異世界のんびり料理屋経営

芽狐@書籍発売中

文字の大きさ
162 / 203
第6章 開拓とエルフ国へ家族旅行!

第159話 凄い壁に凄い塔ができていた!

しおりを挟む
門外にいるのだが、陛下とサリアとリーリヤが、見送りに来てくれている。

「今回は、思い出の料理をありがとうねぇ。いや~和食の素晴らしさを体感したよ。絶対に、食べに行くからねぇ」

正直、王様が見送りに来て、簡単に食べに行くということを言っている時点でおかしなことである。それだけ、平和な国なのだと感じる拓哉。

「いつでも食べに来てください。お待ちしております」

本当は、王様が来るような場所ではないので、遠慮して貰いたいなと考えているのだった。

「私も、あんなにおいしいとは思わなかったわ。次は、和食を頼むことにするわね」

リーリヤも、和食にハマってしまったようだ。

「皆さんならいつでも歓迎するので、お待ちしております。ラリサ アニカ 桜花、リーリヤさんに、案内してもらったお礼を言いなさい」

お礼は言っているだろうけど、2日も面倒を見て貰ったのだから、改めて伝えてもらいたいと思う拓哉。

「案内ありがとうございました。色んな物が買えたり、見たこともないような場所に行けて楽しかったです」

「リーリヤお姉ちゃん、抱っこありがとうなの。いっぱい色んなこと教えてくれて楽しかったの」

「普段、旅行とかしないから新鮮で楽しかったんだよ。屋台とか塔もおもしろかったんだよ。ありがとうだよ」

それぞれが、お礼を言うとリーリヤは涙ぐみながら3人を抱きしめる。

「拓哉、3人貰ったらだめ?」

「駄目に決まってるだろ!」

突然何を言い出すんだと思う拓哉。駄目かぁと本気で落ち込むリーリヤに、冗談じゃなかったんかいとその場にいる全員が思うのだった。
その後も、別れを惜しむ感じとなったが、ずっと居るわけにもいかず、サリアに転移で村まで連れて行ってもらう。

「ではまた会いましょう」

全員が手を振って別れを惜しむ。
あっという間に、村についたのだが、こっからでも見える高い塔がそびえ立っていた。

「みんな、凄いものが見えるんだけど...それに、城壁のような壁もあるんだけど、ここは村だよな?」

村を囲むような高くそびえ立つ壁と開拓しているところに、有り得ない高さの塔が出来ていた。

「はい。店もあるので村だと思いますけど...」

「うわぁおっきな壁なの~」

「あるじ、またバルトがやり過ぎた感じがするんだよ」

「エルフの国より頑丈そうな壁ですね」

全員が感想を言っていると、建設した本人がやってくる。
多分竜やフェンもいるので、休憩しにきたのだろう。

「おっ!帰ってきよったか。どうじゃ?凄いじゃろう?」

自信満々に、胸を張って言うバルトに、なんて言えばいいのかと思う拓哉。

「凄いけど、一つ一つ説明を頼むよ。まずあの壁と塔の説明をお願い」

「壁には結界の魔道具が等間隔で埋められておるんじゃ。試してみたが、竜のブレスも耐えよったぞい。それに、壁はミスリルとオリハルコンで出来ておるから劣化も防げるんじゃ。驚きじゃろ?」

全体を覆う結界を作ることには成功したが、強度が弱くどうにかならないかと模索して、壁に埋め込み範囲を縮めて強度を得ることにした。

「凄すぎるけど、これをバルト一人で作ったの?」

「流石に、無理じゃな。今は疲れて寝ておるが、シャーリーにまた頼んだわい。それに愛弟子がワシを追いかけてきよったからのぅ。ここに住ます代わりに手伝わせてやったわ。これが、愛弟子のリケじゃ」

紹介されたのは、身長120センチくらいの日焼けした女の子であった。ちなみに、髭などは生えておらずツルツルで目がクリっとしたショートカットのかわいい子だ。

「拓哉さんすね。師匠から聞いてるっす。よろしくお願いしますっす。それから、サンドイッチうまかったっすよ」

「よろしく。横にいるのは、娘たちだ。それとエルフの国のサリアさんね」

リケは、社交的なのか?すぐに、娘たちとサリアに話しかけて自己紹介している。

「それでバルト...あの塔はなにかな?」

「前に本で見たピシャ?ピザ?ビザじゃったかの斜塔をイメージしたんじゃ。登れるし眺めもええぞい」

とりあえず、ピサの斜塔ね。ピシャは擬音だし、ピザは食い物だし、ビザはクレジットカードだがら。

「あれにも、貴重な鉱石を?」

「斜めに作ったからのぅ。アダマンタイトで地盤を固めて軽くて頑丈ミスリルで作ってみたわい。倒れることのない力作じゃよ」

とりあえず、凄いことは伝わったけど、ある業界が無駄遣いだと泣き叫びそうなくらいの貴重な鉱石を惜しげもなく使っているんだな。

「登ってみたいけどいけるかな?」

「大丈夫じゃ。他にも案内するわい」

え?まだ改造...開拓したのと驚く拓哉だったが、正直どうなっているのか気になり、あとをついて行くのであった。
しおりを挟む
感想 1,411

あなたにおすすめの小説

【完結】うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの
ファンタジー
 孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。  ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-

ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。 断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。 彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。 通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。 お惣菜お安いですよ?いかがです? 物語はまったり、のんびりと進みます。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

処理中です...