チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

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第7章 新たな出会いと仲間

第302話 大歓迎を受けるアレク辺境伯!

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ある屋敷にある執務室へ駆け込む人物がいた。

「メルビン様!よろしいでしょうか?」

「そんな慌ててどうした?ポール、はしたないぞ」

メルビンが、執事のポールに言う。

「メルビン様、申し訳ございません。しかし、タカハシ伯爵様から手紙が届いております」

「タカハシ伯爵様からだって!」

タカハシ伯爵からと聞いて引ったくるように奪い取り手紙を開けて読む。読み進めるうちにメルビンは、真剣な顔から段々と驚き歓喜し始める。

「今すぐタカハシ伯爵様に手紙を書くから届けてくれ」

書かれていた内容は、孤児院出の冒険者と出会い、父親が病気であることを聞いたこと。そして、父親を治すことが出来る可能性があることが記されていたのだ。

「はい!畏まりました」

執事のポールが、笑顔で答える。
しかし、メルビンが何故ここまでアレクに対して好意的であり、手紙が来たことだけでも喜ぶのかというと、以前のスタンピードで領地を救ってもらったからなのだ。だが、父親が病気であること、王都までの距離が遠いことから一度もお礼に行くことが出来ずにいたのであった。





それから数日が経ち、アレクの下に手紙の返事が届き、是非お会いしたいという内容を受け取ったのだ。それを読んだアレクは、夜明けの雫に誰が治したか言わないことを記した誓約書を結ばせた。

「リッド、準備はいい?」

「はい!大丈夫です」

メルビンに会いに行く為に転移で向かおうとしているのだが、リッドがどうしても行きたいと行ったので、これも貴族になる上でいい経験になるだろうと連れて行くことにしたのだ。

「じゃあ、行くよ。転移」

王都の屋敷の庭から転移し、一瞬にして目的地に着くのだった。目的地の場所は、ハーライルという領地であり、前領主であるオドヘート・フォン・ペッカラ子爵が栄えさせた領地なのである。

「え?もう着いてる...」

リッドが、目を開けると見慣れた門があったのだ。当然、行き交う人はいきなり姿を現したアレク達に驚くのである。

「転移だから当然だよ。それより、早く領内に入ろう。オドヘートさんを救わないとね」

「は、はい!」

アレクが、先に向かおうと歩き出した後をリッドが追うのだった。
そして、門の前に着き、門番に貴族証を出して見せるアレク。門番は、その貴族証を見て大慌てするのだ。

「え、英雄タカハシ伯爵...いや辺境伯様でしたか!ペッカラ子爵様からお話は伺っております。すぐに知らせて参りますので、暫くお待ち下さい」

そう言うと、門番の一人が走り出して、屋敷へとアレクが来たことを知らせに行くのだった。暫く待っていると少し豪華な馬車がやってくるのだ。そして、アレクとリッドの前で止まり、中から30代前半くらいの優男風の男性が下りてくる。

「タカハシ辺境伯様、初めまして現領主のメルビン・フォン・ペッカラと申します。お会いできて嬉しく思います」

門番からタカハシ伯爵ではなく、辺境伯だと言うことを聞いたメルビンは伯爵とは言わず辺境伯と口にする。そして、やっと会えたことに歓喜するのだ。

「初めまして、アレク・フォン・タカハシと申します。こちらこそお会いできて嬉しく思います。にしても、わざわざ来られるとは思いもしませんでした」

領主自ら迎えに来るとは思わず驚くのだ。

「タカハシ辺境伯様、私のような者に畏まった言葉はお辞めください。それから、タカハシ辺境伯様がお越しになられるにも関わらず屋敷にいるわけにはいけませんので。さぁ、馬車にお乗りください。屋敷に向かいましょう」

「ならお言葉に甘えて普通に話すね。そうだね。乗せてもらおうかな。リッドも行くよ」

「はい!アレク様」

それから、馬車の中では他愛のない話とリッドの紹介を済ませながら屋敷へと向かうのだった。そして、屋敷に着くと使用人一同による盛大なお出迎えを受けるのである。

「旦那様、お帰りなさいませ!そして、タカハシ伯爵様、ようこそお越し下さいました」

どうやら慌てて出てきたメルビンは、使用人へは辺境伯であることを告げていなかったようである。

「タカハシ辺境伯様、申し訳ございません。辺境伯に陞爵されたことを伝えておりませんでした...」

「構わないよ。まだ正式に通達があったわけではないからね。それより、こんな歓迎されるとむず痒くなっちゃうよ」

アレクは笑いながら頬を掻くのだった。

「タカハシ辺境伯様が、お越し頂いたのです。これでも足りないくらいです。さぁ、こちらにお越し下さい」

そう言うとメルビンは、応接室に案内するのだ。その間、リッドはアレクに対する歓迎に圧倒されるのである。その様子を見ていたアレクは、これから貴族になるならいい勉強になるだろうと黙って見ているのであった。
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