154 / 203
第6章 開拓とエルフ国へ家族旅行!
第151話 ヴァレリーとキュレーネの再会と秋刀魚とかぼちゃ!
しおりを挟む
キュレーネが久々に来店して速攻でヴァレリーの席に座った。キュレーネとは、以前1回だけ来たダークエルフの戦士の女性である。
「ヴァレリー、久しぶり。元気にしていたか?」
やはり相変わらず男勝りのキュレーネ。
「キュレーネ、1ヶ月振りくらいであろう。久しいな。俺は、毎日通うほど元気だ。キュレーネは、忙しかったのか?」
久しぶりに来たキュレーネに嬉しさを露わにするヴァレリー。
「ダークエルフの戦士は、年に1回過酷な訓練をするんだが、ちょうど終わったところだ。それで、今日のおすすめを教えてくれよ」
ダークエルフは、年1回1ヶ月間、森に籠もって家にも帰らず狩りをして生活をする決まりがある。その中で1番強い獲物を倒した者が、ダークエルフの戦士の中で1番だと1年間、名乗ることを許されるのだ。
「秋刀魚という魚がうまいぞ。どうだろうか?」
最近拓哉は、ネットショッピングで秋フェアというのを見て、秋に関連する食材で作った料理を提供しているのだ。
「ヴァレリーが勧めてくれたならそれにするさ。給仕の少女、秋刀魚とビールを頼む」
「ビールとさんまわかりましたなの」
アニカが、注文を取って拓哉に伝えにいく。
暫くして、注文の料理を持ってアニカがやってくる。
「ビールとさんまお待たせしましたの」
脂の乗った身がジュンジュンと音を立てている。音と匂いに思わず生唾を飲むキュレーネ。
「ぷはぁ~やっぱりビールは最高だな。うまい!ほ~脂が乗った身がうまい。臭みもなくビールにも合うな」
それを見ていたヴァレリーが、食べ方と秋刀魚に合う酒を教える。
「キュレーネ、それじゃあだめだな。貸してみろ」
そう言うとヴァレリーは、すだちを秋刀魚に搾ってから箸を上手いこと使い、秋刀魚を開いて骨を綺麗に取る。そして、大根おろしに醤油をかける。本来ならジュンジュン言っている秋刀魚に醤油をかけたかったが、もう遅いので直接かけることはしないヴァレリー。
その手際の良さに見惚れてしまうキュレーネ。
「大根おろし醤油をつけて食べてみろ。その後は、こいつをキュッと呑んでみろ。うまいぞ」
ヴァレリーが、差し出したのは自分が呑んでいる日本酒が入ったお猪口である。
「うまい...すっぱさと程よい辛さが醤油と合わさって、この秋刀魚の身をよりうまくしている。くぅぅ~それに、この辛口の酒が口の中の脂を全て洗い流してくれる。しかも、この酒もうますぎるぞ」
驚いているキュレーネに、ヴァレリーは満足をして、お猪口に酒を注ぐ。それに、気付いたキュレーネが、「ありがとう」と言って呑み干す。間接キスをしているのだが、お互い気にする様子もない。
「ラリサ、日本酒2本とお猪口を1つ追加してくれ」
ヴァレリーが、足りなくなるだろうと自分の分とキュレーネの分を追加で頼む。
「は~い!追加ありがとうございます」
ラリサも、元気よく追加注文を受けて用意しに行く。
「キュレーネどうだ?最高の組み合わせだろ?」
ヴァレリーが、かぼちゃの煮物を食べながらキュレーネに話しかける。キュレーネは、普段は凛とした姿だが、時折ヴァレリーにだけ笑顔を向ける。最高の友だと思っているからだろう。傍から見ればいい雰囲気に見えるが、当事者からすると恋愛感情というより友に近い関係なのである。
「最高だぞ、ヴァレリー。うますぎてもう食べてしまった。それでヴァレリーは、何を食べているんだ?」
また見たこともない料理を食べているヴァレリーが気になり、なんの食べ物か聞くキュレーネ。
「かぼちゃの煮物だな。ほら一口食ってみろ」
皿ごとキュレーネに渡して食べるように言うヴァレリー。キュレーネは、お言葉に甘えて一口食べる。
「うまい...ホロホロ崩れてちょっとネッチョリしているが、不快な感情は一切なく、このかぼちゃの旨味と甘さをずっと感じる。見た目は、シンプルだけど、それがまたいい料理だ。ヴァレリーの食べる物に外れはないな」
キュッとヴァレリーから注がれた日本酒を呑んで感想を話すキュレーネ。
「日本酒2本お待たせしました」
ラリサが、日本酒の追加を持ってくる。
「ラリサ、ありがとう。キュレーネ、再会を祝して乾杯しようではないか?」
「アハハ!いいね。乾杯しよ」
お互いがお互いのお猪口に、酒を注いでお猪口をカツンと当てて乾杯をする。
「「乾杯」」
二人は再会を祝して乾杯をする。酒とうまい料理を食べながら、二人は語り合う。今日も、以前と同じく長い夜になりそうだ。
「ヴァレリー、久しぶり。元気にしていたか?」
やはり相変わらず男勝りのキュレーネ。
「キュレーネ、1ヶ月振りくらいであろう。久しいな。俺は、毎日通うほど元気だ。キュレーネは、忙しかったのか?」
久しぶりに来たキュレーネに嬉しさを露わにするヴァレリー。
「ダークエルフの戦士は、年に1回過酷な訓練をするんだが、ちょうど終わったところだ。それで、今日のおすすめを教えてくれよ」
ダークエルフは、年1回1ヶ月間、森に籠もって家にも帰らず狩りをして生活をする決まりがある。その中で1番強い獲物を倒した者が、ダークエルフの戦士の中で1番だと1年間、名乗ることを許されるのだ。
「秋刀魚という魚がうまいぞ。どうだろうか?」
最近拓哉は、ネットショッピングで秋フェアというのを見て、秋に関連する食材で作った料理を提供しているのだ。
「ヴァレリーが勧めてくれたならそれにするさ。給仕の少女、秋刀魚とビールを頼む」
「ビールとさんまわかりましたなの」
アニカが、注文を取って拓哉に伝えにいく。
暫くして、注文の料理を持ってアニカがやってくる。
「ビールとさんまお待たせしましたの」
脂の乗った身がジュンジュンと音を立てている。音と匂いに思わず生唾を飲むキュレーネ。
「ぷはぁ~やっぱりビールは最高だな。うまい!ほ~脂が乗った身がうまい。臭みもなくビールにも合うな」
それを見ていたヴァレリーが、食べ方と秋刀魚に合う酒を教える。
「キュレーネ、それじゃあだめだな。貸してみろ」
そう言うとヴァレリーは、すだちを秋刀魚に搾ってから箸を上手いこと使い、秋刀魚を開いて骨を綺麗に取る。そして、大根おろしに醤油をかける。本来ならジュンジュン言っている秋刀魚に醤油をかけたかったが、もう遅いので直接かけることはしないヴァレリー。
その手際の良さに見惚れてしまうキュレーネ。
「大根おろし醤油をつけて食べてみろ。その後は、こいつをキュッと呑んでみろ。うまいぞ」
ヴァレリーが、差し出したのは自分が呑んでいる日本酒が入ったお猪口である。
「うまい...すっぱさと程よい辛さが醤油と合わさって、この秋刀魚の身をよりうまくしている。くぅぅ~それに、この辛口の酒が口の中の脂を全て洗い流してくれる。しかも、この酒もうますぎるぞ」
驚いているキュレーネに、ヴァレリーは満足をして、お猪口に酒を注ぐ。それに、気付いたキュレーネが、「ありがとう」と言って呑み干す。間接キスをしているのだが、お互い気にする様子もない。
「ラリサ、日本酒2本とお猪口を1つ追加してくれ」
ヴァレリーが、足りなくなるだろうと自分の分とキュレーネの分を追加で頼む。
「は~い!追加ありがとうございます」
ラリサも、元気よく追加注文を受けて用意しに行く。
「キュレーネどうだ?最高の組み合わせだろ?」
ヴァレリーが、かぼちゃの煮物を食べながらキュレーネに話しかける。キュレーネは、普段は凛とした姿だが、時折ヴァレリーにだけ笑顔を向ける。最高の友だと思っているからだろう。傍から見ればいい雰囲気に見えるが、当事者からすると恋愛感情というより友に近い関係なのである。
「最高だぞ、ヴァレリー。うますぎてもう食べてしまった。それでヴァレリーは、何を食べているんだ?」
また見たこともない料理を食べているヴァレリーが気になり、なんの食べ物か聞くキュレーネ。
「かぼちゃの煮物だな。ほら一口食ってみろ」
皿ごとキュレーネに渡して食べるように言うヴァレリー。キュレーネは、お言葉に甘えて一口食べる。
「うまい...ホロホロ崩れてちょっとネッチョリしているが、不快な感情は一切なく、このかぼちゃの旨味と甘さをずっと感じる。見た目は、シンプルだけど、それがまたいい料理だ。ヴァレリーの食べる物に外れはないな」
キュッとヴァレリーから注がれた日本酒を呑んで感想を話すキュレーネ。
「日本酒2本お待たせしました」
ラリサが、日本酒の追加を持ってくる。
「ラリサ、ありがとう。キュレーネ、再会を祝して乾杯しようではないか?」
「アハハ!いいね。乾杯しよ」
お互いがお互いのお猪口に、酒を注いでお猪口をカツンと当てて乾杯をする。
「「乾杯」」
二人は再会を祝して乾杯をする。酒とうまい料理を食べながら、二人は語り合う。今日も、以前と同じく長い夜になりそうだ。
8
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる