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第3章 アレクを狙って
第898話 心理作戦?コルン第三王子は、悪なのか?違うのか?
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デッドが去ったあとは、スムーズに事が進み、船員と船長もアレクの薬によって完全復活をした。
そして、船長の号令と共に、また船が動き出す。
「此度は、感謝しかない。リグリス連邦を代表して礼を言わせてくれ。レオ、俺は王国を甘く見ていた。まさか、このようなポーションまで作られているとはな。だが、造船技術が決して発展しているとは言い難い王国で何故、航海病の治療薬があるのだ?」
コルンは、レオに向かって国を代表し頭を下げた。しかし、航海のない王国が壊血病の薬を開発しているのか不思議に思う。
そして、まさかの問いにレオは、すぐに言葉を発することが出来ない。
「レオ王太子様、事前に新しい薬の件をお伝えせず申し訳ございませんでした。私の知り合いに船旅をすることを伝えたところポーションを作製してくれたのです。コルン第三王子様にも、説明が行き届いておらず失礼致しました」
オレールは、深掘りされた時に、アレク達と事前に決めていた言い訳を話した。
「そうだったのか!その知り合いに感謝しなくてはな。是非、その知り合い共、お近付きになりたいものだ。王国は、知れば知るほど魅力ある国だな」
「僕も驚いたよ。起きてきたら、こんなことになっているんだから。コルン、申し訳ないけど、紹介は出来ないんだ。陛下ですら会ったことがない人物なんだよ。オレールを仲介しない限り取り引きには応じないって言われたみたい」
オレールが、コルンに欲深くなるなと釘を刺したのだが、お構い無しにグイグイと迫ってきた。しかし、レオがうまく躱すように、今思いついた言い訳で納得してもらおうとする。
「ほぉ~、陛下ですら関わることを許されない人物をオレール嬢は親しくなったと......知れば知るほど、オレール嬢とは魅力的で不思議な人物だ。レオからも、俺の伴侶になってもらえるよう説得してくれないか?」
コルンは、レオの発言を半信半疑で聞いていた。だが、その部分に触れることはせず、わざとらしくオレール嬢の話題を出す。
「僕も陛下も、自由恋愛主義だから、応援は出来ても説得は出来ないかな。それに、オレール嬢は恋愛に興味がなさそうだから大変だと思うよ」
当たり障りのないことを言う。正直、レオも恋愛に興味がなく、更に他人の恋愛など、より興味がないので面倒だなと内心思ってしま
う。
「自由恋愛か......それは、いいことを聞いた。それに、会って間もない。これから、俺のことを知っていって貰えればよいだろう。それから、あと半日くらいでリグリス連邦に到着だ。それまで、ゆっくりしていてくれ。俺は、デッドと話してくる」
コルンは、底しれぬポジティブさで、全くオレールを諦める気がないようだ。
そして、不貞腐れて甲板で風に当たっているデッドの下に向かった。
「ふぅ~、なんですか?あれは?昨日よりも、恋するコルンになっているじゃないですか!」
コルンに声が届かない距離まで離れたのを確認すると、大きなため息を吐いて、コルンが悪化した原因が何なのかと尋ねてきた。
「俺にもわからないんだよね。オレールが、特別好かれるような言動......いや、盲目じゃなかったら、多分怒る部分もあったかも。でも、それすらも全て美化しちゃってるんだよ。ね、オレール」
「はい!いつもよりも、厳しめに接したつもりでしたが、何故か逆効果で......私にも、良くわかりません」
アレクとオレールは、全て良いように捉えてしまうコルンの思考を全く読むことが出来ずにいた。
「このまま結婚の流れになりそうな勢いを感じてしまいました。ですが、先程会話をした感じ、理性を失っている様子もなく、しっかり探りを入れている辺りは、恋に落ちても王子なのだと感じましたよ」
レオは、さっきのコルンの会話からしっかり探りを入れられていることを理解していた。
「そうですね。私は、あの恋に落ちた感じも嘘ではないかと思っています。時折見せる鋭い刃が違和感でしかないのです」
オレールは、探りを入れやすいようにわざと、あのようなキャラを演じているのではないかと疑っていた。
◆
コルンは、海を眺めるデッドの下を訪れて後ろから声をかける。
「デッド、嫌な役回りを頼んですまなかった。王国は、宝の山だ!俺達は、少しでも多く引き出さなくてはならない。一見悪手に見える行動も時には必要なのだ」
「いえ、怒り慣れていないので、あれでよかったのかと冷や冷やしました。ですが、何故わざわざ警戒されるような行動を取る必要性があったのですか?」
デッドは、コルンの指示で、わざと嫌な役回りを演じていた。しかし、いまだに何のために必要であったのか理解出来ていない。
「十分であったぞ。あとは、不服だと思うが、しっかり謝罪を頼む。そうだな。善と悪とは難しいものなんだ。善人を装い過ぎても、人間は疑うものだと俺は思っている。だが、俺もわかったように話しているが、王国の人間は一筋縄ではいかないな」
コルンの言葉を聞いたデッドは、頑張って理解しようとするもよく分からずにいた。そして、当の本人であるコルンも、王国の人間の心を開かせ操ることを難しく感じているのだった。
そして、船長の号令と共に、また船が動き出す。
「此度は、感謝しかない。リグリス連邦を代表して礼を言わせてくれ。レオ、俺は王国を甘く見ていた。まさか、このようなポーションまで作られているとはな。だが、造船技術が決して発展しているとは言い難い王国で何故、航海病の治療薬があるのだ?」
コルンは、レオに向かって国を代表し頭を下げた。しかし、航海のない王国が壊血病の薬を開発しているのか不思議に思う。
そして、まさかの問いにレオは、すぐに言葉を発することが出来ない。
「レオ王太子様、事前に新しい薬の件をお伝えせず申し訳ございませんでした。私の知り合いに船旅をすることを伝えたところポーションを作製してくれたのです。コルン第三王子様にも、説明が行き届いておらず失礼致しました」
オレールは、深掘りされた時に、アレク達と事前に決めていた言い訳を話した。
「そうだったのか!その知り合いに感謝しなくてはな。是非、その知り合い共、お近付きになりたいものだ。王国は、知れば知るほど魅力ある国だな」
「僕も驚いたよ。起きてきたら、こんなことになっているんだから。コルン、申し訳ないけど、紹介は出来ないんだ。陛下ですら会ったことがない人物なんだよ。オレールを仲介しない限り取り引きには応じないって言われたみたい」
オレールが、コルンに欲深くなるなと釘を刺したのだが、お構い無しにグイグイと迫ってきた。しかし、レオがうまく躱すように、今思いついた言い訳で納得してもらおうとする。
「ほぉ~、陛下ですら関わることを許されない人物をオレール嬢は親しくなったと......知れば知るほど、オレール嬢とは魅力的で不思議な人物だ。レオからも、俺の伴侶になってもらえるよう説得してくれないか?」
コルンは、レオの発言を半信半疑で聞いていた。だが、その部分に触れることはせず、わざとらしくオレール嬢の話題を出す。
「僕も陛下も、自由恋愛主義だから、応援は出来ても説得は出来ないかな。それに、オレール嬢は恋愛に興味がなさそうだから大変だと思うよ」
当たり障りのないことを言う。正直、レオも恋愛に興味がなく、更に他人の恋愛など、より興味がないので面倒だなと内心思ってしま
う。
「自由恋愛か......それは、いいことを聞いた。それに、会って間もない。これから、俺のことを知っていって貰えればよいだろう。それから、あと半日くらいでリグリス連邦に到着だ。それまで、ゆっくりしていてくれ。俺は、デッドと話してくる」
コルンは、底しれぬポジティブさで、全くオレールを諦める気がないようだ。
そして、不貞腐れて甲板で風に当たっているデッドの下に向かった。
「ふぅ~、なんですか?あれは?昨日よりも、恋するコルンになっているじゃないですか!」
コルンに声が届かない距離まで離れたのを確認すると、大きなため息を吐いて、コルンが悪化した原因が何なのかと尋ねてきた。
「俺にもわからないんだよね。オレールが、特別好かれるような言動......いや、盲目じゃなかったら、多分怒る部分もあったかも。でも、それすらも全て美化しちゃってるんだよ。ね、オレール」
「はい!いつもよりも、厳しめに接したつもりでしたが、何故か逆効果で......私にも、良くわかりません」
アレクとオレールは、全て良いように捉えてしまうコルンの思考を全く読むことが出来ずにいた。
「このまま結婚の流れになりそうな勢いを感じてしまいました。ですが、先程会話をした感じ、理性を失っている様子もなく、しっかり探りを入れている辺りは、恋に落ちても王子なのだと感じましたよ」
レオは、さっきのコルンの会話からしっかり探りを入れられていることを理解していた。
「そうですね。私は、あの恋に落ちた感じも嘘ではないかと思っています。時折見せる鋭い刃が違和感でしかないのです」
オレールは、探りを入れやすいようにわざと、あのようなキャラを演じているのではないかと疑っていた。
◆
コルンは、海を眺めるデッドの下を訪れて後ろから声をかける。
「デッド、嫌な役回りを頼んですまなかった。王国は、宝の山だ!俺達は、少しでも多く引き出さなくてはならない。一見悪手に見える行動も時には必要なのだ」
「いえ、怒り慣れていないので、あれでよかったのかと冷や冷やしました。ですが、何故わざわざ警戒されるような行動を取る必要性があったのですか?」
デッドは、コルンの指示で、わざと嫌な役回りを演じていた。しかし、いまだに何のために必要であったのか理解出来ていない。
「十分であったぞ。あとは、不服だと思うが、しっかり謝罪を頼む。そうだな。善と悪とは難しいものなんだ。善人を装い過ぎても、人間は疑うものだと俺は思っている。だが、俺もわかったように話しているが、王国の人間は一筋縄ではいかないな」
コルンの言葉を聞いたデッドは、頑張って理解しようとするもよく分からずにいた。そして、当の本人であるコルンも、王国の人間の心を開かせ操ることを難しく感じているのだった。
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