転生者の子の英雄記

出会い編

第7話 試験3

（はぁ、精霊はいないってことで通そうかなかな）
大騒ぎになることが目に見えているので人に見られるのは避けようと思った

「君、精霊は?」
「すみません契約してません」
「そうか…わかったもう帰っていいぞ」
「はい」
（なんとかなったな）

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「精霊と契約していないと言っていたぞ、なぜかわからんが親もいないし…」
「なにか隠してるような感じだったのだけど、それにあの技どこかで…」
「それよりもあのアストと言うやつは合格でいいか?」
「ああ、筆記試験は満点だが精霊と契約してないんだから一番下のEクラスだな」
「そうね、じゃあこれからの準備を始めますよ」
話をしていた3人の人たちは静かに動き出した

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「女性の試験官に隠してることバレてたな…まぁその時はどうにかしてながすか」
アストはそう考えながら寝た

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学校の校門の前に合格発表の看板がたっていてその近くには人が殺到していた
（俺の名前は….あった、良かった合格してたな、でもEクラスか…まぁ仕方ないか）

「おいあいつ精霊と契約してないからEクラスだとよ」
「ホントだ、やっぱり貴族じゃなきゃ無理だよな」
「全く、目立ちやがって」
（滅茶苦茶言われてんだな、俺）
苦笑しながら自分が使っている宿の方へ歩いていった

その頃、
王女はアストの名前がAクラス以上にないことに疑問を持っていた
（何であんなに強いのに名前がないの?でも落ちたような顔はしてなかったから受かったみたいだけど…まあいいわ）
レナはそのまま城の方へ向かっていった

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レナは王城で王様の父【ガイ】にアストの話をしていた
「ほう、そのような強いものがAクラス以上じゃないのか、興味深いな」
「ええ、やっと見つかったのに残念です」
レナはとても残念な顔をした
「ん?もしかして惚れたのか?」
王が不思議に思い、そう娘にふってみると
「え!?」
大きな声を出しながら顔を真っ赤にした
（まんざらではないな、調べてみるかの）
王はニヤニヤしながら娘のレナのことを見ていた