チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐@書籍発売中

文字の大きさ
440 / 811
第3章 アレクを狙って

【チート薬学2巻3/20発売】第595話 アントンと陛下の次世代に向けて!

しおりを挟む
「陛下!本当に本当に、ご無事で何よりです!」

アントンは、陛下が無事だと知ると、すぐに陛下の下へ行きたいと言って、魔物の街にやってきたのだ。

「アントンよ、心配をかけてすまんかったな!アントンも無事で何よりだ!それと、お礼を言わせてくれんか!本当に感謝する」

アントンがいなければ、救出自体が間に合っていなかった可能性があるので、陛下はベッドから起き上がって感謝の言葉を言う。

「頭をお上げください!陛下が、事前に計画を立てていたからこそです!それに、多くの味方がいたからこそストレンの街に辿り着けたのです!決して、私一人の力ではございません」

アントンは、今回の事件を通して、改めて仲間の存在の大きさを感じたのだ。

「うむ!確かに、そうであるな!今回協力してもらった者には褒美を出さなくてはな!それから、アントンに伝えばならんことがある!余は王をレオに引き継ぐことにした!そして、最後の仕事をやろうと思っておる」

「いつもの口調でおっしゃられていたならば、お止めしておりましたが、その目を見る限り明確な意志と理由があるのですね!わかりました!私も、最後の仕事を全身全霊でやらせて頂きます」

いつものように冗談で言っている雰囲気ではなく、王としての確固たる意志の下、決断をしたということが伝わって、アントンも陛下の意思を尊重することにした。

「うむ!勝手に決めてすまんな!だが、新しい世代に移り変わる時期が来たと思っておる!それよりも、まだアントンには宰相で居続けてほしかったのだが、後任がおるのか?」

アントンには、このまま宰相としていてもらい、レオを支えて貰おうと考えていたので、最後の仕事という言葉を聞いて、少し焦りを見せる。

「新しい世代ですか......そうですね!今回の一件でより明確に、浮き彫りになりましたからね!それから後任は、私の息子に引き継ぐ予定です!」

「ほぅ~、息子とな!?確か、外交を任せておったな?うむ!他国との繋がりにおいてはいけそうではあるが、すぐに宰相とは荷が重いのではないか?」

アントンが、身内贔屓をしているとは思いたくはないが、外交の仕事と宰相の仕事は、全然違うことなので、いきなりできるのかと疑問に思うのだ。

「陛下の疑念はごもっともですが、私が1年で育て上げて見せます!絶対に、レオ第三王子様の右腕になれると信じております!もし、1年で見合わない人物だと判断されました場合は、お切りください」

アントンは、息子に絶対的な信頼を置いていることが窺える発言をする。
そして、一番はレオ王子に陛下と同じような苦労を味あわせたくないということで、信頼の置ける人物を右腕にしたいと思ったからである。

「アントンが、そこまで言うのならば、余は何も言わん!余も、レオを1年で育てるとしよう!アントンよ、1年で王国を正常な国にする!助けてくれるな?」

「ハッ!畏まりました!必ずや、王国をあるべき姿にするため、尽力致しましょう!」

陛下の期待に応えるべく、いつも以上に気合いの入った声で答える。

「アントンよ、早速病み上がりで申し訳ないのだが、暗部を総動員させて、王国の貴族を調べ上げるのだ!信頼の置ける人物を知りたい!」

「ハッ!早速、王城に戻り仕事に取り掛からせて頂きます!」

まずは、貴族の大掃除から始めることにした陛下は、特定の人物だけではなく、王国の貴族全員を調べて炙り出そうと決めた。

陛下とアントンが、今後のことを話していると、トントントンとノックされたあとに、パスクが入ってくる。

「お話し中、申し訳ございません!早急に、こちらを確認してもらいたく参りました」

パスクは、数枚の紙をアントンに手渡す。
アントンは、受け取った紙を陛下に渡して、陛下はすぐに目を通すのだ。
そして、暫く読み進めたあと、驚きの表情を浮かべて、アントンに見るように言って手渡す。

「なんと......まだ始めしか見ておりませんが、カルロ第二王子が計画し、追放した者だけで領地を作っていたとは......それに、これだけの貴族派の人間が関わっているとは......これは、1から貴族を選定し直す必要がありそうですね!頭が痛くなりますよ」

アントンは、尋問から聞き出した内容を見て、頭を抱えてしまう。
先程、陛下と1年でどうにかしようと言っていたが、1年でどうにかなる状態ではないのだ。

「余も頭が痛くなってきたわ!どれだけ欲にまみれた人間ばかりなのだ!もう少し休むつもりであったが、余も王城へ戻るとしよう!パスクよ、余とアントンを王城へ頼む」

英気を養うために、少しでも長い時間、魔物の街に滞在するつもりであったが、思いの外腐敗した王国に見兼ねて、すぐさま対応に向かうのだった。
しおりを挟む
感想 2,239

あなたにおすすめの小説

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。