転生者の子の英雄記

滝崎空雅

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王立学校編

第9話 嫌がらせ2

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 廊下で話している人たちの間を通りながら二人で歩いている
「痛い」
額をおさえていると
「自業自得でしょ」

クラスはBだが仲良くなった茶髪のツインテールの少女が言った
「アイカ、だって本当につまんないんだもん。なのにあれば無いって…」
「もう少しちゃんと聞いたら?そうすればあんなことされずに済むのに」
「授業の内容がわかるんだから仕方ないだろ」
(本当にわかってるからなんとも言えないな)

「そう言えば二ヶ月後クラス対抗で試合するってよ」
「マジかよ。サボろうかな」
「やめてよ。私は楽しみなんだから」
「そういえば魔力量とかどのくらいあるの?」
「えーとね……めんどくさいからこれ見て」
紙を渡してくる

ーーーーーーーーーー

アイカ
能力

魔力量 A
精霊  火竜 ランクS
制御  B
体術  E
体力  F
一体化 10%
武装 まだ使用不可

ーーーーーーーーーーー

(体力なくね?)
火竜と契約しておきながら体力がFだとは思わなかったのか口が半分空いていた
「…なんでかたまってんの?」
「いや、体力なさすぎだなーと思いまして」
「そんなことを言わないでよ!!そこまで言うならアストも見せてよ!!」
「いいよ。ほら」

ーーーーーーーーーーー

アスト
能力

魔力量 測定不可
精霊  ?????????
制御  測定不可
体術  SSS
体力  SSS
一体化 ?????????
武装  ?????????

ーーーーーーーーーーー

「…人間?」
「ん?どうした?」
「アストって人間?」
「…なぜ疑問形なんだよ」
「測定不可っておかしいじゃん!?しかもSSSって、完全な化物じゃん!?」
「ゔっ」
(いたいところをつかれた)
「それに……?????????ってなに?普通はいないとき無しって書いてあるよね?」
「えっとそれは「誤魔化さないでね」……はい」
アイカはジト目で顔をものすごく近づけてきた
(はぁ、アイカにはいいかな)
「わかったよ。正直に言うから離れてくれ」

アイカは素直に離れる
「それで?どういうこと?」
「実は精霊と契約してるんだ」
「やっぱり。でもなんで言わなかったの?先生や他の人たちの誤解とけると思うのに」
「七歳で目をつけられたくないから14まで黙っておこうかなーと思いまして」

「そっか、これ以上は聞かないでおくよ。あと内緒にするからこれからも仲良くしてね?」
アイカは上目遣いで見てきた
(これは……反則)
「わかったよ、これからもよろしくな?」
アイカは満面の笑顔で
「うん‼」
返事をした


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