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第3章 アレクを狙って
第860話 身内だけのプレオープン!
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新装祝いをしてから1週間が経ち、アレクとマンテ爺とヘルミーナは、厨房に立って最後の仕上げをしていた。
何故、厨房に立っているかというと、身内だけのプレオープン日だからだ。
「えっと、餃子だけど、これくらいあれば足りるわよね?」
「うん。お父さんとお母さんとノアとカレンとナハス。それと、遅れてディドとノイジさん達が来るくらいだから絶対足りるし、もしかしたら余るかも」
ラーメンだけでは味気ないと考えたアレクは、餃子を追加することにした。
ヘルミーナは、200個餃子を作った時点で疲れてしまう。
「ワシと大樹も準備完了じゃぞ。餃子を焼くのはアレクに任せてええのかのぅ?」
「うん。餃子は任せて。ラーメンは、マンテ爺が主体でお願いね。ヘルミーナと大樹は、タッチパネルの説明とかラーメンのトッピングとかのサポートをお願い」
全員下準備が整ったようで、アレクが最後の確認と一人一人の作業割りをした。そして、黒い前掛けを締め直して気合いを入れ直す。
「お邪魔してもよいかのぅ?」
準備が整うと同時に、ヨゼフ一行が暖簾をくぐってやってきた。
「うわぁ。来てくれてありがとう。ちょうどいいタイミングだよ。テーブル席とカウンター席があるけど、どっちにする?」
「どっちがいいかのぅ。うむ。アレク達が作っておる様子を見たいわい。ワシは、カウンターが良いが、どうじゃ?」
「僕も、大樹くんが働いてるの見たい」
「カレンも、大樹くんいっぱい見たいの」
ノアとカレンは、元気良く答えると、ヨゼフが抱っこをしてカウンター席に、ノアとカレンを座らせた。ナハス、ノア、カレン、ヨゼフ、カリーネの順で並んで座る。
「珍しい物ばかりじゃのぅ。ほぅ、自分好みに調味料を追加出来るんじゃな。これは斬新じゃわい」
この世界では、出来上がった物を提供するのが一般的なので、多彩な調味料がいっぱいあることに目が行ったようだ。
「そうだね。人それぞれ味の好みがあるし、その日によっても変わるだろうから用意してみたよ。あとで、色々教えるね。その前に、大樹とヘルミーナからセルフの説明をするから聞いてね」
ヨゼフ達は、セルフという聞き慣れない言葉を聞いて、全員が首を傾げてしまう。しかし、そうなることは予想していたので、アレクはお構いなく話を進めていく。
「お父様、お母様、ご説明しますね。こちらにあるタッチパネルを押してください。すると、選択の画面が出てくるので、食べたい物を選んでください。あとは、書いてある金額をここに投入したら注文完了です」
ヘルミーナが、丁寧に教えていると、あまりのハイテクさにヨゼフとヘルミーナは、「おー」やら「ほー」など感嘆の声をあげる。
「店員さんがいなくても注文できるの凄いわね。私、選ぶの悩んじゃうから急かされずに済むし、このセルフっていうのいいわ。それに、食べてすぐに帰れるのがいいわね」
「確かにそうじゃな。煩わされることがないのぅ。それに、無銭飲食がなくなるのもいいわい。じゃが、これを普及するには、莫大な費用とスラムに人が溢れかえってしまうのぅ」
カリーネは、セルフの良さを理解をして、セルフによるお客のメリットをすぐに思いついた。そして、ヨゼフは領主目線で、導入した場合、お店の経営者と街に与える影響を考え述べた。
「流石、お父様とお母様です。私なんて、深く考えずに、いいことばかり見てしまっていました。って、そうじゃなかったわ。お父様、お母様、早くお選びになって下さいね。新しいメニューもありますし、絶品ですよ」
ヘルミーナは思わず、二人に感心してしまったが、プレオープンということを思い出して接客モードに戻らなくてはと気を引き締める。
「これは、僕が作った味玉でしゅ。絶対頼んでほしいでしゅ。ナハスは、お肉好きでしゅから、チャーシューいっぱいのチャーシュー麺がおすすめでしゅよ」
子供用ラーメンを選び終えたノアとカレンに、自分が作った味玉を自信満々にアピールしてトッピングさせる。
「フフッ、大樹様がおすすめしてくれたものなら間違いないですね。では、チャーシュー麺と大樹様特製の味玉を付けます」
「これ大樹くんが作ったの?凄~い!カレンも味玉頼むの」
「じゃあ、僕も食べる。大樹くんの特製だもん」
ノアとカレンと大樹は、お客さんと店員というよりは、友達同士の会話になっていた。そしてナハスは、その様子を見て微笑み子供達と一緒に注文をするのだった。
何故、厨房に立っているかというと、身内だけのプレオープン日だからだ。
「えっと、餃子だけど、これくらいあれば足りるわよね?」
「うん。お父さんとお母さんとノアとカレンとナハス。それと、遅れてディドとノイジさん達が来るくらいだから絶対足りるし、もしかしたら余るかも」
ラーメンだけでは味気ないと考えたアレクは、餃子を追加することにした。
ヘルミーナは、200個餃子を作った時点で疲れてしまう。
「ワシと大樹も準備完了じゃぞ。餃子を焼くのはアレクに任せてええのかのぅ?」
「うん。餃子は任せて。ラーメンは、マンテ爺が主体でお願いね。ヘルミーナと大樹は、タッチパネルの説明とかラーメンのトッピングとかのサポートをお願い」
全員下準備が整ったようで、アレクが最後の確認と一人一人の作業割りをした。そして、黒い前掛けを締め直して気合いを入れ直す。
「お邪魔してもよいかのぅ?」
準備が整うと同時に、ヨゼフ一行が暖簾をくぐってやってきた。
「うわぁ。来てくれてありがとう。ちょうどいいタイミングだよ。テーブル席とカウンター席があるけど、どっちにする?」
「どっちがいいかのぅ。うむ。アレク達が作っておる様子を見たいわい。ワシは、カウンターが良いが、どうじゃ?」
「僕も、大樹くんが働いてるの見たい」
「カレンも、大樹くんいっぱい見たいの」
ノアとカレンは、元気良く答えると、ヨゼフが抱っこをしてカウンター席に、ノアとカレンを座らせた。ナハス、ノア、カレン、ヨゼフ、カリーネの順で並んで座る。
「珍しい物ばかりじゃのぅ。ほぅ、自分好みに調味料を追加出来るんじゃな。これは斬新じゃわい」
この世界では、出来上がった物を提供するのが一般的なので、多彩な調味料がいっぱいあることに目が行ったようだ。
「そうだね。人それぞれ味の好みがあるし、その日によっても変わるだろうから用意してみたよ。あとで、色々教えるね。その前に、大樹とヘルミーナからセルフの説明をするから聞いてね」
ヨゼフ達は、セルフという聞き慣れない言葉を聞いて、全員が首を傾げてしまう。しかし、そうなることは予想していたので、アレクはお構いなく話を進めていく。
「お父様、お母様、ご説明しますね。こちらにあるタッチパネルを押してください。すると、選択の画面が出てくるので、食べたい物を選んでください。あとは、書いてある金額をここに投入したら注文完了です」
ヘルミーナが、丁寧に教えていると、あまりのハイテクさにヨゼフとヘルミーナは、「おー」やら「ほー」など感嘆の声をあげる。
「店員さんがいなくても注文できるの凄いわね。私、選ぶの悩んじゃうから急かされずに済むし、このセルフっていうのいいわ。それに、食べてすぐに帰れるのがいいわね」
「確かにそうじゃな。煩わされることがないのぅ。それに、無銭飲食がなくなるのもいいわい。じゃが、これを普及するには、莫大な費用とスラムに人が溢れかえってしまうのぅ」
カリーネは、セルフの良さを理解をして、セルフによるお客のメリットをすぐに思いついた。そして、ヨゼフは領主目線で、導入した場合、お店の経営者と街に与える影響を考え述べた。
「流石、お父様とお母様です。私なんて、深く考えずに、いいことばかり見てしまっていました。って、そうじゃなかったわ。お父様、お母様、早くお選びになって下さいね。新しいメニューもありますし、絶品ですよ」
ヘルミーナは思わず、二人に感心してしまったが、プレオープンということを思い出して接客モードに戻らなくてはと気を引き締める。
「これは、僕が作った味玉でしゅ。絶対頼んでほしいでしゅ。ナハスは、お肉好きでしゅから、チャーシューいっぱいのチャーシュー麺がおすすめでしゅよ」
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「フフッ、大樹様がおすすめしてくれたものなら間違いないですね。では、チャーシュー麺と大樹様特製の味玉を付けます」
「これ大樹くんが作ったの?凄~い!カレンも味玉頼むの」
「じゃあ、僕も食べる。大樹くんの特製だもん」
ノアとカレンと大樹は、お客さんと店員というよりは、友達同士の会話になっていた。そしてナハスは、その様子を見て微笑み子供達と一緒に注文をするのだった。
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