チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

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第3章 アレクを狙って

第661話 パスクの黒い一面と全面的に支持するアレク

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アレクは、襲いかかってきた全てのエルフに薬を飲ませて、毒魔虫から解放した。しかし、毒魔虫に支配されていたせいで、目覚めるまでは行かず、エルフの国の結界内へと寝かせたままアレク達は先を急ぐのだ。

「あの者達を、そのまま置いていって平気でしょうか?」

パスクは、治したからといって目覚めていない者を放置することに心配していた。

「結界内だし、体力が回復すれば元の生活に戻れるよ。毒魔虫の脳細胞破壊が緩やかなのか、エルフが強靭なのか、脳や身体には異常は見られなかったからね」

「アレク、さっきはわがままを言ってごめんなさい。あの人達を助けてくれてありがとう。それから、他のエルフもお願いします」

ジアは、ずっと謝る機会を窺っていたが、なかなかその機会はなく、今しかないと感じてアレクに頭を下げた。

「まさか、ジアからそんな言葉が出ると思わなかったよ。それに、さっきとは違って本心だと感じるし、素直に受け取るね。約束したからには、必ず助けるよ」

先程の上辺だけの取り繕った言葉ではなく、本心で語っていることを何となくだが感じたアレクは、ジアからの言葉を嬉しく思うのだ。

「少しずつ信用してもらえるように頑張る」

ジアは、スキルのことや半神であるアレクのことをもっと知りたいと思ったが、今は信用を回復するのが先決だと思って最低限の言葉に留めた。

「ジアの言葉を聞いて気が変わったよ。みんな作戦変更!魔毒虫から解放したら、そのまま帰る予定だったけど、全員に回復薬を飲ませて起こそう」

エルフを解放したあとは、速やかに魔物の街へ帰る予定でいたのだが、ジアの感情や考え方の変化を見て、エルフ達と友好を結べる可能性があるのではと感じたのである。

「そういうことですか。ならば、交渉も持ちかけましょう。うまくいかなくても元の鞘に収まるだけですので、試す価値はあります」

パスクは、すぐにアレクの真意を読み取り、プラス交渉しようと進言する。

「交渉かぁ......難易度は高そうだよね。何か考えがあるの?」

「難しくはございません。常識的な対応をされたなら、こちらも真摯的に対応し、非常識な対応をされたなら、格の違いをわからせればいいのです」

パスクにしては、少し乱暴な答えではあったが、排他的かつ自分達が一番だと考えるエルフに対して鼻っ柱をへし折るのが一番有効だと考えたのだ。

「珍しいね。まさかそんなストレートな答えが返ってくると思わなかったよ。あ!みんなこれを飲んでおいて」

アレクは、一人一人にポーション瓶を渡していく。みんなは何かわからないが、害がある物ではないだろうと迷わず服用する。

「魔ノ国にも昔同じような種族がいまして思い出してしまっただけです。このポーションは、魔毒虫対策でしょうか?」

「うん!魔毒虫の嫌う匂いを発して寄せ付けないようにするものだよ。ちなみに、匂いは魔毒虫にしかわからないから安心して」

魔ノ国で、その種族がどうなったかはわからないが、昔と言っている時点で追放されたか、皆殺しされたかのどちらなのでアレクは、それ以上聞かないようにした。

「流石、アレクくんですね。こうもあっさり対策するとは。一人でどうにかできたのではないですか?」

オレールは、こんな大勢で来る必要はなかったのではないかと冗談ぽく語る。

「そんなことないよ。どんな敵が待ってるかわからないしね。それに、敵がいなくても、パスクの作戦には数人いた方がより有効だからね」

「フフッ、アレクくんもアレクくんですね。パスクくん以上に酷い人です。これは、エルフの方達は立ち直れなくなるかもしれませんね」

出発前に言っていた交渉できる人員を連れて行くのが目的だったが、もしかすると、ルシファーや他の強大な敵が待ち受けている可能性があるので、オレール達を連れてきたのだ。
そして、今回新たに鼻っ柱をへし折るパスクの作戦が加わったことで、人族と竜種と天使族全員でわからせれば立ち直れなくなるのではと、アレクは考えたのだった。
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