チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

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第3章 アレクを狙って

第822話 師匠と弟子の初の本格的共闘作戦!?

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佐之助の両親が、霊根の守護を任されていたある日、里の長が、忍者の里に代々伝わる宝物庫にやってきた。長から禍々しい何かを感じとった佐之助の両親は、後を追ったのだが、急に後ろから気配を感じ、振り返ろうとした瞬間、意識がなくなり気が付くと家にいて守護の任を外されていた。しかも、体も動かない状態になっていたという。

「そんなことが......ん~、完全に長が怪しいけど、何故その場で殺されなかったのか。う~ん......謎だね」

王が、畏まった言葉を使わないでほしいということでアレクは、普通に話すことにした。
そして、アレクは説明を受けたが、よくわからない事が多すぎて疑問ばかりが浮かぶ。

「すぐに殺せない何かがあったんじゃないか?あとは、記憶の一部を消されたかもな。蓄積していく毒だったらしいが、毎日服用していたものとかないか?」

「ごめんなさい。色々あって伝え忘れてましたが、薬師の方から毎日この丸薬を飲ませるように言われました。でも、どんどん悪化する両親を見て、飲ませるのをやめました」

ノックスの勘は正しかったようで、何かもわからない薬を毎日飲まされていた。
だが、佐之助の機転により両親の死を回避できたのだ。

「いや、謝る必要はないな。坊主の行動一つで助けたわけだ。胸を張れよ。まぁ、なんにせよ。霊根のある場所に行かなきゃわからんだろうな」

佐之助は、ノックスの言葉に救われたのか、先程までよりも強い力でノックスにしがみついて笑みを浮かべた。

「王よ、こちらが宝物庫です。今から入り口を......えっ?」

「クソ、俺としたことが、完全に油断していた」

宝物庫を開けようとした二人に、何かが襲い掛かってきたが、アレクが二人を抱えて逃げた。
ノックスは、宝物庫に辿り着いたことと佐之助との癒されるやり取りに油断しており、一瞬遅れを取って腕に軽い傷を負った。

「ありゃ~、わっちの不意打ちを食らわないなんて凄い凄い。でもでも~、その男は死んじゃうか。わっちの攻撃を食らっちゃったもん。あ~、人間の命は儚......あれ?」

「俺が死ぬ?この不気味な力は、嫌ほど経験済みだ。まさか、ルシファーの仲間が生き残ってやがったとはな!だが、これで終わる!一刀両断」

アレク達の目の前に現れたのは、ピエロの格好をした人物であり、ノックスの傷からはルシファーの時と同じように黒い呪いのようなものが侵食してきた。
しかし、ノックスは神力を解放し、侵食を吹き飛ばして、油断するピエロの首を凄まじい剣速で刎ね飛ばした。
そして、神力を剣に纏わせて、必殺技である一刀両断で胴体と頭を真っ二つにする。

「ノックス様!なんですか?あの動きは!?僕全く......うわぁぁぁぁ」

「チッ、簡単過ぎると思ったんだ。アレク坊、二人で倒すぞ!それから、佐之助は親と一緒に逃げろ。足手まといだ」

佐之助は、ノックスの動きに驚きながらもワクワクが止まらないでいた。だが、そんな感想を述べる暇もなくピエロは、復活をした。
ノックスは、すぐさま離れて佐之助の両親に佐之助を渡して逃げるように言い、珍しくアレクと共闘して戦う道を選ぶ。
佐之助の両親は、佐之助を抱えて言われた通りに、戦場を離れた。佐之助は、涙を浮かべて何か言おうとしたが、口を噤む。

「師匠、神力を纏わせて切りましたよね?つまりそういうことですか?」

「あぁ、間違いないな。ルシファーの仲間の生き残りだ。マンテ爺には悪いが、ここで殺すぞ」

アレクとノックスは、剣を抜き、神力を纏わせて構えた。更に、身体強化と魔装甲と武功と向上薬を飲み、体に神力を最大で纏わせる。

「これはこれは、クックック、わっちも遊んではいられない。弦馬様ぁぁぁ、力を少し使わせて頂きます」

ピエロは、ルシファーと同じように黒いモヤを体から漂わせた。そして、最初に佐之助の両親を狙った黒い腕を伸ばして放ってくる。

「アレク坊、その気持ち悪い腕は頼んだ!」

「え?師匠?はぁ、ルシファー絡みになると人使いが荒くなるなぁ。まぁ、銃も試したかったし、いいか」

アレクは、剣をリボルバーに変化させて、黒い腕に打ち込む。すると、弾け飛び、一瞬動きを止めたが、残りの腕が襲い掛かる。

「う~ん?ルシファーの時ならこれで吹き飛んだけど、それより強いのかな。じゃあ、更に神力を凝縮させて」

アレクは、弾に神力を更に込めて数発放つと、腕は完全に消滅して霧散した。
そして、ノックスの方を見ると、凄いスピードでピエロを追い詰めて剣を振りかざした。

「うわぁぁぁぁぁ、な~んて。フフフフ、わっちは切れませ~ん。ほ~ら、神出鬼没の道化師なもんで」

ノックスが、斬った瞬間、煙が現れ姿を消した。そして、ノックスが気配を察知して目で追うと、瞬間移動したように姿を現しては消えを繰り返して移動していた。

「師匠、なんだかんだ初めてですが、本当に力を合わせませんか?あのルシファーより強敵ですよ」

「ふぅ~、そうだな。アレク坊の言う通りだ。まさか、弟子と本格的に共闘する日がくるとはな」

アレクとノックスは、今まで同じ戦場で戦うことはあったが、共闘はまだしたことがなく、5年目にしてやっと師弟関係が試される戦いがやってきたのだった。
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