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第4章 新たな出会いと充実していくスローライフ
第90話 遅れてきた古龍様!!! 飯を食わせてくれ〜!!
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ヤナに食べさせた三色丼を周りも食べたいと言って営業時間ギリギリまで店を開けていたこともあり、深夜2時まで片付けやらなんやらかかり、やっと一息ついて店の椅子に座ってビールを呑んでいる。 桜花は先に帰宅させてヤナはマリーに任せて宿に連れて行ってもらった。
「ふぅぅ~今日は、いつにも増しててんやわんやだったな。 繁盛するのは有難いし、仕事のあとのビールもくぅぅ~うまい。 もう一杯呑むか...」
そう呟いていると、カランカランとドアの開く音がして見てみると久々のグラデュースだった。
「よ、よかった~まだ店が開いていたぞ~~! 食えるやっとやっと拓哉の料理が食えるぞ」
開口一番、凄いテンションで両拳を天高らかに上げながら叫ぶ。
「グラだよな? 店に来て早々どうしたんだよ???」
前来た時から少し変わった人だとは思っていたけど、今のグラデュースはあまりにもテンションがおかしくどうしたのか気になる拓哉。
「いや~~悪い悪い。 火竜と地竜が来てな、 鍛えてくださいと言うから、なかなか来る時間が取れなかったんだ。 人間にやられた同類がいて悔しかったらしいぞ。 あとな、ここにくる途中に変なエネルギーが出てる所があったから破壊してきた。 そのせいで、営業時間に間に合わずもう食えないと思ったら明かりがついていて、よっしゃ~!!!となったわけだ」
んんん?と考える拓哉。 火竜と地竜の件て師匠だよなと。 拓哉の考えの通りで、火竜と地竜の中でも強い竜がやられて、同類達がリベンジの為に鍛えに出向いたのだ。
変なエネルギーの件も、ヤナの地下研究室でそのまま稼働していれば、何かの拍子でヤナの破壊任務が稼働する恐れがあった。 古龍様々である。
「竜の件は、俺の師匠...小次郎さんがしたことだと思う。 迷惑をかけてすいません。 変なエネルギーについては知りませんが、大変だったみたいでお疲れ様です。 それで、迷惑かけたみたいだし、なにかご馳走するから食べていってよ」
それを聞いたグラデュースは、ガッツポーズを決めて席に座るのだった。
「残ってるカレーと食材を使って作ってくるから待ってて」
以前、ホットドッグを食べた時に、キャベツに絡ませたカレーの味を知っているグラデュースは楽しみでしかたなかった。
「あのホットドッグうまかったからなぁ~ どんなカレーの料理が出てくるんだろうか? 楽しみでならないゾ~~!」
厨房にいる拓哉にも聞こえる声で叫ぶグラデュース。 拓哉は、どんだけ食べたかったんだよと嬉しそうに微笑みながら料理を作る。
「お待たせしました。 オムライスのカレーソースがけです。 卵の真ん中をナイフで切ってから召し上がってください」
グラデュースは、キャベツに絡まったカレーしか見たことがなくカレーとは、こんなにも芳醇な香辛料の香りに具がいっぱいの物だったのだと感じる。 言われた通りに卵の端から真ん中にかけてスーッとナイフを入れるとドロッと中から柔らかそうな物が溢れ出てくる。 思わず「おぉぉぉぉ!!」と叫んでしまう。 もう、見た目と香りで我慢ができなくなり、おもわず口に運ぶ。
「ほっほっほぉぉぉお!!! 口が口の中がトロトロの卵と濃厚なカレーとトマトの効いた旨味のあるライスに支配されて行くゾ~~~! なんてうまさなんだ。 くぅ~これだこれだ! これをずっと望んでおったのだ~! 拓哉、早くおかわりをくれ」
あり得ないスピードとあり得ないボリュームの大声を叫びながらもう食べてしまいおかわりを要求する。
「どうせ言われると思ったから、5個先に作ってアイテムボックスに入れておいたよ。 食材がもうないから5個でお終いだからな」
グラデュースのテーブルいっぱいにオムライスのカレーソースがけが並ぶ。 目をキラキラさせて、端から順番にバクバク凄い速さで食して行く。
「肉もうまいなぁぁ。 ふわとろ卵が堪らん そこに、カレーの刺激。 素晴らしい食べ物だ。 拓哉~もう俺は帰りたくない!」
えっ!?急に何を言い出すんだと思う拓哉。 いやいや。貴方を養ったら破産するから帰ってほしいですと願う。
「グラを養う余裕ないから帰ってよ」
直球で言う拓哉にグラデュースが悲しそうな顔になる。
「そんなこと言わないでくれよ~ここにいっぱい色んなやつがいるの知ってるんだからな! 俺も仲良くしたいんだ~~金ならあるぞ。たんまり集めているからな! だから、住まわせてくれ。 迷惑はかけないから」
もう怖いよこの人。 すでに迷惑なんだけど...。 どうしよう!?絶対諦めないよな...と思う拓哉。
「じゃあ約束してください。 お代はちゃんと払う。 それから、人付き合い苦手なんだから無理に仲良くしようと近づいたりしない。 ちゃんと最初は距離感保って接してくださいよ。 みんな怖がるから」
拓哉は、こいつ古龍じゃなくて邪竜なんじゃないのかと思い始める。
「拓哉の言ったこと絶対守るから。 よ~し!明日からいっぱい仲間作るぞ~~」
天高らかに大声で抱負を話すグラデュース。
「言ってる側から全然わかってな~い!」
そう拓哉は叫びながら、本当に大丈夫かと頭を抱える拓哉。 明日からどうなってしまうのか...
「ふぅぅ~今日は、いつにも増しててんやわんやだったな。 繁盛するのは有難いし、仕事のあとのビールもくぅぅ~うまい。 もう一杯呑むか...」
そう呟いていると、カランカランとドアの開く音がして見てみると久々のグラデュースだった。
「よ、よかった~まだ店が開いていたぞ~~! 食えるやっとやっと拓哉の料理が食えるぞ」
開口一番、凄いテンションで両拳を天高らかに上げながら叫ぶ。
「グラだよな? 店に来て早々どうしたんだよ???」
前来た時から少し変わった人だとは思っていたけど、今のグラデュースはあまりにもテンションがおかしくどうしたのか気になる拓哉。
「いや~~悪い悪い。 火竜と地竜が来てな、 鍛えてくださいと言うから、なかなか来る時間が取れなかったんだ。 人間にやられた同類がいて悔しかったらしいぞ。 あとな、ここにくる途中に変なエネルギーが出てる所があったから破壊してきた。 そのせいで、営業時間に間に合わずもう食えないと思ったら明かりがついていて、よっしゃ~!!!となったわけだ」
んんん?と考える拓哉。 火竜と地竜の件て師匠だよなと。 拓哉の考えの通りで、火竜と地竜の中でも強い竜がやられて、同類達がリベンジの為に鍛えに出向いたのだ。
変なエネルギーの件も、ヤナの地下研究室でそのまま稼働していれば、何かの拍子でヤナの破壊任務が稼働する恐れがあった。 古龍様々である。
「竜の件は、俺の師匠...小次郎さんがしたことだと思う。 迷惑をかけてすいません。 変なエネルギーについては知りませんが、大変だったみたいでお疲れ様です。 それで、迷惑かけたみたいだし、なにかご馳走するから食べていってよ」
それを聞いたグラデュースは、ガッツポーズを決めて席に座るのだった。
「残ってるカレーと食材を使って作ってくるから待ってて」
以前、ホットドッグを食べた時に、キャベツに絡ませたカレーの味を知っているグラデュースは楽しみでしかたなかった。
「あのホットドッグうまかったからなぁ~ どんなカレーの料理が出てくるんだろうか? 楽しみでならないゾ~~!」
厨房にいる拓哉にも聞こえる声で叫ぶグラデュース。 拓哉は、どんだけ食べたかったんだよと嬉しそうに微笑みながら料理を作る。
「お待たせしました。 オムライスのカレーソースがけです。 卵の真ん中をナイフで切ってから召し上がってください」
グラデュースは、キャベツに絡まったカレーしか見たことがなくカレーとは、こんなにも芳醇な香辛料の香りに具がいっぱいの物だったのだと感じる。 言われた通りに卵の端から真ん中にかけてスーッとナイフを入れるとドロッと中から柔らかそうな物が溢れ出てくる。 思わず「おぉぉぉぉ!!」と叫んでしまう。 もう、見た目と香りで我慢ができなくなり、おもわず口に運ぶ。
「ほっほっほぉぉぉお!!! 口が口の中がトロトロの卵と濃厚なカレーとトマトの効いた旨味のあるライスに支配されて行くゾ~~~! なんてうまさなんだ。 くぅ~これだこれだ! これをずっと望んでおったのだ~! 拓哉、早くおかわりをくれ」
あり得ないスピードとあり得ないボリュームの大声を叫びながらもう食べてしまいおかわりを要求する。
「どうせ言われると思ったから、5個先に作ってアイテムボックスに入れておいたよ。 食材がもうないから5個でお終いだからな」
グラデュースのテーブルいっぱいにオムライスのカレーソースがけが並ぶ。 目をキラキラさせて、端から順番にバクバク凄い速さで食して行く。
「肉もうまいなぁぁ。 ふわとろ卵が堪らん そこに、カレーの刺激。 素晴らしい食べ物だ。 拓哉~もう俺は帰りたくない!」
えっ!?急に何を言い出すんだと思う拓哉。 いやいや。貴方を養ったら破産するから帰ってほしいですと願う。
「グラを養う余裕ないから帰ってよ」
直球で言う拓哉にグラデュースが悲しそうな顔になる。
「そんなこと言わないでくれよ~ここにいっぱい色んなやつがいるの知ってるんだからな! 俺も仲良くしたいんだ~~金ならあるぞ。たんまり集めているからな! だから、住まわせてくれ。 迷惑はかけないから」
もう怖いよこの人。 すでに迷惑なんだけど...。 どうしよう!?絶対諦めないよな...と思う拓哉。
「じゃあ約束してください。 お代はちゃんと払う。 それから、人付き合い苦手なんだから無理に仲良くしようと近づいたりしない。 ちゃんと最初は距離感保って接してくださいよ。 みんな怖がるから」
拓哉は、こいつ古龍じゃなくて邪竜なんじゃないのかと思い始める。
「拓哉の言ったこと絶対守るから。 よ~し!明日からいっぱい仲間作るぞ~~」
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「言ってる側から全然わかってな~い!」
そう拓哉は叫びながら、本当に大丈夫かと頭を抱える拓哉。 明日からどうなってしまうのか...
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