チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐@書籍発売中

文字の大きさ
577 / 811
第3章 アレクを狙って

第731話 最初の拠点に潜んでいた黒い影!

しおりを挟む
ルシファー達が、まだ攻めて来る前に遡る。
ヴァンドーム達が、王都に転移をする前に、豪牙に話しかけていた。

「少し二人だけで話せるか?」

「大丈夫ですよ。どのような話ですか?」

豪牙は、地獄の前大王ということで敬意を払った返事をする。

「一つ懸念点があるんだ。創造神のやつは、未来を見て大丈夫だと判断したみたいだが、俺は将来的に厄介なことになると思っている。それを、潰してくれないか?」

「懸念ですか?協力はしますが、具体的に内容を聞いてもいいですか?」

豪牙的にも、将来魔物の街に被害が及ぶのであれば排除しておきたいと考えるが、どのようなことなのか聞いてから判断しようとした。

「地図でいうと、この場所に地獄の力と似た力の反応がある。だが、極めて弱い。神力がない豪牙でも対処できるはずだから始末を頼んでいいか?」

最北端にあるルシファーの拠点は、隠蔽がされており、ヴァンドームの探知能力では見つけることが出来ないが、王国の元村があった場所には隠蔽がされていないのか、微かに反応があった。

「この場所ですね。森の長様から薬を頂いていますので、どんな状況になろうと任務を達成します」

豪牙は、オレールと同じで単独での任務になるが、任された以上、失態することなく完遂しようと心に誓う。





豪牙は、空を飛んでヴァンドームが記した場所に辿り着いた。
着いた場所は、昔村があったであろう廃村で、家屋もボロボロで畑があった場所も雑草が生い茂っているか、魔物に踏み荒らされていた。

「こんな場所に......ん?幻惑の類か!?」

目の前にある廃村に違和感を感じた豪牙は、魔力波を飛ばす。
攻撃には向いていないが、このような幻惑の類には魔力の波を飛ばすことで幻惑自体を吹き飛ばすことが可能性なのだ。

「今の状態なら駄目か......これならどうだ!おいおい、まさか城が出てくるなんて」

豪牙は、早速潜在能力薬を服用した。
その結果、ノックス達との修行の成果が出たのか、潜在能力値が上がって、角が倍の太さになって、顔や体には見たこともない黒い紋様が浮かび上がる鬼人の王が乗っ取った時の姿に変わった。
そして、全盛期の力を使うと、あっさりと幻惑が解けた。

「はぁ......こんなトラップを仕掛けてるとはな」

幻惑を解いて、城に近付こうと歩み出した瞬間、城から大勢の名無し達が走ってきた。しかし、食料を与えられず放置されていたのか、名無しはゾンビのような容姿になっていた。
豪牙は、襲いかかってきた名無し達を、容赦なく指弾で撃ち抜いていく。
すると、名無し達の頭は綺麗に撃ち抜かれて一人一人倒れて行く。

「悪趣味過ぎるだろ。昔なら何も思わなかったが、死んだ人間を操る......外道過ぎるぞ」

ルシファーは、この場所に侵入してくる敵を殺せと命令を残して新しい場所に移動した。
豪牙は、魔物の街で暮らすようになり、人々と接して生活をする中で、このような行為を外道だと思える感情が芽生えた。

吸収アブソーブ今俺に出来るのはこれだけだ。安らかに眠ってくれ」

鬼人の王と同じ力を手に入れた豪牙は、死体を吸収して自らの力に変えるスキルを使う。
そして、無数にいた名無し達は、豪牙の体に吸収された。

「さっさと破壊するか。大炎玉ビッグフレイムボール

気球くらいの大きさの炎の玉を出して、城に向けて撃ち込む。
撃ち込まれた城は、轟音と共に大爆発が起きて崩れ落ちて瓦礫となる。

「これで終わり.......クソ、やっぱりまだいたか」

瓦礫から二人の人影が現れたと思いきや、一瞬で豪牙に詰め寄って左右から黒い剣で攻撃をしてきた。
豪牙は、即座に反応して襲ってきた敵二人の顔を鷲掴みにして地面に叩きつけるが、一切物ともせず黒い剣で豪牙の両腕を切り落とした。

「.......」

敵の姿は、ルシファーのホムンクルスとそっくりで、前傾姿勢のまま黒い剣を構えて、無言のまま豪牙の様子をうかがう。

「ヴァンドームの言ってたのは、こいつらか。にしても、雰囲気が不気味過ぎるぞ」

豪牙は、ノックスと模擬戦をした時と同じように、すぐに両腕を再生させる。
そして、目の前にいる敵を見て思ったのだが、全く生気を感じることが出来ず、なんだか異様な雰囲気を醸し出している。

泥沼クアグマイア

豪牙は、二人の敵が立っている地面を土魔法でドロドロの底なし沼に変えて動けないようにする。

「.......」

「おい、嘘だろ!?」

敵二人は、目配せをしたあと、無言のまま自分の両足を切り落として沼から脱出した。しかも、切った足からは黒いもやが溢れ出して足の代わりを果たし、更には沼に足を取られる素振りすらない。
そして、そのまま豪牙に襲いかかってくる。

「なんだこいつら!痛みがないのか?」

豪牙は、二人の敵から振り下ろされる剣を躱して蹴りとパンチを繰り出して吹き飛ばす。しかし、豪牙の言葉通り痛みがないのか、すぐさま立ち上がって襲いかかってくる。

大炎玉ビッグフレイムボール

両手で二つの大炎玉ビッグフレイムボールを出して、敵に向かって放つ。

「やっぱり、そうか。だが、これは予想してなかった......」

豪牙は、さっきから一直線にフェイントもかけてこない敵に対して決まった行動パターンしか取れないのかと予測して、威力はあるが真っ直ぐにしか飛ばない大炎玉ビッグフレイムボールを撃った。
そして、見事に予想は当たって直撃をするが、炎の中から現れたのはルシファーそっくりのホムンクルスではなく、人型の黒いもやであった。
しおりを挟む
感想 2,239

あなたにおすすめの小説

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

異世界転生した元開発担当、チート農業スキルで最高級米を作って「恵方巻」を流行らせます!没落令嬢と組んでライバル商会をざまぁする

黒崎隼人
ファンタジー
コンビニ弁当の開発担当だった俺は、過労の果てに異世界へ転生した。 手に入れたのは、触れるだけで作物を育て、品種改良までできる農業チートスキル『豊穣の指先』。 でも、俺が作りたいのは普通の野菜じゃない。 前世で最後に食べ損ねた、あの「恵方巻」だ! 流れ着いた先は、パンとスープが主食の田舎町。 そこで出会ったのは、経営難で倒産寸前の商会を切り盛りする、腹ペコお嬢様のリリアナだった。 「黒くて太い棒を、無言で丸かじりするんですか……? そんな野蛮な料理、売れるわけがありません!」 最初はドン引きしていた彼女も、一口食べればその美味さに陥落寸前? 異世界の住人に「今年の吉方位を向いて無言で願い事をする」という謎の風習を定着させろ! 米作りから海苔の養殖、さらにはライバル商会とのバトルまで。 チート農家と没落令嬢がタッグを組んで挑む、おいしくておかしなグルメ・サクセスストーリー、開店!

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~

ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」 魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。 ――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。 「ここ……どこ?」 現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。 救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。 「ほら、食え」 「……いいの?」 焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。 行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。 旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。 「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」 「ウチの子は天才か!?」 ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。 これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。 ※若干の百合風味を含みます。

レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収

ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。 彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。 だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。 自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。 「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」 契約解除。返還されたレベルは9999。 一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。 対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。 静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。 「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」 これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。 (本作品はAIを活用して構成・執筆しています)

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。