チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

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第8章 復学生活の始まり

第356話 英雄様に当たって嬉しがる冒険者とウルフ狩り!

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「おいおい!なんだありゃ......」

「学生だよな?」

「おい!よく見ろ!英雄様じゃねぇか!そりゃ、あんな動き出来て当たり前だな」

アレク達を査定している冒険者達は、三体のゴブリンを倒した姿を見て驚きの表情を浮かべる。しかし、王都を救った英雄だと気付くと、冒険者達は全員納得するのだ。

「こりゃ、当たりを引いたな。ただ見守るだけで、いい金が稼げる仕事にありつけたわ」

冒険者の一人が、アレクがいるなら助けに入る心配もないし、貴族の子息や令嬢の嫌味にも付き合う心配もないので、楽だと言うのだ。

「おっ!あの二人も心配なさそうだな。いい動きするぜ」

「そうだな!これは、本格的に当たりを引いたな。それに、間近で英雄様の戦闘を見られるってのは運がいい」

「だな。だが、気を抜かずにいろよ!何があるかわからんからな」

その言葉に二人が「おう」と答える。気が抜けたままではなく、引き締め直す辺りが、上位冒険者である所以なのだろう。
その後も冒険者三人は、木の上からアレク達を見守るのである。





「二人共、止まって!」

アレクが、セトとレティーにストップをかける。すると、前からウルフが6頭出てきた。ウルフは、牙をむき出しにして唸り声を上げ、アレク達を獲物として捉えているようだ。

「じゃあ、次は魔法で倒すから二人は離れていてね」

セトもレティーも、「うん」と言って、少し後ろに下がる。その瞬間、ウルフは後退りしたのだと勘違いし、襲いかかってくる。

「相当お腹が空いてるのかな?ごめんね!食べられる訳にはいかないんだ。乱風刃マルチプルウインドカッター

風の刃を無数に出して、ウルフに向かって放つ。ウルフは、前しか見えておらず突進してくるのだが、アレクが放った風の刃によって首を刎ね飛ばされるのだ。

「こんな感じで、得意魔法を刃にして飛ばすと簡単に倒せるからね」

「・・・・アレクくん、まだ僕達、これだけの制御出来ないよ」

「そ、そう!無理無理!」

二人は、アレクの放つ魔法の安定さと的確さに驚くのだ。普通なら無数に刃を出せたとしても外れてしまうか、威力が弱くなりダメージを負わすことができないかのどちらかになってしまうのである。しかし、アレクはいとも簡単に両方を熟しているのだ。

「え?無理?いけると思うんだけどな~!じゃあ、次魔物が出てきたら、一体相手にしてみて!他は全て俺が倒すから」

アレクは、セトとレティーなら出来るはずだと考えているのだが、まだ二人からすると未知の領域なのである。

「うん!それなら出来そうだよ」

「私も大丈夫だと思う!けど......うまく当たるかな?」

もし、不規則な動きをされたとしたら、うまく魔法を当てられるのか心配になるのだ。

「失敗しても大丈夫!俺が二人を助けるし、後ろには冒険者もいるしね。だから、気にせず魔法を放てばいい」

「そうだよね~ありがとう!安心したよぉ」

レティーは、アレクがいる安心感を肌で感じて、それまでの思っていた不安が全て消えるのだ。

「レティーもセトも、この辺りの魔物になら絶対に負けないから安心して!それに、魔法が外れても剣対処したらいい。失敗したら、何度も挑戦したらいいんだからさ」

「あ!そうだよねぇ!魔法で倒すことばかり考えてたよぉ。アレクくん、最初に言ってよね。はぁ~緊張して損しちゃったよぉ」

「いやいや、それくらいわかってると思ったよ!って言ってたら血の匂いで来たみたいだよ。二人共、いつも通りやったらうまく行くから頑張って」

セトとレティーは、「うん」と言って、すぐに臨戦態勢を整える。しかも、お誂え向きとでもいうのか、ちょうど2頭のウルフが現れたのだ。

「レティー、僕は右を相手にするから、左は任せたよ」

「了解!」

セトもレティーも、気負いすることなく、ウルフと対峙出来ているようだ。

炎刃フレイムカッター

水刃ウォーターカッター

セトが、炎刃フレイムカッターを放ち、レティーは、水刃ウォーターカッターを放つ!ウルフ2頭は、何も出来ないまま、その場で首を刎ねられて息絶えるのだ。

「二人もよくやったよ。おめでとう」

アレクが、二人を褒める。しかし、セトもレティーもあまり嬉しくないといった表情を浮かべるのだ。

「血の匂いで、そっちに気を取られてたウルフを倒しても......」

「だよねぇ!完全に油断してたもん」

襲いかかって来ないウルフを倒しても、意味がないといった感じで答えるのだ。

「まぁ~でも感覚は掴めただろうし、次は余裕で倒せるでしょ?」

アレクは、苦笑いを浮かべながらも、次に繋がるからと慰める。しかし、二人は納得してない様子である。だが、これ以上何を言ってあげればいいのかわからないアレクは、「じゃあ、先に進むよ」と言って歩きだすのだ。それを聞いた二人は、「待ってよ~」と言って追いかけるのだった。
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