チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

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第3章 アレクを狙って

第605話 中編)貴族派一斉捕縛と憂う陛下!

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「アントンよ、説明を頼むぞ!」

「畏まりました!皆様、今から今回の事件に関わった者の名前を上げていきますので、最後までお静かに、お聞き頂ければと思います」

アントンは、名前が書かれた紙を取り出して、一歩前へと出る。
参列している貴族達は、ざわつき始めるが、アントンの遠回しの黙って聞いていろという言葉で静かになる。

「アヴェーヌ子爵、アルデンヌ男爵、ヴァロワ子爵、オルレアン伯爵、オーヴェルニュ伯爵、バルセロナ男爵‎ 、ボーヴォー男爵、メディチ子爵、パッツィ男爵、サヴォイア男爵、ヴィスコンティ子爵、スフォルツァ侯爵
ボルジア男爵......」

アントンは、20名以上の貴族の名前を読み上げる。呼ばれる貴族の名前が増えるにつれて、貴族達は自然とざわつき始めるのだ。

「最後に、ヴァンドーム侯爵も関わっております!これだけの人間が、王都襲撃に関わっておりました!本当に嘆かわしい事実でございます!この者達を捕らえて下さい」

アントンが言い終えると、顔を布で隠し黒い服を着た暗部が複数現れて、先程名前を呼ばれた貴族達が次々に取り押さえられていく。
取り押さえられた貴族は、色々文句を言ったり、騒いだりしているが、暗部が睡眠の薬を使って貴族達を眠らせるのだ。

「ヴァンドーム侯爵よ、余は悲しい!先の発言からお主は国のことを一番に考えた言動をしてくれておると思っておったが、自身の欲のためであったとはな」

陛下は、わざとらしく嘆き悲しむ顔をしてヴァンドーム侯爵の顔を見ながら話すのだ。

「ま、待ってください!これは、なにかの間違いです!誰かの陰謀でございます!どうか弁解する機会を下さい」

ヴァンドーム侯爵は、後ろ手にされてその場で押えつけられながらも、陛下に向かって自分は無実だと訴えかける。

「うむ!アントンよ、ヴァンドーム侯爵は陰謀だと言っているが、どうなのだ?」

陛下は、わかっていながらアントンに詳細を説明するよう話を振る。

「ヴァンドーム侯爵は、エリザベス元王妃とともに共謀を企み、今回の件に加担しております!更に、エリザベス元王妃とは男女の関係もあり、不貞な密会を何度も繰り返しておりました!他にも......」

「アントンよ、もう良いぞ!このような痴れ者の顔など二度と見たくない!早く連れて行くのだ!」

アントンが、まだまだあるであろう犯罪に関与した内容を伝えようとするが、陛下が話を遮り止める。
そして、ヴァンドーム侯爵は暗部の者に引きずられて連れて行かれるのだ。

「くっ、クソ~!き、貴様~、絶対に許さんからな!この愚王がぁぁぁぁ」

ヴァンドーム侯爵は、引きずられながらも最後に陛下へ向かって暴言を吐き捨て退場していくのだ。

「うむ!最後の最後まで悲しき人間であったな......」

陛下は、無表情のままヴァンドーム侯爵が出て行った扉を見ながら、ボソッと口にする。

「皆の者、騒がせてすまなかったな!それにしても、貴族派で残った者は3人であるか!本当に悲しい事実だ......」

今回の事件に関わっていた者は、貴族派の者ばかりであり、20名以上いた貴族派は、今や3人しか残っていないのだ。

「へ、陛下!発言の許可を頂けないでしょうか?」

貴族派で残った3人のうちの1人が陛下に対して発言の許可を求める。

「うむ!良いぞ!どうしたのだ?」

「ハッ!ありがとうございます!私達3人にも罰をお与え下さい!一切この事件に関与はしておりませんが、事実を知りながら黙っておりました!申し訳ございません」

貴族派の3人は、話を持ちかけられていたが、最後まで断り続けていた。しかし、貴族派ということもあり、貴族派の一員である以上黙っておくしかできなかったのだ。

「ほぅ~、自ら告白とは感心であるな!その件については、魔法による誓約を結ばされておる事実は確認しておる!十分に情状酌量の余地があると思っておるぞ!だが、話は聞かせてもらうのでな!そのつもりでおれ」

暗部が、すでに誓約の書類を押収していた。
まさか、貴族派の貴族が自ら告白してくるとは思っておらず、陛下は感心する。

「ハッ!陛下、ありがとうございます!他にも知っていることがございますので、洗いざらい全てお話させて頂きます」

「うむ!よろしく頼むぞ!では、一旦休憩を挟もう!正直、疲れた」

陛下は、色々な事実に直面したこともあるが、国を導くはずの貴族達の数多くの裏切りに憤りを感じるとともに悲しさも感じ、疲弊していたのだった。
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