その他大勢でもいいじゃない

音無闇夫

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第三話、涼、一旦実家へ帰省す!

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野辺山から帰る途中の下り坂のコーナーを楽しみながらインターまで初夏の風を浴びながら帰る俺の姿があった。「気持ちいい!やっぱり風を感じてるって気持ちがするな~!」と言いながらインターの入口にさしかかる。フルフェイスのヘルメットの中はやや蒸れるが、通気性の良いライダースーツを着ているせいか心地良い。所々サービスエリアに立ち寄り、この小旅行をスマホに収め帰ったら片岡さんに見せてやろうと、些細な気づいた部分まで切り取って帰る。家族には、定番の蕎麦や菓子でごまかそうと、朝方出て、実家には昼頃に到着した。俺は「ただいま!」と言った。母は「あら、涼、お帰り。道、混んでなかった?」と普通に接してくれた。俺は、「バイクだから渋滞は気にならなかったかな。あぁ~これ、お土産。」と言った。母は、「また、定番の信州蕎麦と、わさびと、諏訪湖饅頭でしょ?」と言った。やはり元長野県民、まじ怖い。心を読まれてやがる。「あら、これ、お父さんの好きなお酒!」と母は言った。俺は「親父に頼まれてたんだ。電話で。」と答えた。母は、「そうなのね? あっそうだ、ゴールデンウィークにみちるちゃんと行かなかった?」と聞いてきた。俺は「知らないよ?何でさ?」と返した。母は、「いやね? みちるちゃんがどうしても涼に会いたいというから、つい教えちゃったのよね~。」俺は、「母上ちょっとよろしいか?」と言った。母は「どうしたの、そんなにかしこまって」と答えた。俺は「あのですね。俺がじいちゃんの家を買って建て替えしたのだから、あいつとは関わりたくないんだよ!いい加減理解してほしいんだよ高校を辞めたのだって、こっちで目立ちすぎたから即退学して、来年向こうの定時制に入る予定なの。なので、簡単に人に教えないでもらえるかな?すげぇ~迷惑なんだけど!」とまくしたてた母は、「そうなのね、ごめんなさいね。しかしね?最後の方の言葉使いはないんじゃねぇかい?息子よ!流石の母ちゃんもキレるぞ、あぁ~!」俺は「静かに独りで、色んなことに挑戦したいんだよ!分かれよクソ母ちゃん様よ!」俺の母は、元レディースの総長で、あの一帯だけでなく長野県民に恐怖の伝説を残した人である。佐久間涼香(旧姓大星涼香)。この名は今も語り継がれているらしい。それが嫌で東京の大学に進学し、そこで親父と出会い、今に至る。良くも悪くも、最強にして最凶の母なのだ。殴り合いの末、両者引き分けになったのは親父が帰ってきたからである。親父は「ただいま。って、何やってるの二人とも?」と言った。母は「あら、お帰りなさい、あなた。」俺は、「猫かぶりが」と呟くと頭に鋼鉄の拳が降ってくる。俺は「がっ!」と唸りながら床にめり込むかと思った。母は、「何でもないのよ。ちょっと母親として躾をね?おほほほほ」結婚して、今まで喧嘩していないのは、親父の危機察知能力が高いからだろう。言葉を変えれば、お袋の尻に敷かれているのだろう。本性は、昔と変わっていないが、そうなるのは、いつも筋が通っていない時だけだ。俺は「お母様、申し訳ございませんでした」と言った。母は「わかれば、よろしい!」とドヤ顔した。俺の腹の中では、このアマ、いつか見てろよという気持ちが湧き上がる。俺は、「とりあえず残りの荷物を向こうに送る準備があるから、部屋にいる」と言って部屋に入って行く。親父は、色々と手を貸してくれた。向こうでの暮らしに必要な手続きから大型の望遠鏡まで、天体観測は親父の趣味で、毎年のように野辺山天文台に連れて行ってくれた。だから、第二の実家みたいなものだった。今じゃ向こうが俺のいる場所で、こっちは故郷となるのだろう。飯時に、記念の家族の写真を取る。俺は「荷物はこれで良し。親父!台車なかったっけ?」と言うと、部屋の扉が開いた。車で運んでやると親父が言ってくれたが、片岡さんのこともあるので、丁重に断った。佐久間陽介(親父)は脳神経外科医であり脳神経内科医で、たまにお袋もナースとして手伝っている個人心療内科クリニックの医院長でもある。本来ならお願いのついでに、片岡さんを、見てもらいたいのだが、松本総合病院で見てもらってる手前、無理だと思った。親父は、車に荷物を積み込み、近くのコンビニまで走らせてくれた。コンビニで荷物の配送を頼むと家路についた。特に親父とは話すことはないのだが、何かを察していたようだ。「お前、何かあったか?」俺は「なにもないよ。」と答えた。親父は「そうか?ならいいんだ。何かあれば、いつでも、連絡しろ。親子なんだ遠慮はいらんからな。」俺は「わかった。その時がきたら連絡する」と答えた。親父は、「朝方には出るんだろ?美鈴と話したのか?」と聞いた。佐久間美鈴、俺の2つ下の妹だ。思春期真っ盛りのあいつにとって俺は邪魔でしかないだろう。だから、俺は「あいつだって、俺の事は、邪魔者で、しかないだろうから話すつもりもないし。話す種もないからね。」親父は「そうか?美鈴は、いつも、寂しそうに、お前の部屋の前に立ってるぞ。」と言った。俺は「そうなんだ?なら専門家の親父のほうが、いいんじゃない?」と返した。親父は「いくら専門分野だからと言って、親に、言えないことも、あるだろう。」俺は「学校でいじめられてるのか?」と尋ねた。親父は「わからん。」と答えた。俺は「なら、俺に話せと言っても、話さないだろうさ?」と言った。家に着くと、美鈴が、俺の部屋の前に、立っていた。悲しそうな顔だった。俺は「そこの、なんか、辛気臭い顔したお嬢さん、俺の部屋に何か用かな?」と笑いながら声をかけた。美鈴は、「お兄ちゃんの帰りを待ってるの。」と言った。俺は「そこは、俺の部屋だったよな、正解かな?こっちを見なきゃ、誰だか分からないだろ?美鈴さん。」と言うと、だんだん顔がくしゃくしゃになり泣き出し、「お兄ちゃん、おかえりなさい。」と言った。俺は、「おう!ただいまだ。とは言え明日か明後日には信州に帰るけどな。」と告げた。美鈴は「やだよ、ここに、居てよ。私いい子にするから。」と言った。俺は「どこの小学生だ。」と言った。美鈴は、「中学2年だもん」と言った。俺は「知ってる、しっかり者で、優等生で頑張り屋な美鈴さんだったな」と言った。美鈴は、「居なくなって、わかったことがあるの。でも家だから言えない」と言った。俺は茶化すように、「家だけに、てか。」と言った。美鈴は「真剣な話があるの。でも家では、話せないから表に行かない?」と言った。俺は、「ちょっと待ってな?」と言い、両親に、美鈴の相談に乗るから外出していいかと尋ねた。親父は「真剣な話みたいだな?」お袋は「とことん話し合ってきなさい。涼が引っ越してから、美鈴は、なにか、思い詰めている、感じだったからね~」俺は「そこで親父、確か125ccのスクーターなかったっけ?」親父は「もう、売った。家族が増えたしバイクじゃな?」「あたしが乗り回しても良かったんだけどね?お父さんに泣きつかれて断念しました。」俺は「あんたが乗ろうとすると、昔の血が騒ぎ出すでしょうよ!ご近所迷惑になるから正解だよ。」と呆れ顔で言った。俺は予備のヘルメットをとり「ちょっくら悩める青少年お悩みツーリング行ってきますかね?」と言って美鈴に「お待たせ、兄ちゃんのバイクの後ろに乗せてやるよ、今まで誰も乗せたことがない、美鈴が初めてのお客さんだぞ」美鈴は「子供扱いしないで、でも、私が初めての後ろの席に座れるんだね?」俺は「あぁ、そうだよ、元々誰も乗せる気はなかったんだが、大事な妹が悩んでるんだ、そんな事言ってられないだろ。」軽い、細身の体をひょいと持ち上げてから気づいた。俺は「夜はまだ、寒いから、厚着してきな。」うんと頷いてバイクから下ろしダウンのジャケットと厚手のズボンを履いて戻ってきた。親父は、「安全運転でな。」俺は「わかってますって、可愛い妹に、傷が、ついたら、それこそ、どっかの、誰かさんに、タコ殴りに、されて、東京湾のワカメにされちまう。それだけは、勘弁だからね。」親父は、「とりあえず、行ってこい。」俺は、「了解。」と言ってバイクを走らせ出す。美鈴は、「お兄ちゃん、あのな?」風切り音が、凄くて聞き取れない。俺は「何?悪い風で聞こえないから、目的地に着いたらゆっくり聞いてやる。それまで我慢な。」「了解」と美鈴は言って、俺の腰のところにしがみつく。一難去ってまた一難とはこの事だな、と思いながら16号線を町田横浜方面に向けてひた走る。まさか、初めての、タンデム相手が、我が、妹とは。シスコン、ここに極まれり、という感じだな。まぁ~知らんけど?そして横浜の街が見えてきた。みなとみらいに着いたのが22:00だった。俺は「さて、妹よ、このダメ兄貴で良ければ、青春の悩み、ぶつけてみな。」と、ホットのロイヤルミルクティーを手渡した。美鈴は、顔を赤らめて俯いて話し始めた。「何で兄妹で結婚出来ないのかな?」突然の言葉に驚いた。俺は、「マジでそれ聞くか?」暫く沈黙が続く。俺は「確かにそれは家じゃ話せないわな。でもな、俺は思うんだけど、はっきり言っていいか?」美鈴はコクリと頷いた。俺は続けた。「法律だからというのもあるが、問題は、遺伝子異常や知的障害等の理由もある。医学的にも、それは実証されている事だ。」さらに続けた。「お前はさ、俺の妹のままじゃ嫌か?」美鈴は、「小さい頃から好きだった。どんな時も私を守ってくれた。中学生の時も、新入生の時にクラスに馴染めずにいた私が罰ゲームの景品みたいに扱われた時も、クラスに乗り込んできて俺の妹を罰ゲームの景品にしたやつはいるか?って本当に俺の妹が欲しかったら俺とタイマン張れ!なんなら、この、クラスの、奴ら全員出来てもいいぞ悪いが男も女も関係ない、全員半殺しで済ませてやる。その気もないのに、妹を拐かすな。わかったか一年坊主共、今後くだらないお遊びに妹を巻き込むな。もし破ったらお前ら、教師も含め、社会的にも物理的にも塵も残さず抹消する!いいな。」俺は「その後、お前の担任に『よ~く見張っとけ、俺は家族に手を出す奴らは許さねぇ、それが例え教師であってもな、覚えておけよ。俺が出なくても、うちのお袋が出たら、この学校自体が物理的に潰れるからな、流石の俺も、お袋を止められるかわからんからな。て言っちまったんだよな~」俺とお袋は、極道みたいな目で見られたし、「美鈴、本当に悪かった、お前、この後孤立させちまったんだよな?」美鈴は
首を横に振り「ヒーローだったよ。私にとって、でもね?私、気づいたのお兄ちゃんが好きなんだ男性として。変なのはわかってる、だけどこの気持ちは忘れようとしても忘れられないの。葛藤して兄妹なんだ、好きになったらダメなんだってそう思えば思うほど強くなるのよその気持ちが」俺は「美鈴は、俺の命と、変えても、守りたいと、思う、それは、家族だからだ、そして、お前が思う感情に当てはめる言葉は、理想、憧れだ、愛の形には色々ある。親愛、友愛、家族愛、俺は、好きと、言われた時、どう、答えれば、良いのか、分からなかった、だが安心もした。中二の時から、あまり、話出来なかったから、お前を、孤立させた、報いなんだと思った」美鈴は「そんな事ないよ。」俺は「なら一層の事じいちゃんの家で独り過ごそうと決めた、親父に頼んで、あの土地を、買って気ままに生きようと決めた。あとな、今とある実験をしてるんだ、排ガスや環境に優しく、それでいてリサイクル、リユース、リデュースのできる家、化学実験でやらなかったか。生ゴミや汚物におがくずを混ぜると発酵の際出るガスや熱を使い発電出来るんだガスはガスでタンクに貯めて再利用、足りない電力は、太陽光発電と既存の電力を使うが、蓄電池も作ったんだ。水は濾過装置を何重にもして循環装置を作って生活排水を再利用してるんだ。しかも既に実用化して今じゃ家のエネルギーや水は賄えてる。発明家、大星匠の誕生だ。特許や知的財産権も取ってな。発明することが楽しいんだよ」と、二年ぶりに話した。そして最後に「夏休みとか、冬休みとか、遊びに来い!歓迎するから。」と言った。美鈴は、「必ず行く、必ず行くからね。」と言った。俺は「思いの丈を、ぶつけてくれて、ありがとうな。」と頭を撫で、「そろそろ、帰るか?」美鈴は、「うん、でも、この気持ちは、心の宝箱に、しまっておく。」俺は「そうか。言えないが、いつか、俺が、言った意味が、わかる日が、来るさ。」美鈴は「分かりたく、ないけどね。」と言いながら、横浜の夜景を、バックに、ふたりで写メを撮り、横浜を後にした。後で、聞いた話なのだが、美鈴は、アイアンメイデンと、あだ名が付いているそうだ。頑固者だ。誰に似たのだろうか?俺の腰にしがみつく美鈴、頬に伝う涙が、俺の良心を、揺さぶるのであった。
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