チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

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第5章 大和ノ国へ出発

第242話 ラブラブなおはようからの王城への召喚命令!

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「アナタ、おはよう」

「んん?ヘルミーナおはよう」

夫婦になったということで、二人は一緒に寝ているのだ。アレクは、ヘルミーナの髪を撫でながらニコッと笑う。ヘルミーナも、幸せそうにニコッと笑ってアレクに抱きつくのであった。

トントントン

アレクとヘルミーナが朝からいちゃついていると誰かがノックしてきたのだ。

「ファビロです。朝早くから申し訳ございません。王城からの使者が参っております」

「わかった。準備をしたらすぐ行くので丁重に扱ってくれ」

「畏まりました」

二人の空間を邪魔しないようにファビロは、ドアを開けることはせずに、そのまま立ち去るのであった。

「ヘルミーナ、仕事みたいだ。残念だけど行ってくるよ」

「アナタ、気をつけてね。行ってしまうのは悲しいけど...陛下から頼りにされるアナタのことが誇らしいわ」

アレクは、ヘルミーナを抱きしめて軽い口づけをして着替え始めるのであった。





「使者殿、え?アントン様!大変お待たせしてしまい申し訳ございません」

応接室で待つ使者を出迎えに行ったのだが、まさかの宰相がそこにいたのである。

「タカハシ伯爵、ご無沙汰しております。先日の結婚式は大変よかったですよ」

アントンは、にこやかに結婚式の感想を口にするのだった。

「ありがとうございます。それより、わざわざアントン様が来られたのはどうしてですか?」

「今まで通り公式の場以外は、様付けは不要です。今回は、帝国に関わることで一部の人間にしか公表していない内容になる為、私が来ました。今すぐに王城にお越し願えませんか?」

一介の使者が知り得ていい内容ではないので、アントン自らがやってきたのだ。アレクは、事の重大さがわかり身構える。

「はい!わかりました」

「申し訳ないのですが、転移を頼めますか?」

初めからアレクの転移を期待していたアントンは、お供たちを全て城に返していたのである。

「わかりました。では参りましょう」

アレクは、アントンともに王城へと転移するのであった。





「ん?ん?ここは応接室ですかな?」

「はい!アントンさんがいるなら一気に城内に入っても捕縛される心配はないかと思い、以前陛下と話し合った場所に飛びました」

「いやはやなんとも...転移とは恐ろしいですね。普段は絶対に城門からお入り下さいね。頼みましたよ」

アントンは、やれやれと言う顔をしてアレクの顔を見るのであった。

「いやいや普段は絶対にしませんからね。今日...あ!緊急事態にはするかもです」

アレクは、ヘヘッと笑みを浮かべる。

「それは...緊急事態なら仕方ありませんね。タカハシ伯爵の緊急事態は、王国に関わる内容でしょうし、それよりここでお待ち下さい。陛下を呼んで参りますので」

そう言ってアントンは、部屋から出ていくのであった。アレクは待っている間、どうしようと思い、とりあえずコーヒーが入ったポットを取り出してカップへ注ぐのであった。





トントントン

「タカハシ伯爵、陛下をお連れ致しました」

「はい!」

アレクは、席から立ち上がりウズベル王を出迎える。

「余が、出迎えられるとは初めてであるな。笑いが込み上げてきたわ」

普通ではあり得ない構図が出来上がっており、思わず笑ってしまうウズベル王。アレクとアントンも、釣られて笑ってしまうのであった。

「アレク、余にもコーヒーをくれんか?」

「あ!はい!」

アレクは、カップをもう一つ出してコーヒーを淹れる。ウズベル王は、毒見など必要ないといった様子でアレクから淹れたコーヒーをグッと飲むのであった。アントンも止める様子は一切なく、本当にアレクのことを信用していることが伝わる。

「うまい。もう一杯頼む」

「はい」

アレクは、もう一杯コーヒーを注ぐと、ウズベル王から座るように言われる。

「早速、本題に入るが...」

ラヴァーナが結婚式の日に狙われたこと、帝国の刺客が王国内に入っていたこと、それにより男爵は殺されて化けられていたことを話す。

「え?そんなことが...ラヴァーナ様はお怒りになっていましたか?」

アレクも、貴族となりその辺りの常識は身についた為、魔ノ国と王国の和平が大丈夫だったのか気になるのであった。

「アナベルは、一切怒っておらぬ。それよりも、帝国の進攻を気にしておったな」

「それならよかったです。せっかく結んだにも関わらず帝国によってご破算になるのは怒りしかありませんからね。帝国の進攻ですか?」

もう進攻する勢いで、話が進んでいるのかと驚くアレク。

「まだ、確証がある話ではないが、いつ攻めてきてもおかしくない。それに、王国の貴族数名が帝国の内通者であったのだ。アレクのよく知っている人物も内通者となっておる」

アレクは、またまた驚くが、一体誰が内通者なんだと首を傾げるのであった。

「よく知っている人物とは誰なのですか?」

「余も驚き悲しんでいるのであるが、マルティル辺境伯も加担しておるようだ」

アレクからしたら意外な人物であり、絶対に裏切るような人物ではないと思っていたので驚きの色を隠せずにいた。

「ま、待って下さい!何かの間違いではないのですか?」

「余も間違いであって欲しかったのであるが、暗部による報告書を見る限り間違いないようなのだ」

裏付けをしていることを知り、アレクは何も言えなくなる。だが、本当に裏切っているのか?と思うのと信じたくないという気持ちにさいなまれるのであった。

「これより、本題に入るがよいか?」

「あ、はい」

アレクは、何を言われるのかドキドキしながら身構えるのだった。
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