11 / 12
復讐の代償
しおりを挟む
宿敵を、たおした、後のことは、何も覚えていない!ただ、胸にぽっかり穴が空いた感覚だ。
いや、本当に穴が空いてるのか?どっちだ?どっつでもいいか?死のうが、生きようが、どうでもいいや、死を覚悟した時点で結果は、どうでもいい訳で、ただ、虚無感が、あり過ぎて考えるのも、面倒くさい?深い深い水底に沈んで行く感覚が、俺は、感じていた。誰かが、俺を呼んでいる気がする?死んだ両親か?師匠か?あとは、イクミか?しかし、腕も足も指1本も動かない!つまり、俺は死んだのか?まぁ~相打ち覚悟だったからな。仕方が無いさ。と笑みを浮かべながら深い深い光の届かない水底に沈んでいくような感覚を心地好くさえ思えた。心残りがあるとするならイクミを1人前の修練士なしてやれなかったことだ。何が、史上最年少だ!何が最強だ!自惚れが招いた結果がこれだ俺は、ここまでか?皆無事だったかな?「帝すみません自分はここ迄です。武運長久をお祈り申し上げます。」と、意識が薄れていく中で呟いていた。水底に月明かり?なんの冗談だ?あれからどのくらい経ったのだろ?ベッドの上で横たわっていた、「ここは?」と俺は朧気に、そばに居る人に聞いた、師匠が「イクミ医者を呼んでこい」イクミは、「わかりました。」と早歩きで医者の元に行った、師匠は、「俺がわかるか?誠!」意識がハッキリとしていないが確かに、師匠の声が聞こえた。俺は、「師匠?ですよね?」師匠は、「おう、気づいたか?」俺は、「はい、まだ目がぼやけますが、何となく、輪郭と、声で判別するくらいには、何とか、分かります。」師匠は、「結論から言うぞ!」俺は、はいと答えた。師匠は、俺の頭に軽く手を乗せて「勝利だ!仇を打ったんだよ!お前は、もう少し喜ばんか?」俺は諸手で喜べなかった普通なら喜ぶところなのだろうが、その反面目標が達成してしまった分ぽっかりと穴が空いてしまった感じだった意識が無い時に感じた虚無感はこれか?と、悟った虚しいとかと言うよりは、燃え尽きた感が、強かった。まだ、入院しなければならないらしい。まだ目が霞むぼやける目眩もする?こいつは少し時間が掛かるようだ、こうしてる間も怪異と思しき犯罪は、続いているゆっくりしてていいのか?と思っていただが、まだ上手く身体が動かせない。まるで、麻痺毒に侵されているようだ、術の行使による反動なのは、分かっている。栄養を取れば回復するだろうとの事だった。支部長が、見舞いに来てくれた。仕事のことは、心配しなくて良いと伝えてくれた。ゆっくりと体の回復してくれと言って去っていった。病院の食事は相変わらず少ないし味気ないあと、輸血だ、減った血は輸血で補い食事で必要な栄養素は、食事で補う段々視界が開けてきた感じがした、次第にリハビリが出来る位まで回復してきた。その間イクミが看病をしてくれた。イクミは以外とマメなところがあるのは、新たな発見だった。イクミとは、師弟関係だが、きっといい嫁さんになるだろう?俺には関係ない話たが、きっといい旦那が見つかると思う。俺はそう思った面会時間が、来るとお辞儀をして帰るあいつの事だ、夜は怪異対応してる事だろう俺なんぞにかまってミスって怪我しないで欲しい大事な体だ、怪異対応に専念して欲しいと願う俺であった。たまに、女郎蜘蛛の霞さんや仙狐の雅さんも見舞いと称し遊びに来るし、大天狗様も、加護を与えると言っては、酒を飲みに来るついでに酔っ払って来る。霞さんが「お前程の者が呪力も心力も、神通力すらも使い果たすとはな?まる2週間、寝ていた時は驚きだったぞ更に生命力もギリギリの状態で、何をしたらああなるのやら?」俺は、「それだけ手強い相手で、あれしかてはなかった、最終奥義を使うしか、だそれだけですよ。」雅様は、「主の力は普通の修練士より、多い、総量としては、数倍いや、数十倍じゃそれが空になりさらに、生命力をかさ増しさせた。お前!命と引き換えに戦ったな?」おれは、「そうですよ?じゃなきゃ勝てない相手でしたから。」大天狗様は、「あの後わしらが駆けつけなんだらお主雑魚どもの餌になっとったところじゃて。」俺は「目的を果たしたから後は、どうでもよかったのですよ、怪異に対抗しうる戦力は俺以外にも、有りますから。」大天狗様は「それがお前の本心なんじゃろうが、それを、我らは認めぬし仏も、神も、お許しにならぬじゃろうて?」俺は「過ぎた力は人に忌み嫌われます。好かれることは無い!ならあの場で息絶えるのも、また、一興では、御座いませんか?」霞さんは、「英雄譚に出てくる英雄も、最後は非業の死を迎えておったな?」雅様は「神の怒りや嫉妬から、神々が、恐怖の念を抱き殺されるで、あったかのう?」大天狗様は「まぁ~神とやらは、そうかもしれんが、仏は善光判定で徳を与えると思うぞ。」俺は、「概念と解釈の問題ですよ?ならあのまま救われぬ選択もあった?どちらかと言えばその選択値を選びたかった。そして次の人生なんて無い方が、俺らしいと思ったんですがね?」霞や雅、大天狗が「それは許さん!お前が居なかったらまとまるもんもまとまらなかった!覚えておけお主は我らと人の縁を繋ぐ要なのじゃ!たわけが!」雅は、「お前が居たからわっちらはそんぞくできた。」雅様は「そなたが我らを敬ってくれたから社も立て替えられ、土地神稲荷としてほかの人間にも敬って貰えた」大天狗様は、「お主のおかげであの地にて天狗族は繁栄出来た」それぞれの思いを伝え感謝された。俺は「寧ろ感謝するのは、俺の方です。鍛えて頂いたご恩は忘れません。」とお辞儀をした。霞や、雅、大天狗は「良い良い、気にするでないわ、小僧が?」と言いながら帰って行った、俺は、参ったなと苦笑いをしながら頬を、ポリポリとかいた。俺は「怪異の皆さんに好かれる俺って本当に人間なのか?」と、つい疑ってしまう。まぁ~、人間辞めても別にどうでもいいのだが。生き残った以上、まだまだ続くのだろうな?大分体調が回復し、退院の日が来た。俺は「半年か~えらい仕事溜まってるんだろうな~?」とそっちの方が気になっていた。なんか色々と気力をもっていかれた気がした。俺にだって日常はあるのだ昼の日常、夜の非日常このサイクルが俺の生活なのだと、実感できるまぁ~女っ気が無いのは有難い、なぜなら、こんな家業をしていれば、いつこの世を去るかわからんのだから、嫁だの、彼女だのが居ると悲しませるだけだ。俺は、もう、あの、悲しさを、味わいたくないし、味合わせたくもない、だから、独り身で良いのだ。弟子は、そろそろ、修行期間も、終える。イクミともこれで会うことも無いのだ?出勤前に眼鏡を、買いに行くか?と、行きつけの専門店に足を向けた、俺は、「毎度!社長、あの、例の眼鏡あります?」眼鏡屋の店主は、「有るよ!」と、差し出されると受け取り金を置いて俺は「どうもいつもすみません。」店主は「いつも、ご贔屓に!」と眼鏡屋を後にして職場に向かった。6ヶ月も、入院してた身としては肩身が狭い!いっそうの事辞めてやろうか?と雑魚マインドの俺としては、今までは、復讐という目標があったからマインドが最高の状態で、維持できた。それが、無くなった今、雑魚マインド、なのだ。燃え尽き症候群って奴だ。こんな状態で、何かを人に指導し、導くのは、無理だと思う。俺は自分のために、鍛え上げ、復讐のために、鍛え上げた力、こんなものの為に、イクミに、教えられるわけが無い!だから、今度の修行で卒業を告げると俺は、きめた!
いや、本当に穴が空いてるのか?どっちだ?どっつでもいいか?死のうが、生きようが、どうでもいいや、死を覚悟した時点で結果は、どうでもいい訳で、ただ、虚無感が、あり過ぎて考えるのも、面倒くさい?深い深い水底に沈んで行く感覚が、俺は、感じていた。誰かが、俺を呼んでいる気がする?死んだ両親か?師匠か?あとは、イクミか?しかし、腕も足も指1本も動かない!つまり、俺は死んだのか?まぁ~相打ち覚悟だったからな。仕方が無いさ。と笑みを浮かべながら深い深い光の届かない水底に沈んでいくような感覚を心地好くさえ思えた。心残りがあるとするならイクミを1人前の修練士なしてやれなかったことだ。何が、史上最年少だ!何が最強だ!自惚れが招いた結果がこれだ俺は、ここまでか?皆無事だったかな?「帝すみません自分はここ迄です。武運長久をお祈り申し上げます。」と、意識が薄れていく中で呟いていた。水底に月明かり?なんの冗談だ?あれからどのくらい経ったのだろ?ベッドの上で横たわっていた、「ここは?」と俺は朧気に、そばに居る人に聞いた、師匠が「イクミ医者を呼んでこい」イクミは、「わかりました。」と早歩きで医者の元に行った、師匠は、「俺がわかるか?誠!」意識がハッキリとしていないが確かに、師匠の声が聞こえた。俺は、「師匠?ですよね?」師匠は、「おう、気づいたか?」俺は、「はい、まだ目がぼやけますが、何となく、輪郭と、声で判別するくらいには、何とか、分かります。」師匠は、「結論から言うぞ!」俺は、はいと答えた。師匠は、俺の頭に軽く手を乗せて「勝利だ!仇を打ったんだよ!お前は、もう少し喜ばんか?」俺は諸手で喜べなかった普通なら喜ぶところなのだろうが、その反面目標が達成してしまった分ぽっかりと穴が空いてしまった感じだった意識が無い時に感じた虚無感はこれか?と、悟った虚しいとかと言うよりは、燃え尽きた感が、強かった。まだ、入院しなければならないらしい。まだ目が霞むぼやける目眩もする?こいつは少し時間が掛かるようだ、こうしてる間も怪異と思しき犯罪は、続いているゆっくりしてていいのか?と思っていただが、まだ上手く身体が動かせない。まるで、麻痺毒に侵されているようだ、術の行使による反動なのは、分かっている。栄養を取れば回復するだろうとの事だった。支部長が、見舞いに来てくれた。仕事のことは、心配しなくて良いと伝えてくれた。ゆっくりと体の回復してくれと言って去っていった。病院の食事は相変わらず少ないし味気ないあと、輸血だ、減った血は輸血で補い食事で必要な栄養素は、食事で補う段々視界が開けてきた感じがした、次第にリハビリが出来る位まで回復してきた。その間イクミが看病をしてくれた。イクミは以外とマメなところがあるのは、新たな発見だった。イクミとは、師弟関係だが、きっといい嫁さんになるだろう?俺には関係ない話たが、きっといい旦那が見つかると思う。俺はそう思った面会時間が、来るとお辞儀をして帰るあいつの事だ、夜は怪異対応してる事だろう俺なんぞにかまってミスって怪我しないで欲しい大事な体だ、怪異対応に専念して欲しいと願う俺であった。たまに、女郎蜘蛛の霞さんや仙狐の雅さんも見舞いと称し遊びに来るし、大天狗様も、加護を与えると言っては、酒を飲みに来るついでに酔っ払って来る。霞さんが「お前程の者が呪力も心力も、神通力すらも使い果たすとはな?まる2週間、寝ていた時は驚きだったぞ更に生命力もギリギリの状態で、何をしたらああなるのやら?」俺は、「それだけ手強い相手で、あれしかてはなかった、最終奥義を使うしか、だそれだけですよ。」雅様は、「主の力は普通の修練士より、多い、総量としては、数倍いや、数十倍じゃそれが空になりさらに、生命力をかさ増しさせた。お前!命と引き換えに戦ったな?」おれは、「そうですよ?じゃなきゃ勝てない相手でしたから。」大天狗様は、「あの後わしらが駆けつけなんだらお主雑魚どもの餌になっとったところじゃて。」俺は「目的を果たしたから後は、どうでもよかったのですよ、怪異に対抗しうる戦力は俺以外にも、有りますから。」大天狗様は「それがお前の本心なんじゃろうが、それを、我らは認めぬし仏も、神も、お許しにならぬじゃろうて?」俺は「過ぎた力は人に忌み嫌われます。好かれることは無い!ならあの場で息絶えるのも、また、一興では、御座いませんか?」霞さんは、「英雄譚に出てくる英雄も、最後は非業の死を迎えておったな?」雅様は「神の怒りや嫉妬から、神々が、恐怖の念を抱き殺されるで、あったかのう?」大天狗様は「まぁ~神とやらは、そうかもしれんが、仏は善光判定で徳を与えると思うぞ。」俺は、「概念と解釈の問題ですよ?ならあのまま救われぬ選択もあった?どちらかと言えばその選択値を選びたかった。そして次の人生なんて無い方が、俺らしいと思ったんですがね?」霞や雅、大天狗が「それは許さん!お前が居なかったらまとまるもんもまとまらなかった!覚えておけお主は我らと人の縁を繋ぐ要なのじゃ!たわけが!」雅は、「お前が居たからわっちらはそんぞくできた。」雅様は「そなたが我らを敬ってくれたから社も立て替えられ、土地神稲荷としてほかの人間にも敬って貰えた」大天狗様は、「お主のおかげであの地にて天狗族は繁栄出来た」それぞれの思いを伝え感謝された。俺は「寧ろ感謝するのは、俺の方です。鍛えて頂いたご恩は忘れません。」とお辞儀をした。霞や、雅、大天狗は「良い良い、気にするでないわ、小僧が?」と言いながら帰って行った、俺は、参ったなと苦笑いをしながら頬を、ポリポリとかいた。俺は「怪異の皆さんに好かれる俺って本当に人間なのか?」と、つい疑ってしまう。まぁ~、人間辞めても別にどうでもいいのだが。生き残った以上、まだまだ続くのだろうな?大分体調が回復し、退院の日が来た。俺は「半年か~えらい仕事溜まってるんだろうな~?」とそっちの方が気になっていた。なんか色々と気力をもっていかれた気がした。俺にだって日常はあるのだ昼の日常、夜の非日常このサイクルが俺の生活なのだと、実感できるまぁ~女っ気が無いのは有難い、なぜなら、こんな家業をしていれば、いつこの世を去るかわからんのだから、嫁だの、彼女だのが居ると悲しませるだけだ。俺は、もう、あの、悲しさを、味わいたくないし、味合わせたくもない、だから、独り身で良いのだ。弟子は、そろそろ、修行期間も、終える。イクミともこれで会うことも無いのだ?出勤前に眼鏡を、買いに行くか?と、行きつけの専門店に足を向けた、俺は、「毎度!社長、あの、例の眼鏡あります?」眼鏡屋の店主は、「有るよ!」と、差し出されると受け取り金を置いて俺は「どうもいつもすみません。」店主は「いつも、ご贔屓に!」と眼鏡屋を後にして職場に向かった。6ヶ月も、入院してた身としては肩身が狭い!いっそうの事辞めてやろうか?と雑魚マインドの俺としては、今までは、復讐という目標があったからマインドが最高の状態で、維持できた。それが、無くなった今、雑魚マインド、なのだ。燃え尽き症候群って奴だ。こんな状態で、何かを人に指導し、導くのは、無理だと思う。俺は自分のために、鍛え上げ、復讐のために、鍛え上げた力、こんなものの為に、イクミに、教えられるわけが無い!だから、今度の修行で卒業を告げると俺は、きめた!
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる