2人に、笑顔で少し待っててくださいと言うと2人はホッとした顔になる。
他のみんなも、どんどんおかわりをしてヴィクトリアは、鮭児の切り身を10切れも食べた。 そんなに食べたにも関わらず、「お土産にしたいのよ。少し頂けるかしら」と言われ拓哉は、何故かあげないと酷いことになる予感がして7万円の鮭児を1尾あげた。
「流石、拓哉さんね。優しいわ」
周りは思うのだった。 あれは、脅しだよねどう考えてもと...
《おまけ》
王国から家族を連れて行く一幕
「ボーンが言った目的地に着いたけど、当分こないから、さっき言ったお菓子食べるんだよ」
「早く頂きましょう。 あ!連れてきた2人にも分けてあげませんか?ってえらいことなっとる~」
シャドーと桜花は、アレンの家族が枝に顔を打ち付けていることを知らずに運んでいた為、2人の顔はボコボコになり頭には枝が刺さっていた。
慌てて桜花。
「これを早く飲ませるんだよ」
桜花は、周りに誰もいないかキョロキョロ確認してポーションを飲ませる。
2人の顔は、元の綺麗な顔に戻る。
「えへへ。 さぁお菓子食べよ」
「あははは。 そうしましょう。桜花様」
2人は何もなかったかのような顔をしてお菓子を食べながら、ボーンとフェンを待つのだった。
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