転生者の子の英雄記

滝崎空雅

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王立学校編

第21話 冬休み2

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 3体目の神獣精霊が目覚め、アストと久しぶりに出会った頃
アイカは寮の自室で手紙を書いていた

「よし、これを実家に送れば終わりかな」
実家にいる親へ手紙を送ろうとしている
「それよりアストはいつもと同じ訓練場にいるのかな?行ってみよう」

アイカは親よりもアストのことを考えていた
冬休みにかかわらず帰省せずにいる
それも申請書をアストに出して許可に丸がついて帰ってきたのでアイカには帰省という言葉が頭になかった

~~~~~~~~~~~

廊下を小走りで走って誰かを探している少女がいた
それはテラでアストを探しているようだった
走っているからか周りの人はどうしたのかと見ていたそのなかにはテラの可愛さに惹かれてテラよりも上の先輩たちが見ていたりする
それにアストだけをさがしているので話しかけられても気づくはずがない

(アストどこかなー。それより今すごい強い気配が四つしたんだけどそこにいるのかな?)

そこでアイカとあった
「あれ?先輩アスト知らない?」
「それは私も聞きたいわ。でも桜鳥の技で探したらすごい強い気配が四つしたからそこに行こうと思ってるの」

テラに言われたアイカは火竜に声をかけた
【なんだい?ご主人様?】
(魔力の気配を探査できる?)
【うん。できるよ『探査、魔力』】
「え?」
【うん。ありえないくらい多い魔力の人はアスト君でしょ、あとは神獣精霊の魔力だね。それもアスト君の周りにね】

アイカは絶句した
アストが魔力の量がありえないくらいあるのはわかる
神獣精霊を2体契約しているのも知っている
だがなぜもう一体神獣精霊がいるのかわからずに硬直してしまった

「アイカ?どうしたの?」
「神獣精霊が三体いるみたいです」
「行くわよ!!」
テラはアイカの手をとり走り出した
アイカはびっくりしていたが向かう先を察したのか黙って一緒に走った

「いた」
「本当に精霊が三体いるみたい」
目線の先にいたのは精霊とアストで、その三体の精霊がアストにすり寄っていた
それも嬉しそうに

「ねぇアイカ」
「はい先輩」
「あの神獣精霊達ってさ……………女の子だよね?」
「そうにしか見えません」

アイカとテラはアストにすり寄っている精霊を眺め、そこへ向かった
アストはすぐに気がついてこっちを向いた
アイカとテラを見て震えた
理由は簡単だ
二人とも笑顔でこっちに来ているが目が全く笑っていなかった
アストにすり寄っていた精霊はあまりの怖さに姿を消してしまった
そして二人から
     「「正座♪」」
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