139 / 203
第5章 天界への旅と龍達との出会い
第136話 ボーンの骨出汁予約と殲滅龍と初対面!
しおりを挟む
殲滅龍の居場所をグラデュースに聞いたところ、この大陸にいるということだ。 しかも、妻と仲睦まじく暮らしているらしい。 なんとも名前とは裏腹に家庭的だなと思う拓哉。 グラデュースは、どうしても行きたくないそうで、ボーンに転移をお願いする。 ちなみに、水竜と雷竜は一度住処に帰っている。
「ボーンさん、すいません。 教室とかも色々お願いしたにも関わらず、何回も転移を頼んでしまって」
子供達の授業を週4回もやってもらい、前回の雪山の転移もボーンに頼んでしまい申し訳なくなる拓哉。
「構いませんよ。 私は、骨ですからね。肩こりも体の疲れもありませんから。それに、骨太で簡単には折れませんよ。 楽しくやっていますし、どんどん頼ってください」
しょうもないことを言うボーンだが、拓哉を和ませようとしてくれているようだ。
「ありがとうございます。 頼らせてもらいますね。 ちなみにボーンさん、その骨っていい出汁取れるんですか? ずっと気になってたのですが...」
大量の魔力を含むボーンの骨で出汁を取ればどれだけおいしいのか、ずっと気になっていた拓哉。
「はい? 私の骨ですか? う~む!?この一件が終わりましたら試してみますか? 肋骨数本なら1日なくても平気ですから。 抜いた骨の間の隙間風で風邪を引いちゃいそうですがね。 ワッハハハ」
いいの?なんかコンプライアンス的にどうかと思うけど...欲には勝てないなぁ。 それより、風邪ってまた冗談を。
「風邪ってもう肉体ないでしょうが!」
「ん?骨でも風邪は引きますよ。 もう何を言ってるんですか。 拓哉さんは」
「え?風邪引くの?」
なんだって~! どこにウイルスが入る要素があるんだよ! 骨じゃん。ねぇ~冗談だよね?
「アハッハッハ! まぁそれは置いておいて行きましょう」
何?その笑い。 それ置くなよ!1番大事なとこ教えてよ。
「風邪の件は?教えてくれないのですか?」
「ん?秘密が多い程、女性にモテると聞きますからね。内緒にしときましょう」
秘密多かったらモテねぇよ。 ボーンさん、ミステリアスな男性て言いたかったのか?なんか疲れたしもういいや...
「はぁ~行きましょう」
「そうしましょう。 私に掴まってください」
行く前から疲れてしまった拓哉は、溜め息を吐きながらボーンの肩に掴まり転移するのだった。
「ここが、そうなんですか?」
「グラさんが言っていた座標は、この辺りですね」
魔境ではないと聞いていたのだが、見渡す限り森である。 本当にここなのだろうかと思う拓哉。
そうこうしていると、急にボーンが防御結界を張る。 その直後、結界に空気の刃のような物が当たり、ガガガガガ~と大きな音を上げて結界にヒビが入る。
「拓哉さん、身体強化を最大にして挑んでください。 多分殲滅龍だと思います」
「ボーンさんの結界を一発でヒビですか...次は俺の後ろに隠れてください。 絶対に大丈夫ですからって言っていたら来ました」
空気の刃が拓哉に当たった瞬間、掻き消されたかのように消滅する。
「これが、神様から頂いた絶対防御ですか...あの攻撃を掻き消すとは驚きましたよ」
ボーンが素直に驚いているが、その間も攻撃が飛んできている。 拓哉は、何故かネットショップを開いていた。 何を買ったかというと拡声器だ
「お~い! 殲滅龍さん敵ではありません。 お願いしたいことと茂三さんの味を再現した豚キムチを持ってきましたぁぁぁ」
それを言った瞬間、ダダダダダダと凄い勢いでやってくる人が見えた。 その人は、拓哉の前で止まり第一声に。
「茂三の豚キムチ~」
主語もなく自分の感情だけを言葉にする殲滅龍。
「ちょっと落ち着いてください。 ちゃんとアイテムボックスにありますから。サリアさんのお墨付きです」
更に迫ってきて両肩を揺らされる拓哉。
「サリアも知っているのか? おぉ~いつ振りの豚キムチだろうか? 君たち、そんな汚く荒れたとこにいないでついてきたまえ」
いやいや!貴方が、急に攻撃してきたからでしょうがとツッコみたくなる拓哉。
だが、ツッコみは入れずに、ボーンと目を合わせて付いて行くことに決める。 暫く歩いていると一家の家が見えてきた。 外には女性が待っているようだ。
「帰ったぞ~! 俺の勘違いみたいだった。 後ろにいるのは、俺の豚キムチを持ってきた奴らだ」
おいおい!適当な紹介をするなよ。
「はじめまして、料理人をしている拓哉と言います。 横にいるのがボーンです。 今回、殲滅龍さんにお願いしたいことがあり、そのお礼になればと思い豚キムチをお持ちしたのです」
「あら、そうだったのですね。 私は、シェリーです。 それにしても、夫の攻撃で生きているなんてお強いのですね」
「こいつらは強いぞ。 全ての攻撃を弾かれたからなぁ。 正直、どうしようかと焦っていた。 森をブレスで燃やすわけにもいかんしな」
燃やし尽くされたら、耐熱の防御方法がないから窒息死か肺が焼け焦げて死んでいたなと思う拓哉。
「あらあら、久しぶりに張り合える方々を見つけたのね。 よかったわぁ。 それよりも、家に上がってください」
さっきからマイペースかつ流石、殲滅龍の妻だなと思う発言をするシェリーである。
そのまま、シェリーと殲滅龍についていき家の中に入る拓哉とボーン。
果たして、拓哉の作った豚キムチは受け入れられるのか?血を手に入れることは出来るのか? 拓哉がアイテムボックスから豚キムチを出すのであった。
「ボーンさん、すいません。 教室とかも色々お願いしたにも関わらず、何回も転移を頼んでしまって」
子供達の授業を週4回もやってもらい、前回の雪山の転移もボーンに頼んでしまい申し訳なくなる拓哉。
「構いませんよ。 私は、骨ですからね。肩こりも体の疲れもありませんから。それに、骨太で簡単には折れませんよ。 楽しくやっていますし、どんどん頼ってください」
しょうもないことを言うボーンだが、拓哉を和ませようとしてくれているようだ。
「ありがとうございます。 頼らせてもらいますね。 ちなみにボーンさん、その骨っていい出汁取れるんですか? ずっと気になってたのですが...」
大量の魔力を含むボーンの骨で出汁を取ればどれだけおいしいのか、ずっと気になっていた拓哉。
「はい? 私の骨ですか? う~む!?この一件が終わりましたら試してみますか? 肋骨数本なら1日なくても平気ですから。 抜いた骨の間の隙間風で風邪を引いちゃいそうですがね。 ワッハハハ」
いいの?なんかコンプライアンス的にどうかと思うけど...欲には勝てないなぁ。 それより、風邪ってまた冗談を。
「風邪ってもう肉体ないでしょうが!」
「ん?骨でも風邪は引きますよ。 もう何を言ってるんですか。 拓哉さんは」
「え?風邪引くの?」
なんだって~! どこにウイルスが入る要素があるんだよ! 骨じゃん。ねぇ~冗談だよね?
「アハッハッハ! まぁそれは置いておいて行きましょう」
何?その笑い。 それ置くなよ!1番大事なとこ教えてよ。
「風邪の件は?教えてくれないのですか?」
「ん?秘密が多い程、女性にモテると聞きますからね。内緒にしときましょう」
秘密多かったらモテねぇよ。 ボーンさん、ミステリアスな男性て言いたかったのか?なんか疲れたしもういいや...
「はぁ~行きましょう」
「そうしましょう。 私に掴まってください」
行く前から疲れてしまった拓哉は、溜め息を吐きながらボーンの肩に掴まり転移するのだった。
「ここが、そうなんですか?」
「グラさんが言っていた座標は、この辺りですね」
魔境ではないと聞いていたのだが、見渡す限り森である。 本当にここなのだろうかと思う拓哉。
そうこうしていると、急にボーンが防御結界を張る。 その直後、結界に空気の刃のような物が当たり、ガガガガガ~と大きな音を上げて結界にヒビが入る。
「拓哉さん、身体強化を最大にして挑んでください。 多分殲滅龍だと思います」
「ボーンさんの結界を一発でヒビですか...次は俺の後ろに隠れてください。 絶対に大丈夫ですからって言っていたら来ました」
空気の刃が拓哉に当たった瞬間、掻き消されたかのように消滅する。
「これが、神様から頂いた絶対防御ですか...あの攻撃を掻き消すとは驚きましたよ」
ボーンが素直に驚いているが、その間も攻撃が飛んできている。 拓哉は、何故かネットショップを開いていた。 何を買ったかというと拡声器だ
「お~い! 殲滅龍さん敵ではありません。 お願いしたいことと茂三さんの味を再現した豚キムチを持ってきましたぁぁぁ」
それを言った瞬間、ダダダダダダと凄い勢いでやってくる人が見えた。 その人は、拓哉の前で止まり第一声に。
「茂三の豚キムチ~」
主語もなく自分の感情だけを言葉にする殲滅龍。
「ちょっと落ち着いてください。 ちゃんとアイテムボックスにありますから。サリアさんのお墨付きです」
更に迫ってきて両肩を揺らされる拓哉。
「サリアも知っているのか? おぉ~いつ振りの豚キムチだろうか? 君たち、そんな汚く荒れたとこにいないでついてきたまえ」
いやいや!貴方が、急に攻撃してきたからでしょうがとツッコみたくなる拓哉。
だが、ツッコみは入れずに、ボーンと目を合わせて付いて行くことに決める。 暫く歩いていると一家の家が見えてきた。 外には女性が待っているようだ。
「帰ったぞ~! 俺の勘違いみたいだった。 後ろにいるのは、俺の豚キムチを持ってきた奴らだ」
おいおい!適当な紹介をするなよ。
「はじめまして、料理人をしている拓哉と言います。 横にいるのがボーンです。 今回、殲滅龍さんにお願いしたいことがあり、そのお礼になればと思い豚キムチをお持ちしたのです」
「あら、そうだったのですね。 私は、シェリーです。 それにしても、夫の攻撃で生きているなんてお強いのですね」
「こいつらは強いぞ。 全ての攻撃を弾かれたからなぁ。 正直、どうしようかと焦っていた。 森をブレスで燃やすわけにもいかんしな」
燃やし尽くされたら、耐熱の防御方法がないから窒息死か肺が焼け焦げて死んでいたなと思う拓哉。
「あらあら、久しぶりに張り合える方々を見つけたのね。 よかったわぁ。 それよりも、家に上がってください」
さっきからマイペースかつ流石、殲滅龍の妻だなと思う発言をするシェリーである。
そのまま、シェリーと殲滅龍についていき家の中に入る拓哉とボーン。
果たして、拓哉の作った豚キムチは受け入れられるのか?血を手に入れることは出来るのか? 拓哉がアイテムボックスから豚キムチを出すのであった。
14
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる