133 / 203
第5章 天界への旅と龍達との出会い
第130話 とろ~りクリームコロッケと2匹の竜とグラさん!
しおりを挟む
いい具合にお酒が入り陽気になっている3人。 そこに、出来上がりのとろ~りとろっとボルテックスクラブのクリームコロッケを持っていく。
「みなさん、お待たせ致しました。 とろ~りとろっとボルテックスクラブのクリームコロッケとライスです。添えてあるソースをつけて食べてくださいね」
ドゥルシッラがいち早くナイフとフォークを手に取り、クリームコロッケを切る。その瞬間、中からトロトロのクリームが溢れ出てくる。
「なんですか!?この食欲をそそるいい匂いに、とろ~と溢れ出すソース、我慢できません。 んぁぁぁぁ!ボルテックスクラブと乳の味の濃厚ソースがおいしすぎます。 それに外のサクッからの中のトロトロが堪らなくいいですぅぅ」
ドゥルシッラは、物凄い勢いで食べていく。
逆に、見た目がヤンキーそうなテオフィロは、ゆっくり食べ進めている。
「この赤いソースは、トマトか?いや...トマトにしては酸味が少なく他の野菜の甘さも感じる。それに、ハーブのアクセントもあって、このトロトロのソースと相まってうまい。 ライスが進むぞ」
ケチャップとウスターソースとパセリを混ぜたソースのことを言っているようだ。 他の野菜の甘さも感じられるとは、相当肥えた舌を持っているようだ。 そんなことを思っていると、ドゥルシッラは食べ終わったみたいで。
「拓哉さん、おかわりください。 それと、ワインをお願いします」
「俺もおかわりを頼む」
「わかりました。 桜花、ワイン出してあげて」
「は~いだよ」
ドゥルシッラの食べるスピードに驚きながらも厨房に追加を作りに行く拓哉。
グラデュースは、いつもより食べるスピードが遅く独り言を漏らす。
「確かに、サクトロでボルテックスクラブの濃厚なうまさを引き出した素晴らしい料理なんだが...歯応えが物足りない...バリボリ食いたいぞぉぉ」
ドゥルシッラもテオフィロも周りにいた他の客も、こいつは何を言っているだという目で見る。 だが、アーノルドとルシフェルとアニカは、追加注文したポテトフライをシェアしながら食べており、竜の会話などどこ吹く風であった。
「ドゥルシッラさんとテオフィロさん、追加お待たせ致しました。 グラさんはお口に合わなかったかな?」
珍しくゆっくりなグラデュースに尋ねる拓哉。
「歯応えがなぁぁ...バリボリしたもの物を食べたくなるんだ」
顎に手を当てて考える拓哉。 ネットショッピングを開いてあるものを探す。
「グラさん、この堅焼きせんべい食ってみて」
グラさんは、なんの迷いもなく口に運ぶ。
パキッボリボリボリといい音をさせている。
「おぉこれは素晴らしい。 香ばしいしょうゆの風味、それにこの歯応え。 すまんが、これを家で食べたいから持って帰れるように頼む」
堅焼きせんべいを気に入ったグラデュースは、その後もバリボリ言わせながら食べていた。 しかも、しっかりクリームコロッケも食べているので嫌いではないようだ。
「あ!それで拓哉、これが水竜と雷竜の血だ。 あとは、2体だが...威風龍は俺に任せておけ。 殲滅龍は拓哉でどうにかしてほしい...」
もらった血をアイテムボックスに仕舞う拓哉。
「殲滅龍はまだ大丈夫。 豚キムチが完成していないからさ。 ちなみに、威風龍は何が好きなの?」
「確か、団子が好きだったはずだ。 密かに、火乃国に遊びに行ってたみたいだし」
団子?どんなのだろうと思い、ちょうど出身地の小次郎に聞く。
「師匠、火乃国の団子ってどんなのかわかりますか?」
「3色の団子だったな。 黄と赤と緑だったな。全てハーブが練り込まれていたと思う」
あ!3色団子の異世界版かと思う拓哉。
「ありがとうございます。 師匠のおかげで作るものが決まりました。 師匠にもおすそ分けしますからね」
「それは嬉しいな。 久方ぶりの団子、楽しみだ」
ラリサとバルトが、私にもワシにもという目を向けてくる。 ドゥルシッラもテオフィロもグラデュースもだ。
「そんな目を向けてこないでください。ちゃんとみんなの作るから」
何を作るかというとみたらし団子を作ろうと思っている。 しかも、普通のではなく、円形状にした団子の中にみたらしのタレを入れて噛むと中からドバっとタレが溢れ出るというやつだ。 しかも、冷やしてあるから暑い夏にピッタリの菓子になっているはずである。
早速、厨房に向かい作り始めるのだった。
「みなさん、お待たせ致しました。 とろ~りとろっとボルテックスクラブのクリームコロッケとライスです。添えてあるソースをつけて食べてくださいね」
ドゥルシッラがいち早くナイフとフォークを手に取り、クリームコロッケを切る。その瞬間、中からトロトロのクリームが溢れ出てくる。
「なんですか!?この食欲をそそるいい匂いに、とろ~と溢れ出すソース、我慢できません。 んぁぁぁぁ!ボルテックスクラブと乳の味の濃厚ソースがおいしすぎます。 それに外のサクッからの中のトロトロが堪らなくいいですぅぅ」
ドゥルシッラは、物凄い勢いで食べていく。
逆に、見た目がヤンキーそうなテオフィロは、ゆっくり食べ進めている。
「この赤いソースは、トマトか?いや...トマトにしては酸味が少なく他の野菜の甘さも感じる。それに、ハーブのアクセントもあって、このトロトロのソースと相まってうまい。 ライスが進むぞ」
ケチャップとウスターソースとパセリを混ぜたソースのことを言っているようだ。 他の野菜の甘さも感じられるとは、相当肥えた舌を持っているようだ。 そんなことを思っていると、ドゥルシッラは食べ終わったみたいで。
「拓哉さん、おかわりください。 それと、ワインをお願いします」
「俺もおかわりを頼む」
「わかりました。 桜花、ワイン出してあげて」
「は~いだよ」
ドゥルシッラの食べるスピードに驚きながらも厨房に追加を作りに行く拓哉。
グラデュースは、いつもより食べるスピードが遅く独り言を漏らす。
「確かに、サクトロでボルテックスクラブの濃厚なうまさを引き出した素晴らしい料理なんだが...歯応えが物足りない...バリボリ食いたいぞぉぉ」
ドゥルシッラもテオフィロも周りにいた他の客も、こいつは何を言っているだという目で見る。 だが、アーノルドとルシフェルとアニカは、追加注文したポテトフライをシェアしながら食べており、竜の会話などどこ吹く風であった。
「ドゥルシッラさんとテオフィロさん、追加お待たせ致しました。 グラさんはお口に合わなかったかな?」
珍しくゆっくりなグラデュースに尋ねる拓哉。
「歯応えがなぁぁ...バリボリしたもの物を食べたくなるんだ」
顎に手を当てて考える拓哉。 ネットショッピングを開いてあるものを探す。
「グラさん、この堅焼きせんべい食ってみて」
グラさんは、なんの迷いもなく口に運ぶ。
パキッボリボリボリといい音をさせている。
「おぉこれは素晴らしい。 香ばしいしょうゆの風味、それにこの歯応え。 すまんが、これを家で食べたいから持って帰れるように頼む」
堅焼きせんべいを気に入ったグラデュースは、その後もバリボリ言わせながら食べていた。 しかも、しっかりクリームコロッケも食べているので嫌いではないようだ。
「あ!それで拓哉、これが水竜と雷竜の血だ。 あとは、2体だが...威風龍は俺に任せておけ。 殲滅龍は拓哉でどうにかしてほしい...」
もらった血をアイテムボックスに仕舞う拓哉。
「殲滅龍はまだ大丈夫。 豚キムチが完成していないからさ。 ちなみに、威風龍は何が好きなの?」
「確か、団子が好きだったはずだ。 密かに、火乃国に遊びに行ってたみたいだし」
団子?どんなのだろうと思い、ちょうど出身地の小次郎に聞く。
「師匠、火乃国の団子ってどんなのかわかりますか?」
「3色の団子だったな。 黄と赤と緑だったな。全てハーブが練り込まれていたと思う」
あ!3色団子の異世界版かと思う拓哉。
「ありがとうございます。 師匠のおかげで作るものが決まりました。 師匠にもおすそ分けしますからね」
「それは嬉しいな。 久方ぶりの団子、楽しみだ」
ラリサとバルトが、私にもワシにもという目を向けてくる。 ドゥルシッラもテオフィロもグラデュースもだ。
「そんな目を向けてこないでください。ちゃんとみんなの作るから」
何を作るかというとみたらし団子を作ろうと思っている。 しかも、普通のではなく、円形状にした団子の中にみたらしのタレを入れて噛むと中からドバっとタレが溢れ出るというやつだ。 しかも、冷やしてあるから暑い夏にピッタリの菓子になっているはずである。
早速、厨房に向かい作り始めるのだった。
7
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる